万年筆とヌルリフィルの部屋|Pen_Saloon

万年筆と紙が好きで万年筆専用の紙ヌルリフィルを開発したペンサルーンのブログです。当ブログでは万年筆や紙に特化した情報を配信しています。

カテゴリ: しゅん

初めまして。しゅん と申します。
montblancの修理などの記事を上げているShuNさんとは別人となります。ハンドルネームが被って申し訳ございません。

さて、私は、電気工学を中心に学んできた技術者でもあります。そんな立場として、万年筆を工学的側面から見てみよう、と考えております。
そこで、今回のブログ記事では、材料力学の理論から万年筆の撓りを考えてみようと思います。
今回述べることは…「万年筆のペン先の硬軟は、必ずしも材料に支配されない」ということです。
よく、金ペンだから軟らかい、鉄ペンだから硬い、という話を聞きますが、実際はそうとも限らない…というお話です。


万年筆のニブは、首軸に刺さっている側が固定され、切り割りから先が急激に撓む、という特性があります。
即ち、材料力学における片持ち梁によく似た特性を持つといえます。

fig.1

片持ち梁というのは、図1のように片側が固定され、反対側が自由に撓む、「壁から突き出た棒」とでもいったものです。
さて…片持ち梁の撓みの法則は、図2のようになります。

fig.2

ヤング率というのは、梁の材料が持つパラメータです。ニブの材料(金や鉄を中心とした合金)は、あるヤング率を持っております。
大雑把に言えば、「固さ」のような概念ですね。


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こんにちは。しゅんです。
先日に、万年筆のペン先の硬軟について、片持ち梁の撓りの理論よりお話した者です。

さて、前回の最後でも申しましたが、今回は実際のペン先構造を定性的に理論と照らし合わせていきます。
言うまでもなく、万年筆のニブはただの片持ち梁、「壁から突き出た棒」とは異なる形ですから。

図1に前回の最後にも挙げた図を示しますが…。万年筆には切り割り長さの他、首軸(固定端)までの長さも存在します。
ここも、僅かに撓りに作用します。
また、厚さも均一ではなく、場所により異なるのが現実です。

fig.1

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こんにちは。しゅんです。
前回の最後の予告どおり、今回は万年筆の「縦の撓り」「横の開き」についてがテーマです。
「軟調」「flex」などと称される万年筆のニブは、筆圧に対する「撓り」「開き」の双方が強い場合が多いですが、どちらかに極端な場合もあります。
その撓りと開きが、如何にしてもたらされるかをお話していきます。


万年筆のニブを、ペンポイント側から見てみましょう。ペンポイントを中心に、左右にニブの板金が広がっている様子が見えると思います。
この形状が、まさに万年筆の「撓り」と「開き」を左右します。


図1に、正面から見たニブの模式図を示します。多くのニブは、平坦ではなく端に広がると共に徐々に下方向に曲がっていると思われます。
このような曲面を「R」と称します。英語の"round"から取られた製図などの用語ですが、ペンドクターの方々なども使われる単語の為、此処でも用いることとします。


fig.1



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本記事は聿竹がしゅんちゃんにebayの利用について教えを乞うて、聿竹用に書きだしてくれたものを、記事化してもらったものとなっております。
つまるところ、とても有用な内容であったので共有すべく記事として掲載するが、ebayの利用を推奨する記事ではないこと、ebayの利用は飽くまでも個人の責任において行われることをご承知いただき、ご参考いただければ、というものです。
よろしくお願いいたします。
※タイトルは聿竹のセンスによるものです。しゅんちゃんは聿竹と違ってセンスがある御仁です。


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