October 30, 2006

『オレンジレッスン』に学ぶ−自信とは−

「学ぶ」ことは、人間にとって本来「楽しい」ことなのだと、この仕事を通して子どもたちから教えてもらいました。
でも、「学び続ける」には、いろいろな邪念誘惑に負けない強い意志がいりますよね。

踏ん張ってほしいところで、踏ん張れる子とそうでない子の違いは何なのかをずっと考えてきました。
その子のもっているセルフイメージの違い…と今では確信しています。

「あなたならできるよ」といわれ続けてきた子と「まったくあんたって子は…」といわれ続けてきた子では、自分に対するイメージが全く違いますよね。
漠然とでも「私はできるんだ」と思っている子と、「多分私はダメなんだ…」と自分に対してトホホなイメージをもっている子と、どちらがここぞという時に踏ん張れるかといえば明らかですよね。

微妙なのが、「本当はもっとできる子なんだから」というほめているのかけなしているのかよくわからない言葉がけ。これもやはり、現状ではNOと言っているのと同じで避けたいフレーズですね。

最近読んだ『オレンジレッスン』(犬養ターボ著 徳間書店)は、一人のシングルマザーと偶然出合った4人の仲間が、自分の内面に向き合いながら、幸せに成功する自分へと成長する物語です。
ストーリーも面白いのですが、随所にコーチングの技が使われていたり、自身の内面をチェックしながら読めたりするので、一粒で二度おいしいどころではなく、1冊で2度3度ためになる本でした

この本の中で、自信がある人とない人の違いはどこからくるか?という話題が出てきます。ズバリ、育てられ方に原因がある〜とレッスンの講師は言うのですが…

私がこの本の中でいちばん好きなのは、親にマイナスの言葉をかけられ、よいセルフイメージを持つことができないでいる人も、自分で自分のやったことをほめて自分を育てていくことができる、という部分です。

親としてのわが身や自分の親たちを考えても、そのときそのときで精一杯子育てをしてきたはず。何事も良かれと思ってしてきたはずなんです。

それを失敗と責める権利は誰にもなく、あるのはただ、いつでもやり直しがきく、という事実。
そう思うと子育ても少しは気が楽になりますものね




peoplewillcome at 02:33│Comments(1)clip!絵本 

この記事へのコメント

1. Posted by 大森町の福井です   November 03, 2006 00:13
こんばんわ川西先生。

出来る子とそうでない子の違いは「セルフイメージ」でそれを形成するのは親の一言・・・。

つい自分の子には「ほんまアホちゃうか?」と言ってしまうんですよね。
いけないですね。以後気を付けたいと思います。

さて、ブログ見させて頂きました。
まだあまり訪問者がいないようでちょっとさみしいですね。

ところでこの「オレンジレッスン」って本ですが図書館で検索したのですが引っかかりませんでした。もしかして新刊ですか?

あれれ、何か取り留めの無い文章になってしまいましたが、これからもちょくちょくお邪魔したいと思います。



P.S. 昔から人にちゃんと説明したり説得したりするのが苦手でした。今からでも取り戻せますでしょうか?

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