2010年04月04日

「はじめに」と「おわりに」

二次試験の解答の「はじめに」と「おわりに」について考察してみました。
「以上」がいるかいらないかと同じ位よく話題にされます。
※私は「以上」は必ず付けています。



次の問題(平成21年度の河川砂防の問題)を例に考えてみます。
■問題
近年頗発している局地的豪雨を踏まえ、都市中小河川の特徴、出水の特性を考慮した場合の河川管理上の課題を記述した上で、今後とるべき対策を幅広く論ぜよ。

設問に基づき骨子を章立てすると以下のようになります。

●都市河川の特徴と出水特性
●河川管理上の課題と今後とるべき対策
 ○現状における問題点
 ○課題、あるべき方向性
 ○今後とるべき対策

と2章になります(課題と対策を分けて3章にするやり方もありだと思います)。

これで、解答文を以下のように肉付けします。

●都市河川の特徴と出水特性
 ★近年都市部でゲリラ豪雨頻発
 ★親水施設など都市河川の多様な機能の利活用がすすんでいる
 ★流出係数が高くあっという間に増水するのであぶない
●河川管理上の課題と今後とるべき対策
 ○現状における問題点
  ★警報システムなど情報伝達システムの欠如
  ★「急に増水する川の怖さ」の認識不足
 ○課題、あるべき方向性
  ★警報の精度や周知方法の改善
  ★「急に増水する川は怖いんですよ」という認識の周知徹底
 ○今後とるべき対策
  ★防災無線等の他、携帯電話等ITCを駆使した警報システム改良
  ★Xバンドレーダ等による局所的豪雨予報精度の改良
  ★親水施設等における安全設備や注意看板の設置や改良
  ★学校教育や地域での「雨が降ったら川は怖いところ」という教育の徹底

こんな感じの内容で論文を組み立てることになると思います。
これで一応設問には対応しているとは思います。
但し、この内容では、この問題の背景のようなものが欠如してしまいます。
やはり、神戸の都賀川の事故や地球温暖化が遠因とされる長期的なゲリラ豪雨頻発傾向等の背景を書きたい。
また、今後とるべき対策の推進に当たっての私見のようなものも書きたい。

ということで、私なら時間や紙数が許す限り「はじめに」「おわりに」を付けると思います。

●はじめに
 ★地球温暖化遠因とされる都市型ゲリラ豪雨が頻発
 ★水質が改善、親水活用が進むにつれ都賀川事故のようなリスクが増大
 ★以上を踏まえて解答します
●都市河川の特徴と出水特性
 ★近年都市部でゲリラ豪雨頻発
 ★親水施設など都市河川の多様な機能の利活用がすすんでいる
 ★流出係数が高くあっという間に増水するのであぶない
●河川管理上の課題と今後とるべき対策
 ○現状における問題点
  ★警報システムなど情報伝達システムの欠如
  ★「急に増水する川の怖さ」の認識不足
 ○課題、あるべき方向性
  ★警報の精度や周知方法の改善
  ★「急に増水する川は怖いんですよ」という認識の向上
 ○今後とるべき対策
  ★防災無線等の他、携帯電話等ITCを駆使した警報システム改良
  ★Xバンドレーダ等による局所的豪雨予報精度の改良
  ★親水施設等における安全設備や注意看板の設置や改良
  ★学校教育や地域での「雨が降ったら川は怖いところ」という教育の徹底
●おわりに
 ★地域が主体的に河川管理に携わる仕組み構築も重要
 ★安全施設は長期的モニタリングやこの結果に基づいたスパイラルアップが大切

こんな風にまとめるかな。

でも、ホントのところはどうなんでしょうか?

元々、「はじめに」「おわりに」は字数稼ぎのような意味合いもありました。
そのうち、あるパターンがかなりいろいろ活用できることに気づきました。
例えば、上記の「おわりに」の「モニタリングの継続とこれに基づいたスパイラルアップを図る」ですが、これはいろいろなパターンの設問に使うことができます。
賛否両論あるかとは思いますが、私はやっぱり「はじめにおわりには紙数がある限り付ける派」です。



pe_sagishi at 19:24│Comments(0)技術士試験 | 受験支援

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