「 悲しみはない。 」
「 悲しみはない。 」
また見知らぬ誰かのために、
泣いた。
依頼主に、
何があったのかは、
知らない。
遺影と目を合わせても、
何も感じない。
泣き屋が流す涙に、
変わりがあってはならない。
それがどんなに、
悲しい死であろうともだ。
涙は、
この胸の蛇口を開けば、
いくらでも出る。
あたしは、
あたしたち泣き屋は、
そう定められ、
出来ている。
了。
連作「泣き屋。」
その二。
その一は、
こちら(↓)から。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=126133
07/24/2007,
"PULL. aka, PePULL."
Posted by pepull at 18:52│
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