2006年05月30日

5月30日祖父江慎さん2回目

sobue-san今回は祖父江慎さん2回目の授業。05年11月から始まったペチカ2期の最終日です。
祖父江さんから出された課題は「ピノキオ」の装画と挿絵で、「もう一度、ピノキオを読んでみて、ピノキオが子どものための物語という認識を改め、印象的な場面を味わい、絵にしてみる」というのがテーマでした。
提出された作品は、ただ可愛いだけでなく、毒を含んでいたり、幻想的だったりさまざまでしたが、描かれた場面一つひとつにも、それぞれの個性が反映された面白い授業でした。

授業の中で祖父江さんが仰った言葉は、まさにペチカ2期の集大成というべきもので、仕事をしてゆく上で必要なことが全て含まれていました。
その中からいくつか印象的な言葉を紹介します。
・「上手な絵を描くことも大切だけど、他人を喜ばせることも大切」
・「感動したことを定着させたら絵になっていた、くらいの感じで描いてみる」
・「自分の絵を鑑賞しすぎると、色んなところが気になって埋めてしまうから空間恐怖症みたいな作品になってしまいます。それより、これでいいのかな〜くらいの不安が残るくらいの作品の方が、デザイナーにとっては魅力的だったりするんですよ」

頑張り過ぎて、絵にデザインの要素が入ってくると、デザイナーの方では使いにくいものです。
たくさんのイラストレーションを使ってこられた祖父江さんだけに、説得力のあるお話ばかりでした。
「最終的には人柄ですね。この人と仕事をしたい、と思わせるようになるのがいいんじゃないかな〜」と仰る祖父江さんご本人は素晴らしくチャーミング!終了後は大撮影会になりました。  
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2006年04月11日

4月11日 井筒りつこさん2 クロッキー最終回

井筒りつこさん2回目の授業は、2期クロッキーの最後となるため、男女1名ずつのモデルさんを招いて10分×5ポーズ描きました。
男性と女性をどちらも描くために途中で入れ替わったり、休憩を挟みながら、わきあいあいとした雰囲気の中でクロッキーが出来上がっていきます。
後半はりつこさんの描かれたクロッキーを一緒に展示しながら、全員の全作品を並べて講評。
井筒啓之さんの授業とはまた違った視点での講評でしたが、その言葉の選び方が身近で親しみやすく、教室がうちとけた雰囲気になりました。

最後の質問タイムでは、たくさん質問が飛び出したために授業が30分延長。
展覧会のことで悩んでいる受講生に対しては、
「自分がイイと思っているモノと、他人がイイと言ってくれるモノのギャップを理解するためには、自分のエゴを客観的に観る訓練(100点描いたら、その中で20点を選び抜くと、自分のエゴが良く見えるようになる)をすることが大切であり、選別するという作業を何度も繰り返してみることで見えてくるものがある」とアドバイスされ、
最後に「人からアドバイスをいただいた時、それぞれ言い方は違っていても根本は同じ。皆さん同じゴールを指し示してくださっている。ルートが違うだけなのだから、いろいろ言われても、迷わなくていいんですよ」と励ましてくださいました。
ペチカの授業も残すところあと1回。最後まで息切れせず、お付き合いください。

■本日のおやつ
受講生・小川さんよりスペイン土産のミルクチョコ・てんとう虫型チョコレート
aprりつこさん2aprりつこさん.1  
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2006年04月04日

4月4日 薙野たかひろさん

今日のペチカは、薙野たかひろさんの企画展と連動して薙野さんが制作されたポスターに囲まれて絵本のワークショップを実施。
前もって出されていた課題『自分の身近なモノ』をモチーフにした絵本を一人ひとり発表してゆきます。皆さんそれぞれ、紙芝居形式にしたり、空き箱の中に絵を描いたり、独自の工夫があって面白い2時間となりました。

ワークショップの狙いは、自分のイラストレーションを見せる上で、自分の伝えたい事を、いかにうまくプレゼンテーションするかということ。
「作品の見せ方はもちろん、テーマと素材の選択からサイズ・フォントまで、作品を構成する全ての要素にこだわることが大切である」ということを全員の作品を例にとってアドバイスしていただきました。

●プレゼンテーションする相手と会うときには、作品だけではなく作品を入れる袋など持ち物にも自分のこだわりを持つ。
●『こだわり』をたくさん持つことによって『自信』も付くので『自分はこうだ』という『こだわり』を大切にする。
●何かにこだわることで、ものの見方が変わるし『感覚』も鋭くなる。『こだわり』があることで作品に強さが出てくるので常に自分の『こだわり』を意識しよう。
というお話をたっぷり聞かせていただきました。

薙野さんのポスターは、たくさんの『こだわり』があり、試行錯誤を繰り返して完成されたものばかりです。『こだわり』を持ち、よいものを作るために手を抜かないこと・妥協しないことがポスターの完成度の高さにつながっていると感じました。

■本日の差し入れ
受講生・澤田さんから、愛知県限定の八丁味噌味プリッツ。
ごちそうさまでした!
薙野さん生徒さん薙野さん  
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2006年03月28日

3月28日 井筒啓之さん・クロッキー3

井筒さんモデルさん井筒さん
井筒啓之さんのクロッキー最終回は、男性と女性のモデルを招いて、10分×5ポーズたっぷり描きます。
後半は描いたクロッキーを2枚ずつ貼り出してそれぞれ講評。
井筒さんのクロッキーの考え方は、
●なるべくモデルを観察して自分がカメラになった気持ちで描くようにする。
●頭の大きさで用紙に納まるかどうかの全てが決まるので、頭は一番重要。(井筒さんの場合、10分のクロッキーだったら5分は頭を描く時間に充てているとのこと)、
●個性というものは、隠しても隠しても出てしまうものであって、頭で考えて作った線は装飾された線でしかない。没個性を心描けて対象に向き合って描いた線が、その人本来の『個性的な線』である。

自分の個性を見つけるためには、思い込みで描かず、じっくり対象と向き合い、きちんと観察して形を捉えることが大切で、そのコツをつかむためにはたくさん描くことしかありません。(地道にトレーニングを続けることで見えてくるものは必ずあるはず!皆さん頑張ってくださいね)

授業終了後に井筒さんとお話をすると、「皆さん最初から比べると上手くなりましたよ」とおっしゃっていたので、ここで気を抜かずに身近なものを対象にしてクロッキーを続けていって欲しいと思います。

■今日の差し入れ
受講生・森本さんのお母様よりお手製のケーキとクッキー。
森本さんいつもありがとう!ごちそうさまでした。  
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2006年03月14日

3月14日 井筒りつこさん クロッキー1回目

りつこさん1りつこさん2
急に冷え込んだせいか体調を崩されての欠席が目立った11回目のペチカは、
井筒りつこさんによるクロッキーの授業です。
休憩を挟みながら、10分×5ポーズを描き、最後に講評していただきました。

講評は5ポーズ全ての作品を1ポーズずつ全員分貼り出して行ないましたが、それぞれの紙の使い方やポーズの選び方に個性が出ているところが興味深く、お互いの作品から刺激を受けることができたようです。
同時にりつこさんが描いたクロッキーも貼り出されて、人物のバランスや画面の使い方のお手本にさせていただきました。

「たくさん見て、たくさん描く。つまらないものを描いても仕方が無い、自分が楽しめるものを描かないともったいない」。
「悩んでいてもたくさん描くことで、スコーンと抜ける時があるので努力しなくてはダメ」。
など、ずっと絵を描き続けてこられた方ならではのアドバイスをいただいて授業終了。

放課後は、小川さんからのスペイン土産ガウディ・ポストカード配布で盛り上がり、本日のおやつも小川さんのスペイン製チョコレートビスケットと、菅くんからのホワイトデープレゼント(?)北海道・六花亭チョコレートの差し入れをおいしくいただきました。  
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2006年03月13日

薙野たかひろさんの展覧会情報

ペチカで絵本のワークショップを担当されているイラストレーター薙野たかひろさんが、3月24日〜4月5日の期間、ペーターズギャラリーにて「STUDIO ALTA POSTERS」展を開催することになりました!

展覧会では1983年から2003年までの20年間に制作されたスタジオアルタのポスターを中心に展示します。
特色を使用したあざやかなポスターは見ているだけで元気になれます!
さらに普段目にすることの出来ない、切り絵で制作された原画と色指定の版下も数点展示されるとのことなので、これからイラストレーションの仕事をしていきたいと思っている皆さんに仕事の実際を知る上で貴重な機会にもなると思います。

オープニングパーティは薙野さんならではのサプライズがたくさん!お友達も誘ってぜひ遊びにいらしてください。

*詳細はペーターズギャラリーのHPにてご確認ください。http://www.paters.co.jp/sche/sche.htm
薙野さんチラシ1薙野さんポスター1  
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2006年03月07日

3月7日 網中いづるさん

網中いづるさんの2回目のペチカは、人に見せるための作品ファイルがテーマ。
効果的にプレゼンテーションするための作品ファイルの作り方と売り込みの際のマナーなどを具体的にアドバイスしていただきました。
授業は個人面談形式で、一人ずつ作品ファイルを見ながらアドバイスするというやり方で行なわれます。
皆さんに共通したアドバイスは
.侫.ぅ襪稜愽住罎砲眛匹澆笋垢ど週で名前を付けておく。
▲侫.ぅ襪砲鷲ず自分のプロフィールを付ける。
L昌匹鬘押腺核臚れておく方が良い。
い劼箸弔離侫.ぅ襪砲賄一されたタッチの作品を入れる。
(過去に描いたバラバラなタッチの作品を集めるのではなく、
いま一番見せたいタッチの作品をプレゼンテーションするためのファイルを作るということ)

そしてマナーとして、見てもらう相手(デザイナーや編集者)はイラストレーションの先生ではないのだから、売り込みは仕事のプレゼンテーションの場であるということを忘れずに。

やはりイラストレーションの世界でも最低限のビジネスマナーは守って、気持ちよい人間関係を作ることが、後々の仕事につながっていくようです。

放課後は受講生の市川さんから一口おむすびとわさび漬けの差し入れをいただき、その後、場所を変えて総勢16名で網中さんを囲んでオジヤディナー。網中さんのサービス精神にココロまであったかくなった夜でした。

●網中さんより展覧会情報です。

ポーラギャラリーの装丁展「本の仕立屋さん」では大久保明子さん、木村衣有子さんと一緒に本をつくっています。
1000部刷りますが書店売りはしません。大久保さんお手製のしおりなどおまけつきです。1200円。

■展覧会「本の仕立屋さん」

装丁を見る愉しさ、触れる愉しさ

本は一冊一冊が人のように個性的です。
そんな本の誕生に深く関わっているのが装丁家。今まで気付かなかった本の「愉しさ」
を4人の仕立屋さんといっしょに感じてみませんか。

○日時
    2006.4.3.mon.―26.wed.
    10:00―19:00  最終日の26日は17:00まで
○場所
   銀座 ポーラミュージアムアネックス
   〒104-0061 東京都中央区銀座1-7-7
   TEL.03-3563-5501 http//www.pola-ma.jp
   主催=POLA  協力=(有)スペースプランニング

JR有楽町駅京橋出口下車 徒歩5分
地下鉄有楽町線 銀座一丁目駅下車 7番出口すぐ
地下鉄銀座線、日比谷線、丸の内線 
銀座駅下車A9番出口徒歩6分  
http://www.pola-ma.jp/schedule/index.html

■「第5回TIS公募 受賞作品」展
昨年12月に行った「第5回TIS公募」で選ばれた入賞・入選作品およそ60点を展示します。

○日時:2006年 04月 03日(月) 〜 04月 22日(土)

○場所:Gallery5610
東京都港区南青山5-6-10 5610番館 TEL.03-3409-9496

なお会期中のイベント・トークショーに網中さんがゲストで参加されます。
◎トークショー 4月12日[水]7:00pm-8:30pm(開場:6:30pm)
〈ゲスト:網中いづる 長崎訓子 松尾たいこ/先着30名〉
要予約:TIS事務局TEL.03-3470-4116

協賛:ターナー色彩株式会社、バニーコルアート株式会社、株式会社トゥールズ

http://www.tis-home.com/cgi-bin/about_tis_3.cgi
網中さま  
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2006年02月28日

2月28日 安西水丸さん

水丸先生
今回のペチカは特別ゲストの安西水丸さんによる作品講評です。
一人ひとりの作品を見ながら、厳しくかつ的をえた講評がなされます。
講評は「作品がイラストレーションとして成立しているか」という基準で行なわれました。
まず自分のイラストレーションに対しての視点がしっかりしていないといけない。
漫然と絵を描いているだけでは時間の無駄である。
それにイラストレーションは発注されて初めて仕事になるということを頭に入れておかなければならない。最も大事な事は相手への思いやり。どんな仕事であっても基本は人間性。
一度仕事をして、またこの人と一緒に仕事をしたいと思ってもらうことで、仕事が続いてゆく。
そして一番の勉強法は沢山のイラストレーターの絵を見ること。「最低でも50人くらいは日本と海外のイラストレーターの名前と作品が一致するように」etc…

安西さん独自のイラストレーション論と、経験から得た具体的なお話に2時間があっという間に過ぎ、放課後は安西さんとのツーショット撮影大会に突入。最後は受講生も安西さんも楽しげな様子でした。  
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