インク工房100色インク123の登場により、レッドフラッシュ、遊色、変色するインクの愛好家が思いのほか多くいたことがわかるとともに、これらの変色インクが注目を集めました。
海外ではインクの変色、特にレッドフラッシュすることをsheeningと呼んでいるとのこと。
先日の東京インターナショナルペンショーのトークイベントでセーラー万年筆の石丸治氏はインク工房の123について、「あれは揺れる色で揺色(ようしょく)インクと呼ぶ方が正確なんじゃないかな」と述べていました。
インクの発色は、紙の吸い込み速度やインクの粘度、万年筆のインクフローや字幅など多くの要素が影響しあっています。
それらのバランスが少しでも変化すると発色がガラリと変わってしまう、絶妙なバランスに保たれた、バランスが崩れればすぐに発色が不安定になる揺れるインク、ということのようです。
レッドフラッシュや変色しない安定性の高いインクを作り出そうと日夜研究を重ねてきたメーカーの方ならではのネーミングですね。
さて、聿竹自身このレッドフラッシュや遊色インクの大ファンであります。
本記事では聿竹調べ、聿竹体験を元に万年筆インクのレッドフラッシュ、遊色、変色、揺色を紹介していきます。
また、
赤光:レッドフラッシュ。ベースの色とは別に赤系統の発色がある。または金属光沢が出る。
遊色:オパールっぽい。または複数色の発色がある。
と分類していきます。
本記事では赤光、遊色をわかりやすくするため、意図的に光量や当て方を調整しております。
実際の発色と印象が異なる恐れがありますがご承知おきください。
123/セーラー万年筆[遊色]
言わずもがな。
元はグレーなのですが、少し紫がかった印象のこのインク。
ヌルリフィルに載せるとオパール感のあるこのアヤシイ輝き。
エメラルド・チボー/エルバン[赤光]
凄まじいレッドフラッシュ。
一時「玉虫色インク」などと呼ばれた時期もあった。
なお、金粉が入っているため万年筆に入れないで使う方も多い。
分解洗浄できる万年筆に入れることをお勧めする。
なお、最大の欠点に表面張力が弱すぎるため滲みやすいというものがある。
おかげでヌルリフィルとすこぶる相性が悪い。
書けてる……!?
青緑っぽい色。
フローのいい万年筆に入れると結構光る。
彩度の低い色なので実用性にも良し。
青墨/セーラー万年筆[赤光]
顔料系インクで赤光する稀少な枠。
極太で使うともはや帰ってこれない魅惑に取りつかれる。
蒼墨は全然光らない。
162/セーラー万年筆[遊色]
木軸に入れると山々の表情の移り変わりを見るようで相性抜群。
個人的な趣味でカスタム一位の木に入れている。
グレナーデ/セーラー万年筆[遊色]
ほんのり紫の入った濃いレッド。
インクが濃く乗ったところは黄~緑の発色をする。
赤ペンとして使うと楽しい。
文具箱ブルー/趣味の文具箱(セーラー万年筆)[赤光]
めっちゃ赤光する。
青と赤がこんなに鮮やかに同居するなんて、と驚いたインク。
R&Kの青騎士をイメージして作ったとのこと。
イリデッセンスブラウン/シャドキャビ(プラチナ万年筆)[遊色]
遊色インク作ってよ。
という聿竹の無茶ぶりに応えて、しゅんちゃんが作ってくれたインク。
想像以上の遊色に聿竹自身驚いている。
これの製造過程で偽123の作成にも成功していて、遊色の仕組みについてはもはやしゅんちゃんに聞けば全部解決しそうな印象。
上記の他、聿竹の手元にはあるのにまだ試していないインクがいくつかあるので後ほど追加していきたいです。
なお、この一件でヌルリフィルが「強制遊色ペーパー」として名を馳せました。
ヌルリフィルが生まれる以前はMDペーパーやライフのノーブル、artisanが変色させやすい紙の筆頭でしたが、吸水性0(これもnullにかかっているが)という特性により、紙の上での変色に一層の拍車をかけています。
変色インクに興味のある方は是非、ヌルリフィルで遊んでみてください。
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ヌルリフィルは現在、
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詳細なレビューはこちら
https://digital-camera.jp/?p=6124
https://digital-camera.jp/?p=8566
※よしぞーさんのレビューわかりやすいので遠慮なく外部サイトに飛ばします。
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