これもセカンドヴァージン!(前編)

 *** 1
 わたしがアナルに興味を持つようになったのは最近のことです。
 結婚前につき合っていたカレシにアナルセックスを迫られたこともありましたけど、そのころはアナルには抵抗がありましたし、アナルで気持ちよくなれるとは思えませんでした。
 そのカレも強引にしようとはしませんでしたし、結婚した夫もアナルには興味がないようで、いままでとくに意識することはなかったのですが…。
 結婚して十数年…妊娠出産育児と女性にとってたいへんな時期に重なり夫も仕事が忙しくなり夜の方はどちらからともなく間隔が開いていき、セックスレスといってもいいほどの状況です。わたし自身とくに不満はありませんし、夫もそれについてはなにも言わないので同じなのでしょう。子供が産まれたことで「家族」としてお互いを認識するようになってセックスの相手としては見れなくなってしまったのかもしれません。
 とはいえときどき寂しく感じることもあります。それはセックスをしていないということではなく、恋愛をしていないということから来る心の寂しさだったのではないかと思うんです。主婦で若いアイドルに熱を上げる人が多いというのもわかる気がしました。
 子供も手を離れてきて自由な時間が少しできてきたことで、インターネットの掲示板を読んだりチャットで会話をしたりするようになりました。そんな中であの人に出会ったんです。
 そのチャットルームは昼間は主婦の人が多く、なんとなくみんなあの人に好意を持っているような雰囲気がありました。
 日常の些細な話題からエッチな話しまで気軽におしゃべりできるのが楽しくて、気がつけば毎日そのチャットルームに参加するようになっていました。
 そんなある日、普段はお昼以降の1、2時間チャットに参加していたのですが、その日は午前中にアクセスしてみたんです。
 すると、チャットルームの管理人でもあるあの人が、常連の女性とふたりで会話していました。それも生々しいエッチな会話で…チャットエッチとかいうやつだったんです。
 ふたりは夢中になっていたのかしばらくわたしがチャットルームに入室したのに気づかないままチャットエッチを続けていましたが、あの人がわたしの名前が参加リストにあることに気づいて会話を止めましたが、わたしはバツが悪くてそのままチャットルームを抜けてしまいました。
 まあ、大人のふたりがしていたことですし、そのチャットルームではそこまで生々しくはないもののエッチな会話は当たり前でしたから当然といえば当然のこと。
 そう頭では割り切っても気持ちがなんだかモヤモヤして…自分でも気づかないうちに管理人であるあの人が好きになっていたことに気づいたんです。
 その日の午後はチャットルームに入る気になれず、パソコンの電源も入れずに過ごしました。が、やっぱり気になって夕方になってパソコンの電源を入れてみると、あの人からメールが届いていました。
[ごめん。驚かせてしまったかな? あのチャットルームではときどきあんな会話もあるんですよ。みんなで話しているときと違ってふたりで会話しているとどうしても濃くなってしまうときがあって…。みんな多少なりとも欲求不満があってチャットに来ているようだから、なにかキッカケがあると濃くなってしまうんでしょうね。あなたもそんな願望があるのならチャットで発散してみては?]
 そんな内容でした。
 メールの内容より、あの人から直接連絡があったということがわたしの胸を熱くさせました。
 それでついこんな返事を出してしまったんです。
[確かにビックリしました。そういうチャットがあるのはみんなで話しているときに聞きましたけど、実際に見ると本当にすごくて…。でも確かにみんなそういう願望は持っているのでしょうね。わたしも機会があればするかもしれませんし…。ただ、みんなから見られる場所ではやっぱり恥ずかしいな]
 するとあの人からこんな返事が届いたんです。
[ふたりきりで話せる部屋もあるから、今度教えるね]
 そしてわたしたちは、みんなと話すチャットルームとは別のふたりきりで話せるチャットルームでも話すようになり、しだいにその内容はチャットエッチに近いものになっていきました。
「自分でさわってごらんよ」
 あの人にそう言われて自分で体を触ったりすることもありました。
 そんなふたりきりのチャットを何度か繰り返しているうちに、あの人からこんなことを言われました。
「よかったら今度会ってみない?」
 そのときにはわたしも会ってみたいという気持ちが高まっていましたので「うん」と答えていました。
「じゃ、ランチでも。来週の火曜日でどうかな?」

 *** 2
「想像していたより小柄なんだね」
 待ち合わせ場所であの人が最初にいった言葉でした。
「そう? どんな想像していたの」
「いや、具体的に想像していたわけじゃないけど。チャットの発言が活発な印象だったからスポーツをしていそうなイメージ? そんな感じ」
「そうなんだ。テニスなら学生のときにしてたけど。中・髙のときだけどね」
「へえ。でもテニスっていうよりは教室で読書してる感じかな」
 とあの人は笑いました。
「初めて言われた」
「向こうにランチでよく使う店があるんだけど…どうかな、このままホテルでいい?」
 待ち合わせ場所を決めるときにあの人から「ホテルに誘うかも」と言われていたので驚きはしませんでした。わたし自身そのつもりでここに来たので「いいよ」と答えていました。
 するとあの人はわたしの手を握って歩きだしました。
 その握り方も指の間に指をいれる形でまるで以前からつき合っている恋人同士のような…。こんなふうに手をつないで歩くこともずっとなかったので、それだけでなんだかドキドキしてしまいました。
 少し歩くとラブホテルが数軒並んでいる通りにでました。
 あの人はわたしの手を引くようにしてホテルに入りました。
 ラブホテルなんて結婚してから入ったことがなく、なんだか初めてラブホに入ったときのように緊張してしまいました。
 部屋に入るとあの人はドアが閉まるなりわたしをギュっと抱きしめてキスをしていました。
 思いがけないその行為に頭がぼうっとして、入ってくるあの人の舌に、わたしも舌をからめていました。
 好きな人にギュっと抱きしめられキスされる…それだけのことがこんなにうれしいことだったなんて、いつのまにか忘れていた感情が蘇ってくるようでした。わたしはひとりの女としてこの幸福感に浸っていました。
「シャワー浴びる?」
 長いキスのあとあの人が耳元でささやきました。わたしは小さく「うん」と答えて頷きました。
 わたしが服を脱いでいる間にあの人はバスタブにお湯を入れたりバスタオルをベッドの上に出してくれたりしていました。
 わたしがバスルームに入るころ時には有線の番組をセットしていて、バスルームにもムーディーなジャズが流れ始めました。
 広くてキレイなバスルーム。ラブホテルってなんだか日常から抜け出したような気分になります。
 シャワーを浴びているとドアがノックされあの人が顔を出して「いっしょに入っていいかな?」と聞きました。
 わたしが答えるより早く裸のあの人が中に入ってきました。
 外見は30代半ばに見えましたけど、筋肉質でたくましい体をしていました。
 あの人はわたしの目を見つめながらそばに来ると、またギュっと抱きしめてキスをしました。
 さっきとは違ってお互い裸で肌と肌が直に触れ合っています。その感触はなんともいえない気持ちよさがありました。
 今度はあの人もキスだけではなく、わたしの体のあちこちに触れ、胸を触り乳首をつまみ、お尻を撫で、アソコにも…。
「もうヌルヌルしたものがあふれてるよ」
 そう耳元でささやかれるとまた奥からあふれるような気がしました。
 あの人はボディーソープを手につけて、わたしの体を洗ってくれました。
 もちろんただ洗うというよりはエッチなマッサージのような感じ。あの人の手の感触がすごく気持ちよく感じられました。
 泡をシャワーで流すと、あの人はバスタブのそばにあった小さなボトルから液体を手のひらに受け、わたしのそばに戻ってきました。
「それはなに?」
「ローションだよ。最初はちょっと冷たいかもしれないけど我慢してね」
 そういうとあの人はわたしの胸にローションを塗り始めました。
 確かに最初はひんやりとした感じで「冷たい」と思いましたけど、すぐにあの人の手の温もりであたたまりました。
 あの人はさらにローションを出してわたしの体に塗ります。胸からお腹、そして下腹部…お尻にもたっぷり。
「そういえばお尻でしたことはあるの?」
「え?」
「アナルセックスの経験はある?」
「ううん。だってそこはセックスする場所じゃないから」
「そんなことないよ。お尻でも感じるんだからヘンな常識にとらわれないで試してみるといいよ。最初はヘンな感じかもしれないけど慣れてくるとアソコより感じるという人もいるんだよ」
「そうなの?」
「うん」
 そう言いながらあの人の指がわたしのお尻の穴に触れていました。
 イヤではなかったけどなんだかヘンな感触でした。
「ちょっと試してみる? 力を抜いててね」
 そう言うとあの人の指がわたしのお尻の中に入ってきました。
 ローションのせいかあまり抵抗なくスルっと入ってきた感じでしたが、特別感じるということでもありませんでした。
「どう、入ってるのわかる?」
「うん…でも別に気持ちいいとかはないよ」
「最初はそうだよ。アソコだって最初から気持ちよくなったりはしなかったでしょ?」
 言われてみれば確かにそうだったかもしれません。
「もう少し奥まで入れるよ」
 あの人の指がもっと深く入ってくると、お尻というよりアソコに刺激を感じました。
「なんか…お尻じゃなくて、アソコが感じるような…、ヘンな感じ」
「それでいいんだよ。アソコの中では感じない部分をアナルの方から攻めるみたいな感じになるんだよね」
「そうなんだ」
「そうだ、ちょっと待っててね」
 急になにかを思い出してあの人はバスルームを出て、手になにかを持って戻ってきました。
「そこに手を付いてお尻を突き出すようにして」
 わたしの両手をバスタブに付け前かがみにさせると、わたしの背後に回って腰を下ろしました。
「これ、マーブルキャンディーっていうアナル用のグッズなんだけど」
 そういうとわたしの足の間から持ってきたものを見せます。ピンクやブルーのキレイな棒状のもので、ゴムでできているのか柔らかそうでした。
「小指くらいの太さから親指くらいの太さのものがセットになってるから、アナル初心者にはいいと思うよ」
 そう言うとあの人はマーブルキャンディーにローションを塗ってわたしのアナルにゆっくり挿入してきました。
 なにかが入ってくる感じはわかりましたが、最初に指を入れられたときのようにそれ以上の感触はよくわかりませんでした。
「どう?」
「う…ん、よくわからない感じ」
「じゃもう少し太いのを入れてみようか」
 さっきのものより圧迫感のあるものが入ってくるのがわかりました。そして指のときのようにアソコにも刺激が…。
「もっと奥まで入れるよ」
「うん」
 アソコに直接入っているのとは違うのだけど、アソコで感じるような気持ちよさがだんだん出てきます。
 でも、あの人がマーブルキャンディーを出し入れするように動かし始めると、お尻の感触が…。
「あ、なんかヘンな感じ。あんまり動かさないで」
「出し入れする感じはまだ慣れないね。じゃ、これを使ってみようか」
 またあの人がわたしの足の間から別のオモチャを見せます。
「これはアナルキラーっていう、アナル用のバイブね」
「アナル用のバイブなんてあるんだ」
「そうだよ。マーブルキャンディーより太いから、最初はきつく感じるかもしれないけど…お尻の力抜いてね」
「うん」
 あの人は改めてわたしのアナルとアナルキラーにローションを塗ると、ゆっくり押し当ててきました。
「力抜いて」
 そう言われてもついお尻に力が入ってしまいます。けれどそのうちグッと押し込まれるような感覚でお尻に入ってくるのがわかりました。それはゆっくりと奥まで入ってきて止まりました。
「スイッチ入れるよ」
 お尻の中でブウウンとアナルキラーが振動し始めると、その刺激はアソコに、子宮に直接響いてくる感じでした。
「あっ、ああ…なんか…なんかヘンな感じ」
「気持ちいい?」
「うん…アソコが…気持ちいい」
 次の瞬間、また新しい刺激がわたしの体をビクっと震わせました。
 あの人が指でクリトリスを触ってきたんです。
 お尻から間接的にアソコの中を刺激されるのと同時に、指で直接クリトリスを刺激され、いままで感じたことのない快感がわたしの中から膨れ上がってくるような気がしました。
「あ、いや、気持ちいい。でもヘンなの…ヘンだけど気持ちいい」
「最初はそうだよ。素直に感じればだんだん慣れてくるからね」
「うん…わかった」
 クリトリスをこするあの人の指の動きが早くなります。
 ああ、だめ、そんなにしたら…ああ…。
「どう? 気持ちいい?」
「うん…気持ちいい。や、そんなにこすったらイッちゃうからダメ…いやっ」
「いいよ、イッちゃって」
 指の動きがさらに早まって、もうわたしは頭の中が真っ白でなにがどうなっているのかわからなくなっていました。
 感じているのがクリトリスなのか、お尻に入っているバイブのせいなのか…。いえ、その両方の刺激がいままで感じたことのない快感になっていたんだと思います。
「ああっ、イッちゃう、イッちゃう」
 わたしはバスルームの中に響くような大きな声でエクスタシーを迎えていました。

 *** 続く。

(猫目ユウ:作)


登場するグッズはこちら

・マーブルキャンディー

0409_2
カラフルな色のアナル用スティック。3種類の太さがセットになったアナル初心者向けのグッズです。
商品の情報、お買い求めはこちら



・アナルキラー

00472
アナル用バイブの定番。細身の本体ですのでアナルに挿入するのも安心。アナル初心者から中級者向けのグッズです
商品の情報、お買い求めはこちら




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