グリップヒーターを装着していないとバイクライフの半分は損をしていると言えば大げさですが、実際に使用してみるとかけがえのない存在になりますw

そもそも温度調整ができるグリップヒーターは一年を通して使用する機会があり、季節の変わり目などの一日の寒暖差が激しい時期は一種類のグローブで朝から晩まで快適に走ることができますし、夏場の雨天時なども身体の冷えを抑えられたりします。要は今までのちょっとした我慢が解消されて心にゆとりが生まれるので、結果的にそれが安全に繋がるというメリットがあるのです。

ちなみにグリップヒーターなんて見た目がダサいし、グリップが太くなるから操作性が悪くなるし、バッテリー上がりが心配だし、そもそもあんなものに頼るなんて根性が足りてない証拠だ!などと否定する意見もあるようですが、そういうのはグリップヒーターやバイクが進化を遂げていることを知らなかったり、実際に使ったことがない人の意見だと思いますw というわけで今回は以下のグリップリーヒーターを装着します。


キジマ グリップヒーターGH04(120mm)
定価:7,560円(税抜)
品番:304-8192
適合:PCX全車種
※この商品はすでに廃番になっています

後継品はGH08 プッシュ式スイッチ(グリップ長115mm、品番:304-8206)です。
取り付け方法はGH04と基本的に同じです。





【レビュー】

5段階の温度調整が可能でグリップ全体が発熱する全周タイプです。PCXの純正グリップ長は約116mmなので110mmタイプのほうが簡単に装着できますが、自分は隙間ができるのが嫌なので120mmタイプにしました。(ハンドルバーの先端にスペーサーやワッシャーなどを噛ませばバーエンドも装着できます)

温度は最大にすると素手では触れないくらい熱くなりますが、実際はグローブを装着するので問題ないどころか、真冬はもっと熱くなってほしいとすら思いますw 起動後は5分ほどで温かくなっているのが実感できますし、20分もすれば最大温度まで上がって安定します。ちなみに自分はかなり寒がりなほうですが、真冬でも気温が10度近くあればグリップヒーターとウインターグローブで寒さを一切感じません。しかし走行中は手の甲に風を受けているので、気温が5度前後になると手が徐々に冷えて最終的にはグリップヒーターが起動していないかのような錯覚に陥ります。(それ以前に身体が限界に達しますがw) また、インナーグローブを併用すると生地が厚くなりすぎて熱が手に伝わりにくくなるので、ウインターグローブのみのほうが結果的に良かったりします。

操作性に関してはプッシュ式のスイッチなので厚手のグローブでも押しやすく、運転中でも問題なく温度調整が可能ですし、グリップの直径も35mmほどなので特に太くて運転がしづらくなったとは感じません。消費電力に関しては最小で20W、最大で42Wですが、3型のPCXは電装品の追加に対してかなりゆとりがあるので最大パワーで使用しても全く問題ありません。と言うのも電圧を測定した結果、未使用時のアイドリング中が14.4Vで、グリップヒーターを最大で使用しても14.3Vという驚きの数値が出ていますw ちなみに灯火類もLEDということもあってハイビームやハザードを同時に使用しても電圧に変化はないです。ただしアイドリングストップシステムはOFFのほうが良いと思いますが、ONにしたい場合は電圧計を取り付けて監視することをオススメします。

スタイリングに関しては配線を上手く取り回せたので、一見するとグリップヒーターを取り付けていないかのようにスッキリしました。グリップの柄は若干古臭さを感じますが、個人的には許せる範囲ですw スイッチはハンドルバー以外にもフラットな面に貼り付けて装着することも可能ですけど、線があまり長くないので届く範囲内で良い場所が見つからず、結局は操作性を重視して走行中でも左手で操作できるようにハンドルバーの左側に設置しました。また、ハンドルカバーやナックルバイザーなどを併用するとさらに効果が増しますが、自分は見た目も重要なのでどうしても踏み切れませんw



【取付作業】
※作業内容はPCX(JF56)、PCX150(KF18)ともに共通です

[手順1]
以下の外装パーツを取り外します。
ボディカバー(リアカウル)
フロントカバー(フロントカウル)
フロントメーターパネル



[手順2]
左右のバーエンドをプラスドライバー(3番)で取り外します。新車ということもあってか簡単にボルトが緩みましたが、固着してしまっている場合は度合いによって作業工程が異なりますので各自ネットで対策を検索してくださいw

あとはグリップを取り外して耐熱ボンドを塗り、グリップヒーターをスロットルに差し込むだけですが、PCXの純正スロットルは非常に厄介な形状をしているので、そのままでは新たにグリップを挿入するのは困難です。


というのも純正スロットルはこんな感じで突起がたくさんあって、これらをすべて削り落とさないとグリップが入りません。しかしそんな作業は面倒なので、今回は以下のスロットルに交換します。


キタコ スーパースロットルパイプ
定価:600円(税抜)
品番:901-1432900
適合:PCX(JF56)、PCX150(KF18)
メーカー公式サイト



ちなみにこの商品は約15%のハイスロットル化(ノーマル比)になるそうですが、特に違いはわかりませんでしたw



[手順3]
スイッチボックスのネジ(2本)を外します。



[手順4]
ハンドルバーを取り外します。(ハンドルクランプのボルトは必ず下側から緩めてください)



[手順5]
ハンドルバーからスロットルを抜き取り、ワイヤーを取り外します。ラジオペンチを使用すると楽です。



[手順6]
スロットルにワイヤーを取り付け、スイッチボックスにセットしてハンドルバーに装着します。スイッチボックスには直径5mmほどの突起があるので、それをハンドルバーの穴に挿入しないと上手く固定ができないので注意してください。また、ワイヤーは必要に応じてグリスも塗ってください。


デイトナ グリスさん(万能グリス)
品番:67632


[手順7]
スロットルの動作に問題なければハンドルを固定します。(ハンドルクランプは印のあるほうが奥でボルトも必ず奥から締めてください)


[手順8]
右側のグリップヒーターを取り付けます。グリップは温めると柔軟になって取り付け作業が楽になるので、まずはACCの配線に繋いで電源を入れます。温度を最強にして10分程度グリップを温めてください。



[手順9]
グリップヒーターが問題なく動作してしっかり温まれば電源を切り、スロットルに耐熱ボンドを薄く塗ってグリップを回転させながら素早く差し込みます。もし途中で硬くなってきて入りきらないと思ったら無理せず押し込まないで一旦引き抜き、ボンドを拭き取ってやり直してください。(下手をすると中途半端な位置で固定されてどうしようもなくなりますw)

また、スロットル全体にボンドを塗ってしまうとグリップを挿す際にスイッチボックスと接着されてしまう危険性があるので、奥から15mmくらいは塗らないようにしてください。


それとグリップはアクセルをひねっていない状態で線が下向きになるように固定するのがポイントです。これだと何かの拍子に引っ掛けて断線してしまう可能性を軽減できますし、なにより見た目が美しいですw

耐熱ボンドは以下の専用品がオススメです。ちなみに5分ほどで固まってくるので迅速な作業が求められます。


キジマ GRIP-IT 耐熱グリップボンド
品番:30019



[手順10]
左側のグリップヒーターを取り付けます。基本的な作業工程は右側と同じですが、こちらはグリップを取り外す必要があります。自分は面倒なのでカッターナイフで切りましたw グリップが外れたら固定部分をパーツクリーナーできれいにして、再びグリップヒーターを温めたら耐熱ボンドを塗って素早く差し込んでください。


ちなみにこちらも線がこんなふうに上を向いていると非常に不細工なので、くれぐれもボンドの硬化時間には気をつけてください。万が一、途中で硬化してしまった際はグリップヒーターの温度を最大にして30分ほど放置し、グリップにタオルを巻いて全力で捻れば回ることもありますが、それでも駄目な場合はお手上げですw



[手順11]
スイッチを取り付けます。自分は運転中でも左手で感覚的に操作できるように左側に装着しました。クランプ式なのでブレーキを固定している2本のボルトを外すと装着しやすいです。右の配線はアクセルワイヤーの下に這わせ、左の配線はスイッチ類の線の下に這わせ、垂れないようにタイラップで固定して他のケーブル類と同じくハンドルポストに通します。


右側の配線はアクセルをひねった際に線が突っ張らないようにゆとりを持たせてください。


[手順12]
バーエンドを取り付け、外装を元に戻します。


付属のキャップを使う場合はそのまま装着すれば良いですし、純正のバーエンドを装着する場合はM6のワッシャーを何枚か噛ましてスロットルがスムーズに回るように調整してください。問題なければ外装を元に戻して終了です。



以下の商品は電圧計が標準装備でスロットルパイプもセットになっていて大変お得です。Ninja250に装着したことがありますが、取り付け手順もほぼ同じなのでこちらもオススメします。


ENDURANCE グリップヒーターセットHG115 電圧計付
定価:9,021円(税抜)
適合:PCX(JF56)、PCX150(KF18)