先の土曜、BSプレミアムで山田太一作の表題番組の再放送があった。1976年のものだという、自分は大学3年生、多分、下宿で見ていたのだろう、微かな記憶がある。

メインキャストは今は亡き鶴田浩二、今見るとすごく若々しい、あの頃自分にはとても歳上に見えてすごく渋い人であったが、今見ると自分より若々しい。(>_<)☆\(^^) ソリャソウダ 森田健作も水谷豊も桃井かおりも前田吟も五十嵐淳子もみんな若い。

録画を立て続けに3本見て、圧倒された。山田太一の手になる作品は流石に凄味がある。50年も前のものなのに引き込まれてしまう。

ある意味、コンバットのような心理ドラマの様相がある、それも山田太一のドラマの真骨頂なのだろうか。音楽もミッキー吉野という事で、昭和真っ只中という感じ。

シチュエーションは特攻隊崩れの警備員司令補とその周辺、鶴田浩二のあの独特な声のトーンと語り口、ずいずいと心に入ってくる。昭和の取り残された男の悲哀と生き方がこの作品のテーマなんだろう。これからはもうあんな俳優は出て来ないのではないかとつくづく思う。

来週もまたこのシリーズがあるという、また録画して見ようと思う。ま、自分も古い人間なんだろうと。(^^ゞ