2006年08月11日

                   │非オニ嫁日記 
                    

75.どこまでも甘い私

6月に入って、家を売却する手続きはすすみ、マンションも契約となったが、マンション完成は翌年の3月なのでまだまだ時間があった。生後5ヶ月から通っている保育園を離れるのは、私自身もおそらくGUYも寂しいことだが、3月までこのマンションに仮住まいをすると考えていたので、年度末までは今までのお友達と一緒に過ごす事ができると考えていた。
夫がここに転がり込むのは、実はあまり気が進まなかったが、3月からの新生活の練習にもなると、極力前向きに考えていた。

GUYと2人の生活にも慣れてきたころで、先日の姑と会った査定の日は別としても、精神的にも非常に安定していた。
この月からGUYの保育園のお迎え時間を1時間延長し、一旦帰宅して夕食の準備をして、少し休んでから迎えにいくという過ごし方が定着し、これまでの3年間では存在しなかった、安全で静かな暮らしのできる安心できる空間で過ごす30分ばかりの時間を楽しむ余裕もできてきた頃だった。私は、この暮らしが好きだった。

しかし、この安全な場所での安穏とした暮らしは長くは続かなかった。

家を少しでも高く売るためには、早く家を空ける必要があった。
家には不要なものもふくめてかなりたくさんのものや、大型家具などもあった。トランクルームに入るような量ではなかったので実家と知り合いの家の1室を借りる手はずになっていたが、それでも、ウォークインクローゼットなど広い収納が複数ある4SLDKの一戸建てから3LDKのマンションに引っ越すと言う事だけ考えても、かなりのものを処分しなくてはならない。
しかし、姑がいるとそれもままならない。姑にも出て行ってもらわなくてはいけない。しかし、姑から直接、

「自分の住むとこくらい、自分で探しますから!」

と言われていた私には、これ以上何も言えなかったし、何よりもう2度と姑と顔を合わすことは不可能だと思われた。これは、前章の一件で夫も同様に思っていたらしく、このあとの姑サイドとの交渉は、夫に全て委ねることになった。

夫いわく、やはり姑は自分で探したい、といっているらしく、

「一緒にさがしにいってよ」

と言っても、

「大丈夫だって!」

というばかりだ。
しかし、私がいよいよ焦ってきた様子をみて、ようやく姑と話をしたのだろうか?
それとも夫が考えただけのことなのだろうか?
姑の荷物は少ないので、一旦義妹の家に身を寄せ、ゆっくり娘である義妹と共に部屋を探すのだ、と聞いていた。それを聞いて安心した。

しかし、いざそのお願いに、姑と夫と2人でお願いにいったとき、義妹からこう言われたという。

「ちょっと見てみてよ、ウチせまいんだよねー。
 まさか仏壇ももってくるつもり?」


私は、仲の良い母娘だと思っていたのに、このあまりに心無い言葉に驚愕した。信じられなかった。それに仏壇にいるのは、実の父親である。
そして、義妹は、

「母さん、私兄貴に言いたいことあるから帰っていいよ」

といった。
母親には、言葉を選ぶ兄妹である。しかし、姑は、自分のことだから、といって、その場にいたという。
そして、その後夫に浴びせられた罵詈雑言…その場に姑がいたと思うと、またしても姑が不憫になった。どこまでも居場所がないのだ。

またこのころ、申し訳なさに苛まれていた私は、家賃プラス高熱費くらい出すべきなのかとも思っていた。その時夫に、

「8万くらいかかるかなぁ…出せるかな?」

なんて話したことがある。
若い夫婦じゃ非常にイタイ金額だが、仕方がないと思っていた。
それに対しても(それを伝える夫も夫だが)、

「それっぽっちしか出さないの? 
 母に不自由な思いさせないでよーっ!」


と言われたと聞き、驚愕と共に怒りを感じた。

これ以外にも姑同席の場でひどい言葉を浴びせられたらしく、
夫はもう妹と話したくない、というし、姑まで、老後の面倒を見てもらうのは、あの娘よりピーさんのほうがずっといい、
とまで言っていたらしい。

…それも冗談じゃない。
1つ書き忘れたが、夫が横浜で3人で暮らそうといいだしたとき、
もう1つ、口にした事がある。

「母ちゃんが寝たきりになって、面倒をみなくてはならなくなったら、
 そのときこそ、離婚するから」


とまで言っていた。
その言葉にも心打たれたということもある。


いずれにしても、私はまたしても姑に同情してしまい、

「このマンションに…お姑さんくる…?」

と切り出してしまう。

結果、私の安全な聖域は、姑にあけわたすことになったのである。
とことんまで甘く、愚かな私である。



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ピー at 07:56│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by りか   2006年08月11日 11:31
ピーさん、優しいねー。ってか、たしかに姑さん可哀想だよね。同情してしまうの、わかります。そうやって仕向けられているのか?ってぐらい、非情な人達の中でいたんだね。自分も非情な人間でいれたら、こんなに苦しまなくって良かったのに。
今のとこ、一番ムカつくのは義妹!こいつ腹たつー!!

2. Posted by ピー   2006年08月12日 11:15
ホント腹立ちました。「私は何があっても母(姑)の味方だから!」なんて言って私たちを断罪したくせに、いざ自分にふりかかるとコレです。この親にしてこの子あり…姑が作り上げた歪んだ親子関係が義妹をつくり、夫をつくったわけですから、自業自得といえば自業自得なんですか、やっぱり不憫で…。ま、この同情も仇になるんですけどね…。

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■非オニ嫁日記□目次■
01.きっかけ
02.出会い
03.堅実な男
04.公衆便所
05.オニカレ・オニカノ
06.したかったのは結婚?
  それとも結婚式?
07.仲がいいのか
  悪いのか?
08.運命を動かした入籍と
  結婚式と××
09.運命の妊娠
10.めまぐるしい展開
11.なんでこうなるの?
12.家事の分担?
13.緊急入院!
14.エンドレス入院生活
15.緊急帝王切開!
16.それはマタニティ
  ブルーから始まった
17.夫と姑の関係
18.念願の退院、
  そして同居開始…
19.母になつく姑
20.育児ノイローゼ、
  姑ノイローゼ
21.プライバシーのない家
22.プチ家出と赤いバラ
23.驚きと諦めと
  ストレスの日々
24.何にも言えない
25.いもうと
26.GUYを預けるか…?
27.舅の実家と姑
28.姑に関する一考察
29.復職のとき
30.悪気はないはず…?!
31.誰がわるいのっ?!
  誰のせいなのっ?!
32.違和感
33.モラルハラスメント?
34.休日ストレス
35.笑いのツボと
  怒りのツボ
36.ズーラシアと
  花火大会
37.何かが終わったとき
38.戦闘開始
39.泣き叫ぶ姑
40.冷めていく愛情
41.仕事、子ども、夫
  …どれをとる?
42.義務のなかでの
  妊娠…そして流産
43.やりきれない孤独感
44.自己防衛
45.出社拒否
46.限界
47.初めての離婚宣告
48.愛をとったら
    情だけ残る
49.発掘!
  メールバトル詳細
50.大事な友達は会わせ
  ないほうがいい?
51.GUYと夫と自転車と
52.3歳児以下の男
53.兆し
54.検証
55.『きっかけ』
    にいたる事件
56.事件その後…
    そして夫は。
57.地の底まで落ちた日
58.すさんでいく夫
59.2人に宛てた手紙
60.抑鬱
61.家出から別居へ
62.ストーカー?
63.モラルハラスメントと
 いう言葉との出会い
64.あふれたコップの水
65.傷ついた
  インナーチャイルド?
66.共依存のなかの娘
67.親としての資質
68.ストーカー再び…
69.夫婦カウンセリング
  を前に
70.どうして離婚
  させてくれないの…
71.交錯する問題、
  複雑な思い
72.とけない氷はない?
73.目の前のニンジン
74.夢のマンションと
  悪魔の棲む家
75.どこまでも甘い私
76.東京を去るとき
77.姑の扶養の義務
78.落ちてゆく心
79.壊れていく
  自分への不安
80.入院を願う日々
81.そして、休職へ…
82.ストレスの元凶
83.何故続けるのか?
84.親友
85.それでも
    やり直すために
86.自分らしさを失う
  評価を求める自分
87.新生活への不安
88.見切りスタートの代償
89.みんな病んでいく
90.モラルハラスメント
  という言葉との再会
91.決意表明
92.自分を取り戻したい!
93.豹変した夫
94.罪悪感と迷いと
  新たな出会い
95.暴発
96.大爆発…そして。
97.迷わず、進め
98.私の復活と夫の迷走
99.5年目の決別
100.アメイジング・
      グレイス

注:クリックすると別ウインドウで開きます。読んだ後、右下の『次の記事』をクリックしてしまうと、他の日記等へいってしまう事があるので、続きは目次から入ってください。

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