11月3日は、50年ぶりの優勝決定戦が行われる早慶戦が神宮球場で。
ナビスコ杯決勝が国立競技場で。
関東学生ラグビーが秩父宮で。
さらに世界女子バレーが代々木国立競技場で。
外苑前近辺はスポーツ日和で、行きかう人でごった返していました。

斎藤佑樹六大学最後の試合を見ようと、試合開始1時間半前から神宮へ。
内野指定席は、最後尾がどこだかわからない長蛇の列。
見切りをつけて外野席に向かうと、なんとか席は確保できました。

久々の好天で、強烈な日差しがたまらなく暑い。
試合開始時は、もう立錐の余地のない満員状態。
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ドラフト1位指名が3人もいる早稲田が、なんで慶應に連敗したんだ?
でも、東大に負けてくれたから、こうやって決定戦が見られるのだなぁ。

こういった決定戦や短期決戦は、往々にして守備力の差で勝負が決まるもの。
この日も、慶應の内野の守備のミスから始まり、早稲田が3点先取。

その後は慶應の竹内は落ち着き、好投していたが、早めに投手交代。
慶應はこれが裏目に出たのではないか。
プロじゃないんだから、先に出る投手の方が、強いのが普通。
早め早めに交代する毎に打たれ、とうとう投手を全部使ってしまった。

今日の斎藤は良い斎藤。で、7回まではノーヒットノーラン。
自らもヒットを打ち、1打点。
7対0。
殆どの人が、これで勝負あったと思ったはず。

ところが、8回、早稲田は内野手を守備位置も含めて3人一度に変え、
これが躓きの元、で、エラーに続いて連打を浴び、斎藤5失点。
ホームランが出れば1点差に。

これでやっと決定戦らしくて、面白くなってきたのだけれどね。

慶應は、最後の投手に代打を送り、勝負にでるも、追加点はならず。

9回のマウンドに上がったのは、なんと内野手登録の正木。
丁寧に投げて健闘するも、早稲田の二番手大石に適うはずもなく、
追加点を許して、10対5で早稲田の勝ち!

早慶戦3戦目にして、初めて早稲田の勝利を見ました。

騒がれ、事実30勝を上げながらもなかなか1年生時以来優勝できなかった
佑ちゃんですが、このような与えられた場できちんと結果を出せるスター性は
なかなか持てるものではありません。

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「持っているもの…それは、仲間です。」

常に素直で、まっすぐな斎藤佑樹のプロでの活躍も期待しましょう。


そうそう、早稲田の投手陣の中に、3年生大野健介の名前を見つけました。
静岡商2年の時に甲子園に出場。最後まで、ニコニコとした笑顔で好投する姿がとても印象的で、どこへ行ったのかと思っていました。
来年は斎藤たちに続いて、マウンドを守ってくれることでしょう。

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閉会式には、六大学の全選手が出てきました。
このころには、もう陽が落ちて、随分寒くなってしまいましたが、
この日は大学野球ならではの醍醐味を味わうことができました。