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 *** 1
 香奈枝がそのカルチャースクールに通うようになったのは、離婚して時間が自由になったのもひとつの理由だった。もともと絵を描くのが好きで高校のころには美大を志望していた時期もあったのだけれど、思ったよりもその進路は厳しくて諦めた。いつのまにか絵を描くこともなくなっていたのだが、最近になってふと思い出したように絵を描いてみたくなり、たまたま目に留まったカルチャースクールのデッサン教室に通い始めたのだった。
 石膏像にはじまりモデルを前にしての木炭デッサンと、本格的に絵を習うのはこれが初めてだった。
 生徒は香奈枝と同世代の30歳前後の男女が数人、もっと若い学生風の男性が数人、そして年配の女性が数人という構成だった。
 講師をしているのは油絵画家で美大の非常勤講師もしているという女性で、香奈枝より3つ4つ年上だった。今日は白のブラウスに黒いタイトスカート、長い髪をひとつに束ね、女医さんのような白衣はボタンをかけないで着ていた。容姿もスタイルもよく、女優かタレントとしてテレビに出ていてもおかくないように思われた。ときどき大学の生徒だという女の子をアシスタントとして連れてきていたが、その子もアイドルのようなかわいい子だった。
「それでは今日は先週お約束したようにモデルさんに入ってもらって人物デッサンしてもらいます。杏子、入って」
 先生に呼ばれて控室から体にバスタオルを巻いて出てきたのは、いつもアシスタントとして顔を見せていた女の子だった。「おお」という声が男性生徒からあがる。
 部屋の中央に置かれた椅子の前まで黙って進むと、先生が差し出した手に体に巻いていたバスタオルを渡した。タオルの下は下着もつけないヌードだった。
「10分ごとに休憩を入れますからね。始めてください」
 杏子と呼ばれた彼女が椅子に腰掛けてポーズを取ると先生はタオルを畳みながら教室の端に歩きながら言った。生徒たちの何人かは「はい」と返事をしたけれど、ほとんどは無言のまま木炭を手にしてデッサンを始めていた。
 体の陰影を強調するために杏子の少しナナメ上からスポットライトのように照明が当てられ、部屋の照明自体は少し落とされている。形のいい胸がなんとなくまぶしい。
「高田さん、モデルばっかり見てても手を動かさないとデッサンは描けないわよ」
 先生が男性生徒のひとりに言う。
「あ、いやあ。彼女があんまりかわいいもんだから」
「だめよお、高田さん奥さんいるんだから」
 年配の女性が言った。
「いやあ、朝家を出てから夜帰宅するまで、外にいる間は独身ですから。あっはっは」
「高田さん、いまの発言で女性を敵に回しちゃったんじゃない」
 先生はぐるりと教室を見回すようにそう言うと、教室に笑いが起こる。そして先生の視線は香奈枝のところでピタリと止まった。
 香奈枝ははっとしてモデルに視線を向けたが、モデルの彼女も、ポーズを取っているので顔を動かしはしなかったが、目で先生の視線を追って香奈枝に瞳を向けた。また視線が合ってしまった香奈枝は、あわててカンバスに視線を落とした。
 なにというわけではないのだが、なぜかふたりの視線は香奈枝の心を見透かしているような気がしたのだ。
 そう、香奈枝は夫の浮気が原因で離婚したのだった。
 先生は生徒ひとりひとりのデッサンを見ながらアドバイスをしたり、少し手を加えたりしながら香奈枝の後ろに立った。
 背後に先生の気配を感じながら木炭を持った手を動かしていたが、香奈枝はなにか落ち着かない気分だった。
「なかなかいいわよ。香奈枝さん、授業のあと控室に寄ってね」
「あ、はい…」
 それだけ言うと先生は次の生徒のデッサンの指導に移って行った。
 10分ごとに短い休憩を入れながら約1時間、デッサンが終了した。


 
 *** 2
「香奈枝さん。あなたがバツイチなのはこのあいだみんなでお茶したときに伺ったから知っていたけど、離婚の原因は…どちらかの不倫か…DVというところかしら」
 先生は香奈枝の目をじっと見ながらそう言った。
 控室の事務机の前でイスに座り足を組んだ先生を、その前の丸イスに座った香奈枝は少し上目づかいに見つめていた。
「先生…なんでわかるんです、そんなこと」
 香奈枝の離婚の直接の原因は確かに夫の浮気だったが、先生が言うように少し暴力的な傾向も夫にはあったのだった。
「離婚の原因なんてそんなにたくさんあるものではないわ。その中から当てはまりそうなものを言ってみただけ」と先生は微笑した。「だけど、あなたの今日のデッサンを見ていてちょっと気になったの。デッサンはそのものの形を捉えるための練習よ。まずは全体のフォルムを掴むことが大事。…それはあなたもわかっているだろうけど、今日は杏子の体にずいぶん興味があったみたいね。それともこの子の体に対して憧れのようなものを感じたのかしら…」
 先生は近くにいた杏子に手を延ばし、腰を腕を回すと抱き寄せるようにしながら言った。
「先生…本当に美術の先生なんですか。なんだか心理学者みたい」
 先生はうふふと笑って言った。
「絵というのはね、例えば花や果物、静物を描いていてもそれは作者の心の中を描いているの。筆遣いや色使い、画面構成それぞれが作者の心理状況を映し出しているのよ」
 香奈枝は自分のデッサンにも無意識になにか表れていたのだろうかと、先生の視線を恥ずかしく感じ、ふと杏子の方を見た。すると杏子もじっと香奈枝を見つめていた。しかしその視線は先生のものとは違って、香奈枝の内面を見透かすというよりは、表面、香奈枝の体を見ているようだった。まるで男性のように。
「あ、あの…」香奈枝はその場の雰囲気に耐えきれずに口を開いた。「今日ここに呼ばれたのはそのことを…」
「そう」と先生は口元だけで微笑して言った。「でもあなたのデッサンを見る前から今日は3人でお話ししたいと思っていたの」
「3…人」
「そうよ、杏子と3人でね」そういうと先生は立ち上がって白衣を脱ぎながら言った。「明日は土曜日だからお休みでしょう。今夜わたしの家にいらっしゃい」
 優しい言い方だったが香奈枝に拒否することを許さないようなキッパリとした響きがあった。
 香奈枝はただ黙って頷いていた。
 



 *** 3
「緊張しなくていいのよ。感じるままに…気持ちのいいことは受け入れて、イヤなことは拒否していいわ」
 先生の声がどこか遠くから聞こえるような気がした。
 返事をしようと一瞬思ったが、香奈枝の唇は杏子の唇でふさがれ、柔らかい舌が香奈枝の舌をもてあそんでいた。ふたりともなにも身に着けていない全裸だった。
 先生はそんなベッドの上の香奈枝たちを、少し離れた椅子に座って眺めていた。手にしたグラスのカルヴァトスをときおり味わいながら。
 杏子の手が香奈枝の体をすべり、胸を触る。乳首を撫でるように手のひらを回転させ、親指と人指し指で乳首をつまむ。
 夫と離婚する前から香奈枝はセックスをしていなかったから、このような刺激は1年以上も感じていなかった。もちろん女性にされるのは初めてだ。
 それなのに…。
 香奈枝は自分の体がいままで感じたことのないほど敏感になっているような気がした。
「杏子はね…」先生がふとつぶやくように言った。「女性の体が好きなの。香奈枝さん、あなたのことが気に入っているようよ。わたしも杏子の気持ちがわかるわ。あなたの体がキレイなのは服の上からでもわかったもの」
 香奈枝は控室で杏子が自分に向けていた視線を思い出していた。あのとき感じた感覚はやはり…。
 と同時にデッサンしているときに香奈枝自身が感じていた杏子の体に対する思いも同じだったのではないかと気がついた。美しい女性の体に対する憧れと…欲望。
 杏子にされるままだった香奈枝の手が、杏子の胸に触れる。
 それは初めてといっていい感覚。自分の胸ではない女性の胸を触れる感覚。柔らかくて、暖かい。
 香奈枝は、今度は自分から杏子の唇を求め舌をからめていった。
 お互いの舌をからめ合いながら、香奈枝と杏子はその体を愛撫し合う。
 なめらかな肌と柔らかい女性の体の感触を香奈枝は驚きとも言っていいような感覚で味わっていた。
 杏子の唇が香奈枝の口を離れ、首筋を這う。舌先が耳を舐める。
 夫やつき合ってきた男性たちにされてきたことと変わらないはずなのに、いまこの時の感触はまったく別のもののように感じていた。
 杏子の舌はそのまま下に降りていき、香奈枝の鎖骨から胸、乳首へと移っていく。
 すでに硬くなった香奈枝の乳首を杏子の舌が舐め、軽く吸い上げる。
「あ…はあ…」
 吐息の間に香奈枝の声が混じる。
 杏子の手は香奈枝の脚の間を上下に撫でていたが、指先が股間を、なにかを求めるように脚の間を割って入ってくる。
 香奈枝は少し戸惑いながらも脚の力を抜き杏子の指が触れやすいようにした。
 指先が敏感な場所を探り当てる。さらに押し開くようにして杏子の指先が香奈枝の中に入ってこようとする。
「もうこんなに濡れちゃってる…」
 杏子がささやくように言った。
「だって…」
 香奈枝はなにか言い訳しようとしたが言葉が続かなかった。
「先生、香奈枝さんのここ、すごくキレイなの。見てあげて」
 杏子が体を起こし、香奈枝のアソコをのぞき込みながら言った
「え…恥ずかしい」
「わたしは、もっとふたりが感じているところを見たいわ」
 先生が立ち上がり、ベッドに歩み寄りながら言った。その手にはなにかが乗っていたが香奈枝にはそれがなんなのかわからなかった。
 先生は手にしたもののひとつを香奈枝の乳首に押しつけた。吸盤のようなものに印鑑くらいの大きさの筒状の本体が付いていた。
 両方の乳首にそれを着け、杏子の乳首にも着けていくと順番にスイッチを入れていく。
 吸盤で吸いついた乳首の先にローターの振動が起こる。
「あっ、ああ…」
「せ、先生、これなんですか」
「乳首を刺激するオモチャよ。気持ちいいでしょう?」
 先生がそう言っている間にも、杏子は香奈枝の体を求め、舌でアソコを刺激する。
「あっ、杏子さん…いや、恥ずかしい」
「そこにもいいものがあるわ」
 先生はそういうとテーブルに戻り別のオモチャを持って戻ると、香奈枝と杏子のクリトリスに同じような吸盤を取り付ける。今度のものは吸盤からコードが伸び、先生の手の中のコントローラーでスイッチを入れるものだった。
「あっ、ああ、すっすごい」
 スイッチが入ると思わず香奈枝の口からそんな言葉が漏れた。クリトリスに吸いついた吸盤の中でクリトリスを激しく刺激されたからだ。
 香奈枝は乳首とクリトリスを同時に刺激されることでいままで感じたことのない感覚を味わっていた。
「どう、気持ちいいかしら」
「はいっ…気持ち…いいです。すごく…」
「先生…あたし、もう欲しくなっちゃっいました」
 杏子がねだるように言った。
「仕方ないわね」先生は微笑しながらそう言うと、またテーブルから別のものを持ってきた。「今日はこれよ」
 U字型をしたそれは太さの微妙に違う双頭の先端で、男性のアレを模したものだった。
 先生は香奈枝の脚をM字に開かせると、片方の先端をアソコにゆっくりと挿入していった。中に受け入れるのは本当に久しぶりで、その感覚に香奈枝は戸惑った。
「杏子、香奈枝さんの上に乗って」
 先生の指示に従って杏子が香奈枝の上に覆いかぶさるようにして乗る。すると先生はオモチャのもう片方の先端を杏子のアソコに挿入していった。
「ほら、これでふたりはつながったわ。どう、気分は」
 杏子が「うれしい」と言って香奈枝にしがみつく。腰を動かすと香奈枝の中に入ったオモチャが同時に動いて刺激する。
「あ…杏子さん、動かないで。動くと中が…」
「それでいいのよ」先生が香奈枝の耳元に口を近づけて言った。「女同士でも楽しめるということを憶えておきなさい」
 杏子が腰の動きを激しくしていく。乳首とクリトリスのオモチャも着けられたままだ。
「あら、アソコからあふれてきてるわよ。香奈枝さん感じやすいのね」
「いや…恥ずかしいからいわないで…あ、杏子さん、そんなに動いたら…ああっ」
「香奈枝さん、キレイよ。感じてる顔、最高にキレイ…」
 腰を動かしながら香奈枝の頬を撫で、杏子が男のように言う。
 杏子が上半身を起こすと香奈枝の中に入ったオモチャの角度が変わり、天井を刺激する。その場所が香奈枝にとってのGスポットだったのかもしれない。それまで以上の刺激を感じた。
「あっ、いや、ああっ」
 杏子の腰の動きがまた激しくなると共に、香奈枝の意識が真っ白に遠のいていった。
 
[続く](猫目ユウ:作)



今回小説に登場したグッズは

●トゥーユー
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Uの字に曲がった太さの違う先端を持つソフト素材!!前と後ろを同時に責めることも、女性同士で使用すれば基本形状がUの字に曲がっているので、元に戻る力で女性自身を刺激し合う優れもの!
商品のご購入、ご紹介はトゥーユーの紹介ページをご覧下さい。

●ニプリマドンナ
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強力な吸引力で、敏感なところを吸い上げ、そのまま離さずにバイブレーション。
商品のご購入、ご紹介はニプリマドンナをご覧下さい。


●バイブロサックス
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バイブロサックス キャップ状の吸い口をクリや乳首に当てながらスイッチを押すと強烈な吸引と振動が今までの手動タイプの吸引系ローターにはない強い快感を味わう事ができる進化した自動吸引ローター バイブロサックスです。
商品のご購入、ご紹介はバイブロサックスの紹介ページをご覧下さい。