Penguin Parade Project

小型船舶免許の更新講習と無線従事者講習との間が一か月以上空く。この機会にクラビに置いてある愛艇「Exceptone」のメンテナンスに出かけることにしましょう。日本は第八波といわれるコロナ禍の最中、頼むよタイ国、入国規制しないで頂戴。出発直前に「特定の国からの入国者はワクチン接種証明を確認する」との情報が入ったのですが、在タイ日本大使館ほかからの情報で、「特定の国」とはインドと中国、対象国の入国者全員ではなく無作為抽出だと分かったのは出発前日のことでした。
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カレー味の渡り蟹卵炒め(プーパッポンカレー)が食べたくて、まずはバンコクで宿泊。ソンブーンというお店が有名で日本の首相も訪れるようなのですがGoogleの口コミがイマイチ。今回は宿の近くのお店で試してみました。↑右側のお皿がそれ。昔食べたのは、殻つきで食べ難いものでしたが、このお店のは食べやすい。(一皿350TBほど 1,400円くらい)

さてやってきましたクラビボートラグーン
ジャックに挨拶して、ジミーはとみると、あらビュウと一緒に船底やってるじゃないの。今回、私たちがすることは、倉庫にしまい込んだ奥様の荷物整理、ヨット船体外と船内の清掃、キャビン床下の白ペン塗装、船体の白色トップコート塗装、ウィンドラス配線やり替え。船底塗装と下架は次回。
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さて自艇は、、、そらぁ一年放置したので、それなりな状態。掃除に次ぐ掃除。倉庫に保存していたモノたちの整理と洗濯。そんなことで一週間が、あっという間に過ぎ、プーケットにお物ツアーに出かけました。

クラビからプーケットのオールドタウン(Bus Terminal1)まではミニバスで一人160TB(640円)、三時間半ほどの行程。

Eastmarineの買い物で一番悩んだのが船体塗料トップコート。製品はAWL GRIP。横浜のボートショウで「刷毛塗がおすすめ」との話を聞いている。多岐にわたる商品群なので、どれとどれを買えばよいのかSales SupervisorのSupraneeさんに教えてもらい、半日かけて以下の購入品リストを作り上げました。

[プライマー]
Awlgrip 545 Epoxy Primer D8001 White base
1Gl  3.785 little
Qty 1
TB8,165

545 Epoxy Primer D3001 Converter
1 Quort必要 (プライマーの25%)
Qty 1 
TB8,165 (在庫 1 Gl缶の価格)

[トップコート]
Awlcraft 2000 Acrylic Urethane Top coat-White Base ※色見本で製品見極める
1Gl 3.785 little
Qty 1
TB14,385

Awlgrip H3002 Awlcat #3 Brushing Converter
1 Pint 473ml (トップコートの1/2)
Qty 4  (1 Paintの場合)  ※現在タイ一次卸店にて欠品 納期1ヶ月 金額不明

Awlgrip T0031 Brushing Reducer
0.946 little (トップコートの1/6)
Qty 1
TB1,915

欠品中のトップコート・コンバーターの価格が不明ながら総額16万円ほどと見込まれます。色見本をもらったので、次回Eastmarineの通販で注文します。5000バーツを優に超える額なのでクラビまでの送料無料。


TeakCleaner_Brightner
チーククリーナーとブライトナーは、Just Teakの製品(800TB@1L/700TB@1L)よりもAME Marineのこちら(950TB@3L/950TB@3L)のほうが断然お安い。でも気を付けて!横にするとビニールテープで止めたキャップあたりから漏れてくるから。

JustTeak_mipa
これまでデッキは、チークオイル仕上げにしていたのですが、今回EastmarineでJustTeakのチークシーラーを購入。色はNATURALにしてみました。ガンネルは手持ちのシッケンズのデッキ塗料を使います。

↑写真の右側は、ポリパテ。エポキシパテはあまりのお値段にビビり却下。これまではマレーシア製のポリパテを使っていたのですが、今回はドイツ製mipa、700TB@2000g(2,800円ほど)。

AME marine
AME Marineではヤンマー部品が手に入る。R12Tが1,350TB(5,400円)。わざわざ日本から運んできたのがばかみたい。 清水タンクのセンサー部品(中国製)も5センチ刻みで多数取り揃えてあるので、次回はセンサー長さを測ってから買いに来ましょう。(ひとつ1,000TBほど)

kaotom
プーケットの最後、ミシェラン選出のカオトム タノンディーブックで朝食。ピータンやら魚肉、豚レバーなどがはいったお粥が100バーツ(400円)! クラビでいつも食べてるのはこの半額以下のシンプル版ですよ。
bow
さぁ、船首から床下の整備を始めましょうか。一年前は床までだったので、今回は天井、壁、床を水拭きした後、床板を上げてその下の清掃と白ペン塗り。タイ製のプラスチック屋根用の水性塗料を使います。
side_stay_footing
左舷側前方のサイドステー基部の金具を伝って雨水が浸水。内張板が酷いことになっています。前回棚板を作りなおしたのですが、今回は手持ちの合板で棚の天井部を作りなおし。↑写真の基部金具で挟まれた内張板を取るには、いったんサイドステーを取り外さなければならないので、それは次回持ち越し。左舷側天井裏にはウィンドラスの電源ケーブルがあり、そのケーブルも交換したいのですがそれも次回へ。

右舷後方のサイドステー下部の内張板も腐食が激しい。それを含めて次回はマリン合板(一枚1,000TBらしい)を入手して内張板直しをやり切る。ランニングバックスステーを仮のステーとして使いましょう。
port side side stay
サイドステー金具のデッキ部分の耐水シールがダメなので、今回はシリコンで補修。次回ブチルゴム系の耐水材でやり直すことにします。
LR rack inst
ライフラフトの台は、7年前にコンパネで作ったものでしたが腐食が激しいのでNingに紹介してもらった現地業者にSUS304で作ってもらいことにしました。船体取付金具はジョイフル本田で購入したSUS304の汎用品。天井裏板を剥がして水漏れないことを確認したのでそのまま使うことにします。
LR rack completed
この出来で材工込みで5,500TB、約22,000円也。

pori putty
ビルジウェイを確認していると、過去にシリコンで補修した箇所があり、そのシリコンが剥離しています。今回はプーケットで買ってきたドイツ製ポリパテで補修しました。
gannel
奥様はガンネル塗装。塗料はシッケンズセトールデッキ。
油性塗料の匂いと暑さにやられて翌日からはBiewに頑張ってもらいます。
Biewには一日600TB(2,400円)支払い。4日間働いてもらい大いに助かりました。
biew
デッキはチーククリーナーで洗浄、チークブライトナーを塗り付けると黄色っぽい鮮やかな色に、さらにJust Teak のチークシーラーを塗布すると、飴色の光沢がでます。
遊びに来たジミーに「どうだぃ! ヨット雑誌に載ってる船みたいだろう」って自慢したものです。Just teak
帰る前にエンジンを始動してみましょう。15W40のオイルを5L購入(495TB)してきて交換。
海水系統を確認していたら「あらら!」パイプのなかにサンゴ礁が。。。
coral in pipe
海水系統をやり直して、エンジンを起動してみたところ、クランキングに力強さがない。
バッテリー自体なのか、途中の接触抵抗なのか? エンジンのマイナス端子だけは磨いて取付なおしたのに、、。次回はバッテリーをエンジン横に運んできて再チャレンジいたしましょう。
Sea water line
今回は海水系統の液状パッキンが完全硬化していないので、軽く噴水状態のなかでのチャレンジ。。時間切れです。
shade
午後から日除けをかけて、倉庫の手仕舞い。次にくるのはまた数か月先になりそうです。















長らく赤シートで雨を凌いでいたベランダ東側にもちゃんとした屋根をかけることにしました。
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ログハウス床板を天板にして自作です。
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柱を増やしたくないので既存の柱に特注の金物で梁を受けることにします。
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薪置場もこの通り。
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五十年前のブロック塀がかなり傷んでいたので
遣り変えとともにアプローチ路の泥濘を舗装します。
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業者さんにカーポートも作ってもらって家の体を成してきました。
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今回整備したことを忘れないように記録しておきましょう。

・船内掃除
2年間放置しておいたら衣類がカビ臭く、ところによってはゴキブリのフンがうず高く積もってしまった。せっせと掃除し殺虫スプレーで奴らを絶滅、100匹までは数えたが全数は不明。何を食べてこんなに増殖したか?食べ物はほとんど無いしあったとしても密閉してある。なんと奴等は固形石鹸を爆食いしていたのでした。
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マリーナの倉庫を借りることに(2000TB/月)して、船内のものはそちらに運び船内の風通しを良くしました。
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・エンジン整備
70リットル残っていた燃料を抜き出して廃棄。レイコーと燃料フィルタを新替。オイルは2年前の使いかけを入れてみたら少し黒っぽいので新品を買ってきて再度交換。オイルフィルタも交換。クランキングを繰り返すうちに回らなくなってきたので、Teeに予備バッテリーの充電を依頼した。
翌日Tee曰く「充電中に膨らんできた!」とのこと。さては充電電圧が不正だったか?仕方ないので予備バッテリーは廃棄。Teeのクルマのバッテリーで始動を試すことにしたら「あら始動するじゃあないの」。始動時のスパークが酷いので接点の汚れが敗因だったか? バッテリー自体は2年間ソーラーで充電されていたので元気。接点をアルコール拭きしてさらに順調に始動するようになりました。Teeとその手下には2日稼働で3000TB支払い。
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エンジンの冷却海水と排気の経路を洗浄。↓写真は排気ミキシングエルボを取り外したところ。ワイヤーブラシ、歯ブラシ、紙ウェスで内部のすす落とし。ミキシングエルボは食器洗剤JOYで洗浄したあとこびりついた煤を油絵用の͡絵画ヘラでこそぎ落とし。二重構造の隙間もごしごし。
取付ねじは錆が酷いので、こそげ落としてうっすらグリスアップ。
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・テンダー動作確認
ガソリンをタンクから抜きエンジン停止するまで回して2年保管。船外機は一発始動しました。また同じ保管方法で。
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でもテンダーをデッキに吊り上げるときに大チョンボ。無理やりインナージブハリヤードで吊ったものだからロープがシーブに噛んでしまった。マスト登ってプライヤで引っ張ってNG
スピンハリヤードで上向きに引いてNG
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最後は、釘締めを当ててハンマーで叩いてやっと外れました。
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傷ついたインナージブハリヤードは予備と交換。

・ウィンドラス動作確認
リモコンで動作OK フットスイッチでNG。前回ドラッグ調整ネジが油切れで固着していた反省からカバーを被せて養生しました。

・艇体陸揚げ
ご近所さんJimが乗ってくれてドッキング完了。お昼にヤシ包み菓子を持っていったら甘いものは苦手とのことで、あとで冷たいChangビールを奢りました。
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こんどの陸揚げ場所は道路側。森を抜けてくる風が涼しい、反面、西陽の床コンクリート照り返しがきつい、小鳥が頻繁に飛んでくる。
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・日除け拡充
↓写真はケアンズで購入した生地でビミニの上掛けにしていたものをタイ現地のミシン屋さんにブーム上回しのベルトロックを縫い付けてもらったもので作業費300TB。
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マスト前方は15x2メートルのサンブレラ生地から縫い合わせてもらった↓作業1000TB。
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・左舷ロッカー底板交換
サイドステー基部から若干の水漏れがあり底板が腐食。12㍉合板を切り出して裏面FRP,面はポリパテ仕上げ。
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・キャビンハッチ修理
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以前補修したリベットが千切れていました。また同じリベットで補修。どれだけ持つか?

・船底塗料
Biewさんに貝殻落としからプライマー塗りまで手伝ってもらった(600TB/日x 6日間)
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JOTUNのPenguard HB 4L缶(1300TBx2)をプライマーとして塗布。スケグとキールにはFRP補修が必要な部分があるがそれは次回。
CHUGOKUのTFA30(2650TB)を防蝕塗料として買い置き、プライマーの残りと共に倉庫に仕舞いました。


・次回見込み
タイ税関は外国人が所有するヨットの国内滞在期間を管理しています。昨年9月に一年延長の申請を代理人にやってもらった。コロナでルールがどう変更になるのか?「今後、3ヶ月ごとの延長申請となる」とのこと。
次回、以後の必要書類を準備して代理人に渡してきました。
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尤も「税関なんて袖の下の2000TBも渡せば大丈夫。罰金払ったってどうせ10000TBだぜ」ってお気楽なMuさんの意見もあるが。
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