映画をみたら

I am so irresponsible!

キングスマン ゴールデン・サークル

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コリン・ファース祭り2018開幕!
 
やだやだやだやだかっこいい!!!!
期待し過ぎないように期待してた何十倍も大活躍のハリー!!
背が高い!背中が大きい!姿勢がいい!やばい!
今回もあんな状況でマナーメイクスマーン!

アクションだけじゃなく、変貌するコリン・ファースの演技を見られて嬉しい。最初は全然かっこよくないのに!
逆に大活躍すると思ってたテイタムたんが全然活躍しなくておもろい!

前回の黒幕は環境保護の為に極端な行動に出て、今回の黒幕は麻薬商売の為に極端な行動に出るが、痛みを伴う病に苦しむ人はもとより、過重労働や精神的ショックの中で自分を保つ為に麻薬を必要としている人がいることを知った。取り締まれへーん!
でも銃規制や労働環境の改善ならできるはずだ!

猛烈に悲しい場面が3箇所あるけど悲しんでる時間全然ないやん!
いっそ3作目で身内は誰も死んでなかったことにしてくれ!

エンドレス・ポエトリー

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リアリティのダンスは少年の眼を通した幻想が鮮やかで、父と母と故郷の中で個人的に苦しみながら成長していく過程を追っていくから物語に入りやすかったのかも知れない。
今作は青年ホドロフスキーの芸術との出会い、詩を中心にした友人たちとの出会いで、ホドロフスキーが詩によって自由を手にしていくのは力強く美しいけれども、あの芸術家一派の友人たちがあんまり好きになれない。
ステラと同性愛を告白した男の子は愛せるのに、ああいう仲間意識が苦手でちょっと引いてしまったような。エンリケと二人で真っ直ぐ歩くとこは好きだった。

というようなことが2回目の正直な感想だけど、パンフレットを読んで映画の中の全ての表現が補完されて、私はなんて浅はかだったんだろうと思った。
自分に傷を負わせた記憶と向き合い、行動によって治癒していくことを全編通して実践した映画だったのだ!
そしてホドロフスキーはこの映画を観た全ての人に向けて、同じように自身の過去の辛いイメージから解放させようとしているのだ。ホドロフスキーはやっぱり私の神様だった。
父との決別を現在のホドロフスキーがやり直し、過去を治癒するラストが胸にぐいぐい迫る。
無意識を言葉だけでなく五感をもって解放させようとする行為は、そしてそれを映画という形で世界同時多発的に実践しようという気概は、詩から始まったシュルレアリスムの最大の発展形なのでは!

私たちがいるじゃん!という友人の声を振り切り、海を渡った先のパリでブルトンに会って、シュルレアリスムをどう救うのかが楽しみ。そしてどのように映画と出会うのか。

パンフレットの内容がむちゃくちゃ充実している。
ダーレンとの対談も胸熱だし、全5部作の骨子も喋っちゃっている!想像の余地なし!
 

すばらしき映画音楽たち

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偉大な映画音楽作曲家たちのドキュメンタリー。
彼らの創造性にはほんとびっくりする。
映画制作において、作曲家こそ孤独で、どのセクションよりも創造的でなければならないのだ。
編集が最後の演出だとはもう絶対に言えない。

つい先日学んだばかりのサイレント映画のオルガン演奏家から始まって、オーケストラ期、ジャズやバンド演奏期、ジョン・ウィリアムズ期、ハンス・ジマー期、ミュージシャン出身作曲家期…と、映画音楽がどんどん自由になっていく過程を見ることもできる。
楽器で遊びまくる作曲家、耳障りな音楽を探求する音楽家が印象的だった。

なぜ自分がこんなにもソーシャル・ネットワークが好きなのか、理由がまさしく映画音楽にあったことに気付く。
“セクシーさのかけらもない”早口のFacebook創始者の若者の話に、温度を与える音楽の力!
ソーシャル・ネットワークのパートだけでも感涙。

観たい映画も観直したい映画も星の数ほどある。
今年も希望しかない!



オーケストラのレッド・ツェッペリンやー!



2017年映画総決算

【劇場で見た新作映画BEST10】

1. ブレードランナー2049
2. お嬢さん
3. マグニフィセント・セブン
4. SING/シング
5. WE ARE X
6. エンドレス・ポエトリー
7. ラ・ラ・ランド
8. ムーンライト
9. 哭声/コクソン
10. ゴースト・イン・ザ・シェル


今年の10本を選ぶとなんともバランスが悪い気がする。
内臓がえぐられるようなドキュメンタリー映画や、開けた口から裏返るような魔術映画をもっと観たかった。
大量の映画を見逃したのは自分のせいけど、私が最も愛した第七藝術劇場がかつての姿でなくなってしまったせいでもある。
関西に来るドキュメンタリー映画が減り、私の映画人生の歓びが大きく損なわれた。
減ったというだけではない。もしかしたら私にとって人生最高の映画になるはずのものが関西の映画館でかけられないかも知れないと思うと、怒気で火柱が立ちそうになる。
来年はシネ・ヌーヴォや神戸・京都の映画館を頼りにすることになるのかどうなのか。
なんで十三の隣町に住んでるのにわざわざ京都や神戸まで行かなあかんのか。


【リバイバル上映部門】

1. 映画 聲の形
2. ある精肉店のはなし
3. 殺しの烙印

聲の形がとにかく良かった。去年観てたら1位だったかも知れない!



【DVD, Blu-ray,VHS 初見映画部門】

1. シングルマン
2. 秘密のかけら
3. アナザー・カントリー

コリン・ファース祭りにおけるゲイの三本!




【2018年期待作】

『花筐/HANAGATAMI』
余命3ヶ月から延命し続けている大林宣彦監督の新作!
大林監督作品は一作も観たことがなかったけど観たさしかない!
ヌーヴォの大規模な特集上映もたのしみ!

 

『デヴィッド・リンチ:アートライフ』
リンチとホドロフスキーと寺山修司は骨身にしゅんしゅんに染み込ませておかないといけない!



『レディ・プレイヤー1』
スピルバーグ監督作品、バーチャル世界でオタク大集合!
金田のバイクも出てくる!



『犬ヶ島』
ウェス・アンダーソンが日本を舞台に作ったストップモーションアニメ!
KUBOよりおもしろそう!



あとは新年早々キングスマンとジャコメッティの映画が私を待っているのでそろそろ。

2017年も大変お世話になりました。いつもすみません。
もう誰のために書いているのかわからないですが、まだ続けます。
2018年も宜しくお願い申し上げます。

中崎町サイレント映画祭〈メトロポリス〉

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1927年/16mm/100分/ピアノ生演奏付き上映

“SF映画の原点にして頂点”!
すごくお金がかかっている!
巨大な都市空間が全編とっても美しい。そして人がゴミのように居る!
階層に分かれた都市や、アンドロイドの「心」、SF映画の教科書を見ているみたい。
都市が水に沈むのも時々挿入される奇抜なモノのカットも、大友克洋やりんたろうっぽい!
虚しい労働を機械的なダンスのように見せるのは、今日のアングラ舞台劇に息づいているような。

これも生演奏付き上映で、なにが起こっているのかわかりやすかった。
音楽によって印象が全然変わりそうなので、電子音楽生演奏でも観てみたい。

先日観に行った宝塚歌劇『ベルリン、わが愛』は、ヨーロッパ初のトーキー映画を作ろうという若者たちの話で、ちょうどこの『メトロポリス』のワールドプレミアの場面から始まった。
「こんな怪奇もののサイレント映画ではなく、もっと心躍る歌にあふれたトーキー映画を作るんだ!」という野望に燃えた若者たちの話。
私はこんな怪奇なサイレント映画は大好きだけど、反発する人たちの手によって時代も映画も波立つように変わり続けていくんだなあと思ったりした。

中崎町サイレント映画祭〈映画の誕生〉

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16mm/ピアノ生演奏付き上映
リュミエールに始まり、メリエスほか映画黎明期の作品のプログラム

この映画祭に参加するまで、サイレント映画がごく初期から音楽付きで上映されていることを知らなかった。
サイレント映画は音がないからとにかく眠い!楽しくない!と思っていたのだが、映画は生まれた時から、ピアノやオルガンやオーケストラの演奏と共に楽しむものだったそう。
映画館には映写機とピアノやオルガンが常設してあり、映写技師と演奏家が映画を上映していて、映画と音楽は元より切っても切れない関係性があったことを知った。

今回の映画祭は、そんなサイレント映画をあるべき姿で、サイレント映画伴奏者の鳥飼りょうさんの生演奏と一緒に観られるわけだが、映画は音楽によってぐいぐいわかりやすくなるし、ほとんど即興的に繰り出される音楽とひとつになることで、100年以上前の映画が生き返ったように感じた。

映画自体については、リュミエールの時点で既に、人を笑わせる為に作られていることにびっくり。
そしてメリエスによって魔術性が一気に広がって、その後にドラマ性が加わっていく。
このプログラムは、胎児が母体で魚類から哺乳類までの進化の過程を再現していくように、映画の進化を早送りで見ているような感動があった。


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劇場版 響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ

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京都アニメーション製作、テレビシリーズを再構成した劇場版第2弾

聲の形があまりにもよかったので観た。最初は声優の喋り方が苦痛だったが、結局よかった。
私は部活をがんばったことがないし、こんな青春は私にはない!

特別音響上映による音が抜群によくて、合奏もユーフォニアムの独奏も聴き惚れる。
高校生の吹奏楽部は本当にこんなにレベル高いの?!
すっかり惚れ込んだ山田尚子監督は、今作はシリーズ演出というポジションで、監督と総監督は別の男性だった。次の劇場版は山田尚子監督らしいからたのしみじゃあ。

元がテレビシリーズだからか、映像のこだわりようは聲の形の方が圧倒的に良い。

KUBO クボ 二本の弦の秘密

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スタジオライカの長編ストップモーション映画!

凄すぎるストップモーションは3DCGにしか見えないが、これはまさにそれ。
全編通してストップモーションだと意識しながら観るのは不可能。
もう一切CG使ってませんというほうがわかりやすくていいけど、そんなわけにもいかないのでCGと混ぜ合わさっていると、もう3DCG。
話もあんまりおもしろくなかった。

字幕版でみたけど、吹替でみたほうがよさそう。
日本人のおばあちゃんにHey!とか言われるとすごい違和感あるわ。

月夜釜合戦

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『古典落語「釜泥」をベースに、再開発の波が押し寄せる大阪・釜ヶ崎で繰り広げられる騒動を描いた人情喜劇』

5年の歳月をかけて祝完成!執念の16mmフィルム上映!超満員のシネ・ヌーヴォ初日!

最初の自転車で悠々と街を渡るカットから、釜ヶ崎の様相に釘付けになる。
肉眼で直視するのははばかられる釜ヶ崎の風景が、フィルムを通すことで存分にガン見できる。
しかも、たとえ街を歩いたって絶対に見られない屋内まで見られる。あのピロティの中も、私娼たちの屋敷の汚れた壁や軋む廊下も、そして飛田百番の豪華絢爛な内装も!

ドキュメンタリストである監督が撮った、釜ヶ崎を舞台にしたコメディ劇映画だというだけで楽しめる。
正直ストーリーや人物描写よりも16mmと釜ヶ崎の画のパワーのほうが強いし、映写泣かせの甘いフォーカスには最後までだいぶ戸惑ったけど、たくさんの人が笑って楽しめるものとしてこの映画が作られたのはすごい。
監督が外から釜ヶ崎の人間になって、生フィルムやシネテープの提供で多くの人を巻き込んで、こんなに多くの人に心待ちにされる映画を作れるのは本当にすごい!
批評新聞『CALDRONS』にも書いてあったけど、釜ヶ崎のおっちゃんらにデジタルカメラを向けるのは違うし、この映画は16mmでなければならない必然性があった。

自分がなぜ、というか多くの人がなぜ、釜ヶ崎に住もうとはしないのに心惹かれているのか。
この街がどう変えられようとしていて住民はどういう理由で抗っているのか。クリーンな街ってなんだ?
というところが、コメディ映画という形を通して考えることができるのも、この映画の良いところ。
大学教授が学生を引き連れて釜ヶ崎の都市形成を解説するシーンなんかすごい風刺。

アートワーク全般をしっかりしたデザイナーの方がされているのもよい。
デザインはやっぱり本業のデザイナーの方にお願いするに尽きる。デザイナーは偉大!




16mm編集の様を見るだけで胸が熱くなる!

 

ゴッホ 最期の手紙

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全編ゴッホのタッチで描かれた油絵の長編アニメーション、日本語吹替版で。

短編作品の予定で全て監督自身が描くつもりだったが、プロジェクトが拡大したことで124名の画家によって描かれたとのこと。
長編をこの手法でやるなんてしんど過ぎるけど、なるほどロトスコープだとこの手法でも分業が可能。
ロトスコープ用の実写を、油絵になった顔を見ただけで判別できるくらい著名な俳優が演じていることからしても、いかにお金のかかった巨大プロジェクトだったかがうかがえる。
でも分業したってしんどい!もっとサボればいいのにと思う部分も全然サボらない!手間をいちいち考えながら観てしまったのはよくなかったと反省しつつ…

ストーリーが意外にも、ゴッホの自殺説に異を唱える社会的なミステリーだった。
郵便配達夫の息子が亡きゴッホの関係者に話を聞き回って謎を解き明かしていくという運びで、関係者が全員実在の人物だからドキュメント感もあって、アートアニメーションなのにそうでないような変なかんじ。
自殺と信じて疑ったことはなかったけど、2011年から他殺説が盛り上がっていたみたい。

毎度毎度の場面転換が油絵アニメーションならではの表現だったのと、ゴッホの実際の絵画が立体的にアングルを変えながら動いているのがすんごいが、人物の表情の変化を描き出すという点ではあんまりうまくいっていない。観たい部分以外も執拗に動いてしまうからだろう。

枚数は秒間12枚とのことで、1枚あたり2フレーム。 サイズはスタンダード。
プロジェクターで投影しながら描いている様子。


公式チャンネルでメイキングいっぱいみれる↓
https://www.youtube.com/channel/UC1CRc_SQhMXAOiXnmzFXMIw
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