私ね、昨年の今日。

「このデータを、見てください。血中アルブミン、炎症度合、白血球数・・・いつ死んでもおかしくない状態だったのですよ。

危機を脱したので話します。」と入院中、主治医に言われて、ようやく自分が重態だったことに気付きました。


あの時、きっかけは記憶しないけど(重体だったものね)新井さんからお電話をもらって、緊急入院したことを告知してもらったの。しばらく、更新が止まったのは、そのせいだと。


満71歳になったとこだった。

大台に乗るときの前後2年て、死にがちだよね。

正月にやってきた息子が「もう、一年たつのか!年齢がその時期だったから、もしかしたら死ぬかもっておもったで」と言いました。


69歳で亡くなる人は、本当に多いです。


死ぬか、そこから再生するかだったのかなあ・・・あの時期を境に、私の人生観から世界観から自己認識から、全部変わりました。


新井説、新井ワールドというのか、初めてそれに出会ったのは、そのまた1年ほど前だった。

ほぼほぼ天皇信者の私にとって、この一撃は痛かったよ。

崇神天皇なんて、そりゃあ、居た気はするけど、それが、日本の天皇の始まり?


じゃ、古事記、日本書紀はどーなるの???


だって、戦後生まれの我々は「皇国史観」さえ知らない。せいぜい、小学校時代にみつけた「日本の神話」の絵本だけ。


しかも、「教科書をつくる会」に20年ほど在籍して、毎年6000円払ってたんだよ。日本会議と神社本庁の申し子だった。


その世界のバイブルが、偽書??????


しかも「ちゃんころ」と呼んでバカにしていた辮髪が、天皇の祖?


え~自分が、立っていたはずの大地は、どこ?

なんか、賢そうな凄そうな、面白そうな人だと思って近づいたけど・・・危険かも?

だって、言うことがほぼほぼ理解できない。
書いてあることが、何べん読んでも頭に入らない。
だから、3,4か月にいっぺんつまみ食いしておいしいとこだけ食べるけど、あのう~天皇関係の話は、ごめんしてくれますか?

という気持ちだったのよ、いっぺん死ぬまでは。

いろいろ困ったのね。
私の住むところは、昔、藤原氏の荘園だった。
秀真つたへのみなさんからは「藤原氏め~」と敵視される。

神功皇后の足跡があるけど、古事記が偽書なら、神功皇后って?いなかったの?じゃあ、村の歴史はどうなるの???

新井ワールドを受け入れると、これまで見えていた風景が、全部、ひっくりかえる。

私が、この土地でやろうとしていた企画が飛んでしまう。

それから、新井さんが三国志だの項羽と劉邦だの、もう、漫画でいいから読めだの、DVDがあるだろうだの言うから・・・買えば冗談じゃないほど高価、10万ぐらいする。しかも65枚ぐらいある。見れるか!そんなもの。

しかたがないから、それらしいのを3万も出して買ったら、「それ最終編でしょ。はじめっから見なきゃだめだよ」という。

私ゃ、忙しいんだよ。本業、副業、余技、家事、その他。見てられるか65枚も。

で、ほっておいたのだけど、いかんせん、悔しい。できないことが悔しい。
第一、新井さんのあの膨大な記憶力が悔しい。

(私は、相手が誰でも、悔しがるから、・・・最終的に、強い男に添うかわいい女は似合わない・・・と、自覚するに至った次第です)

まあ、そうするうちに、主人が見ている中国史のテレビ映画を食事時間帯だったので、つけっぱなしで見てた。

それが、隋の煬帝の父親の物語だと気づいたの。
それで、煬帝の大運河が、おねえちゃんとイチャイチャするための旅行のためだった、それで、産業も栄えたという話を新井さんから聞いて、ようやく興味がわいた。

そしたら、次に三国志が始まった。

これで、ようやく新井さんが「その次は曹否(?)で」と、見てきたようにいえるのかがわかったあるよ。

なんべんも、なんべんもこういうDVDを見たんだって。
すると、史実を目撃した気分。

そうか~

で、私も遅まきながら、ちょっとインチキ臭い脚色の過ぎた三国志を見たから、新井さんの話す人物の時代が見えてきた(もちろん、あんなん嘘やと思う=あんな立派な宮殿や、細工物、衣装があってたまるか!)
でも、いいのよ、誰の次には誰がどういう権力争いでどうなったーこの仕組みだけは、さすがに史書にそってるみたいだから。

絵で見るほうが文字で読むよりはわかりやすい。

正直いって、もちろん、日本の歴史も大化の改新645年以前は、霞の中にあるみたいだった。

けど、中国史に至っては唐の時代以前なんか、文明国だとは思っていなかったのよ。

それにしては秦の始皇帝の墓は、どういうこと?で、思考停止。

あっちむいても、こっちむいても、思えば、霞の中で思考停止してたんだわ。

そして、やがて、悔しいけど、中国4000年の大文明というものを、認める気になった。

なんかねえ~わかるわ。不比等の気持ち。

ええねんええねん。大陸なんか・・・どうせ、あんなとこ、いつもいつも国盗り合戦で騒々しいだけやんか。

宝来島がええわ~ここに、理想国家を作ろう、そして「天皇」をおこう。
ここが世界や~ここが宇宙や~ええやんか!

そうしょうそうしょう。

そうして「箱庭」をめでるように、国を創作したのね。

最初は嘘だと、そのあたりの人は知っていたけど、すぐに、100年もしたら、もう、そのとおり信じてしまった。

やがて、鎖国状態だから、そういう「国の概念」も、どうでもよくなって、村人同士の争いとか、日本の中での勢力争い

コップの中の嵐

ところが太平の眠りをさます蒸気船たった四杯で夜も眠れず。

日本が世界というわけじゃなかったねん。

そのとき、不比等の理想に飛びついてしまった。
日本は、ちゃうねん。

他の毛唐とか、南蛮とはちゃうねん!!

私には神楽を研究する友人がいます。
宮崎県の山奥にしばしば出かけます。
そこには900年前から続く神楽があるのだそうです、尾八重という神社らしい。

伝統文化と称して、平成2年に復活させた農村歌舞伎を手掛ける私は「伝統がない」ことに、傷ついている。900年の伝統???がくっ・・おら、だめだ~

すると尾八重の宮司さんが言ってくれた。
「私らかて900年前は、伝統なんかない。あんたんとこも、900年続いたら、その時は”伝統”になるで」

「そうか~」壮大な希望!やったるで~あ、900年も生きられへん。

神話が実は不比等たちの創作だったとわかりだしたころ、尾八重900年の神楽に、神話物語はあるのですか?と、研究者に質問した。

私としては、ひそかに900年前からあるのなら、それも、山の中に、たぶん不比等の影響なんか及ばなかった日向の山の中に・・・神話物語の神楽があるなら、もしかしたら、日本神話って本物カモ?

すると彼の返事は、こうだった。

「たとえば、岩戸開き、八岐大蛇・・・こういうものは、日本各地にあるで。けど、900年前からあったのと違う。明治維新の影響や。あのころ、こういう作品ができて、全国に流行した。」

そして、これは新井さんによって、裏付けられました。
「神楽の中の神話は、明治以後のものです。」

神楽の舞は、たくさんあるし、時代によって変遷している。だから、古式のものに交じって、明治維新の皇国史観がなだれ込んでいる。

いわば、神楽にまで!!
いわば、本来の伝統を破壊してまで。

そういうことだった。

不比等がかけた呪文が、まだ解けない。

不比等のかけた「八紘一宇」の呪文が、日本兵を飢餓の戦にまきこんだ。

ここは、ほんとうにカルトの島だよ。


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