2007年11月

05年、シドニーFCの試合を見に豊田スタジアムに行って以来の名古屋。
初めての瑞穂陸上競技場です。

早めに名古屋入りして、駅の地下街できしめんを食べました。
連れの注文したきしめん(梅とじ)は、塩味の効いた白だし、関西風。
私の注文したただの「きしめん」は、醤油味の関東風。
同じうどん屋で、東西2種の味が並存するなんて、さすがは名古屋(?)

競技場に着いて、まず出迎えてくれたのは、
愛・地球博のアイドル、モリゾー&キッコロ。
私はこのキャラが大好きで、キーホルダーのぬいぐるみも持っています。
さらにグラウンドに登場したのが、グランパスのマスコット、
シャチのグランパス君一家。
以前、マスコットが話題になりましたが、
J1のマスコットで、一番気に入っているのが、このちょっと動きが鈍そうなシャチ。
名古屋系のマスコットは、心を癒してくれるものがあるようです。

で、試合の前に発表されたメンバーに、

3ヶ月半ぶりの難波選手!の名が・・・
おかえり。なんちゃん。この日をどれほど待っていたか。

先発メンバーは、山口に替わった吉野以外前節と同じ。
停止が解けた早川ではなく、今日も岩倉のCB。
今日はここ3試合ほどの中では、一番攻めあぐねているようではあるものの、
まるで、デジャ・ヴュを見ているような展開がつづき、
やはりゴールには至らない。
本来は得点になっていたようなシーンが、3試合で5点分くらいありそう。

それでも、うち以上に本当は深刻なのでは?と思わせる
名古屋の決定力のなさのおかげで失点もせず。
スゲ、楢崎という屈指のGKがいるせいもあるのでしょうが、
降格争いになんとか巻き込まれない程度のチームって、
このくらいのものなのか。

ダントツ最下位と言われているが、中盤を厚くし、守りを固めると、
結構安心して見ていられ、勝ち点ほどの差を感じない。
ただ、うちで喉から手が出るほど欲しい決定力のあるFWを、
この金持ちチームなら、降格しそうになればすぐに補給できるのだろうな。
その差が、常時中位と即時降格に現れる。

前節の教訓が生きたか、交代は早目。
68分 カタタウ→ヨンチョル。
久しぶりのヨンチョルは、機転の利いたシャープな突破と惜しいパスもあり、
才能の片鱗を見せつけてくれました。
だんだんひ弱な感じもなくなってきたし、大切に育ててあげたいなぁ。

81分、カズに代えて、とうとう、なんちゃん登場!
名古屋サポのカズコールと、うちのサポのなんちゃんコールで、大盛り上がり。
涙が出てきた。

結果は、スコアレスドロー(今季初!零封は3度目)に終わりましたが、
向こうのミスに助けられたとはいえ、
こちらの切れない守りと、積極的な姿勢が勝ち点に結びついたように
思います。
一時期、どうしようもなく、情けなくなるような試合が続いていましたが、
やっとここまで戻ってきた、という感じ。

でも、あと1試合を残すのみ。
今のメンバーで来年も続いていくわけではありません。
毎年、毎年、チームが半分くらいリセットされた状態で
新たな年を迎えます。
一年培ってきたものを次に繋げていく術はないものかと思いながら。

ところで、浦和がコケてくれたおかげで、
最後の試合はとんでもない舞台となりました。
ホームなのに、超アウェイ状態になることは、先刻承知ですが、
入場料収入が格段に増えるのは、嬉しいことです。
この1年で増やした資金、今後どのように生かしてもらえるのでしょうか?



翌25日には、ヤマさんこと山口選手の契約非更改のお知らせが届きました。

J1昇格のキーマンは、言うまでもなく46試合出場のヤマさんでした。
古巣(?)に戻ってのJ2優勝の喜びをともにできたことは、
サポにとっても、誇りに思います。

2年半に亘って、チームを支えていただき、本当にありがとうございました。
来年も現役でプレーされるのでしょうか?
新たな舞台でのご活躍をお祈りいたします。









家では1台しかないパソ争奪戦に破れ、
会社では忙しくて昼休みでも書込みする余裕がなく、
なんと3試合分の観戦記がたまってしまいました。
もう、忘却のかなたに消えつつある記憶を、なんとか留めておくために、
2週間分ほど時間を巻き戻してみます。


11月4日の天皇杯勝利の余韻に浸ったまま迎えた10日の柏戦。
去年の7月に負けた柏の葉ですが、なんとなく明るい雰囲気がありました。
「屋根つき」だと聞いていましたが、前の方の席は雨が吹き込んできます。

メンバーは、基本的に勝利した天皇杯と同じです。

    スゲ
山田 小村 早川 なかじ
    山口
カタタウ 根占 滝澤 アツ
    カズ

最近、カタタウとアツがチームにフィットしてきたのが、
調子が上がっている理由でしょう。
特にカタタウの足技はさすがにブラジル人!と思わせるものがあり、
この日も、前線から相手ゴールに向かって攻め上がり、いい感じ。
でも、決めきれないのも今までと同じ。

前半を0-0で折り返したところまでは、なかなかやるじゃん、でしたが、
後半も得点の臭いが遠く、かと言って、誰の調子が悪いわけではないので、
なかなか交代に踏み切れなさそう、と思っていたら、
カードを先に切ったのは柏。70分北嶋。
その北嶋に、75分に決められ、また先に失点。

それなら、とこっちは77分にカタタウ→西山、81分にカズ→薮田。
で、その直後、83分にFKからの流れで根占がゴール!!
天皇杯に続き、ネジの2試合連続ゴールです。
監督交代後、しばらく登場しなかったネジですが、
髪を伸ばして再登場してから、ボールも収まるし、動きがとてもよくなったように感じます。

その後も、こちらもチャンスをものにすることが出来ず、
向こうも得点できないまま、引分
これも、8月18日のガンバ戦以来、レアル監督になって初めての勝ち点!!
勝っていないので、天皇杯の時ほどの盛り上がりはないですが、
とにもかくにも、嬉しいことには違いない。
この調子で是非、残りの試合に勝ってほしいと望みつつ、つくばエキスプレスに乗って帰りました。


翌32節は18日の新潟戦。
イベントが色々ある横国で、メンバーの更新をしたら、出場停止のハヤのサインがもらえました。
しかも、「頑張ってくださいね!!」と言ったら、
しっかり手を振って笑顔で握手してくれました。ちょっと感激。

そのハヤがいないので、この日は岩倉登場。

     スゲ
山田 岩倉 小村 なかじ
     山口
カタタウ 根占 滝澤 アツ
     カズ

で、基本的には勝ち点ゲットの前節と同じ布陣。

この日も、積極的に攻める姿勢が見られました。
新潟は、無理に攻め上がることはしませんが、
相変わらず、実に正確で見事なロングパスでカウンターを狙います。
それを、こちらもしっかりした守りで、防ぎます。
久々にJのピッチに立った岩倉の献身的なセーブも光りました。

特に滝澤は切れ込み鋭く、ミドルでシュートも打ってきます。
これで決まるようになると、一流選手の仲間入り!なんでしょうけれど。
私は、J1に上がった今年、一番成長したのはこのタッキーではないかと思います。
1対1でも負けずに突破でき、見ていて安心感があります。
時々右でプレーすることもあり、以前、アツの加入で心配されたバッティングも解消して、
厚みを増した中盤の一翼を担っています。

で、そのとばっちり(?)で、なかなか出場のチャンスがなくなってしまったのが、うっちー。
彼の調子が悪いわけではなく、単に最近の戦略構想から外れているだけなのでしょうし、
メンバーに厚みが増したのはよいことではありますが、
あの元気な走りが見られないのは、#10ユニを着ている者としてはちょっと寂しい。

だが、人材豊富になった中盤に比べ、相変わらず不足したままなのが決定打。
きれいなクロスが上がっても、合わせることができない場面が再三あり、
時間がじりじり過ぎていきます。
カウンター攻撃というだけあって、新潟は九重部屋の千代反田始め、
堅い守りで、なかなかゴールに突っ込ませてくれません。

かと言って、特に足が止まった人が出ているようには見えなかったので、
双方、なかなか交代のカードは切られません。
先に交代したのが新潟。74分と80分。

すると、相対的に向こうは元気、こちらは前線の足がどうしても遅くなりがち。
守りにプレッシャーがかかります。
で、与えてしまったPK!(><)85分に失点。

失点してわかる、交代の必要性。というのか、
87分カズ→薮田。カタタウ→西山。
89分アツ→坂井・・・

負けているチームの交代とは思えません。
調子が悪くないなら、そのまま行くのも一手。
でも、交代するなら、3分や1分では、替わった選手がかわいそう。
ボールに触れる時間もありません。

点を取りに行って前ががりになったため、最後にまたまたエジミウソンに入れられ、
結局0-2で負けてしまいました。

柏と新潟では、サッカーが違うし、
うちは最近攻撃型の柏のようなチームの方を得意としているようですが、
それにしても、引分けた前節と負けた今節の分かれ目は、
交代の時間にあったような気がしてなりません。

今度の試合では、早め早めの対策を期待しています。

それにしても、この時季、17時K/Oは堪える。
日中あんなに日が照って暖かだったのに、震えながらの観戦になってしまった…

24日名古屋戦は、また後で。





行ったことのない県が4県ありました。
そのうちのひとつ愛媛は、3年前の天皇杯、あの大黒にボコボコにされた対ガンバ戦で消化。
残り3県のひとつが富山。
また天皇杯は、未踏破県をなくすチャンスとなりました。

相手は先週大雨の中で対戦した大宮。
まだまだ降格争いの中にいる大宮と降格決定のうちでは、天皇杯の位置づけが違う。
去年の対バンディオンセ神戸戦のうちのように、大宮はベストメンバーでは来ないはず。
しかも、うちに対して組し易しという感覚があるに違いない。

久しぶりに勝つなら、この試合しかない。

密かに、確信のようなものを抱きつつ、空路富山へ。
上空から見た、薄く雪を頂いたアルプスの山々に囲まれた黒部渓谷は、神々しいまでに美しい。
幸先がいいぞ~!

まだ時間があったので、配置薬業開祖のひとつ廣貫堂の資料館を見て、
路面電車に乗り、競技場へ。
横浜FCだけ売店があり、富山の皆さんがたくさんグッズを買ってくれていました。
勢い、こちら側の方が声援も多く、ちょっとしたホーム状態。

前節とほとんど同じメンバーのうちが、試合開始から積極的に仕掛ける。
ボトムの山口。根占と滝澤がボランチでボールを収めている。
カタタウは最近チームにフィットしてきたようで、動きがいい。
今日のなかじはいいなかじ。
チェイシングも、ボール奪取もできていて、ボールはほとんどこっちが支配。

いつもなら、支配していてもゴールが遠いうちですが、
11分にボールを負けずに持っていったカズのクロスに
タッキーがあわせ、
ゴ~ル!!!

もう、何試合ぶりの得点だろう!2ヶ月ぶりか。
うれしい、うれしい、嬉しい!!!

その後も積極的にゴールに向かって、試合を支配し、
前半はほとんどこちら側でプレーが続くまま終了。

ところが、後半はボールを支配しきれなくなり、押され気味。
しかし、スゲのスーパーセーブもあり、あちらの不甲斐なさもあり、
次の得点も、アツのCKからネジが決めて2-0。
ここで、今日はなんとか勝てるかも。という期待が。

久々の焦らし、菅野劇場。
ロスタイムから歌われ始めた、ビューティフルネーム。
モチベーションの差とは言え、去年の試合を彷彿させる快勝でした。

半年振りの勝利!

応援してくれた富山の皆さんも、喜んでくれました。
でも、もっと盛り上がってもいいところ。
いつも横浜で応援しているサポーターが少ないのが、ちょっと残念。
しかとこの目で見届けましたからね。

歓喜に沸き返るというよりも、
やっと勝てたか、というほっとした気持ちが勝ったかもしれません。


敢えて直ぐの便には乗らず、
初富山を少し味わって帰りました。
でも、1時間早く鉄道で帰った家族はやはり1時間前に帰宅していて、
値段も安く、あまり飛行機を利用するメリットはなかったというのが反省材料でした。















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