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2006年03月19日

ボディーカウント系で、イラク戦争を振り返る

イラク戦争4年目突入を前にして、この3年間でこの戦争によって命を落としたひとがどれだけいるのか確認してみましょう。


イラクボディー・カウント
英語圏のメディアやNGOが伝えるイラク民間人の死亡者(テロ、米軍による攻撃どちらも含む)をイラク開戦から毎日正確にカウントしているサイトとして世界的に有名。日本のマスコミでもよくでてきます。大学の先生が中心になって、実にまめに数えています。誰でもできそうだけれど、誰もできません。ものすごい定点観測です。継続は力なり。最高値と最低値があるのは、報道機関によって同じ事件でも死亡者数が違うので正確を記すため。
http://www.iraqbodycount.net/

最近、この3年間の死亡者の変化について発表があり、世界のメディアがこぞって伝えました。こちらが報道の元になった発表です。この数字は、配信された数字を積み重ねたのですが、その集計をまた配信する側が伝えるとは妙な関係ですね。

これによると、1日平均の死亡者は以下のようになるそうです。

1年目が20人(6,331人、2003年5月1日〜2004年3月19日の324日間)
2年目が31人(11,312人、2004年3月20日〜2005年3月19日の365日間)
3年目が36人(12,617人、2005年3月20日〜2006年3月1日の346日間)

この下には棒グラフがあって、月別の累計が示されています。これによるといくつか大きなピークがあるのがわかります。そして、全体的にみると2005年8月までは増加傾向だったのが、そこを境にこの半年、急激に減少に転じました、・・・と、ここで注意が必要。本文によると、2006年1月、2月は、バグダッドからの報道が少なかったためであって、これは実態ではないという見解をしています。つまり、状況全体からみると悪化してることは明らかなのに、こんな数はおかしいというわけです。また、3月については、2月22日のサーマッラのシーア派モスク爆破事件に端緒をなす混乱が続いていますが、集計に入っていない。ここでまたピークがくるはずなのです。しかしながら、以上2点を含めなくても3年目は2年目をうわまわってしまいました。

さて、この死者は誰が増やしているのでしょう?これは明らかに‘sectarian violence’ (党派による暴力)によるものだそうです。昨年は、370人が米軍らに、2,231人が分派勢力に殺されました。これは大きな問題なのです。しかし、ほとんどの報道が、誰がやったのか、動機は何なのかを伝え切れていない。つまり、テロリスト同様、正体不明の勢力というカテゴリーが一番にくる。一方、この一年、法の裁きによらない処刑が増えていることがわかるそうです。

イラクボディーカウントの共同設立者、John Slobodaさんは、「一般のイラク人の生活が悪くなっていることを占領は覆い隠しているが、統計はそうではないことを示している。 内戦という言葉は米軍やイラク政権にとっては都合がよいが、実態は無謀な占領が一方にあり、他方、怒りや悲しみでたきつけられた反乱勢力がいるということだ。この紛争は暴力が暴力を生むということを証明している。暴力の連鎖は、もとはといえば2003年3月から4月にかけてのわずか42日間の、米軍による不当な侵攻(7,312人が死亡し、17,298人が負傷)によるものだ。米軍がい続ける限り抵抗は続くだろうし、一般市民の犠牲者や破壊もつづくだろう。」と、見解を述べています。
 
  イラク人犠牲者の名簿2006年2月改訂版
  3,670名の名前、年齢、性別、職業、どこで殺されたのか、何によって殺されたのかなどがリストになっています。名簿のベースは報道によるもの。
  http://www.iraqbodycount.net/names.php

  ほかのボディカウント系のリンク集
  http://www.iraqbodycount.net/database/



イラク・コーリション・カジュアルティー・カウント
米軍以外もふくむ占領軍側の死亡者数。やっぱり米軍がダントツ。こちらも時期ごと死亡者が集計されています。国別に分けてもあります。
http://icasualties.org/oif/

  イラク警察やガードマンの死亡者数。
  実は米軍よりもこのひとらのほうが多い。
  http://icasualties.org/oif/IraqiDeaths.aspx

  米軍の公式発表ページや、CNNのページを説明をつけて紹介。
  http://icasualties.org/oif/Methodology.aspx



『ワシントンポスト』の米兵死亡者
プロフィールがあって詳細です。若者が多いのがわかります。もったいない命。愛国心をくすぐられるひともいるでしょう。
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/world/iraq/casualties/facesofthefallen.htm



2003年のイラク侵略前後における死者数−−集落抽出調査
英医学誌『ランセット』に掲載された論文(米ジョンズ・ホプキンス大学、コロンビア大学とイラクのムスタンシリヤ大学による「米・イラク合同調査団」によるイラク人死者に関する調査報告)によると、統計的手法をもってすると、ファルージャをのぞいても最低10万人が2004年9月までに亡くなっているという信じられない報告をだしました。・・・このニュースはプレスリリースがあるやいなや当時世界中で大きくとりあげられました。私は、ニューヨークタイムズ、BBC、アルジャジーラのネット版でトップニュースになっていたのを覚えています。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Iraq/lancet04oct.htm



サイト内リンク
新サイト『Global Days of Action 2006/イラク戦争3周年世界共同アクション』
http://320.aikotoba.jp/index.html
「イラク戦争を考える(イラクの民主化と米軍の撤退について)」
http://blog.livedoor.jp/peacewordsproject/archives/50418360.html
Posted by peacewordsproject at 09:07│Comments(0)TrackBack(2)イラク戦(3周年)Edit



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