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土曜日10月4日、ナガサワ文具センター梅田茶屋町店で開催された、竹内直行さんのミニトークショー&塗り絵体験に参加してきました。

竹内さんと言えばナガサワの商品企画室の室長で、Kobe INK物語の製作者としておなじみです。
私は茶屋町店に神戸インクを買いに行くんですが、以前インクの色を見たくていろいろ試し書きさせてもらったのが竹内さんでした。
最初に声をかけたときには開発者とは知らず…って感じだったのですが、「実はこのインク私が作ってるんですよ〜」「マジですか!好きです!」的な感じでそこから話が弾み。

そのときはプロフィットアイボリーに紫系インクをいれたいと思って神戸インクのそれっぽいのを何種類か見せてってお願いしたのですが、これがまたさすが開発者ですよ。

最初に三宮パンセ、須磨パープル、多聞パープルグレーの3色が紫系です、と言って色を見せてもらいました。
三宮パンセは紫が強く、須磨パープルは赤みのあるパープルブラック、多聞パープルグレーはくすんだ紫という感じ。
その3色を見た上で、もう少し青っぽくて濃いけど鮮やかな色がいいな〜とお願いしました。

そしたら、「じゃあまずこれを見てください」と言って見せてくれたのが摩耶ラピス。
これまでの紫と違ってかなり青く感じました。
そしてまたすごく綺麗で。
ガラスペンで試し書きしながら「綺麗です〜」と感心してたら、「でもたぶんこっちだと思います」と言ってもう一色。
須磨海浜ブルーを開けてくれました。
これがドンピシャ。
ちょうどナガサワのロゴマークの青色のようで、紫がかったロイヤルブルー。
書いた瞬間「あ、これです!」「でしょ!」みたいな感じで二人ではしゃいでました。

それからしばらく新色の京町レジェンドブルーの話をしたり(後述します)、そのときにはまだ発売されてなかった限定のゴッホとモネの試作段階の色を見せてもらったりして、ご機嫌で須磨海浜ブルーを持ち帰ったのですが、家に帰ってからどうしても摩耶ラピスが気になる。
目的の色は確かに須磨海浜ブルーなのだけれど、あの摩耶ラピスの綺麗さが忘れられず。

結局次の日もナガサワに行ったんです。
竹内さんのお話では、普段は神戸にいてるけど金曜日の午前と土曜日は一日大阪にいてるとのことだったので。
須磨海浜ブルーを購入したときは金曜日で、昼から休みだったのでそのまま出かけたのですが、帰ろうとしていた竹内さんを捕まえてしまった形になったようでした。
ということで、次の日に行けばまた竹内さんがいてるなということで二日連続足を運んだ結果、竹内さんにも顔を覚えてもらいまして。
摩耶ラピスもしっかりゲットしつつ、今回のミニトークショーに是非来てくださいと声をかけていただいたのでした。
前置き長い!

ミニトークショーの方は本当に小さな規模で、14時からと16時からの2時間ずつ。
内容は同じとのことだったので私は14時からの方に参加しました。
開催者は竹内さんと、神戸インクを使ってイラストを描かれるイラストレーターのOさん(竹内さんのブログではおなじみ?)のお二人でした。
ミニトークショー&塗り絵体験ということで、塗り絵の元絵はOさんが神戸インク50色記念で描かれたイラストでした。
実物はフェルメールブルーで色を塗られていて、とっても綺麗で可愛いのです!

トーク内容については、神戸インクの製作秘話なんかがメインです。
竹内さんはいろんなところでトークイベントをされてるからか、「初めて話すんですが、」と前置きしてからお話されることが多かったです。
というのも公としては初めて、ということなんだと思いますが、私は例の二日間で今回のトークショーの内容に触れる部分もいろいろ聞かせていただいてたので、ふふっという感じで聞いていました(笑)

そのあと塗り絵体験に入りまして。
今まで万年筆にいれて使ったことしかなかったのですが、神戸インクをイラスト用途に使ってみました。
神戸インクというか、正しくは神戸インクになれなかったもの、かな。

竹内さん曰く、一色作るために、色の名前や地名のイメージに近いものを何パターンか作るそうです。
その中から他社から出ているインクにはない色味をあえて選んで採用してるとおっしゃっていました。

塗り絵体験で使ったインクはこの段階で選ばれなかった試作品のインクです。
私は青谷カスケードグリーンになれなかったものでせっせと塗り絵。
ガラスペンでインクを取り、水筆ペンで濃淡を描き分けるという技法をOさんから教わったので、見様見真似でやってみました。
わかってはいたもののセンスがないので大した出来栄えにはなりませんでしたが、万年筆を使わずにインクで遊ぶのは新鮮で楽しかったです。

この日私は中屋の碧溜に合うインクがほしいなと思っていて、太山寺イエローか有馬アンバーを狙っていたのですが、トークショーの中で有馬アンバーの話が出たこともあり、そちらを購入しました。


早速いれてみました!
この紙はライフのライティングペーパーです。
バンクペーパーなのですが、割とインクがよく吸い込まれるような筆記感。
線も気持ち太めに出る気がします。
この紙に書いた有馬アンバーが絶妙で、他の紙だともう少し沈んだ茶色っぽい色になります。

あと、赤系インクの宿命なのか他の色より少し滲みやすく、まだペン先が馴染んでいないのか碧溜では書いていてところどころインクスキップが見られました。

今はコンバーター分使い切ったあと、プラチナのブルーブラックに戻しています。
馴染むまでしばらく純正で、という気持ちもあるし、プラチナブルーブラックの性能の高さが捨てきれないというのもあり。
なんと言ってもにじまない裏抜けしない。
色味も綺麗だし。
インクスキップもおきません。
ただ、強酸性インクということで不安もあります。
その点神戸インクはセーラーのジェントルインク由来ということで、混色可能なくらい安全なインク。
竹内さんも万年筆にいれてて一度も詰まったりなんかの不具合は出てないと言っていました。

うーん。
性能をとるか安全をとるか。

ま、飽きたらまた変えるでしょう。

他のインクもそうですが、神戸インクも色によってかなり性質が違います。
書き味は全体的にセーラーっぽく、ぬるっと 粘度を感じる筆記感。
でもフローがよかったり普通だったり、ペン先で乾きやすかったり滲みやすかったり、同じ青系でも赤光りしたりしなかったり。
所詮店頭で見れるのは色くらいなもんなので、なかなか選ぶのは難しいです。

竹内さんが言うには、蓋をとったときにビンのふちがテラテラしてるものは紙の表面に残って光るタイプのインクで、そうでないものは紙に沈んで光らないタイプのインクだそうです。
確かにそうかも。

あと、これは個人的な考えですが蓋の裏にたくさんインクが残るものは粘度が高めでシャープな線が引けるような。
蓋の裏にあまりインクが残らないものは比較的さらっとしていてフローがいい気がします。
ナガサワのホームページでは全色蓋を取った動画が見られますのでそれくらいは判別できそうです。

あともう一点買って帰ったのがこちら。


神戸インク50色記念にGRAPHILO(グラフィーロ)とコラボしたノート。
グラフィーロは万年筆ぬらぬら派というキャッチコピーで新しく売り出されてるノートです。
試しに買ってみました。
まだ使ってないのですが、使い始めたらまた使用感など書いてみますね。

ちなみに裏。


全50色が載っています。

神戸インク、これで終わりではないそうですよ!
まだ新色の企画中とのことでした。

それから大阪にちなんだ限定万年筆なんかも企画したいと言ってたので、こんなんほしいってのがあれば今竹内さんに言えば実現されちゃうかも。

大阪ってなんでしょうね?
個人的には今大阪万博跡地が開発されてアウトレットと水族館ができるみたいなので、太陽の塔モチーフの万年筆とか考えたのですが…。



売れないですね。

ちなみに50色目の京町レジェンドブルーは人気で再販希望の問い合わせが続出したフェルメールブルーを模して作ったインクだそうですよ。
伝説のインクフェルメールブルー。
ナガサワ本店が昔は京町通りにあったということで、ここから伝説が始まった、との意味を込めて「京町レジェンドブルー」と命名されたそうです。

フェルメールブルーを探してた方は是非!


長いです。

前回プラチナセンチュリーブルゴーニュについて書いた最後に、中屋万年筆も興味あるけど手が届かないな〜なんて言っていたのですが。
そう言葉に出してしまったがために、それから「中屋万年筆」で検索の毎日。

それがいかんかった。
私の中では中屋と言えば赤溜塗りのイメージだったのですが、いろいろ見ていると自分には碧溜がヒット。
和風の艶やかな茶色ボディーからちらっと見える青緑。
こんな美しいものが存在するのかと。

そこからは「中屋万年筆 碧溜」で検索の毎日でした。

私は大阪在住なのですが、どうやら毎年9月末に神戸のナガサワ文具センターで中屋万年筆の販売イベントがあるとの情報。
このタイミングでそれは…!

とにかく買うにしても買わないにしても一度実物を見てみたいと思いました。
行ったら買っちゃうパターンだな、と思いつつ…。

この時点で、碧溜に心を奪われていましたが、中屋万年筆では軸の種類もいくつかあります。
私はクリップがないつるんとしたシガータイプが絶対にいいと思っていましたが、ロングかポータブルでやはり迷いが。
いろんなブログの記事なんか見てても、ポータブルで十分かとも思ったのですが
、写真ではなんとなくロングが美しいと感じてしまって。
クリップありならポータブルだけど、なしならロングがいいのでは?と漠然と思いつつ、28日日曜日、いざ神戸へ。

以前に一度来たことがあったのでナガサワ文具センターには迷わず到着。
中屋イベントの一角では長テーブルの上にコレクターズケースに入ったいろんなバリエーションの軸と、試筆用のペンセット、調整具などが置かれており、中屋万年筆の調整士吉田さんと、一組のお客さんが対面で座っておられました。

近くにいたナガサワの担当の方に中屋を見てみたいと伝えると、このあとに一組待ちがいてるけどいいですか?と聞かれました。
もちろんそのためだけに大阪から来てますからね。
って言うほど遠くもないけど。

順番が来たら呼んでくれるということで、名前と電話番号を紙に書いたのですが、渡されたペンがプラチナバンス。
3000円のスケルトンタイプのモデルでした。
それがまた書きやすいのなんの。
もうこれください、ってレベル。

そのとき聞いた話ですが(pen style DENの店長さんだったような)、今度11月の最終週、金土日と梅田の茶屋町店にも今回同様吉田さんを招いての即売イベントがあるとのこと。
大阪の方が混み合う傾向があるとおっしゃっていましたが、今日買って帰って、試しに2か月使ってみてからまた調整してもらうのがいいよと勧めていただきました。
見せてほしいと言っただけなのにもう買う前提…こっちもその気になってしまいます。

待ってる間同じビル内のジュンク堂をぶらぶらしてると30分も経たないうちに電話が鳴り、イベントブースへ。

まだ前のお客さんが調整中でしたが、先に軸を見ててくださいということで隣に椅子を出してくださり、ナガサワの方とあれこれ言いながらいろんな軸を眺めたり持ってみたりしてみました。
ペン先がついていない軸のみのものなので、書いてみたときのバランスなんかは掴みにくいものの、私の場合はクリップのないシガーモデルがやっぱり好みで、持ち歩かないからロングが良さそうだと心に決めました。

ところが、お目当てのシガーモデルロング碧溜の軸が見当たらず。
それを見に来たと伝えると、ナガサワさんとして1本在庫があるとのことで、持って来てもらいました。
ペン先は太字でしたが、好みのものに付け替えてくれるとのことです。

サイズとモデルは決まったので、あとは軸色。
持って来てもらった碧溜と、もう一本悩んだ軸がありました。
下地の塗りが淡いピンク色で、上塗りが碧溜よりもう少し澄んだ鴇溜です。
他の塗りのものも素敵で(特に碧色、空色!)一通り手にとらせてもらったのですが、碧溜と鴇溜は別格というか、もう心が奪われる感覚。
見た目の美しさ、手触りの良さに溜め息が出るほど。

このときにはもう前のお客さんの調整は終わっており、吉田さんと対面となっていました。
この2本で迷っていると相談すると、どちらも溜塗なので時間が経つごとに上塗りの透明感が増して、下地の色が鮮やかに出てくるタイプだから色の好き好き、と。
鴇溜は色を出すのが難しく、碧溜より1万円高くなってしまうので、それも考慮したら…という内容のアドバイスをいただき。
しばらく2本を触り比べて、結局当初の予定どおり、碧溜を選びました。

決め手としては、使うインクは青系統が多いので碧の青緑の方が合うかなと思ったのと、上塗りの色味が碧の方が濃いめの色で、深みがあるというかこれがどう透けていくのか見てみたかったから。

それからこれが一番の決め手ですが、キャップ開閉時のねじの感触が碧の方が重厚な感じがして好きだったことです。
こればっかりは個体差だと思うので、こういった即売イベントならではの選び方かなと。

「碧にします」と言うと、ナガサワの方から「絶対鴇溜にすると思った。一番にそれ(鴇溜)を手にとってたから…」と言われるくらい、鴇溜にも未練はありますが…。
私の中では最初で最後の中屋というつもりで来ていたので、やはり今までの碧溜への憧れを叶えることに。

軸を決めたら次は字幅です。
正直私はなんでもいいと言うか、そのペンのバランスでもって書きやすいペン先で、字幅にあわせて自分の字を変えるのが好きなので、これじゃなきゃというのはありませんでした。
試筆して考えよ〜くらいの感じでしたが、私が持つペンの中で一番の太軸ということもあり、ゆったり目に書きたいなということで中字以上に絞ることに。

試し書き用のペンが9本用意されていて、好きなだけ試して、という感じだったので、中字、中軟、太字、極太あたりを試筆。
どれも書き慣らされてるだけあって書き味はよかったのですが、中字と極太はすぐにお別れして、中軟と太字で悩むことに。
ちなみに私は試筆用紙に「中字」とか「中軟」とか試筆します。

少々悩みましたが、今回の中屋は用途を問わずなんでも書きたいと思ったのと、中軟はプラチナのラインナップにないことから中軟にすることに。

(ちゅうやわ、と思っていたら、ちゅうなん、なんですね。音読みだしそりゃそうか。でも細軟はほそなんてちょっと違和感)

ペン先を決めると吉田さんはさっそく組み立てに入りました。
その間、最近は男女ともに細字が好まれるのに太い方が好きなんですか?とか、もう万年筆は使い慣れてる?とか、吉田さんとナガサワの方とおしゃべりしながら完成を待ちました。

組み立てが終わるとブラックかブルーブラックのどっちかでインクを選ぶように言われたので、ブルーブラックを選択。
吉田さんはカートリッジを挿すとペン先の調整を始めました。

小さい板状の砥石ですりすりしては紙に書き、またすりすりして、を少し繰り返すと、書いてみて、とできあがった万年筆を渡されました。

これがもうすごく滑らか。
びっくりして何も言えず、黙々と書いてから言えたのは、「…すごく書きやすいです」のみ。
私のボキャブラリーの貧弱なことよ。

万年筆を返すと吉田さんは梱包するようナガサワの方にそのまま渡し、何やら書類を書き始めました。
まじまじと見てないので詳しくわかりませんが、噂の筆記カルテのようでした。

ネット注文時には筆圧の強さや握る位置、書くスピード等の項目に答えることで、ひとりひとりにあった調整をしてくれるのが中屋の特徴ですが、対面だと自分でカルテを書くことはないのですね。
多分試し書きの様子を見て吉田さんの目で判断されたのだと思います。
正直自分では筆圧が強いか弱いかとか、書くのが速いか遅いかとかは人と比べたわけじゃないしよくわからなかったので、その方が確実でしょう。
少し試し書きしただけでも、「あ、これは今の私にとって最高の書き味だ」と思いましたから。
これから馴染んでいったらどうなることやら。

できたての万年筆は中屋特製の万年筆入れ、桐箱、和紙張りの箱と丁寧に包んでいただき、最後に保証書代わりのお手紙をつけていただきました。
その間吉田さんにも、11月に梅田に来るので書き味とか気になることがあれば持って来てくださいと言っていただきました。

時間にすれば割とあっと言う間だったのですが、とても充実感のあるひと時を過ごせました。
緊張もしたけど。
もう大満足です。
これが私の最後の万年筆だわ!って感じ。

私が支払いを済ませて帰るときには次の待ちもなかったようで、吉田さんもお昼休憩に入られていました。

長々と書きましたが、これが今回我が家に迎えた中屋万年筆シガーモデルロング碧溜です。


軸の変化を記録したくて撮った写真なので、あまり人に見せる用に撮ってなくてすみません。


下地の色はねじ切りあたりがわかりやすいです。
黄緑の部分と青緑の部分があってすごく綺麗。


色は手に乗せたときが一番実物に近いように思います。
少しでも美しさが伝わればいいのですが。

日曜の購入からまだ4日しか経っていませんが、毎日ご機嫌に使っています。
軸の感触がしっとり気持ちいいので、触って幸せ書いて幸せ。

最初のブルーブラックを使い切ってから、Kobe INK物語の相楽園ティーグリーンをいれていますが、これがまたマッチし過ぎで。
インクでも遊びたいので、またこの子用のインクを選びに行こうと思います。

しばらくは中屋の話が続くかも。
これだけ書いてまだ足りんか!という感じですが。
筆跡や筆記感などもアップしていけたらなと。

興奮するばかりで読みづらい記事ですみませんでした。
もうちょっとさくっとさらっと書けるようになりたいです。

今日は自然光で写真が撮れるうちに手持ちの万年筆の写真を撮りためてみました。
とりあえずは紹介用にそれぞれ同じような構図で。
一通り紹介できたら、使用中の写真や動画も撮ってみたいです。
…iPhoneクオリティですが。

今回はプロフィットのときにチラッと出てきたプラチナ万年筆の#3776センチュリーブルゴーニュの紹介です。


暗さはこれくらいが本物に近いでしょうか。
光の当たってるところで赤いとわかるくらいでぱっと見黒軸のようです。

化粧箱に入れてあることからもこの子には現在インクは入れておらず、もうすぐ私の手から旅立ちます。
使いこなせない私を許してね。


かなり光に当たっていてこんな色味。
綺麗な軸です。
スケスケのスケルトンはよくありますが、ここまで濃いスケルトンはあまり見ないしお洒落ですよね。
ブルゴーニュと言うことで、イメージはフランスのはずですが、どことなく和を感じさせる渋さがあります。
シャルトルブルーの濃さもそんな感じがしますね。


筆記モード。
と言っても私の場合、ブルゴーニュについてはキャップをお尻にはめるかはめないかで難儀しました。

バランス型、樹脂軸の万年筆では私はお尻にキャップをつけるのが標準です。
ブルゴーニュもそれに該当するのでキャップをつけて書いていたのですが、なんかしっくり来ない。
ところがキャップを外しても軽すぎてしっくり来ない。

原因として考えられるのは、ブルゴーニュにはスリップシール機構が搭載されている関係で、キャップ先端にバネがあるためキャップが普通より重くなっている?
と、私は感じたのですが。

基本的に私はねじ切りのあたりを持って筆記することが多いのですが、ブルゴーニュの場合はこれまたスリップシール機構のためにねじ切り部分に段差があり、私の持ち方だとその段差にちょうど指が当たってしまうんですね。


ねじ切りの段差、わかるでしょうか?
ですのでいつもより先の方、首軸側を持つことになり、その状態でキャップをつけると後ろが重すぎるように感じるのです。
胴軸を持つ人にはちょうどいいバランスなのかもしれません。

それからキャップをお尻につけると擦り傷も目立ちます。
前回も樹脂素材についてこのブルゴーニュを引き合いに出しましたが、これが所謂プラスチック。
AS樹脂なんですね。
詳しいわけではないのですが、自分の感覚としてAS樹脂は「乾いた」ような感じがします。
キャップをお尻につけるときも、軸と「ぶつかっている」ような、カンッという音がします。
キャップを閉めるときも。
脆いというよりは表面が硬いからこそ傷が付きやすいような、そんなイメージ…。
実際はわかりませんが。


擦り傷を撮ってみたのですが、わかるでしょうか?
一応プラスチック磨き布で磨いたりした後なのでうっすらですが、光に対して垂直に線が入っています。
綺麗な軸にこの傷は耐えられず…。

でもキャップつけなかったら軽いんだよなぁ〜。
廉価万年筆など、普段はあまり軽さが気になるというようなことはないのですが、なんていうか、大きなペン先だからこそ軸の軽さが書き味を安っぽくさせてしまうような。
ブルゴーニュはキャップ分の重みがあった方がペン先が柔らかく感じられるんです。

それからもう一点。
こちらが私には重大でした。


かなり念入りに洗浄したのでほとんど痕跡はありませんが、ペン芯の付け根部分、ぼやっと濃くなっているのがわかりますでしょうか。
ペン先とペン芯が刺さっているパーツ、ソケット部分でしょうか?
これは内側が白、外側が透明赤の二重のパーツになっていて、基本的にインクは白いパーツの内側でペン芯に流れるようになっています。
ところがこのブルゴーニュは内側白パーツにバリが見られるため、白パーツと赤パーツの間にインクが染み出てきてしまうのです。
筆記上はなんの問題もなく、見た目だけの話なのですが。

この件で一度プラチナさんに修理依頼を出したことがあるのですが、「すべてのペンでペン芯を差し込む際にソケット内側にバリができ、そこからインクが染み出すのは仕様である」とのこと。

ほんまかいな!
全国のセンチュリーユーザーは総じてインク染みをスルーできる寛容な心を持っていると言うのか!

特に富士五湖シリーズとか透明度の高いものは目立つのでは?
ネットで調べると確かに同じ箇所にバリが見られるという記述は見かけたのですが、その後そこからインクが染み出しているという内容は見かけず。
というか透明軸の場合は内側にインクが通ってようが間にインクが染み出していようがわかりにくいのか。

まぁとにかく私としてはそんなんが仕様でいいわけあるかい!ということで、いまいち納得できず、なんとなくそのままブルゴーニュと疎遠になってしまったのでした。
ブルゴーニュやシャルトルブルーをお持ちの方で同様の症状が出ている人っているんでしょうか?
綺麗な軸だからこそ、無視できないと思うんですよね。


ニブは大きくて綺麗だなと思います。
ただ、ペンを持ってペン先を紙に置いたとき、なんとなくいつもと接地する場所が違うように思います。
私の持ってる他の万年筆はペン先に向かってほんのり前傾しているものが多いのか、軸という筒の中心点にペンポイントが来るような感覚。
プラチナのペン先はペン先に向かってまっすぐ伸びているので、中心点のやや上側にペンポイントが来るような感覚。
だから書きにくいとかいうことはないですし、書き始めれば気になることではないです。

プラチナの字幅は他社より細いとよく目にしていましたが、私の持っている個体は中字でそれなりに太く線が出ました。
フローが良すぎるような気もします。
セーラーの中字より一段階太いくらい。
縦太横細気味の筆跡で、他のペンとは違う字が書けたのでペン先自体は気に入っていました。


白い紙の上に置いたときが、ちょうど普段の見え方くらいかもしれません。
これくらいさり気ない赤色です。


色も形もペン先も大好きなのですが、軸の素材とバランスがどうしても合わなかった。
高級感のある見た目とプラ軸の感触のミスマッチさがかえって際立ってしまったのかもしれません。

なんだかマイナスなことばかり書いてしまいましたが、世間でのセンチュリーの評価の高さはよく目にしますし、たまたま私の手に合わなかっただけだと思っています。
個体差もあるでしょう。
う〜ん、ハズレの個体だっただけな気もします。

私にとって初めてのプラチナ万年筆だったわけですが、これに懲りずに今度は定評のある細字系を試せたらいいなと思います。
中屋万年筆にも非常に興味があります!
なかなか手が届きませんが…。
でも私だったらこんなオーダー…と想像するだけで楽しいですね。

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