朝昼晩の温度差が大きい季節になり、溶剤塗装の希釈調合が難しくなってきました。
多くの塗装現場は、夏用、冬用、春秋用というメーカー推奨のシンナーを使っておられます。
ところが、そこに落とし穴があります。
というのは、シンナーは複数の溶剤が混合されており、その溶剤成分によって揮発温度が異なるからです。
つまりたくさんの溶剤が含まれているシンナーは、それぞれの揮発温度で揮発するので気温の変化にとても敏感になっているということです。
この対策として、シンナーの安全シートの溶剤成分一覧を確認することをおすすめいたします。
それぞれの溶剤にはCAS番号が記載されています。
これを検索すれば沸点がわかります。
完全蒸発まで沸点温度がつながっているようなシンナーは、温度感受性が非常に高く、気温を一定に保つことができない現場では極めて使いにくいシンナーであることがわかります。
メーカーさんから提供されるシンナーの中身を確認することで、スケタレをふせぐことができます。
どうぞお試しください。