Tier 2とTier 3をどう分類するのか、そもそも線を引く必要があるのかかなり迷いましたが、便宜的に「Tier2=2nd Roundが現実的な目標」、「Tier3=まずはPOが目標」としてみました。とは言え、実際にはこの2つの階層にはそれほど大きな差はないと思っています。

Tier 2 - 2nd Round行けなきゃ失敗

GSW
GSW
最悪なタイミングでディフェンスのアンカーであるボガットを失わなければ、LACとのシリーズはまた違った結果になっていたかもしれない。
ブレイクがリビングストンに化けたことで、シューティングは多少失われたかもしれないけれど、2ndユニットのプレー・メイキングとディフェンスという意味では明らかにプラス面が上回るのだろう。ただ、オニールとクロフォードの去就次第では、やっぱり2ndユニットには不安が残るし、スターターのフロント・コート陣が怪我による欠場が頻繁になりつつあることも不安材料。これだけ大っぴらにラブのトレード騒動に巻き込まれたことが、当事者たちのモチベーションにどう影響があるのかも気になるところ。
トンプソン、バーンズ、グリーンといった若手にまだ伸びしろがあるのか、あるとしたら新人HCカーに彼らの成長に必要なミニッツをタップリと与えてあげる余裕があるのかも注目。このチームは今時珍しいほどポストアップの上手い選手がウィングに多いので、カーがトライアングル的な要素を持ち込んだら面白そうだとも思う。
昨シーズンTop3だったディフェンスが急激に悪化する要因は見当たらないし、ジャクソンHCが批判されていたオフェンスの戦術的な拙さがカーHCに代わることによって改善されるのであれば、Tier 1の3チームに続いてHCAを狙える最右翼だと思う。

MEM
MEM
眠れる熊が冬眠から覚めるとやっぱり怖かったのはOKCとの1st Roundで証明済み。マルクの長期離脱がなければHCAを持って2nd Roundに進んでいてもちっともおかしくなかったチーム。
ミラーがカーターに化けたことによって失われる多少のシューティングは、カーターのアラフォーらしからぬプレー・メイキング能力とポンデクスターの怪我からの復帰でおつりがきそう。シーズン後半、思いの外フィットしていたウードリッヒがフル・シーズン貢献できるのも地味に効きそう。
イェーガー体制になって多少変わってきてはいるものの、まだまだインサイドへの依存度が高いチーム・カラーの割には、いわゆるトラディショナルなビッグマンが3人しかいないのはやや心許ない。その意味で、デイビスとジョーンズジョンソンをタダで放出してしまったのは不可解。現状でもタックスぎりぎりの状況なので、泣く泣く手放したというところなのだろうか。
あとはこのチームは、他の西の強豪と比べると、若手で伸びしろの大きそうな選手が見当たらないのがちょっと辛いところ。ベテランへの依存度が高いだけに、そろそろ窓が閉まりかけてきた感もあるので、今シーズンはこのチームは勝負の年のような気がする。来年はマルクがFAだしね。。。

DAL
DAL
毎年毎年これだけ大幅にロスターをいじっても、健康なノビツキーとカーライルがいる限り大崩れすることはないのがこのチーム。
チャンピオンの時のチャンドラーが帰ってくるのならまだしも、マリオンが離脱することを考えると、チャンドラーが孤軍奮闘しても昨シーズンのPO出場チームで最も悪かったディフェンスが大幅に改善する姿はあまり想像できない。ただ、並のHCだとあまりのオフェンスの酷さのためになかなかミニッツを与えてあげられないアミヌをカーライル・マジックでフル活用することができるようだと面白い。
まともなPGがネルソンとハリスだけというのがやや心許ないかも知れないが、エリスとノビツキーのPNPに3rdオプションとしてはとても優秀なパーソンズが加われば、やはり今年もリーグでもTop3に食い込むようなオフェンス力は維持されそう。PNRでリムに向かってロールできるフィニッシャーとしてのチャンドラーの復帰も、その副次的な効果を合わせると大きな意味を持ちそう。
毎年大きなキャップ・スペースを空けては空振りし、それでもそれなりの布陣を整えてくるのは流石。パーソンズの契約もそこだけを見れば馬鹿げた金額だけれども、パーソンズとノビツキー合わせて$23Mならば悪くない。相変わらず抜け目のないチーム運営だと思う。

HOU
HOU
一冊の本が書けそうな程のオフのドタバタぶりの割には、一気にPOを逃す姿まではあまり想像できない状態で踏みとどまったとは思う。
パーソンズの3rdオプションとしてのオフ・ボールからのプレー・メイキングが失われてしまうのはとても大きいと思うが、アリーザの昨年の3pts%が契約年補正でなければスペーシングという意味ではむしろプラスになるかもしれないし、ペリメータ・ディフェンスが大幅に改善されるであろうことを考えれば、この二人の入り繰りだけを見たら大きなプラス・マイナスはない気がしている。DALのノビツキーのような大ディスカウント契約もないHOUがあのオファーにマッチすることができないのは、ある意味当然かもしれないし、次善の策としては上手くやった方なのではないだろうか。
問題は、むしろリンとアシクを見返りなしに放出してしまったことによる層の薄さだろう。ドリブルでプレー・メイクできる実績のある選手がハーデンとビバリーだけになってしまったので、2ndユニットのオフェンスは結構悲惨なことになるかもしれない。レギュラー・シーズンこそあまり有効活用出来ていなかったアシクだけど、POでは彼がいなければLMAはもっと無双していたことだろうから、やはり痛い。これだけ層が薄くなって、それでもあのゴーゴー・スタイルを貫くのであれば、いくらビバリー、アリーザ、ハワードのエリート・ディフェンダーを擁しているとはいえ、リーグ上位のディフェンスを構築するのは難しいかもしれない。
まだMLEもBAEを使ってないし、リンの放出で得たTPEもあるので、今後もまだ動きがあるのかもしれないけれど、FA市場のお買い得案件はかなり品薄になってきているので、なかなか厳しいかも。
この階層の中で最も下振れリスクが大きいのがこのチームのような気がする。

POR
POR
詳細な分析は後日(すると思う)。ヘタレなファン心理的にはもう一つ下の階層なんじゃないかとも思うけど、曲がりなりにも昨シーズン2nd Roundに進んでしまった以上はここ。


結果として、昨シーズンのPO進出チームだけになったけど、この中のどのチームがPO圏内から転落して、PHXやNOPにとって代わられても不思議じゃないし、逆にこの5チームのどこが1st RoundのHCAを獲得しても驚かない。
やっぱり来シーズンも西はえげつないことになりそう。