電装品の装着に備えてACC電源(アクセサリー電源)の配線を作ります。

まず最初に電源について簡単に説明すると以下の2種類になります。

[常時電源]
常に電気が流れているので、バッテリーから直接配線しているのと同じです。エンジンをオフにした状態でも通電させたいもの(セキュリティなど)を接続します。

[ACC電源]
キーをオンにした時だけ電気が流れるので、エンジンをオンにした時だけ通電させたいもの(グリップヒーターやLEDチューブなど)を接続します。

PCXは最初からACC電源のカプラーが用意されているのでそこに繋げば良いのですが、自分は複数の電装品を装着する予定なので、今回はギボシ端子を使って配線の先端部分を加工します。なお、ギボシ端子についてはエーモンのサイトで詳しく解説してくれています。



【加工作業】
※作業内容はPCX(JF56)、PCX150(KF18)ともに共通です

[手順1]
以下のパーツを取り外します。
ボディカバー(リアカウル)
フロントカバー(フロントカウル)
フロントメーターパネル
バッテリーのマイナス端子

フロントグリルとスクリーンのみを取り外した状態でもフロントメーターパネルを強引に外すことは可能ですが、割れてしまう危険性があるのでオススメしません。



[手順2]
ビニールテープで束ねられたカプラーが2つあるので解きます。



[手順3]
右側の2PカプラーがACC電源です。黒/赤の配線がプラスで、緑の配線がマイナスになります。

この配線に電装品のプラスとマイナスの配線をそれぞれ接続するとキーをオンにした時に電気が流れて使用可能になるわけですが、この状態だと電装品が一つしか装着できませんし、差し込む側のカプラーも別途必要になるので、今回はこの部分をギボシ端子に変更します。



[手順4]
カプラーを切断してビニールホースを剥き、ここに新たな受け口を作ります。


自分は汎用品の2極カプラー(ロック式)とギボシ端子を組み合わせて、プラスとマイナスの受け口をそれぞれ4つ作りました。


配線の全体図

元からある配線との接続部分をロック式のカプラーにしているは、ギボシ端子だと配線の重みで走行中に抜けてしまう可能性があるからです。また、すべてをメスのギボシ端子にしていと、受け口を使わないときにスリーブで保護できるのでショートを防げます。

配線コードの太さは0.50sqを使用しました。このサイズだと2本の配線を1つのギボシ端子で確実にかしめられます。使用可能電力は60W以下になりますが、この数値を超えるような電装品を装着するようなことは多分ないと思います。


[手順5]
新たに作った受け口に装着したい電装品のプラスとマイナスの線をそれぞれ接続するとキーをオンにした時にだけ電気が流れます。最後にバッテリーのマイナス端子を戻して終了です。



【補足】

リア側に電装品を取り付けたい場合は、ナンバー灯の配線から分岐してもOKです。ホースを切断すると中に2本の線があって、黒がプラスで緑がマイナスです。キーをオンにした時だけ電気が流れるのでACC電源と同じように使えますが、何ワットくらいまで使っても良いのか不明なので、消費電力の激しいものは接続しないほうが無難ですw


フロント側と同じ要領でギボシ端子を使って新たな受け口を増やします。複数の電装品を装着したい場合はギボシ端子をかしめる際に配線を1本追加して接続してください。


LEDテープなどの電装品にスイッチを取り付けてON-OFF機能を付けたい場合は、電装品からACC電源に接続するマイナスの配線上にスイッチを設置します。なお、スイッチについてはエーモンのサイトで詳しく解説してくれています。



最後に注意点ですが、このような電源取り出しコネクター(通称カニ)を使って分岐すると電流が不安定になったり断線する可能性があるので個人的にはあまりオススメしません。トラブルを防止するためにもギボシ端子やカプラーを使って確実に配線の接続を行ってください。



<今回使用した商品>
エーモン カプラー2極(ロック式) 品番:1122
エーモン ギボシ端子(オスセット) 品番:1137
エーモン ギボシ端子(メスセット) 品番:1138
エーモン 配線コード(赤/0.5sq/5m) 品番:E535
エーモン 配線コード(黒/0.5sq/5m) 品番:E536
エーモン 電工ペンチ 品番:1452