ムザイ

  迎 賓 館 ・ 横 田 裁 判 = 無 実 の 被 告 を 支 援 



 

ムザイ205号


無 罪! 205号

  本誌205号  目  次

  ★須賀さんの命を守りぬこう!さらなる署名へのご協力を!           内藤雄二
  ★「今起きているのは、ロシアとアメリカのコンフリクトだ」          十亀弘史
  ★
天皇制と宗教問題について考える その6
             アメリカを動かす宗教ナショナリズム 4        板垣 宏
  ★原発の温排水が海の温度に及ぼす影響                    福嶋昌男
  ★5・29星野文昭獄死3周年全国集会へ                   星野暁子
  ★資本主義こそ幻想、革命こそ現実                        森川文人


   獄中に激励の手紙を送って下さい
 須賀武敏さん
  〒233-8501  横浜市港南区港南 4‐2‐2
 
 大坂正明さん
  〒105-0004  港区新橋2−8−16石田ビル4F 大坂正明さん救援会気付


  5月26日(木)
    横浜刑務所申し入れ行動にご参加を!

        2022年5月26日(木) 午後2時集合
    横浜市港南区役所1階ロビー(横浜市営地下鉄港南中央駅下車2分)


須賀さんの「刑の執行停止」

要望署名にご協力を


                    
署名用紙はこちらからロードして下さい

  須賀武敏さん「刑の執行停止」を求める要望書署名にご協力を    
資料―事情説明(2022年3月作成)
  〈よびかけ〉
   家族 須賀陽子( 妻)
   元被告団  十亀弘史/板垣宏/福嶋昌男
   再審弁護団 藤沢抱一(東京弁護士会)/内山成樹(東京弁護士会)/
   坂井眞(東京弁護士会)北川鑑一(東京第二弁護士会)/山本志都(東京弁護士会)
   迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会共同代表 桜井善作/藤井高弘
   連絡先(署名送り先)   迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会
     〒105-0004 東京都港区新橋2-8-16 石田ビル4F TEL/FAX 03-3591-8224

        
呼び掛け文はこちらからロードできます。


須賀さんの命を守りぬこう!


 さらなる署名へのご協力を     事務局 内藤 雄二    
20220325申入れ行動4
横断幕を広げ、刑務所に向かう参加者たち(3月25 日 横浜港南)

 須賀さんの「執行停止」要望署名へのご協力ありがとうございます。前回の報告から倍増の400通近くが届けられています。これらの署名簿を第一弾として5月26日の申し入れの際に横浜刑務所当局につきつけましょう。
 須賀さんの現状は、からくも冬季を乗り切ったというところです。しかし、決して時間的猶予ができたといったことではありません。須賀さんの病状にはいくつかの重大な課題がありますが、とりわけ、腰椎すべり症(脊柱管狭窄症との合併)は悪化し続け、いつ激痛発作に襲われ、倒れてしまうかまったく予断を許さない状況です。
 一昨年から使い始めている歩行器は、最初は獄外グランドでの運動(歩行)の際に使っていただけですが、現在では、歩くときは常時使っているとのことです。転倒の危険性が高まっているということです。また、新型コロナ感染状況は、小康状態ですが、工場閉鎖が断続的に継続されています。工場作業がなくなることは須賀さんにとって悪いことではないのですが、居房で体を動かさない状態を継続することは、それはそれで、症状を悪化させる要因となります。
 腰椎すべり症の悪化予防である保存療法というのは、ただ安静にしているだけではなく、一定の運動・体操を継続的に行うことが肝要と言われています。須賀さんの手紙によれば、時間と場所は限られているが、医者から教わった腰痛体操や、テレビなどで有名な「きくち体操」を全力で行っているとのことです。非常に意識的に行っており、そのことで、ギリギリ激痛発作を食い止めているのではないか、というのが須賀さんの見立てです。この須賀さんの必死の努力に私たちも全力で応えたいと思います。MRI検査を医務当局に要求していますが、「必要性なし」と拒否されています。とんでもない医療放棄です。
 また、昨年4月、大腸内視鏡検査を行った結果、7ミリほどのポリープが見つかったが、良性だということで、切除されず、そのままとなっています。そのこともあると思いますが、近々あらためて、大腸内視鏡検査が行われることになっています。しかし横浜刑務所では検査はできるが、ポリープの切除手術はできないと当局が認めています。ならば、最初から検査と切除を一括実施できる、外部医療機関で行うようにすべきです。
 さらに、須賀さんは、逆流性食道炎という疾患を持っています。ただし、単なる高齢者特有の疾患とは違い、食道と胃を隔てる「噴門の機能不全」が原因で発症しており、誤嚥性肺炎を発症させるリスクが極めて高いため、下獄前に「肺炎予防ワクチン接種」を行ったのですが、その有効期限がこの2月に切れていることが判明しました。新型コロナ感染情勢下ということもあり、ただちに、この「ワクチン接種」を実施させねばなりません。
 以上取り上げただけでも、3点にわたり、緊急に解決すべき、医療上の課題があります。須賀さんの刑の執行を直ちに停止し、外部医療機関で、必要な検査と全面的治療が緊急に必要なのです。

獄中在監者の命を守る闘いは反戦の闘いの一環
 獄中(さらには各種収容施設)に在監する被収容者の命を守ることは、戦争絶対反対の反戦の闘いの重要な一環をなす闘いです。
 先日、ウクライナのゼレンスキー大統領が国会で演説しました。その演説を受けて、山東昭子参議院議長が、「閣下が先頭に立ち、貴国の人々が命を顧みずに祖国のために戦っている姿を拝見し、その勇気に感動している」などと、声明を出したのです。あの安倍晋三は、ここぞとばかりに「核の共用」「敵基地だけでなく、敵中枢への攻撃能力が必要」などと声高に叫んでいます。
 改憲と戦争攻撃が、露骨に顔をあげてきました。ロシアの労働者民衆は、弾圧にも屈せず、反戦の闘いに立ち上がっています。全世界で立ち上がる労働者民衆の戦争絶対反対の反戦闘争に立ち上がりましょう。獄中にある人々の命と人権を守りましょう。さらなる署名へのご協力を。




「今起きているのは、ロシアとアメリカ

のコンフリクトだ」 

 
                   十亀 弘史
                                そがめ  ひろふみ
 雨の日のマンション清掃は憂鬱です。とくに外回り。落ち葉が通路や自転車置き場の地面に貼り付いています。それを掃きとるのは容易ではなく、晴れた日の倍の努力が必要です。晴れていれば、箒の一撫でで、何枚かの葉っぱを、まるで自分から飛び込むようにすっと塵取りに収納するという、練達の技が使えます。しかし、「濡れ落ち葉」は、まず地面から剥がさなければなりません。葉が完全に平らで、箒にひっかかる反りや端っこのめくれを持たず、その全面が地面とぴたりと接触していたりすると、箒の一撫でが逆にその葉を完璧に地面に押し付けて、いっそう地面にへばりつかせたりします。そうなるといったんしゃがんでその葉を手で剥がしとるしかありません。華麗な掃き技の使いようがなくなります。というわけで、寒くも暑くもなくて快適だろうと思っていたのに、今の時期に葉を落とす木が多く、そして雨天が多いこの季節が、私のアルバイトにとって、実は一番苦労の多いときになるとは、想像していませんでした。現場にはやっぱり、やってみないと分からないことがあるということです。
レーニン
 映画を見ました。『親愛なる同志たちへ』です。一昨年にロシアで作られたモノクロ・スタンダードの作品。監督は当時84歳のセルゲイ・コンチャロフスキー。1962年6月にソ連で起こり、ソ連の崩壊後まで隠されていた、「ノボチェルカッスク事件」を背景にした劇映画です。
 初めに、物価の高騰や品不足で苦しむ、ノボチェルカッスク市民の生活が短く描写されます。そんな生活苦をもたらすソヴィエト政権を批判する自分の娘スヴェッカを、厳しくたしなめる母親リューダがこの作品の主人公。市政委員を務めるゴリゴリのスターリニストで、「党が誤るわけはない」と信じ切っています。
 6月1日、市内の電気機関車工場で、物価が上がる中での賃下げに抗議するストライキが起こります。その闘いは、他の工場にも広がり、そこに、困窮にあえぎ、政府の無策に怒る市民たちも合流して、2日には市政事務所に向かう5000人の大デモとなります。デモ隊にはレーニンの肖像を掲げる労働者もいます(写真)。映画のチラシには、それは「ソビエト連邦最大の労働者蜂起」だったと書かれています。ただ、その他にも、もっと激しかったりする多くの蜂起があったにちがいない、という気はします。
 フルシチョフ政権は、その機関車工場からの蜂起を、〈社会主義国にあるはずのない労働者のストライキ〉として弾圧にかかり、さらに、闘いなど〈なかったこと〉にしようと画策します。発砲に抵抗する軍人もいますが、KGBの狙撃者を先頭に、ついにデモ隊への銃撃を開始します。多数の死者が出ますが、その死体も隠されようとします。
 リューダは、ストライキとデモに対して、初めは「全員逮捕して、煽動者は厳罰に処すべきだ」と強硬に主張します。しかし、発砲の無残な現場に接して、次第に確信が揺らぎ始めます。また、デモに加わっていた娘のスヴェッカの行方が分からなくなり、撃たれたのではないかと、混乱の中を必死に探し回ります。その中で、負傷者や死体に対する残酷な処理や、弾圧の目撃者への沈黙の強制などを目にして、動揺を深めて行きます。党への忠誠心と、現に目にした非人間的な事態から受けた衝撃との間で激しく葛藤する、というサスペンスの漲る展開になります。ただ、ラストは一つの苦しみからの解放を経て、「今までとちがって、これからは良くなるだろう」というリューダの述懐で締めくくられます。その〈希望の言葉〉は深い苦みを帯びています。
 このラストに対しては、曖昧だ、という批判も目にします。それが、スターリン主義体制の暴虐や腐敗、反労働者性を鮮烈にダイナミックに暴きながら、その打倒への意思を明確にせず、苦痛に満ちていても確実さを欠く、希望のような表現で終わらせてしまったことへの批判だとすれば、妥当だと考えます。
 映画の中に、一つの興味深いシーンが出てきます。6月3日の夜に、政権側は、市民たちをなだめようと、街頭で、ダンスの催しを開こうとします。殺戮直後の、殺戮現場での音楽祭です。そのためのオーケストラや歌手を乗せる木の舞台が作られて行きます。そのシーンが、西部劇でよく見ていた絞首台造りの場面にそっくりなのです。見ながら何度も西部劇の絞殺場面を連想してしまいました。映画を見終えて考えたのですが、その連想は正しかったようなのです。スターリン主義者たちがなそうとしたのは、まさに 〈歌と踊り〉によって、労働者の怒りを荒立てさせず、決起の意思を絞殺しようとする卑劣な企てに外なりません。銃弾と〈歌と踊り〉は、スターリン主義による労働者抑圧の常套手段なのです。
 ちょっと驚いたのは、映画の中で、スヴェッカの生年が1944年と示されたことです。すなわち私と同年です。実際にノボチェルカッスクで労働者の闘いに加わっていたそのような少女たちは、78歳になった今でも、ロシアで反戦の意思を明らかにして闘い抜いているにちがいありません。思わず、「(かつての)少女同志よ、敵を撃て」と言いたくなります。敵は、もちろん帝国主義とスターリン主義。
 ウクライナ侵攻後のインタビューでコンチャロフスキー監督は、「今起きているのはロシアとウクライナのコンフリクト(衝突、紛争)ではなく、ロシアと米国のコンフリクトだ。ウクライナ人はその犠牲者なのだ」と明言しています(4月15日朝日新聞夕刊)。帝国主義を打ち倒しましょう。(5月10日)



天皇制と宗教問題について考える その6

     アメリカを動かす宗教ナショナリズム 4

                      板垣  宏

 前回までの流れ
 緊急に獄中医療問題に関する本の紹介を入れたため、『アメリカを動かす宗教ナショナリズム』(ちくま新書)の連載の間が開いてしまいましたので、前回までの内容について、初めに触れておきたいと思います。
 前回までに、アメリカの宗教右派(福音派、原理主義者)の政治的影響力、特に大統領選における影響力が大きくなったのは、「1980年のレーガン政権以後である」(69ページ)ことを、本書を通じて明らかにしてきました。
 なお、キリスト教のアメリカの宗教右派、福音派、原理主義者は厳密には同じではありませんが、その境界に明確な線を引くことは困難なようで、米マスコミなどでも特に区別せず「宗教右翼=福音派=原理主義者」という使い方をしているようです。「福音」とは「聖書の福音書を指し、通常はキリスト教の聖典の核心であるイエス・キリストの言行録とされる新約聖書におさめられた4つの福音書(マタイによる福音書、マルコによる福音書、ルカによる福音書、ヨハネによる福音書)を意味しています。福音派とはこの福音書は「神の霊感によって書かれ、誤り無い神のことばである」ということを信じるすべてのキリスト教会という意味で、福音(派)という教会があるわけではありません。
 福音派が、従来の「どちらかといえば民主党支持」から、レーガン支持に変わったのは、カーター政権が「『73年の妊娠中絶法合法化』に理解を示す態度をとり」、「非課税であったキリスト教系学校に課税する政策を導入した」ことや、「『デタント(緊張緩和)』による共産主義諸国への柔軟な姿勢」などがキリスト教右派には我慢ができず、政治活動に力を入れるようになり、カリスマ牧師と保守系シンクタンク台頭とその活動などによる結果として「福音派のレーガン支持と共和党への寝返り」(71〜72ページ)が起こったこと。これがレーガンの勝利となって表れ、この過程でアメリカの宗教右翼の活動が大統領選、ひいてはアメリカの政治に大きな影響を与えるような形で組織化されるようになっていったのでした。


 米国の保守化の流れ
 こうした米国の保守化は、宗教界だけではなく、レーガン選挙以前にすでに政治と宗教の結びつきによる保守化が始まっていたことを、本書の著者の前著『熱狂する「神の国」アメリカ』(文春新書)が明らかにしています。
 同書によれば、アメリカの保守化の流れは「1962年時点では、すでに南部バブティスト連盟は1021万人の信者を誇り(70年代以降増加傾向をたどり)、それまでプロテスタントの中で最大派閥であったメソジストを抜いて、アメリカ国民の4割を占めるまでになった」「こうした宗教右派を含むアメリカ保守の主流派の台頭については長期的な視野の分析が必要である。単純に共和党は保守、民主党はリベラルでくくれない」(『神の国』117ページ)とし、続いて次のように述べています。
 「共和党にも存在していた旧保守とは、労働者階級や低所得者が反乱や暴動を起こさないよう、セーフティネットとしての福祉は必要と考え、そのためある程度の税の徴収は仕方ないという立場をとる。一方、ブッシュ・ジュニア政権の中枢を担った新保守(ネオコン)は、こうした社会の階級制度的なものを認めず、平等であることに固執し、貧しい者達は努力が足りないせいで貧しくなったのだから、その低所得者への福祉政策は不要、ゆえに最低限に抑えるべきという立場である。旧保守は外交的にはモンロー主義的な孤立政策をとり、ネオコンはイラク戦争に代表されるように介入主義である」(『神の国』117〜118ページ)。
 このような共和党内の新保守派と宗教的右派は大統領選挙を通じて結びつき、共に影響力を拡大していくことになります。

福音派と共和党右派の結合
 このアメリカの宗教右翼の形成に大きく関与したのが、メガ・チャーチです。本書によれば、「全米で約5万5千もの教会が存在するが、その内メガ・チャーチと呼ばれるものは1500程向を強めていく。… 南部の福音派の中にはもともとリベラルな層がいたにもかかわらず、共和党内の保守層と結びつくことでより右傾化し、リベラル派を追い出して、原理主義者がメインストリームとなっていく。そして、カリスマ的な影響力を持つテレビ伝道師に熱狂する信者を数多く、共和党の支持者にするという構図が出来上がった」(『神の国』124〜125ページ)度である。その定義は、2千人以上収容できる施設を持つことであり、さらに1500のうち、50が週平均約1万人以上の収容数で、これらをギガ・チャーチと呼んでいる」(本書93蓮砲箸いΔ海箸任后
 このメガ・チャーチの成長過程と共和党右派との結合は、1964年の大統領選で、民主党ジョンソン側のテレビコマーシャルを使った共和党に対するネガティブキャンペーンに敗れた共和党は、「以降、メディア戦略を徹底的に研究し、それを生かすための大衆運動を広げることに成功する… メディア戦略の重要性に気付いた共和党陣営は、南部の福音派を票田とするだけでなく、彼ら福音派のメディア戦略を利用することを思いついた。つまりテレビ伝道師である」「この南部福音派が南部バブティスト連盟を結成し、聖書を重視する原理主義的な傾向を強めていく。… 南部の福音派の中にはもともとリベラルな層がいたにもかかわらず、共和党内の保守層と結びつくことでより右傾化し、リベラル派を追い出して、原理主義者がメインストリームとなっていく。そして、カリスマ的な影響力を持つテレビ伝道師に熱狂する信者を数多く、共和党の支持者にするという構図が出来上がった」(『神の国』124〜125ページ)



原発の温排水が海の温度に及ぼす影響


                      福嶋 昌男

 最初にお断りをしたいのですが、本稿は私の独自の試みになります。科学的な文献で検証できていません。本稿の試みに、何か気づかれたことがありましたら、どうぞコメントをお願いします。
 世界の原発(約430基)の温排水が海の温度にどの位影響を及ぼすのかを検算してみました。先日、友人のNさんとお会いしたとき、Nさんは「水戸巌さん(救援連絡センター創立・初代事務局長、物理学者)は、原発の温排水は地球の温暖化への大きな要因と言っていました」と言われました。
 私は、100万kw級原発の温排水の量は、毎秒70tの放出であり、温度は7℃〜10℃のことは知っていました。私は検算してみようとネットで牴糠喊絖甅狄紊糧翡疆を検索しました。検索・引用は試行錯誤の計算になりました。

 機〃彁擦料按鵑箸靴董⊆,里海箸魏渉蠅靴泙靴
a 原発から出る温排水の温度は約7℃
b 世界の原発数は約430基(原発は、海岸と内陸にあります。内陸の原発は大きな河のところです。
  冷却塔が見えます。)
c 地球の海の体積は14億t(海水の比重は25℃で1・023、水の比重は1ですが、海水も1としま
  した)
福一事故
  福島第一原発の爆発(2011年3月11日)
 供|狼紊料干た緡未硫硬拆緇
 1 ネットに、次の記載がありました。「世界の原発の1時間当たりの温排水の排熱量は約6・0×1014カロリー」(2021年)。これをベースとしました。1年間は、8760時間です。世界の原発が1年間に排出する温排水の熱量は、約5・26×1018カロリーになります。

 2 地球の海の体積は14億3です。重量は14×102圓砲覆蠅泙后
 海水の比熱を1として、「J/℃圓1ジュールは1/4・2カロリー」を用いて、上記の熱量に相当する温度、即ち、世界の全原発による海の温度変化は、温度変化=ジュール/比熱×海の重量から、温度変化は、0・00001℃/年となります。

 掘〔簑蠅鷲汁愕のの上昇
 表層海流には暖流、寒流とあります。海流の流れの方向と温度は、地球の北極―赤道―南極また海底の地形によって異なってきますが、ここでは犢潮は700〜1000m瓩箸いΔ海箸如■隠娃娃娃蹐凌爾気鮗茲蠅泙后
 1 海面から1000mの深さの体積の求めは、
 地球の平均半径は6378kmです。この半径での体積から、半径6377kmの体積を引きます。海水の比重を1として、1000mの深さの重量は0・5億tとなりました。
 上記と同様の計算で、温度変化は約0・044℃/年となりました。
 世界の原発が10年間稼働した場合は、約0・44℃の上昇です。20年間では約0・88℃となります。
 2 この100年間で、海の温度は場所によって異なりますが、日本近海は約1・14℃の上昇、と言われます。日本海は、約2℃の上昇とも言われます。
 3 大気中のCO2増大と海の温度上昇による海からのCO2放出。  産業革命時のCO2濃度は約280PPmでしたが、石炭、石油の消費によるCO2濃度の増大と海との「炭素循環」から、この200年間で約400PPmに増大してきています。
 原発は第2次大戦後に設置されてきています。世界の原発が20年間稼働してきて、表層海流の温度が約0・88℃上昇し、大気中の温室効果ガスと相乗して、地球の平均気温は約1・1℃上昇してきていると考えます。
 4 国連の気候変動に関する政府間パネル( IPCC ) は第6次評価報告書( 今年の4月5日) で、2030年までに地球の平均気温を1・5℃に抑えなければならない、と警告します。1・5℃以上は、一層の夏の暑さ、森林の火災、大型台風、豪雨、北極―南極の氷解そして凍土の融解を引き起こします。

 検〃襦仝
 世界の原発(100万kw級原発が主流となっています)約430基が10年、20年と稼働してきました。計算上、表層海流(約1km)の温度上昇は0・43〜0・88℃と算出されました。産業革命時以来、今日まで地球の平均気温が約1・1℃上昇してきていることを考えますと、表層海流の温度上昇は温暖化の大きな要因と考えます。
 海の温度が高くなりますと、CO2は海に吸収されにくく、逆に海から出てきます。大気中のCO2が増大してゆきます。そして、臨界点を超えれば、気候変動の「暴走」になります(私は、今の地球の平均気温とその気候変動は臨界点にさしかかっていると思います)。
 資本主義・帝国主義とスターリン主義は、侵略戦争を繰り返してきています。戦争は最大の環境破壊です。そして、いま、米帝・NATO―ウクライナとロシアは戦争状態です。第3次世界大戦がはじまっています。核戦争の危機にあります。労働者階級の団結した力こそが、戦争を止め、環境破壊(気候変動)を止めます。
◇第3次世界大戦・核戦争 阻止!
◇日帝の核武装阻止!
◇放射能汚染水排出阻止!
◇地球の気候変動阻止!       5月13日 記 



5・29 星野全国集会へ
   

                                      
星野 暁子
 4月24〜27日、東京中野の「なかのZERO」で「星野文昭・暁子絵と詩」展が開催されました。主催は「星野さんをとり戻そう東京連絡会」と「一般合同労組東京西部ユニオン」共催でした。25日には、桜井昌司さん( 布川事件元再審請求人)と土田元哉弁護士(星野国賠訴訟原告代理人)の講演集会が行われました。その集会での星野暁子さんの発言に加筆し、編集したものを掲載します。(文責 事務局)

090-5
 文昭が殺されてから3年
 文昭が殺されてから、3年になろうとしています。終わりのない無期懲役と対決し、日々勝利してきた闘いが、文昭の死によって断ち切られてしまいました。明日が見えない無期確定から33年、奪われているがゆえに、互いの愛情と団結を大切にして、生きるために必要な一切を切り開いてきました。闘いの日々を思う時、文昭が亡くなった今も、文昭を愛し、一緒に闘ってきて本当によかったと思っています。未来をかけて、星野無期に取り組んだことで、勝利に必要な団結を団結として、作り出すことができたからです。
 「すべての人間が人間らしく生きられなければ、自分も人間らしく生きることはできない。すべての人間が人間らしく生きられるように、自分の生を貫きたい」―この文昭の生き方を大切にし、みんなで星野文昭になって、人間らしく生きられる社会をつくっていきましょう。
 文昭が亡くなった翌年の2月21日、私は文昭の兄治男さんと弟修三さんとともに、徳島刑務所と東日本成人矯正医療センターの責任を追及する国家賠償請求訴訟裁判を提訴しました。

 なぜ、国賠訴訟に踏み切ったのか。2019年5月28日、文昭の肝臓がん切除手術が終わってからの主治医との面接では、出血はあったものの手術はすべてうまくいったというような話でした。ところが翌朝8時頃、医療センターから電話があり、「周術期出血にともなう急性肝不全による全身状態の悪化にため重症」だと言うのです。手術直後の主治医の話と翌朝の医療センターからの電話の間に、文昭に何が起きたのか知りたいと思いました。解剖することも医療センターから断られたため、真実を解明するには国家賠償請求訴訟裁判以外なかったのです。はじめて手を握った文昭との面会と主治医との面接。主治医は「術後出血している。出血を止めるには開腹手術が考えられる。しかし本人にはその体力がない」と言いました。「出血がいつ始まったのか」を聞いても「わからない」ということでした。なぜもっと早く開腹手術をしてくれなかったのか、心にわだかまりができました。
 再審弁護団がそのまま国賠の弁護団になって、一番先にやったことは、証拠保全の闘いでした。徳島刑務所と医療センターに行って、カルテなどの証拠を裁判官と原告代理人が差し押さえるのです。これは、大きかったです。
 肝臓外科の専門医を含む3人の医師が意見書を提出しました。その中で肝臓専門医は、術後18時50分血圧が急激に低下したときに、腹腔内出血を疑って、血液検査とエコー検査をやり、再開腹して止血していれば文昭は生きられたと言っています。そして、それをしなかった医療センターを弾劾しています。私はこの国賠になんとしても勝利したいと思っています。そして、それによって、人間の生命が闇から闇に葬られていく獄中医療にメスを入れ、変革を勝ち取りたいと思います。またウィシュマ・サンダマリさんを殺した入管施設の医療も変えたいと思っています。

戦争絶対反対・岸田政権打倒!
 ウクライナ戦争が始まってから2カ月になります。テレビでは、連日ロシアの攻撃による惨状を映し出しています。この戦争を止めるにはどうすればいいのか、世界中の人々が真剣に考えはじめています。この戦争がなぜ起きたのかということを考えなくてはなりません。
 この戦争は、ウクライナとロシアの民衆の命を犠牲にし、ロシアやアメリカなど大国の利害、一握りの資本家の利害を追求する戦争です。アメリカは、ウクライナ戦争の準備を数年前からやってきたと言われています。ロシアを孤立・弱体化させ、中国とも分断させることは、中国侵略戦争を狙っているアメリカにとって決定的に重要です。
 戦争を止めるには、どうすればいいのか。それは戦争によって利益を得る自国政府を倒すことです。日本の改憲・戦争・核武装に賛成する人たちと一緒にゼレンスキーを支持するのではなく、ロシア、ウクライナはじめ全世界で声をあげる労働者民衆とともに、反戦の声をあげることです。
 岸田政権は、ロシアへの「制裁」という形で、この戦争に参戦しています。ヘルメットや防弾チョッキ、防毒マスク、ドローンも送っています。これは武器そのものです。安倍元首相は「日本は核兵器を共有すべき」などと、日本の核武装と参戦を求めています。中国に狙いを定めた大規模の軍事演習はじめ、そのすべてが憲法を改悪し、「台湾有事」と称する中国への侵略戦争をもくろんだ動きと言わなければなりません。戦争絶対反対・岸田政権打倒! それこそが文昭の遺志を引き継ぐ闘いだと思います。
 沖縄では、今大変な事態が進行しています。沖縄が米軍統治下から日本に「復帰」してから5月15日に50年を迎えます。激化するウクライナ戦争が世界戦争・核戦争に転化しつつある中で、沖縄本島を含む南西諸島は、米軍と自衛隊によって対中国戦争の最前線の出撃拠点と位置づけられ、再び「捨て石」にされようとしています。
 5月15日に開かれる「復帰」50年の記念式典に岸田首相が出席しようとしています。絶対に許せません。星野さんを取り戻そう!全国再審連絡会議は、全力で参加します。星野文昭も、一緒に参加します。

5・29全国集会へ
 沖縄現地闘争を闘ったうえで、文昭獄死3年を迎える5月29日、東京目黒区民センターで全国集会をかちとりましょう。文昭を殺した国家権力を徹底的に弾劾し、なんとしても国賠訴訟に勝利しましょう。
 71年11月14日をともに闘った大坂正明さんの無罪・奪還を勝ち取りましょう。6月26日には東拘包囲デモが行われます。ともに闘い、勝利しましょう。



4・23集会講演          

「戦争を止める力はどこにあるか」

資本主義こそ幻想、革命こそ現実
           大行進呼びかけ人    森川 文人
4・23デモ
集会後、「戦争反対」をコールして浅草の街をデモする労働者・学生(4月23日 東京)
「改憲・戦争阻止! 大行進」主催の「ウクライナ戦争とめよう! 台湾・中国・沖縄を核の戦場にさせない! 改憲阻止! 岸田たおせ4・23集会」が4月23日、東京すみだリバーサイドホールで開催されました。集会メインは「戦争を止める力はどこにあるか」と題する森川文人弁護士の講演でした。以下その抜粋です。( 文責 事務局)

情勢 戦争に揺さぶられる世界
 2月24日、ロシア軍のウクライナへの侵攻以来、世界中の人々の意識が活性化しています。テレビやネットでは、「戦時の言葉」により「戦時の意識」に誘導されようとしていることを皆さんも感じていると思います。
 私たちは、自分の立っている所を今一度確認しましょう。日本という意味ではなく、国家に一体化しない労働者民衆という立ち位置にいることを、です。
 私の近しい人の中にも無力感・虚脱感を口にする人たちがいます。戦争が終わるように「願ったり、祈ったりすること以外できることはないのか」ということだと思います。その無力感。そもそも戦争前から不正は続き、権力は腐敗しても、開き直っている。拡がるのは、コマーシャルな夢、商品購入による幸せ。お金を基準とした物事の評価。抵抗は無駄という意識の蔓延。競争しかないという価値観、そんなことばかりです。
 本当に戦争が始まっています。今こそ、私たちは何をしたらいいのか、何をすべきかを考え、行動する時です。かつて、第一次世界大戦を自ら革命により終わらせたロシアでは、再び多くの人々が弾圧にも負けずに、自国ロシアの戦争反対に立ち上がりました。1カ月前の報道だけでも159都市で1万5千人逮捕とのことです。私たちは、このロシアで反戦に立ち上がった人々と同じようなことができるのか、ということが問われています。

なぜ、戦争するのか。21世紀の国家暴力
 ウクライナでの戦争が始まった頃「あらゆる戦争に反対します」と表明していた人はいましたが、今は鳴りを潜めています。その代わり、ロシア弾劾、ロシアの侵略を許すな、NATOを批判する奴はロシアの擁護派だ、というような、勇ましい声が聞こえてきています。まるで、どちらかを応援しなければならないかのように。
 テレビをはじめとするメディアには、元自衛官や政府関係者が登場し、軍事的な視点で戦争を語ります。戦争が始まると愛国心と排外主義がかき立てられます。戦争に動員するためにマスメディアを使って「祖国を守るための戦い」が宣伝・煽動されています。
 ロシア・プーチンの軍事侵攻はけしからん。だから、今や世界の軍事費の57%をも占めるNATOの兵器がウクライナ軍に援助される。やられたらやり返せ、今戦わなくていつ闘う…戦時ムードが盛り上がっています。
 核戦争、第3次世界大戦への危険性が急速に現実化しています。なぜ、こんな戦争が繰り返されるのでしょう? 民族的な憎しみでしょうか? それとも人間の闘争的本能が原因でしょうか。  そうではありません。戦争の原因は資本主義そのものにあります。資本主義社会とは「資本の無限の価値増殖運動」の社会であり、各国は、市場・資源・勢力圏を争いながら求め続け、必然的に破滅的な戦争に至る、これが資本主義の歴史です。
 今回の戦争が始まる前、ウクライナでの戦争の危機は語られていましたが、本当に戦争が始まると言っていた人はほとんどいなかった。いくら戦闘の準備をしても、合理的には戦争はぎりぎりで回避されるだろう、と予測されていたと思います。
 とんでもない。何が「安全保障」だ! 準備していれば戦争は始まります。資本主義は、武器産業は、戦争の準備をし続けている。冷戦終結後1990年から30年、世界の軍事費は40%も増加し続けました。1兆9810億ドル(217兆円)です。今の世界、つまり資本主義は戦争をやめるつもりは全くないのです。
 それにしても何故、今なのでしょう?
 私たちの今の生活を思い出してください。実質賃金は下がり続け、年金も減額、株価だけは上がる。コロナワクチンで儲け、軍需産業で儲け、一部の富める者の資産は異常に集中し格差が究極的に拡大。気候危機は止まらない、大企業の景気がどうであろうと、自分の実際の生活を維持することができない。社会の矛盾が極限に達しようとしています。そして各国の政府は、搾取の対象である私たちの生活を支えることが遂にできなくなりました。その矛盾が爆発して戦争に向かうのです。  戦争が始まればナショナリズム(愛国心)で、日々の生活の不満を回収できる。いつでも戦争は資本にとっての切り札です。国内での階級的対立・貧富の差を忘れさせ、人々の意識を「祖国を守れ」「挙国一致」一色にしてしまいます。

   バイデン大統領は「民主主義対専制主義」を強調します。しかし、これは世界を敵味方に二分し、軍事同盟でブロック化する資本主義の論理にすぎません。経済制裁は戦争の一環であり、苦しむのは結局、民衆です。
 そもそも民主主義国家の戦争ということ自体、おかしい。民主的な戦争、それが、いままでアメリカが行ってきた戦争だとすれば、どれほど惨たらしいものか。資本主義における民主主義というのは、富める者のための民主主義にすぎません。
 資本主義にとって戦争は必然であり、資本主義は自ら戦争を止めることはできないのです、それどころか、実際、ウクライナに対しても「兵器の見本市」のように軍事支援を強化するのみで、どこの国の政府も結局、停戦協議などで戦争を止めようとはしません。いや、むしろ継続させたいのでしょう。
 まず、私たちがすべきことは、ロシア、ウクライナをはじめとする戦争をしたくない世界の労働者民衆を仲間として信頼することだと思います。私たちが憎み合う理由はないし、殺しあう必要もない。
 しかし、いったん戦争が始まってしまうと憎しみの連鎖が生まれてしまう。繰り返しますが戦争の準備をしていれば戦争は起こります。世界大戦が始まる前に戦争する世界を根本から変える必要があります。
4・23森川
「私たち」の行ってきている戦争準備
 1991年に私は弁護士になり、93年には自衛隊が初めて国外派兵されるということで、私もUNTAC下のカンボジアに行きました。プノンペンでは国連軍の車が走り回り、脇道には地雷が埋められているということで戦地の緊張感の一端を垣間見ることになりました。
 その後、日本でも改憲・戦争準備は、着々と進められました。97年日米新ガイドライン、99年周辺事態法、盗聴法、日の丸・君が代法、2001年テロ特措法、04年有事関連7法、07年改憲手続法、そして15年安保法…。戦争が合法化され続けたわけです。つまり合法とは、奴らに都合のいいルール、ということです。
 あれから30年経ち、今、憲法審査会が毎週開かれ、「自衛隊を憲法に明記すべきだ」とか「専守防衛についてもタブーを取り払って議論しないといけない」「防衛予算を倍増しろ」「敵基地攻撃能力を反撃能力へ」などというとんでもない話(前統合幕僚河野克俊)が大っぴらに喧伝されています。
 戦争が合法化されれば戦争反対が違法とされ、逮捕される世界になってしまいます。「反戦デモ」もグレーゾーン事態として自衛隊にとっては敵対的行為として、すでに認識されています。どう考えてもおかしいでしょう。
 この3月、アメリカ政府は「国家防衛戦略(NDS)」において中国が「最重要の戦略的競争相手」と改めて位置づけました。ウクライナ戦争を世界戦争に発展させてはならない。私たちの日本での反戦闘争は、今、決定的に、歴史的に重要です。
 今、日米軍の焦点は沖縄・南西諸島にあります。安保法制が成立した2015年以降、急速に進められている自衛隊ミサイル部隊、電子戦部隊の配置、200弱の島のうち40の島を軍事拠点化しようとしています。まさに戦争の準備です。その上で軍事演習と称する中国に対する挑発が昨年の秋から大規模に行われ始めています。陸上自衛隊10万人動員の演習、那覇軍港での演習、ウクライナ戦争が始まった後の先月も日米共同訓練、そして4月上旬にも日本海(いわゆる第一列島線内)に原子力空母を通す、中国に対し極めて挑発的な日米共同訓練が行われています。
 かつての沖縄戦で20万人の犠牲を出したにもかかわらず、住民150万人の南西諸島を再び戦場とする計画です。避難はどうなるのか? そんなことは考えていない。前統合幕僚長は「有事の場合はこういう負担があることを正面切って国民に説明すべきだ」などと開き直っています。再び沖縄を「捨て石」にするつもりなのです。
 そもそも、「中国が攻めてくる」だとか「台湾有事」の可能性などが、ウイグルや香港での中国政府の人権侵害の酷さと共に伝わってきます。しかし、戦争の危機をつくりだしているのは誰なのか。昨年3月、アメリカのインド太平洋軍デーヴィッドソン司令官が「6年以内に中国が台湾に軍事侵攻する可能性」を証言しましたが、それはアメリカ覇権主義の軍事的な都合であり戦争開始のための口実です。

戦争を止めるには? 唯一の方法としての革命
 しかし、この繰り返される戦争をなくすことは不可能なのでしょうか。 そうではない! 人類が破滅的な戦争を始めるようになった歴史は古くありません。壊滅的な戦争の歴史は資本主義の歴史です。戦争がない世界は実現できます。私たちにとって必要なのは「行動」です。
 私たちは戦争がない世界を実現するために、私たちの意思を実現する世界を選択しなければなりません、それが、「革命」ということではないでしょうか。支配者が最も嫌う革命。支配層に最も遠ざけられてきた労働者民衆の力の概念、「革命」を取り戻しましょう。戦争だけがリアルで革命がリアルでない、ということがあるでしょうか。世界は「今のあり方が唯一の、そして最後のあり方」ではありません。
 この30年、私たちは改憲・戦争体制構築に対して、選挙も含め、さまざまな形で反対の闘いをしてきました。しかし、今、さらに私たちの力を集中する時がきたのです。

   資本主義体制において破滅的な戦争が始まり私たちは革命以外他に方法がないところまできました。
 洞口朋子杉並区議会議員は、「私たちが闘うべき相手は自国政府だ」と議会で一人反戦の意思を表明しました。労働者民衆の立場から資本主義国家と対決する視点・立ち位置が重要です。愛国心攻撃に屈しない階級的団結と国際連帯の宣言です。
 階級的団結とは何か。ロシアの人々、ウクライナの人々、そして中国やアメリカの人々、そしてミャンマーの人々、つまり、そこで働き生活する労働者や大衆を信頼すること。私たちが岸田政権を支持して南西諸島の戦争準備をしているわけではないように、ロシアにも、アメリカにも、ウクライナにも、自分たちの国の、政府の選択は自分たちの選択ではないと考えている人がたくさんいる。  私たちが日本の軍事化を終わらせれば、諸国の人々は私たちを信頼するでしょう。そして、私たちも諸国の民衆が戦争・軍事化を止めることを信頼する。それが国際連帯です。
 戦争の「原因」が資本主義・帝国主義である以上、戦争を止めるためには、資本主義を終わらせなければなりません。資本主義の本質は「我が亡き後に洪水よきたれ」。刹那的・絶望的な展望しかもっていないのです。資本主義は人類にとって通過するための過渡的な体制にすぎません。

革命の現実性
 今、ロシアでも反戦に立ち上がっている人がたくさんいますが、およそ100年前、ロシアの人々は第1次世界大戦を革命により、現実に終わらせました。革命の第1目標は戦争の終結でした。
 レーニンは、「政治の正体、本質を暴いて、大衆に訴えよ」と政府のごまかしの暴露を呼びかけ、そして敵対するドイツ・オーストリア兵に対しては、塹壕越しに「戦闘をやめ、自国政府を打倒しよう」と呼びかけました。
 何が現実的な選択か、戦争は現実だが、革命は幻想なのか。確かに資本主義は徹底的に、そのような洗脳と教育をしてきました。
 黙って支配され続ける訳にはいかない。世界のルールを決めるのは私たち労働者民衆です。

 関西生コン支部・港合同・動労千葉は「改憲と戦争を止めることは労働組合の最も重要な任務だ」とし11月全国労働者総決起集会へ向けての力の結集を呼びかけています。
 資本主義を終わらせるしかない。退場していただくしかない。「労働者に国境はない」。世界には私たちの仲間がたくさんいます。圧倒的多数なのは私たちです。私たちがいなければ世界は回らない。もちろん戦争も。兵士にも伝えましょう。革命とは現実の力関係を現実にするだけです。格差と貧困のない世界、戦争のない世界。私たちは実現できます。資本主義こそ幻想であり、革命こそ現実です。
 私たちは自分の力を自覚して、私たちの力で戦争を止めましょう! 共に頑張りましょう。

ムザイ204号


無 罪! 204号

  本誌204号  目  次

  ★須賀さんの「刑の執行停止」求める要望書署名を集めよう!          内藤雄二
  ★3・25横浜刑務所申し入れ行動                      事務局
  ★南京、重慶、スターリングラード、広島、長崎…
          各地で、戦火は燃え続けていた                十亀弘史

  ★本の紹介ー『季刊 刑事弁護109号』(2022年春)
            特集「刑事収容施設の医療体制を問い直す」 その2    板垣 宏
  ★犖業止めよう群馬甞惱会での学び
          原発・原爆は現代科学・技術の破綻だ             福嶋昌男

  ★「ロシアによるウクライナへの侵略に抗議する」決議案に
          以下の理由で反対します                   ほらぐちともこ

  ★沖縄の奥底に眠っていた階級の力が目覚めた                 富田 晋


   獄中に激励の手紙を送って下さい
 須賀武敏さん
  〒233-8501  横浜市港南区港南 4‐2‐2
 
 大坂正明さん
  〒105-0004  港区新橋2−8−16石田ビル4F 大坂正明さん救援会気付


  5月26日(木)
    横浜刑務所申し入れ行動にご参加を!

        2022年5月26日(木) 午後2時集合
    横浜市港南区役所1階ロビー(横浜市営地下鉄港南中央駅下車2分)


須賀さんの「刑の執行停止」

要望署名にご協力を


                    十 亀 弘 史
署名用紙はこちらからロードして下さい

  須賀武敏さん「刑の執行停止」を求める要望書署名にご協力を    
資料―事情説明(2022年3月作成)
  〈よびかけ〉
   家族 須賀陽子( 妻)
   元被告団  十亀弘史/板垣宏/福嶋昌男
   再審弁護団 藤沢抱一(東京弁護士会)/内山成樹(東京弁護士会)/
   坂井眞(東京弁護士会)北川鑑一(東京第二弁護士会)/山本志都(東京弁護士会)
   迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会共同代表 桜井善作/藤井高弘
   連絡先(署名送り先)   迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会
     〒105-0004 東京都港区新橋2-8-16 石田ビル4F TEL/FAX 03-3591-8224

        
呼び掛け文はこちらからロードできます。


須賀さんの即時奪還を!

 「刑の執行停止」を求める要望書署名を集めよう  事務局 内藤 雄二    
220325横刑申入れ行動

 須賀さんの「刑の執行停止」を求める署名運動は、1月28日の横浜刑務所申し入れ行動の一環として行った街頭署名をもって、開始されました。その時は、小一時間の署名活動でしたが、街行く人々の反応はとても良く、ビラは次々と受け取られ、7筆もの署名が集まり、参加したみんなが感動しました。それから2カ月、本誌3月号には、署名用紙とともに「署名へのご協力を」と題するリーフレットも同封し、本格的署名運動を開始しました。
 現在、続々と署名が事務局に届けられています。すでに200筆近くになっています。大阪と佐賀からは3月号発送の2日後には署名が届けられ、その反応の速さに大いに驚き、感動したところです。また、一人で、5筆、7筆と周りの人々から署名を集めて送ってくださった方々、いくつかの地方からは、20筆、30筆とまとめて大量の署名を送って下さいました。あらためてお礼を述べさせていただきます。ありがとうございます。
 もちろん、これで満足しているわけではありません。これからが本番です。今回、あらためて、署名用紙とリーフレットを同封させていただきました。署名をまだしていただけていない方は、ぜひとも署名をお届けください。また、すでに署名をしていただいた方々には、恐縮ではありますが、さらに周りの方から署名を集めて下さいますよう、心よりお願いいたします。
 今、岸田政権は、とんでもない戦争と改憲の道に突き進み始めています。ウクライナでの戦争を奇貨として、「9条で国を守れるのか」「敵基地攻撃能力が必要」「国と領土を守れ」「核の共有」などなど大反動のスローガンを声高に叫び、ウクライナ戦争をあおり、戦後の労働者民衆の反戦意識の解体を露骨に展開し始めています。アメリカとともに、中国への侵略戦争を行うことを決断しています。
 獄中にいる須賀さんはじめ、受刑者、いや獄中だけでなく、入管など収容施設にいる被収容者の命と人権は、こうした岸田政権の改憲・戦争攻撃と無縁ではありえません。こうした時代だからこそ、須賀さんをはじめとした獄中からの命の叫びをしっかりと受け止め、獄内外の力で、守り、闘いとっていくことがとても重要ではないでしょうか。ともに闘いましょう。

早急にMRI検査を実施しろ、と要求

 横浜刑務所へ、今年2度目の申し入れ行動

                     事 務 局 IMG_2942

 3月25日、「完全無罪をかちとる会」として、今年2度目となる申し入れ行動を25人の参加で、かちとることができました。家族の須賀陽子さんを先頭に、共同代表の藤井高弘さん、そして、いつも行動の中心を担って下さっている神奈川労組交流センター、神奈川星野救援会、婦人民主クラブ全国協の方々と共に行動に臨みました。
 この間、私たちに対応してきている庶務課の担当官が、前回硬直的な対応に終始したこともあり、相当構えて臨んだところ、前回とうって変わり、一応こちらの話は最後まで聞くという姿勢を取り続けました。さらには、「一般論ですが」と断りながらも「中にいる方が満期で出獄するときには健康で出ていただくというのが、私たちの使命だと考えています」と、これまで言ったことがないような発言をしたのです。
 この発言に対して、「現実には、須賀さんは歩けなくなるかもしれないような状況に陥っているじゃないか。だからこうして繰り返し申し入れに来ているんじゃないか」「使命感を持っているなら、実践しなくちゃいけない! MRI検査を実施しろ!」と激しく追及しました。担当官は「法に則って対処している」「必要な医療は提供している」などと弁明しましたが、最後は「議論が堂々巡りになっていますので、このあたりで終わりにしたいのですが」と立ち往生状態になってしまいました。  須賀さんの命と健康を守り抜くぞ、という参加者皆の熱い気持ちが当局を圧倒する状況を作り出しているのを実感しました。さらに、繰り返し、粘り強く、申し入れ行動をやり抜いていきましょう!




南京、重慶、スターリングラード、広

島、長崎、沖縄、朝鮮半島、アフリカ、

中東、ベトナム、イラク、アフガン…

各地で、戦火は燃え続けていた

 
                   十亀 弘史
                                そがめ  ひろふみ
f3237_01_02a
 テレビは毎日、戦争の現場を映し出しています。画面では街が重苦しい褐色に染まっています。兵士ではない、民衆の死体が、路上に放置されています。遺体の映像はぼやかされていますが、死の痛み、死の苦しみは、まざまざと伝わってきます。一人一人がそれぞれに表情と生活を持っていた、夥(おびただ)しい数の人間の暮らしと命が突然に根こそぎに消し去されたのです。テレビを見ながら息をのむほかありません。
 しかし同時に、そのような大量殺戮はウクライナだけのことなのか、という怒りを含む思いが胸に渦巻きます。戦争の惨禍はかつてもあったし、その残虐さにおいて現在のウクライナに劣らず、規模においてはウクライナをはるかに超えるものが多かったはずです。南京、重慶、スターリングラード、広島、長崎、沖縄、朝鮮半島、アフリカ、中東、ベトナム、イラク、アフガンなどの各地に、戦火は燃え続けていました。ただ、そのすさまじい惨状が、今のウクライナほどつぶさに、〈同時中継〉されたことはなかったと思います。 それは、現在のウクライナ戦争においては、戦場における民衆の被害を詳細に伝えることが、「先進国」=帝国主義国の利益に合致しているからです。過去の大方の戦争においては、民衆の被害を伝えることが、直ちに、それらの大国の加害性・侵略性を明らかにするために、惨禍が隠され、ごまかされていました。
 いま、テレビに向かうと、戦争の現場とはこうなんだ、ということが全身にリアルに刻み込まれます。しかし、かつての戦争でも、無数の民衆が、いまテレビに映っているような、同じ苦しみを、同じ無残な死を強いられていました。戦争の、血とはらわたと炎と煙とあらゆるものの残骸は、これまでの全ての戦場においても、いま映されている映像の中にあるものと変わりはなかったはずです。テレビを見ながら感じられる、戦争の現実についてのその実感は、巨大なメディアとその背後の国家権力の意図を越えて、戦争への怒りと深い嫌悪を、視聴者の中に大きく広げているにちがいありません。
 岸田文雄は、ロシアに対し「無辜(むこ)の市民を殺害することは戦争犯罪だ」と叫んでいます。しかしその弾劾は、自己の実践を完全に埒外に置いています。聞くたびに憤怒を感じます。実際には岸田政権は、ウクライナの情勢を利用して、中国への侵略戦争の準備を急速に積み上げています。その先にあるものこそ、大量の無辜の市民を殺戮する戦争犯罪そのものです。また、岸田には、十五年戦争において自国が犯した巨大な戦争犯罪への自省の念も、全くありません。逆に、侵略の事実を、なかったかのように教科書に書かせ続けています。
   ×    ×    ×
 ニュースに接するたびに憤りが噴き出し、絶えず重い気分にもとらわれますが、日常の生活は続いています。
 何度も書いていますが、清掃労働の現場について報告します。前に、桜の季節には花びら掃除が大変かもしれない、と書きましたが、マンションの敷地に飛んでくる花片は思っていたより少なく、苦になることは全くありませんでした。しかし、その代わりというのか、この時期に葉を落とす木々があったのです。名前は知りませんが、敷地内にかなりたくさん植わっている2種類の木が、3月の中旬あたりから、急にはらはらと葉を散らせ始めました。大きい葉とそれよりずっと小さな葉です。小さい方の葉を降らす丈の低い木は、ひょっとしたらドウダンツツジという名前かもしれませんが、よく分かりません。とにかく、〈落ち葉は秋のもの〉としか考えていなかった私は、この2種類の葉の急襲に驚きましたし、かなりてこずっています。
 もう一つ苦労するのは、ゴミ出しにおいて、中には、いい加減な分類しかしないで、ゴミ袋を放り出して行く人がいることです。「燃えるゴミ」の袋の中に小さなビンや缶を入れた上で、そういう袋に限って、袋の口を異様に固く縛ったりしています。正直、コノヤロー、と思います。思いつつ口を開き、ビンを取り出そうとすると、残っていた粘着性のある中身が漏れてビンが袋のビニールにくっついていたりします。その場合、そこを破るほかなく、新しいゴミ袋に全部入れなおしたりしなければなりません。コノヤロー感が二乗されます。
 ところで、ゴミを収集場所に出すときに、ちょうど収集車が来て、その人たちと挨拶を交わすときがあります。収集車は、すべてのゴミを一浚(さら)えに集めて行くのではありません。燃えるゴミ、ビン・カンと段ボール以外の紙類、段ボール、プラスチックゴミ、ペットボトルなどで、それぞれ違う収集車が来ます。
 先日、時間帯の違いでめったに会うことのない、ペットボトルの収集車と出会いました。ちょっと驚きましたが、その3人組の作業員の中に、高校を出たばかりという感じの若い女性が入っていました。新しい作業着を着て、きびきびと動いています。あ、いいな、がんばってるなあ、と思いました。私は、いつものように「おはようございます」と声を掛けました。すると、その女性は、「おはようございます」とは返しませんでした。そして、代わりに、照れたような、嬉しそうな顔をして、ニャハハ、という感じで笑ったのです。笑いながら、空になったペットボトル用の緑の網の袋を、きりりとたたんでポンと手渡してくれました。一瞬のことでしたが、その生き生きとした表情と動きに接して、私は、なにか、とてもうれしいような、あたたかい、いい気持ちになりました。
 その若い人とはその後は出会っていません。しかし、このような青年労働者たちが、それぞれの労働現場から、新しい人間的な未来を闘いとり、築き上げて行くにちがいないのです。

 「侵攻」や「開戦」の字が急速に幅を利かせて紙面蒼ざむ
              十亀弘史(3月20日付朝日新聞「朝日歌壇」掲載)




 本の紹介―『季刊 刑事弁護109号』(2022年春)       

特  集             
                                   
「刑事収容施設の医療体制を問い直す」

「刑事施設において求められる医療水準」
  (赤池一將(
かずまさ
)・龍谷大学教授)について 2
                      板垣  宏

109
 医療水準は一般社会の医療と異質で当然
 前回は、刑務所の医療体制が、医師の診察の前に保健助手が医師の診察の要否を決め、被収容者の、自由に医師の診察を受ける権利を不当に奪っている(医師法違反)ことを赤池氏が指摘していることを紹介しました。
 今回はその続きです。赤池氏はその原因が「矯正実務家の間では、刑事施設医療が一般社会の医療と異質になることは当然であり、そうあるべきだという意識が根強」くあること、その理由として法務省矯正局の監理官等は「被収容者の診療申出における詐病の多さゆえに、一般社会の医療で重要な患者―医療者間の信頼関係が存在しない点に求められる」(125ページ)としているのですが、それは根本的に誤っていることを次のように批判しています。
「被収容者の詐病を的確に見分けるために、『医療上の申出を行う者については、処遇部門が日常生活状況を詳しく観察し、動静簿や引継簿に詳しく記載するなど医務課と情報を共有できるよう』にする傾向、すなわち、医療と保安の一体化が推進されてきた。
結果として、医師法の定める医師の診療録記載義務(24条1項) を軽視する形で、医療助手が刑務官に対する態度等の被収容者の日常行動を診療録に認識し、これに基づいて前述の訓令(「被収容者の保健衛生及び医療に関する訓令」)10条による医療体制が構築されてきたといえる。この点でマンデラ・ルールは、本来、医療活動が『臨床において完全に独立して』実施されるべきだとしたうえで、『臨床上の決定は、責任のある医療専門職のみがなし得るものであり、医療分野以外の刑事施設スタッフによって覆され、あるいは無視されてはならない』と規定している」(126ページ)
 すなわち、日本の刑事収容施設における医療は、「医療と保安の一体化が推進されてきた」結果、医師の決定が「医療分野以外の刑事施設スタッフによって覆され、あるいは無視されて」きたことです。刑事収容施設の医療で問題なのは、被収容者がいくら病状を訴えても、看守が医者の診察を受けさせず、医師もまともに本人の訴えを信じず、「詐病」と判断することが多いことです。
 赤池氏はこの点について、「詐病への対応よりも被収容者の高い有病率、肝炎や結核等の感染、そして、高血圧や糖尿病等の慢性疾患の比率の高さ等、被収容者の示す特殊な疾病構造に求めるべきである。この特徴は、社会生活での被収容者と医療保健機関との接触頻度の低さに起因するといえる」(126ページ)と指摘しています。刑事収容施設の被収容者は、社会的弱者・貧困者が圧倒的多数をしめており、たとえ病気を持っていても医者や病院に行けない人が多いため、獄中で健康不良を訴えて医師の診察・診断を求める人が多くなるのは必然です。決して「詐病」などではないのです。

 求められる医療水準とは
 赤池氏は、このような実態に対応するには、「疾病の早期発見はその効果的治療に不可欠であり」、「刑事施設医療にとって入所時および定期の健康診断の意義は、被収容者の健康の維持・管理の重要な機会となる」(126ページ)にもかかわらず、「刑収法(「刑事収容施設及び被収容者の処遇に関する法律」)61条は、刑事施設長に対して、被収容者の収容開始時および年1回以上の定期健康診断の実施を義務づけているが、『刑事施設及び被収容者の処遇に関する規則』29条は、多数の診断項目を列挙しながら、自覚症状および他覚症状の問診および体重と血圧の測定以外は、血液・尿・便・心電図等の検査も医師の判断で省略可能だとする。そして、大半の定期健診では、体重と血圧の測定と胸部樟検査だけが実施されるにすぎない」(126ページ)としてその不十分性を指摘しています。
 そして、「すでにいくつかの刑事施設視察委員会が繰り返し要望してきたように、前述の規則29条を改め、少なくとも血液・尿および便の検査を定期検診の必須項目とし、また、現在、対象となる被収容者の一部で実施されている自治体の特定検診やがん検診を、対象となる全被収容者に行うべきことも求められる」(126ページ)とその改善を求めています。

 刑事施設での「医療水準」の異質性
 氏は「刑事施設における医療体制のなかで、医師が医師法を十分に遵守できないというのであれば、果たして、そこで十分な医療が行われるのであろうか」(126ページ)と根本的な疑問を投げかけ、具体的な問題として、患者(被収容者)100人当たりの医療刑務所の医師数、看護師数が日本の病院の平均数に比して、医師数は(6・3人/12・5人)、看護師数は(12・6人/43・5人)にしかすぎず、病院の平均的水準に達していない実態を暴露しています。また、「2015年の国会では、当時の国民1人当たりの医療費が30万7500円であるのに対し、被収容者1人当たりでは16万500円と…被収容者の1人当たりの医療費が国民1人当たりの医療費の約半額である事実が明らかにされている」(126ページ)として、刑事収容施設の医療体制が、医師・看護師数の点でも、費用の点でも、一般の水準から大きく隔たっていると述べています。これでは獄中でのまともな医療など行えるはずがありません。

 刑事施設の医療は「刑の執行に必要な治療」にのみ縮小
 前述した赤池氏の指摘に対して国は、「それが刑事施設で供給される医療水準の低さを物語るわけではない」と繰り返す。矯正局長は、「国民健康保険法59条等により被収容者に保険給付の制限が行われることになるが、必要な治療は国費で賄い、それを惜しむことはないと国会で説明を行っている」(127ページ)と開き直っています。
 これについて、赤池氏は、C型肝炎に対する医療の実態を例にとって、「刑事施設に2万人いるはずの治療を要するC型肝炎患者のうち、毎年20〜50人だけを治療対象にスクリーニングするのは、単純計算で800億円に及ぶ巨額の治療費の抑制が目的だと考えるのが自然だ」(128ページ)と批判しています。もちろん、このことはC型肝炎に限らず、全ての疾患に対して同じような「選別」が行われていることを表しているのです。
 そしてその理由として、刑事施設における医療が「治療を刑収法の規定する『被収容者の健康を保持するため』ではなく、『被収容者に回復困難な病状悪化を実刑執行中に生じさせぬため』に限定し、治療対象人員を減らして治療費を抑制する意図を正当化するためであろう。前述の…矯正局長の国会答弁も、あくまで治療対象を上の意味での『刑の執行に必要な治療』のみに縮小してはじめて理解できるものである」(128ページ)と指摘しています。
 この点について、氏は「『被収容者は病気だから治療するのではなくもっぱら刑の執行のために治療する』という、このいささか功利的で非人道的な応報論には行刑の劣等原則が見え隠れする」(128ページ)と厳しく弾劾しています。

 被収容者にも健康保険の適用を
 刑務所医療の経費をできるだけ抑えるという問題の根本には、刑事収容施設の被収容者には健康保険が適用されない(給付の制限)ことがあります。
 赤池氏は「国民健康保険法59条等の『給付の制限』規定はそもそも罰則的なものではない。被収容者の収容期間中は保険給付が事実上不可能となり、また、他の法令(この場合は刑収法)が優先するために設けられた対応である」(128ページ)とした上で、「国民皆保険制度下での『社会一般の保健衛生及び医療の水準に照らし適切な保険衛生上及び医療上の措置』 (刑収法56条)は、当然に、基本的には保険給付の水準に照らし適切な保健衛生上および医療上の措置でなければならないはずだ。刑事施設で実施される医療は、『刑の執行のため』ではなく『被収容者の健康を保持するため』に保険適用が可能な治療のすべてを『必要な治療』とし、その費用を国庫で負担する、それが基本である」(128ページ)と極めて原則的な主張が述べられています。
 そして、そうした医療に変えるためには、「例えば刑務作業報奨金の平均値を被収容者の所得として考慮したうえで、収監中の被収容者の保険加入枠を一律に定めて強制加入とし、全被収容者の保険料と個々の治療費の総計を矯正予算から支出する方法が考えられる」(128ページ)と健康保険の獄中における加入(実際に国民健康保険にも加入していない被収容者も多い)とその適用を提案しています。また、これに関連して「医療保険を用いた外部委託を検討すべき」(日弁連の改革案)とも提案していますが、「行刑改革会議で医療問題を審議した第3分科会で、矯正局は諸外国で実施されている刑事施設における保険診療制度を正確に理解しようとせずに、日弁連からの改革案を全面的に否定」(129ページ)している現状が明らかにされています。国は刑事施設における医療改革を全くやる気がないことは明白です。

 追求すべき「医療水準」とは
 赤池氏は、刑事施設に求められる「医療水準」は、特別なものではなく、「医療水準のベーシックな部分に位置する学会作成のガイドラインに沿った治療が行われたか、あるいは、担当医師の専門違いや施設の設備不足ゆえに被収容者に必要な診療ができない場合に適切な診療を受けさせるため他院受診に必要な措置を講ずる医師の転医義務が果たされたか、さらには、前述の医師法の諸規定が遵守されているかという、すでに医療水準が『実際に普及定着していて、課される規範』となっている、いわば、医師の『最善の注意義務』が普通に問われるケースである」(130ページ)と述べています。
 問題は「従来、刑事施設での診療録が開示請求の対象とならずにきたうえに、上述のガイドラインや転医義務等の医療規範の遵守状況を監督する外部専門機関が存在せず、適切な医療が実施されたか否かの判断は、もっぱら診療を行った医官の医師としての倫理観に委ねられていた点である」(130ページ)と指摘。これを改革するには、現在の「刑事施設視察委員会」の「委員に医師1名を加わる(ママ)構成」では不十分であり、「長期的には刑事施設に医療保険による診療を導入すれば、その監督方法の枠組も刑事施設内で活用できようが、短期的には視察委員会の医師委員を、各医師会の保険担当理事経験者等を含む形でバック・アップする強化策を医師会に設けるなどの体制整備が求められる(130ページ)」と提言しています。

 「おわりに」=刑事施設医療改革の短期的課題の要約
 最後に、赤池氏の「改革の短期的課題についての要約」を要約しておきます。  嵌鐚容者の保健衛生及び医療に関する訓令」10条を改正し、「保健助手」の巡回への医師の同行を義務づける必要がある。
国民皆保険制度を前提に保険適用が可能な治療のすべてを「必要な治療」と認め、医療保険と医療費助成等を用いた国庫負担による外部委託への移行を試みる必要がある。
7沙施設医療の水準維持には、医師法の遵守、ガイドラインに沿った治療、必要な診療のための他院への転医義務の履行等を監督する外部専門機関が不可欠である。現行の視察委員会の医師委員を各医師会でバック・アップする体制を整備する必要がある。 (終)



犖業止めよう群馬甞惱会での学び

原発・原爆は現代科学・技術の破綻だ

                      福嶋 昌男

 3月12日に行われた学習会で、山本義隆氏の『福島の原発事故をめぐって―いくつか学び考えたこと』 (みすず書房 2011年8月刊)がとりあげられました。本書が書かれた情勢は、東日本大震災―福島原発3基の爆発で放射性物質の拡大と反原発闘争の只中です。
 今、ロシアのウクライナ侵攻で、第3次世界大戦・核戦争の危機にあります。ロシア軍はウクライナのチェルノブイリ原発、ザポロージャ原発を攻撃する「核戦争」下とも言える戦況です。

 機ヽ惱会での学び
 講師は、世界戦争危機のもとで、爍魁Γ兇気茲覆藐業アクション瓩闘い取られ、福島現地の闘いと一体であることを述べました。講師は、チェルノブイリ原発大事故に触れて、犖業は地上に置かれた原爆瓩任△襦8什澆寮こ戦争・核戦争危機下で、本書の持つ意義と物理学者・山本氏の闘う立場を学ぶことの重要性を言われました。また、群馬大の物理学者・故小野周氏は、犖胸厠呂亙刃騨用できない瓩噺世錣譴討い燭函

 (1)本書は、三章から構成されています。
 一 日本における原発開発の深層底流
 二 技術と労働の面から見て
 三 科学技術幻想とその破綻
 本書の帯は、牋豺錣發呂笋原発依存社会から脱却すべきである瓩肇▲圈璽襪靴泙后その内容は、日本の核武装を許さない立場です。山本氏は終わりのところで「核爆弾はその可能性も作動原理も百パーセント物理学者の頭脳のみから導き出された」(89ページ)と述べているように、科学者の立場からの反原発・反核のアピールと言えます。

  (2)各章の概要
 一章は、第2次大戦時、米帝は「マンハッタン計画」で、軍産官学の総力をあげて、2つの原爆を開発したことを述べています。戦後、日帝は「原子力の平和利用」と称して、原発を開発・設置してきました。日本の学者は、原発を「石油に代わるエネルギー」ともろ手をあげて賛成してきています。特に、東大の学者は、犹佐嘘忰瓩劉犖胸厠和辞瓩涼羶瓦任△蝓△金で動いてきていることです。
 学者が「安全神話」を説くなかで、福島原発3基の爆発で、「安全神話」は吹き飛んでしまいました。今度は猜射能はたいしたことはない瓩箸いΕΕ修蚤寮と東電の擁護です。
 二章は、原発の構造と点検、原発で働く労働者、技術者の過酷な労働と放射性物質での汚染です。何人かの技術者の書、そのレポートを引用しています。定期点検時には、「海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです」(41ページ)。温排水は、毎秒何十トンも流されています。  三章は、原爆・原発は、牴奮惶蚕僂慮諺曚箸修稜肪将瓩任△襪海箸鯡世蕕にします。三章の一、二は爐覆次∪床い剖畭絏奮悗生まれたか瓩鯡笋Δ討い泙后
o0438059913391683606
     広島に投下された原爆
 供ヽ級社会で生まれ、破綻した現代科学・技術
 (1) 一の「一六世紀文化革命」は、山本氏の発見・名付けです。即ち、ケプラー、フック、ニュートンらの一七世紀の自然哲学(後の科学)の開花は、「一六世紀文化革命」によっていると説きます。「一六世紀文化革命」は、大航海時代の「知の世界の地殻変動」を指しています。支配階級、教会権力はラテン語の「知」を独占していました。その「知」に対する、いわゆる市民階級の台頭です。
 (2) 自然哲学の世界では、ガリレオの猴鄲里遼‖Л瓩糧見であり、実験の導入です。山本氏は言います。ガリレオの実験は、「時間と空間の関係として定量的法則を確立することであった」(64ページ)と。イギリスでは、同時代のフランシス・ベーコンが自然哲学の世界に犲存貝瓩琉婬舛鮠Г┐泙后イギリスが海戦に勝利し、抜け出し産業革命を起こします。【1760年代からの産業革命は、マニファクチュアでの諸道具の発達・種類によって、とりわけ、モーズレーの旋盤の往復架台は画期的でした。ワットの蒸気機関の発達とともに19世紀初頭、機械制大工業が出現。イギリス資本主義の確立です】

 本書は、1800年ヴォルタの電池、1831年ファラデーの電磁誘導の発見を上げて、電気エネルギーの創出の意義を述べます。
 (3) 犢餡伴臚害奮悗涼太賢瓩蓮原爆の製造です。【原子核は、原子―分子と異なり、犇い力瓩之襪咾弔い討い泙后E形海慮義任悩任盻鼎き爛Ε薀鵤横械記瓩慮胸匈砲話羸子を照射すると半分に分裂し、その際、2〜3個の中性子を生じます。つまり、ねずみ算式に連鎖反応をするのです。爛Ε薀鵤横械記瓩粒吠裂前後の質量差(m)は、アインシュタインのE = mc2 エネルギーを生じます】

 掘ヽ悗咾らの感想
 原爆・原発は現代科学・技術の限界・破綻であることを強く学びました。労働者階級の科学・技術こそが求められています。  今、米帝・NATOの東方拡大はウクライナに至り、ロシアのウクライナ侵攻・第3次世界大戦・核戦争の危機にあります。本書の言う牴奮惶蚕儻諺曚箸修稜肪将瓩誰の目にも明らかになっています。資本主義・帝国主義、スターリン主義の限界とその破綻です。  本書は〈終〉で「経済成長が資源の浪費と環境破壊で地球の危機を招来していることは、すでに三〜四〇年も昔から言われていたことである。…根本的に新しい社会のあり方を見出すべき時がすでに来ていたと考えるべきである」(93ページ)。それは「世界中がフクシマの教訓を共有するべく…そのうえで、率先して脱原発社会、脱原爆社会を宣言し、そのモデルを世界に示すべきであろう」(結びの94ページ)。 ◇第3次世界大戦・核戦争阻止! ◇日帝の核武装阻止! ◇放射能汚染水放出阻止!         (4月10日)



「ロシアによるウクライナへの

侵略に抗議する」決議案に

以下の理由で反対します
   

                            杉並区議会議員 ほらぐち ともこ
区役所
反戦スタンディング(2月28日杉並区役所前)
,海寮鐐茲遼楴舛浪燭
 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を絶対に許すことはできません。しかし、ロシアへの一方的な「非難」だけではこの戦争を止められません。ウクライナ勢力圏化を狙うロシア、ウクライナの加盟と中距離核ミサイル配備を狙うアメリカ帝国主義を含むNATO。この両者の軍事的・政治的対立が極点に達する中で、プーチン政権は軍事侵攻に踏み切りました。この戦争は、ウクライナやロシアの民衆の命を犠牲にし、ロシアやアメリカなど大国の利害、一握りの資本家の利害を追求する戦争です。しかもそれは、核兵器使用という形で、ヒロシマ・ナガサキを再び繰り返す核戦争となろうとしています。現実にチェルノブイリ原発をめぐっての軍事的争奪戦となっています。「地上に置かれた原爆」=原発は核戦争をめぐる最大の焦点であり、直ちに全世界で廃止するしかありません。

∪鐐茲鉾紳个垢襪里覆蕕个泙瑳国政府の改憲・戦争・核武装策動を止めるべき
 岸田政権はロシアへの「制裁」という形でこの戦争に参戦しようとしています。安倍元首相に至っては「日本は核兵器を共有すべき」などと、日本の核武装と核戦争への参戦を叫んでいます。そのすべてが、憲法を改悪し「台湾有事」と称する中国への侵略戦争を目論んだ動きに他なりません。何よりも「敵基地攻撃能力の保有」という、先制的な戦争(=自衛隊による中国本土への空爆)に踏み込む動きを絶対に許すことはできません。もし本当に心から反戦平和を希求するのであれば、「ウクライナ侵攻抗議」のみを唱えてお茶を濁すのではなく、自国政府である日本政府に対し、「戦争と改憲、核武装を絶対にやめよ」「沖縄・南西諸島へのミサイル配備を絶対にやめよ」と強く要求すべきです。

戦争を止める力はどこにあるか
 私は、この戦争を止める力は、労働者民衆の反戦デモなど実力行動の中にあると確信します。私は、日本の改憲・戦争・核武装に賛成の議員とともにあげる「決議」ではなく、ロシア・ウクライナをはじめ全世界で声を上げる労働者民衆とともに反戦を叫びます。
 私の立場は、「万国のプロレタリア団結せよ!」です。

闘うべき相手は自国政府だ
 国会を始め議会では、自民党から日本共産党まで、すべての既成政党がロシア・プーチンのみを非難して自国政府の戦争、あるいはアメリカ帝国主義の戦争には何も言わない、反対しないという、許しがたいことが起きています。  先日の国会でのゼレンスキー演説に続いて、大阪市議会はウクライナの駐日大使にオンラインで演説させようとしています。そういう動きが地方議会で始まっています。私たちはこの戦争に絶対に加担してはいけない。ロシア・プーチンのみを非難するのではなく、アメリカ帝国主義とNATO、そして日本の岸田政権、こういう戦争をしている自国の政府を全員引きずり倒して、戦争のない社会を今こそつくる時だと思います。 (3・26新宿駅頭での演説)

01ほらぐちともこ
ほらぐちともこ(洞口朋子)
会派:都政を革新する会

〈プロフィール〉
1988年 宮城県仙台市生まれ
2003年 イラク戦争時、中学生で反戦デモに参加
2008年 法政大学入学。全学連として反戦運動や学生自治を復権させる
      活動を行い、
2010年 無期停学処分。処分後も改憲・戦争・貧困に反対して奮闘。
2019 年4 月 杉並区議会議員選挙で3275 票を獲得、18位で初当選。



    資料(議員提出議案第4号 杉並区議会ホームページより)

ロシア連邦によるウクライナ侵略に対し断固抗議する決議
上記の議案を提出する。令和4年3月3日
提出者 杉並区議会議員 大 泉 やすまさ/同 島 田 敏 光/同 矢 口 やすゆき/同 山 田 耕 平/同 川原口 宏 之/同 浅 井 くにお/同 金 子けんたろう/同 新 城 せつこ/同 奥 山 たえこ/同 岩 田 いくま/同 太 田 哲 二/同 井 口 かづ子
杉並区議会議長 大和田 伸様
ロシア連邦によるウクライナ侵略に対し断固抗議する決議
 今般、ロシア連邦がウクライナを侵略したことは、国際秩序を乱し、自由と民主主義の根幹を揺るがす暴挙であり、断じて許されるものではない。ウクライナ国民の生命と財産、そして自由が理不尽に脅かされていることに、深い悲しみと強い怒りを覚える。
 ウクライナへの侵略は、日本国の基礎自治体である杉並区にとっても、遠い国の出来事ではない。杉並区平和都市宣言の中には、「平和ゆえの幸せを永遠に希求し、次の世代に伝えよう」と謳われている。
 これは、原水爆禁止署名運動発祥の地である杉並区が世界の恒久平和と核兵器の廃絶を願う気持ちを表したものであり、それを実現し、次の世代に引き渡していく決意を示したものである。
 よって杉並区議会は、ロシア連邦のウクライナ侵略に強く抗議するものであり、ロシア連邦に対し、軍の即時撤退と国際法の遵守を求めるものである。
 あわせて日本政府に対し、邦人の保護をはじめとする人命の救助並びに我が国へのさまざまな影響対策について万全を尽くすよう要請する。
 以上、決議する。 令和4年3月3日               杉並区議会



『沖縄コールセンター労働組合』結成

沖縄の奥底に眠っていた階級の力が目覚めた

                執行委員長 富田  晋
富田晋
   選出され、あいさつする富田さん

 3月25日( 金) に沖縄市において「沖縄コールセンター労働組合」が30人を超える人数の結集で結成されました。また、二つの支部を同時に立ち上げました。結成した労働組合はなによりも職場生産点での闘いにこだわること。反合理化・安全闘争を闘いの柱に据えました。そしてコールセンター産業全体での組織化を決定し、あらゆる雇用形態の労働者が加盟できる組織としました。さらにコールセンター以外の業種であっても労働組合建設を支援することを確認しました。同時に沖縄の労働運動の復権を訴え、職場からの戦争阻止を訴え切りました。
 結成大会では次々に職場の仲間たちから発言があり、執行部になった仲間たちからも涙が出るほどの感動的な発言がありました。また、30歳の女性労働者からも執行部立候補があり、嬉しい限りです。そして、私は組合員総意により新執行委員長となりました。また、スト権も100%の支持を受け、樹立されました。

「復帰」50年の沖縄の姿
 沖縄の現在の階級的位置を知るためには、簡単にでも沖縄の労働運動を振り返らなければなりません。
 戦後、沖縄労働運動は4人に1人が亡くなる地上戦の焼け野原から出発します。戦後の共産党の中でも左派と言われた奄美共産党の労働者が沖縄に潜り込み、組織化が開始されたと言われています。当時の労働者の多くが米軍基地関連の労働者でした。ですから、最初から沖縄の労働運動は基地労働者を軸に闘われていきます。朝鮮戦争が教労を軸に闘われるも阻止できなかった悔しさがより多数の労働者を組織化する力となり、1960年代には基地内に労働組合=全軍労を結成します。そうした這うような闘いが沖縄の労組組織率を7割まで発展させ、力関係を逆転させていきました。その力はベトナム戦争を阻止するほどに成長し、現実に全島ゼネスト(69年〜72年)では「基地が墓場になった」と米軍司令官に言わしめました。
 だからこそ、1972年に日米政府は沖縄の本土「復帰」を認め、沖縄に9条を適用しないことで日本全体の労働運動との分断を行った上で「労働組合壊滅攻撃= 新自由主義攻撃」を全国に先駆けて沖縄で開始しました。その方法は「米軍再編」と「沖縄振興策」です。米軍再編= 基地労働者の解雇攻撃であり、基地労働者の解雇は復帰後の沖縄の失業率の高さを維持する要因となりました。その一方で沖縄振興策は「インフラ整備」と称して大きくは58号線沿いに狄靴燭平場瓩作られ、それは全て「圧倒的に非正規労働者が多い」職場を形成していきました。それと比例して沖縄における労働組合組織率は10%以下になるまで低迷していきます。これは追い詰められた日米支配者が沖縄の労働運動を壊滅する為に基地労働者を意識的に減らし、「基地を行き来する労働者」を増やすことで日米政府は形上「米軍再編で沖縄負担軽減」を建前として、あくまで沖縄を「不沈空母」の位置たらしめ、「いつでも戦争できる島」として維持していこうとしたのです。それが戦後世界支配の最大の環だったからです。同時に沖縄が構造上、日本一非正規率が高く・貧困家庭が多い根幹はここにあると言えます。

 今、この時に階級的労働組合・労働運動の復権が沖縄で開始された意味 そうした背景の中でコロナ×大恐慌で新自由主義が崩壊し、資本主義そのものの終焉が開始されました。世界中の支配者は自らの延命のみを考えて、ウクライナで世界戦争を開始しました。その最大の舞台は東アジアだと言われ、その中心は沖縄です。
 いまこの時に沖縄に階級的労働組合の旗が立ったこと。それは歴史的なことだと考えています。日米政府の労働運動壊滅攻撃の中でも沖縄の「階級の力」は確実に受け継がれてきました。そして、動労千葉・関西生コン・港合同の3労組を軸とした新たな労働運動の潮流と結びつくことを通して大きな流動を作り出そうとしています。
 私が目の前で見ている光景は普通ではありません。昨日、労働組合に加盟した女性労働者が今日は管理職を追及して退職強要を跳ね返しています。「私は目覚めた」とその女性は言い、次から次へと仲間を作り出していきます。そんな労働者が職場にたくさんいる。沖縄の奥底に眠っていた階級の力があらゆる圧政の中で世界崩壊と戦争という怒りを根拠に目覚め始めた。それがいま、私が見ている風景だと思います。
 闘いの芽が芽吹きました。ただ、この闘いは歴史的に見ても激しい弾圧と共に闘われると考えます。『復帰』50年の沖縄の闘いで全国の仲間の皆さんにお願いしたいのは共にこの団結を守り、拡大していくことです。沖縄を軸に階級的労働運動の前進が戦争のない社会を作り、誰もが生きられる社会を作ります。5・15沖縄に結集してく ださい!!

ムザイ203号


無 罪! 203号

  本誌203号  目  次

  ★府中刑務所が新型コロナクラスターで機能停止                板垣 宏
  ★「横浜刑務所60人コロナ感染」情報に混乱                 事務局
  ★戦争の反対は「平和」ではなく革命です                   十亀弘史
  ★本の紹介ー『季刊 刑事弁護109号』(2022年春)
            特集「刑事収容施設の医療体制を問い直す」        板垣 宏
  ★第3次世界大戦・核戦争の危機
            日帝・岸田の核武装を阻止しよう             福嶋昌男
  ★今こそ反戦・反資本主義で闘おう!
            3・8国際婦人デー行動を闘って             新井佳世子
  ★資本家階級へ宣戦布告し、戦闘態勢固めた
            3・11 福島行動                     田部たみ子
  ★事態の本質は戦後世界体制の最後的崩壊だ
            ロシアとNATOはウクライナから手を引け!       全学連・K



   獄中に激励の手紙を送って下さい
 須賀武敏さん
  〒233-8501  横浜市港南区港南 4‐2‐2
 
 大坂正明さん
  〒105-0004  港区新橋2−8−16石田ビル4F 大坂正明さん救援会気付



須賀さんの「刑の執行停止」

要望署名にご協力を


                    十 亀 弘 史
署名用紙はこちらからロードして下さい

  須賀武敏さん「刑の執行停止」を求める要望書署名にご協力を    
資料―事情説明(2022年3月作成)
  〈よびかけ〉
   家族 須賀陽子( 妻)
   元被告団  十亀弘史/板垣宏/福嶋昌男
   再審弁護団 藤沢抱一(東京弁護士会)/内山成樹(東京弁護士会)/
   坂井眞(東京弁護士会)北川鑑一(東京第二弁護士会)/山本志都(東京弁護士会)
   迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会共同代表 桜井善作/藤井高弘
   連絡先(署名送り先)   迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会
     〒105-0004 東京都港区新橋2-8-16 石田ビル4F TEL/FAX 03-3591-8224

        
呼び掛け文はこちらからロードできます。


府中刑務所が新型コロナ・クラスターで機能停止

   救援連絡センター先頭に抗議申し入れを闘う     板垣 宏    
220301
1時間強にわたる刑務所警備官との攻防を闘いぬき、
意気揚々、写真におさまる参加者たち(刑務所前 2月17日)

 府中刑務所で新型コロナ感染のクラスターが爆発し、2月14日の段階で受刑者85人、職員47人の計132人も感染(その後さらに拡大)しています。
 このため、救援連絡センターが呼びかけて2月17日に府中刑務所への緊急申し入れ行動を行いました。「完全無罪をかちとる会」から3人が参加、三多摩・星野文昭さんを救う会をはじめとする反弾圧・救援諸団体が参加しました。また立川テント村(自衛隊立川基地を監視する市民団体)が宣伝カーで駆けつけるなど、総勢20人ほどが結集して闘いました。

権力の妨害はね返し刑務所当局と大攻防
 面会所入り口で所長あての「申入書」を手交しようとしたところ、警備官は名前も名乗らず、威圧的な態度で申し入れを拒否するという非常識な対応をしました。これに対して参加者の怒りが沸騰。「名前を名乗れ、責任者を出せ」と口々に抗議し、膠着状態が1時間近く続きました。そこで当局は、なんと所轄の警察官を呼ぶという非常手段に出ました。私服警官2人がやってきましたが、私たちの正義の行動と闘う決意の前になすすべなく、場を収めるために「名字だけなら…」と、硬直した対応を続ける警備官を「説得」する始末。
 私たちは門前で約1時間半粘り抜いた結果、「庶務課長・わたなべ」と名乗る男が登場して、刑務所側が屈服し大勝利。救援連絡センターの三角忠さんがハンドマイクを使って「申入書」を読み上げ、第一門前でシュプレヒコールを上げて被収容者を激励。その後、国分寺駅頭でビラまきを行い刑務所内での非人間的な処遇の実態を訴えました。
(その後、3月10日現在の感染者数は、受刑者117人、職員65人に増加しています)

再びクラスター爆発か!?

 「横浜刑務所60 名コロナ感染」情報に混乱

                     事 務 局
 2月22日法務省情報で横浜刑務所で60人を超える受刑者の感染が判明しました。去年「大クラスター爆発」で所長が責任を取らされたというのに、また性懲りもなく繰り返しているのか、とあきれました。しかし、家族が須賀さんから事情を聴いたところ、獄中でそういう話は聞かないし、処遇状況に変化なく、どういうことか分からないということでした。
 この情報を受け、救援連絡センターが法務省、横浜刑務所に問い合わせた結果、発表した数字に間違いはないが、法務省が発表している情報は、正確にいうと横浜刑務所管轄の横須賀刑務支所のことで、そこでクラスターが発生しているということでした。ちなみに、法務省統計表で「横浜刑務所」というのは、横浜拘置所、横須賀刑務支所、横浜少年鑑別所も含めているとのことです。
 規模が小さい支所での60人のクラスターは大変なこと。実際にはどういう状況なのか、電話で問い合わせたところ、事実を認めたうえで、「拡大したが、その後収束しているので、ご心配だろうが、様子を見てほしい」旨の回答がなされ、その後、確かに横須賀支所では収束が認められたので、一時は府中刑務所に続いて、緊急行動も考えたのですが、様子を見ることにしました。

「監獄人権センター」が3度目となる声明発出
 3月3日付けで「監獄人権センター」が「刑事施設における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防止し被収容者の生命・健康を守るよう求める声明」を発出しました。
 その中で、福島瑞穂参議院議員を通じて、全国の刑事施設のコロナ感染状況に関する情報を入手したとして、2021年に、4人、また今年に入って、1〜2月の2カ月間で、3人が死亡していることが判明したと述べています。また、重症化して外部医療機関に入院した被収容者は、2020年に1人、21年に12人、22年に1〜2月の2カ月間で5人だということです。
 コロナ感染で、死亡者が出たことを法務省は隠ぺいしていたのです。これらの数字が本当にその人数に止まるのか、信用できません。獄中医療の改善は本当に急務です。
 『救援』第635号(3月10日発行)報道によると、今年になって2月までの全国刑務所などでの被収容者の新型コロナ感染者数は、府中刑務所(107人)、横須賀刑務支所(65人)、名古屋拘置所(64人)、京都刑務所(34人)、神戸刑務所(30人)、大阪刑務所(28人)、京都拘置所(24人)、函館少年刑務所(21人)など、今も全国の刑務所などで被収容者の感染は拡大中で、感染者を出していない施設のほうが少ないとのことです。
 東京入管は、職員175人が感染。被収容者の感染はゼロとされていますが、PCR検査を実施していないので本当はわからないのです。須賀さんも指摘していますが、横浜刑務所でもいまだに全員のPCR検査はなされていないのです。
 法務省は、被収容者の命と健康を守れ!




戦争の反対は「平和」ではなく革命です

プーチンを許さず、NATOも許すな!

 
                   十亀 弘史
                                そがめ  ひろふみ
f3237_01_02a
 3月12日現在、戦況は緊迫しています。ロシア軍はキエフに迫り、新たな無差別攻撃、子どもたちを含む多数の無辜(むこ)の民衆の殺戮(さつりく)が予想され、懸念されています。しかも、戦争はさらに長期化する様相を呈しています。
 連日、テレビ画面に、ウクライナ民衆の激しい悲嘆、痛憤、恐怖の声が響いています。崩された住まい、血に塗れた生活用品や衣類や玩具の映像を目にします。「人道回廊」の道路脇に何台ものベビーカーが横ざまに投げ捨てられています。各地に炎と黒い煙が絶えません。人間の命と生活を無惨極まる仕方で蹂躙する、ロシア軍による侵略戦争を、絶対に許してはなりません。
 ウクライナ軍は米欧から提供された対空ミサイル、対戦車ミサイルなどを使って奇襲を重ね、当初の予想を越えてロシア軍に苦戦を強いています。戦闘は激烈です。そのウクライナ軍は、アメリカ国防総省を中心とするNATO側から隠然、公然に、資金や武器、情報や軍事技術を供与され、育成・強化されてきました。米欧の軍事顧問団がウクライナ軍の中で作戦指導などを展開しています。ウクライナ軍の真近な背後にNATO軍がいることを見落としてはなりません。プーチンを許さず、NATOも許すな! です。
 アメリカは、経済的、軍事的に、自らの存在を脅かす存在となっている巨大な強国・中国を最後的に一掃しようとしています。そうしなければ生き残れないような、かつてない重大な危機(新自由主義の崩壊・国内の階級闘争の急激な深化など)に直面しているからです。そして、対中対決からさらに中国侵略戦争に踏み込もうとしています。それは文字どおり〈第三次世界大戦〉を不可避とします。それが、そのままでは人類を破滅させてしまうおそれがある、アメリカ帝国主義の基本戦略です。
 アメリカはその戦略を厳密に意識し、いわば計画的に、プーチンのロシアと対決しようとしています。中国と同盟を結ぼうとするプーチン体制を打ち倒し、中露を分断しようと策動しています。NATOに支援されるウクライナ軍の対ロシア戦争は、端的に、アメリカによる中国侵略戦争の現時点での〈前哨戦〉の要素を帯びています。
 アメリカとそしてほとんど全世界の「民主主義国」の報道が、その前哨戦において、米国防総省に加担する、極めて一方的な内容を世界中に溢れさせています。情報を武器とした戦争といっていい状況です。

 最も胸を打たれる闘いは、ロシアの国内における反戦闘争です。街頭で打ちのめされ、続々と獄中に叩き込まれても、戦争反対の声を上げ続けています。機動隊員の楯や戦闘靴が肋骨をたたき折っても、青年も高齢者も、声を飲むことはしません。ウクライナの民衆と固く腕(かいな)を結ぶ闘いです。プーチンを日々打ちのめしています。
 その闘いが、この先、どのように組織され、(プーチン体制を打倒したとして、さらに)どの方向に向かうのか、いま私が言うことはできません。ただ、1917年の革命闘争の極めて激しい一場面を、まさに眼前にしているという昂(たかぶ)りを感じます。国外からの〈経済制裁〉によって、人々の暮らしは一気に困窮します。〈平和とパンを〉の声と闘いは、一層強く激烈なものになるにちがいありません。私たちの反戦闘争もこの闘いに、確りとつながらなければなりません。
 日本では、ウクライナ情勢を利用しての、改憲や軍備の拡充や先制攻撃能力の獲得やさらに核武装を、などの甲高い声が噴き出しています。岸田政権は戦後のこの国において軍事的に最も突出した政権になろうとしていますし、すでになっています。アメリカと共に中国と戦争できる国になろうと、血と硝煙の道に踏み込んでいます。再びの中国侵略戦争です。
 いま、戦争の惨そのものを不断にテレビ画面で見るような日常の中で、あらためて反戦闘争の核心は、〈自国帝国主義の打倒〉だと、胸に刻まれます。自国が犯す侵略戦争を自分たちで阻止しきること、戦争はその闘いによってしか止めることができません。だからこそ、ロシアの民衆の反戦闘争は本当に、決定的に重要です。そして、その闘いに連帯する日本の人民の闘いは、何よりも日本の国家権力の戦争策動の、その全てを、打ち砕くことです。日帝打倒! です。
 ウクライナの事態を前に、このような侵略と殺戮は、近い過去にも幾度もあったことに、あらためて考えが及びます。ウクライナでの戦争よりもっと理不尽とも言える侵略が、ヨーロッパの外で、例えばベトナムで、イラクで、アフガンなどで続発していました。今は声高にロシアを弾劾している国々が、それらの残虐な戦争に、当事者として参戦しています。国連は戦争を止める機関ではなく、その力を持ちません。戦争を必然とする帝国主義とスターリン主義を打ち倒し、そのことによって地上から戦争をなくすのは労働者階級の国際反戦闘争だけです。戦争の反対は「平和」ではなく革命です。
 ウクライナの戦場は、核の危険性をぎりぎりと身に迫る迫力をもって実感させました。原発も核兵器そのものだと、リアルに確信させました。
 今年の3・11福島闘争は、反原発・反核・反戦を重ね合わせて、決定的に重要な闘いとなりました。戦争と対決する力がどこにあるのかを明確に指し示しました。その日私は、朝の労働と現地への移動そしてデモを合わせて、21、316歩を歩き通しました。これは、スマホに歩数計を入れて以来最高の記録です。反帝国主義・反スターリン主義世界革命へ向けての、私のささやかな歩みです。




 本の紹介―『季刊 刑事弁護109号』(2022年春)       

特  集             
                                   
「刑事収容施設の医療体制を問い直す」

「刑事施設において求められる医療水準」
        (赤池一將・龍谷大学教授)について
                      板垣  宏

109
 新型コロナウイルス感染症が依然として猛威を振るっています。感染症に感染しているにもかかわらず自宅療養を強制され、自宅待機中に死亡する悲惨な例が連日のように報じられました。「医療の崩壊」を口実に、感染者に自宅療養を強制するという、逆立ちした施策が唯一の「感染症対策」という恐るべき実態があります。しかし、このような「医療崩壊」の現実は、「刑事収容施設」においては「日常的な風景」であり、「刑事収容施設における医療体制の改善は、喫緊の課題である」として、「季刊 刑事弁護109号(2022春)」が「刑事収容施設の医療体制を問い直す」というタイムリーな「特集」を組んでいます。どれも重要な指摘を含む事例・論文、計9個が掲載されているのですが、今回はその中から、論文「刑事施設において求められる医療水準」(赤池一將(かずまさ)・龍谷大教授)を紹介します。私たちは、星野文昭さんの虐殺を決して許さず国賠に勝利し、また、現在東京拘置所に未決勾留中の大坂正明さん、横浜刑務所に在監中の須賀武敏さんの命と健康を守るためにも、この赤池教授の論文から学ぶことは多いと思います。
 はじめに
 赤池教授は、「はじめに」において、最高裁第三小法廷(2021年6月15日)の判決に触れ、「刑事収容施設の被収容者が収容中に受けた診察に関する保有個人情報は『行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律』第4章に定める開示請求の対象になることを明らかにした」。また、判決は、刑事施設が被収容者の「健康を保持するため、社会一般の保健衛生及び医療上の水準に照らし適切な保健衛生上及び医療上の措置を講ずるものとされ」(『刑事収容施設及び被収容者の処遇に関する法律』第56条)、「被収容者が収容中に受ける診療の性質は、社会一般において提供される診療と異なる性質のものではないというべきである」との認識を示した。「その意義は大きい」としながらも、本特集の事例報告からも「刑事施設での医療は一般社会におけるものとは、その性質を大きく異にするものではないかとの疑念が生じる」(以上123ページ)と、刑事収容施設の医療に疑問を投げかけています。
 そして、この「刑事収容施設医療の異質性」について、「第1に、その医療体制が医師法に本の紹介―『季刊 刑事弁護109号』(202年春)はじめに抵触しつつ構成されている」点、「第2に、刑事施設の医療水準を一般社会と個別に検討すべきとの主張を批判的に検討」することを通して「刑事施設における医療水準を一般社会と同等にするための方策を検討する」(123ページ)ために本論文が書かれていると述べています。

 刑事収容施設の「医療体制」の「異質性」
 赤池教授は、刑事施設「医療体制」の異質性は…「診察における『被収容者の自立性の尊重』要請を十分に満たすための制度構成になってはいない」(124ページ)点を指摘しています。
 「日本の刑事施設で医師による診療は…まず、被収容者は、体調が悪くとも保健助手と称する多くは准看護師資格を持つ医務の刑務官による週2回程度の作業時の巡回を待ち、この保健助手に対して医師の診察を申し出る。次いで、『被収容者の保健衛生及び医療に関する訓令』10条を根拠に、この保健助手の問診により「医師による診察の緊急性の判断」が行われ、『緊急性あり』と判断する場合は、正式に被収容者による診察願いの提出を認め、医師に報告し、報告を受けた医師が『診察の要否の判断』を行い、その後に初めて医師の『診察』が行われる」。
 「他方、保健助手が問診を行い『緊急性なし』と判断すれば、保健助手は施設に備付の常備薬を被収容者に使用させる等の措置を取る。被収容者の申出を詐病と判断する場合…診察はおろか一切の措置は取られない」(124ページ)

 保健助手の医療行為は医師法違反
 つまり、医師の診察の前に刑務官である保健助手が、医師の診察の要否を決め、被収容者の自由に医師の診察を受ける権利を不当に奪っているのです。
 赤池教授は、「医師法は、『医師でなければ、医業をなしてはならない』(第17条)と規定し、医療行為を業として行うことを医師にのみ認めた上で、違反者に対し刑罰を規定している(第31条1項1号)」と指摘し、「医療行為に対する規制の必要性は、人の生命及び健康に対する危険を未然に防止する点に求められ、外科手術のような人体に対して積極的な危険を及ぼす場合のみならず、『医師による適切な医療の機会を奪い、または後の医師による不適切な処置を誘発するという消極的危険性をも補足す』べきとされる」(124〜125ページ)と指摘しています。
 教授はこの「保健助手による『診察の要否の判断』が事実として無資格診療(医師法第17条)に当たるとの指摘を逃れることはできない」(125ページ)と弾劾し、この項の結論として次のように述べています。
 「刑事施設の医療体制は、マンデラ・ルールの掲げる診療における『被収容者の尊重』要請を省みることなく、医師法に抵触する構成を取ることによって、被収容者の申出に対する医師の診察機会の最小化を図っている。これらの問題を解消するには、まず、保健助手の巡回への医師の同行と上記訓令10条の改正が必要となる」(125ページ)
    〈以下、次号に続く〉  注【マンデラ・ルール】 受刑者の処遇改善に対する各国の不断の努力を促す目的で、被拘禁者処遇の最低基準を示した国際連合決議です。条約ではないため、法的拘束力を有するものではありませんが、可能な限り充足に努力すべき国際的基準とされています。



第3 次世界大戦・核戦争の危機


日帝・岸田の核武装を阻止しよう!

                      福嶋 昌男

 ロシアのプーチン大統領は、戦車でウクライナに侵略し、ミサイルを撃ち込み多くの労働者人民を殺傷しています。さらに、核兵器の使用をも言い放っています。戦争反対!
 バイデン大統領は、第3次世界大戦に言及し、安倍は「核兵器の共有」を言い出しました。  核戦争危機を止められるのは、私たち労働者人民の「戦争反対!」の団結した力です。3・11反原発福島行動22は、その力です!

 機‖茖下\こ戦争が原爆をつくり出す
 大戦前、ウラン235に中性子を当てると、原子核が連鎖的に分裂し、そのとき大量の熱エネルギー・放射線が出ることはわかっていました。
 ナチス・ドイツが台頭し、ドイツがポーランドに侵略します。科学者らはナチスが原爆を開発することを危惧しました。ナチスはユダヤ人を弾圧します。アインシュタイン、ボーア、フェルミらの科学者はアメリカに亡命します。

 1  ルーズベルト大統領が原爆開発に乗り出す
 ハンガリーの亡命物理学者シラードらユダヤ系科学者は、「ナチスが先に原爆を開発する」ことを恐れました。シラードはアインシュタインを促し、ルーズベルト大統領に、犖暁開発瓩鮨文世靴泙后複隠坑械糠9月下旬)。しかし、ルーズベルト大統領がことの重大さに気づき、原爆開発が爍韮廊瓩箸覆襪里錬嫁後になります。
 1942年、米陸軍のグローブズ少将は、「マンハッタン計画」(原爆開発)を開始します。原爆開発の費用は当時のドルで20億ドルです。B29製作に30億ドルです。当時の日本の国家予算は約50億ドルです。次の4カ所が拠点になります。多くの科学者、技術者、労働者が動員されます。  ・シカゴ大学 フェルミらが、プルトニウムをつくりだすため、原子炉を作る。  ・ニューメキシコ州のロスアラモス研究所(所長はオッペンハイマー) 原爆総体の研究・開発・
  実戦化。特に、プルトニウム原爆の倏縮技術瓠
 ・テネシー州 オークリッジ ウラン濃縮工場。
 ・米西部・ワシントン州ハンフォード プルトニウム抽出工場。弾薬の大会社デュポン等を中心
  に、米帝の総合力をかけての研究開発です。

 2 トルーマン大統領、二つの原爆を投下
 米帝・トルーマン大統領は1945年8月6日、広島にウラン原爆を投下し、9日、長崎にプルトニウム原爆を投下します。許せない。投下を知ったアインシュタインは爐覆鵑板砲泙靴き瓩閥んだとのことです。
 帝国主義は、原爆を開発し、実際に投下します。
 ウラン原爆(リトルボーイ TNT火薬12・5キロトン相当)
 プルトニウム原爆(ファットマン 約18・6キロトン)

o0438059913391683606
     広島に投下された原爆
 供‖茖下\こ戦争が戦後を規定
 1 米帝の核実験
 米帝をはじめ帝国主義、スターリン主義の核実験は「1945年から半世紀の間に2379回(その内大気圏内は502回)」行われています。
 3・1ビキニ環礁での実験は水爆実験です。原爆の爆発熱で水素の核融合を起こし、核融合(太陽のエネルギー)は大量の熱と放射線を放出します。第五福竜丸が被曝します。多くの日本漁船が被曝します。米帝、日帝はわずかの補償で弾圧します。焼津のマグロは処分です。杉並から始まった反原爆の署名運動は、世界に広がっています。

 2 「原子力の平和利用」
 アイゼンハワー大統領は、1953年に欺瞞的な「原子力の平和利用」を提唱します。原発が世界に拡散します。放射性物質のばらまきです。


 3 日帝の原発導入
 最初の原子力予算は中曽根の2億3500万円(ウラン235に因む)です。正力松太郎らは原子力推進・キャンペーンを行ないます。原子炉メーカーは三菱重工業、日立、東芝、富士電機です。
 ウラン核分裂前後の、その質量の差はE=mc2 から大量の熱エネルギーと放射線になります。採掘のウラン鉱石はほとんどウラン238で、核分裂するウラン235は1%以下です(原発のウラン燃料はウラン235を3〜5%にしています)。核爆弾は、原発の燃えた燃料を再処理して、ウラン235、プルトニウム239を93%以上に濃縮しています。

 掘‘米帝の高速炉開発を許すな!
 米日の帝国主義は1月26日、次世代高速炉開発で合意しました。米帝は、日帝の「もんじゅ」「常陽」の技術をも取り入れ99%以上の高純度プルトニウムの確保を狙っています。「99%以上」なら、野球ボール以下の量で小型原爆の製造が可能で、核戦争の敷居を低くします。
 日帝は「もんじゅ」廃炉を決める(16年12月)、その直前の10月に「高速炉開発会議」を開いています。経産相が議長で、メンバーは文科相、日本原子力研究開発機構、電力事業者、原子炉メーカーです。会議では、「高速炉開発の意義」がうたわれ、実に「もんじゅ」廃炉とは、日帝核武装の現実化です。
 計画は、2028年の稼働をめざして、米西部ワイオミング州ケアーで進められます。その原理は「もんじゅ」と基本的に同じです。これとの闘いは、米帝の小型原爆開発や日帝の核武装阻止の闘いそのものです。
 3・11反原発福島行動に参加しました。私は、拳を挙げて、原発・核はいらない! 戦争反対! 命を守ろう! とコールしました。                     3月11日 記



今こそ反戦・反資本主義で闘おう!

3・8国際婦人デー行動を闘って   

       三多摩労組交流センター    新井 佳世子
3・8行動デモ
街頭の圧倒的注目浴びたデモ(3月6日 渋谷公園通り下)
 1年のうちでも、最も寒い時期で、獄中にいる受刑者にとっては必死に歯を食いしばって生き抜かなければならない時期です。須賀さんにとってはこの寒さも、懲役作業の強制とともに大敵のひとつです。腰部の激痛発作にいつ見舞われるのか、と不安な日々が続いています。
 さらに、今日的にはなんといっても、新型コロナ第6波の爆発的感染拡大情勢です。横浜刑務所でも、須賀さんからの情報(2月3日段階)では、1月27日から、一部の工場(須賀さんの出役している工場も含め)が休止されているとのことです。昨年のクラスター爆発とそれに対する対応のまずさを社会的に暴露され、所長の更迭まで行きついたにもかかわらず、政府と同様、オミクロン株に対する軽視がみられ、対応が甘い、と須賀さんは当局の対応を弾劾しています。というのも、すでに14日に職員1人の感染が確認されたにもかかわらず、即工場閉鎖をせず、様子見をしたからです。結局、26日段階で、職員3人、受刑者1人に拡大して、ようやく一部工場閉鎖に踏み切ったということです。
 さて、こうしたコロナ拡大情勢真っ只中でしたが、1月28日、家族・共同代表を先頭に、神奈川星野さんを取り戻す会、婦人民主クラブ全国協議会、救援連絡センター、杉並救援会など、多彩な方々30人ほどが結集して、申し入れ行動をかちとりました。
 いつものように、対応に出てきたのは庶務課長補佐の佐藤某でしたが、前回11月26日の申し入れの際から硬直的対応と短時間での対応打ち切りという兆候が表れていたのですが、今回はますますひどい対応に終始しました。
 まず、「申入書」は、板垣宏さんが、読み上げ、手渡しました。そのあと、須賀陽子さんが、「医療情報開示請求」の手続きをめぐり、東京矯正管区と須賀さんとの文書のやり取りについて、手紙の発信制限(須賀さんは現在、処遇の分類が3類なので、不当ではありますが、月5回しか発信ができないのです)の対象にするとの通告を当局がしてきたことに抗議。東京矯正管区からの須賀さんへの問い合わせに対する返答文書は、私信とは異なり、明らかに公文書であり、私信の通数制限の対象にするのは違法だと、抗議したところ、「個別案件については答えません」と言った後、「申入書は受け取りましたので、これで打ち切りとします」と一方的に言い捨てて、門前から姿を消してしまいました。この間、10分も経っていません。
 代わりに、門前に立ちふさがったのが、警備係でした。自らの名前も、職責も明らかにしないまま、「終わりましたので、敷地から出て行ってください」と言い募るのみ。名前と職責を明らかにせよ、と追及し続けると、さすがにこの状況に耐えられず、再び、佐藤某が出てきました。あまりの不誠実な対応に弾劾の声が一斉に上がりましたが、それに対し「聞いても、(刑務所側の)態度は変わらないので聞きません」などと、どさくさ紛れにとんでもないことまで言い放ちました。まさに、当局の本音そのままです。ふたたび姿を消し、警備係が登場し、強制力を発動する構えを見せたので、全体で、「横浜刑務所を弾劾するぞ!」「当局を許さないぞ!」とシュプレヒコールをたたきつけて、申し入れを終えました。
 その後、10人ほどが残り横浜市港南区役所そばの表通りまで移動し、横断幕を掲げ、マイクでアピールしながらの街頭宣伝と署名活動を小一時間でしたが、展開しました。街頭の反応は非常によく、通行している人々の様子を見ていると、「刑務所にいる私の夫は、無実です」「命と健康を守れ」「受刑者にも当たり前の医療を」などの言葉に振り返り、ビラを受け取る、さらには署名に応じるといった感じでした。短い時間でしたが、署名は7筆も集まりました。そのすべてが、地元の方々だったというのも、とてもうれしい成果でした。今後も街頭宣伝を継続して行っていきたいと思います。
 なお、申し入れ・街頭宣伝・署名活動とともに、予定していた街宣車での須賀さんと全受刑者に対する激励と、周辺住民へのアピール行動については、今回車の都合がつかず見送りました。受刑者の中で、この間の街宣車アピールに非常に励まされているという手紙が救援連絡センターに届けられているとのこと。須賀さんとの獄中交流を通して、今回の申し入れ行動に期待していた受刑者の方々がおられたかもしれません。どうぞ次回の申し入れ行動にご期待ください。



資本家階級へ宣戦布告し、戦闘態勢

固めた3・11福島行動!

                福島在住  田部 たみ子
3・11福島行動
全国から510人が結集   (福島市・信夫山公園 3月11 日)
 3・11反原発福島行動22に、福島市の信夫山公園に全国各地で戦う多くの皆様が早朝から時間とお金をかけて結集して頂けたことを嬉しく思い、心から感謝申し上げます。
 ご存じのように、信夫山での開催は、急遽決定したものでありましたが、赤や黄色、緑に青など沢山の幟旗を持参して頂き、書かれた文字を読み、各々の幟旗のもとに座る皆様が各々の、一つひとつの地で受けている苦難、それに立ち向かって組織された戦い、その中で生まれる団結と喜びと勝利への展望に想いを馳せ、自分はこの集会に来て、本当に良かったと思いました。
 この公園から、500メートルのところにある文化センターでは、福島県主催の記念式典が行われ、岸田首相が参加しました。報道ではコロナ禍のため、東京では開催ができないから来福したと言っていましたが、それが理由だとは思いません。

 17〜27歳の若者6人が「自らの甲状腺がんと原発事故の因果関係を認めてほしい」と東電を訴え、立ち上がりました。東電をはじめとする資本家階級の利益を生み出し、守るために存在する政府関係者には衝撃だったでしょう。
 また、トリチウム汚染水の海洋放出反対の戦いが、日々拡大している事に焦る思いがあるでしょう。被災者の方々の「生きていくための戦いと声」が岸田を追い詰め、福島に呼び寄せたのだと思います。
 文化センターでの記念式典は、復興翼賛勢力にテコ入れし、「3・11子ども甲状腺がん裁判」を圧殺し、また汚染水海洋放出を実現させるという資本家階級としての団結式に思えます。したがって、今年の3・11行動は物言わぬ記念行事で終わらせてはいけないものでした。
 6人の若者の戦いを圧殺させてはなりません。また、汚染水の海洋放出は絶対に阻止しなければなりません。自主避難して全国各地の公共住宅で生活する方々に福島県は賃貸料請求の裁判を仕掛けています。どれ程心細い思いで日々を過ごされている事でしょう。こうした方々を支えなければなりません。被災者の方々は、次々と新たな攻撃にさらされ戦わなければ生きていけない事態に追い込まれています。

 3・11に私たちが集う意味は、敵を明確にし、戦う課題を掲げ、戦いを組織し、連帯し団結して、東電をはじめとする資本家階級へ宣戦を布告し、戦闘態勢を固めるものでなければなりません。  「原発いらない」。確かに労働者階級には不要な物です。しかし、現存する原発は、労働者階級の戦いを組織し、全世界で核廃絶を戦う労働者と連帯し、団結し、労働者の力で廃絶しなければ無くなりません。信夫山公園の集会には、ドイツで戦うゴアレーベン核廃棄物処理場建設反対同盟前委員長から連帯声明を頂きました。また、核戦争防止国際医師会議ドイツ支部の小児科医の方から連帯のメッセージも頂きました。

 資本家階級の側から明確な労働者人民圧殺の攻撃がかけられている今、旗も立てず、シュプレヒコールも叫ばず、紙切れを掲げるだけの群衆にどれ程の力があるでしょうか。 
 信夫山には全国から多くの戦う労働者学生が参加され、集会の後、信夫山から福島県庁へ、そして福島駅東口へ、「流すな汚染水・止めよう原発・すべての核と原発なくそう」を宣伝カーの大音響を先頭に、二つの部隊に分かれて元気に福島市民の皆さんにアピールするデモをやり抜きました、沿道の高校生は学校の窓から手を振り、また交通規制を受けているドライバーの多くの方が、窓ガラスを下げて、シュプレヒコールを聞いて下さっていました。通行する方々には随分ビラを受け取って頂きました。天候にも恵まれ、3・11福島行動は大成功を勝ち取りました。岸田首相、内堀知事を先頭とする、資本家階級の尖兵には充分な宣戦布告であったと思います。
 「毎日毎日溜まっていく放射能汚染水は、海洋放出するより仕方が無いのではないか」と思う方がいるかもしれません。東電と日本政府はなぜ他の方法を考え出さないのでしょうか。それは汚染水は利益を産み出さないからです。資本家階級は利益を産み出さない案件にお金を出しません。それと対照的に今年度の「防衛費」は初の6兆円超です。これは資本家階級の利益を「防衛」する予算です。この6兆円の予算で世界中の科学者や発明家の英知をもってすれば、海洋放出以外の方法があるはずです。海洋放出は資本主義的価値観から考えられた方法です。労働者階級的価値観に徹底的に立ち、漁業に携わる労働者の皆さん、海を愛し魚を愛し、生計を立てている皆さんを守るためにトリチウム汚染水の海洋放出を阻止する戦いを組織しなければなりません。階級的労働運動として取り組んでこそ阻止できるのです。ともに戦いましょう。



事態の本質は戦後世界体制の最後的崩壊だ

ロシアとNATOはウクライナから手を引け!

                全学連・K
3・1新宿行動1 (2)
「新宿駅南口を巨大な演壇として戦争への怒りを解き放ち、ひとつの反戦闘争をぶちぬいた」(3月1日)
 2月24日、ロシア・プーチンがウクライナに侵攻しました。これはウクライナの人々に戦禍をもたらすだけでなく、世界戦争・核戦争にも繋がっていく可能性のある非常に重大な事態です。

 侵攻開始から2週間が過ぎ、ウクライナ側の民間人死者は2千人以上、ロシア軍の死者も7千人以上に達したと報道されています(ウクライナ当局発表)。さらに「ロシアは世界で最も強力な核保有国の一つ。ロシアを攻撃した者は敗北と恐るべき結果を引き起こす」(プーチン)と、核兵器の使用さえ言及されています。ロシア軍は侵攻開始直後にチェルノブイリ原発を占拠、3月4日未明にはウクライナ南東部のヨーロッパ最大規模のサポリージャ原発を攻撃して火災を発生させるという核惨事を引き起こしかねない事態を招いています。こんなことは今すぐやめさせよう!
 全世界で戦争に抗議して多くの人々が行動に立ち上がっています! ウクライナの人々の命懸けの抵抗は全くの正義です。同時に決定的なことは、ロシア国内でも民衆が自国の戦争に反対して逮捕・投獄という弾圧を恐れず立ち上がっていることです!約1万5千人が拘束されたと言われていますが、ロシアでの反戦の闘いはますます大きくなっています。
 政府の意思と民衆の思いは決して同じではありません。全世界の民衆の共通した戦争反対の思いこそ、戦争を止める最大の力です! ロシアの人々の命懸けの行動に日本の私たちも全力で連帯しよう! 全学連は、その先頭で闘いぬきます。
 日本の大手メディアでは、ロシアに対する一方的なバッシングが連日行われています。しかし、今回の事態はロシア・プーチンという「悪者」の「大国主義的野望」が原因で引き起こされたわけではありません。ウクライナ危機の背景には、アメリカはじめNATO諸国によるロシアに対する一貫した圧力があります。特に91年ソ連崩壊を大きな契機としながら、積極的に東欧を侵略し、勢力圏を拡大していったのはNATO・アメリカの側です。実際にも、94年のボスニア・ヘルツェゴビナへの空爆、99年の旧ユーゴスラビア全土に2カ月半にわたる空爆では6500人の死者と150万人の難民を発生させました。東欧の吸収を文字通り「力による現状変更」として行ってきたのはNATO・アメリカ側でした。最近では2019年に中距離核戦力(INF)全廃条約からの離脱をロシアに対して一方的に通告しており、その中でのウクライナNATO加盟はロシアにとって体制的危機に繋がるものでした。
 これに対する対抗としてロシアがウクライナ侵攻に踏み切る形になりましたが、アメリカや欧州各国、ひいては日本の政府もこれをも好機として、大量の軍事物資をウクライナに送るなど、自らの利害を貫くためにうごめいています。ウクライナを戦場とした勢力圏化の戦争であり、どちらの側にも「正義」などないのです。
 起きている事態の核心は、戦後世界体制の最後的崩壊です。存亡の危機に喘ぐアメリカをはじめとする大国の政府・権力者連中が、自らの延命のためにウクライナを戦場にして膨大な数の人々の命を奪っているのです。私たち民衆の取るべき行動は、ウクライナの人々が戦禍を被ることを阻止するために、全世界の民衆の国際的な行動で自国政府の戦争加担を阻止することです。

 全学連は、ロシアによるウクライナ侵攻直後の25日からすぐさま「ロシアとNATOはウクライナから手を引け!」「国際連帯で戦争を止めよう」「反戦デモに出よう」と、街頭で訴え、デモに立ってきました。
 特に、25日には国立大学入試が行われるなか、ウクライナ侵攻を弾劾する全学連ビラを受験生に撒ききりました。ビラは次々に受け取られ「自分の受験のことよりウクライナの方が気になる」「友達もウクライナのことでざわついている」と言う学生たちの思いに応えることができたのは決定的でした。
 3月1日の全学連ウクライナ侵攻弾劾スタンディングには、JR新宿南口を巨大な演壇として、学生、青年の戦争への怒りを解き放ち一つの反戦闘争をぶち抜くことができました。SNSを見て東北から参加する学生や、通りすがりに演説を聞き自らマイクを持ち発言する青年、また香港など外国の仲間も発言し、新宿南口一帯を反戦集会さながらにしたのです。
 続く3月5日には、在日ウクライナ、在日ミャンマー人が呼びかける4千人のデモにも参加し、全学連もデモコールを担うなど先頭で闘いを牽引しています。
 また、この反戦闘争は、ウクライナ情勢をも利用した日米の中国侵略戦争への動き、岸田政権の改憲と戦争、敵基地攻撃能力保有に対する重要な対決になります。
 ウクライナ侵攻に対し、世界の人々と団結して反戦デモを巻き起こし、戦争と社会を崩壊させていく資本主義・新自由主義を根底から覆していきましょう!

ムザイ202号


無 罪! 202号

  本誌202号 目  次

  ★須賀さんの「刑の執行停止」要望署名にご協力を               十亀弘史
  ★府中刑務所で新型コロナ感染クラスター爆発                 内藤雄二
  ★厳しくもあり、同時にワクワクもするいい時代です              十亀弘史
  ★天皇制と宗教問題について考える その5
             アメリカを動かす宗教ナショナリズム 3        板垣 宏
  ★圧倒的な反権力の革命的精神を継ぐ
             元東大分院職組委員長 谷口幸子さん追悼        福嶋昌男
  ★1・28横浜刑務所申し入れ行動                      事務局
  ★ミャンマー市民虐殺を止めるため、君は何ができるのか?           福島尚文
  ★沖縄署400人暴動/新たな沖縄ゼネストの開始               富田 晋


   獄中に激励の手紙を送って下さい
 須賀武敏さん
  〒233-8501  横浜市港南区港南 4‐2‐2
 
 大坂正明さん
  〒105-0004  港区新橋2−8−16石田ビル4F 大坂正明さん救援会気付

  3月25日(金)
    横浜刑務所申し入れ行動にご参加を!

        2022年3月25日(金) 午後2時集合
    横浜市港南区役所1階ロビー(横浜市営地下鉄港南中央駅下車2分)


須賀さんの「刑の執行停止」

要望署名にご協力を


                    十 亀 弘 史
署名用紙はこちらからロードして下さい

  須賀武敏さん「刑の執行停止」を求める要望書署名にご協力を    
資料―事情説明(2022年3月作成)
  〈よびかけ〉
   家族 須賀陽子( 妻)
   元被告団  十亀弘史/板垣宏/福嶋昌男
   再審弁護団 藤沢抱一(東京弁護士会)/内山成樹(東京弁護士会)/
   坂井眞(東京弁護士会)北川鑑一(東京第二弁護士会)/山本志都(東京弁護士会)
   迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会共同代表 桜井善作/藤井高弘
   連絡先(署名送り先)   迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会
     〒105-0004 東京都港区新橋2-8-16 石田ビル4F TEL/FAX 03-3591-8224

        
呼び掛け文はこちらからロードできます。

20220128ビラ-1
20220128ビラ-2

 須賀武敏さんは無実です。1986年の「迎賓館・横田事件」に一切関与していません。2004年に、16年の裁判闘争を経て、一審無罪判決をかちとっています。ところが検察官の控訴により、理不尽な逆転有罪判決が確定し、下獄を強いられました。
無実の須賀さんを獄中に閉じ込めること自体が、まず何よりも許されません。
 その上で現在、横浜刑務所に在監中の須賀さんは、重篤な腰椎すべり症(脊柱管狭窄症との合併)を患っています。刑務所側の医療機関である東日本成人矯正医療センターの専門医も「このまま放置すれば歩けなくなり、車いす生活を余儀なくされる」と診断し、手術を勧めました。実際、須賀さんの病状は、日に日に悪化しています。運動時の歩行も急激に困難になっています。自由な姿勢さえ許さない懲役労働が、その悪化を増進させています。一刻も早い適切な治療が必要です。
 しかし、横浜刑務所は、いったんは医療センターへの移監を決定しながら、決定から1年半も経ているのに、須賀さんを現状のままに放置し、病状の進行にいっさい対処しようとしていません。「見殺し」状態を続けています。
 日本の監獄施設における医療は、到底、医療といえるものではありません。最近の例では、警視庁公安部によるでっち上げで逮捕・起訴された「大川原化工機事件」( 次ページの記事参照)の相嶋静夫さんが、東京拘置所の医療放棄で、執行停止期間中の癌死を強いられています。他にも多くの例があります。とりかえしがつかないほど病状を悪化させた上での治療は、けっして治療にはなりません。  無実の須賀さんの病状の進行を、これ以上見過ごしにしてはなりません。刑務所外の医療機関による適切な診断と治療が、今すぐに必要です。須賀さんが、人として当然の健康を保つために、直ちに執行停止がなされることを求めます。
 多くの「要望書」を、法務大臣・横浜地方検察庁・横浜刑務所長に突きつけ、執行停止をかちとらなければなりません。一人一人の力のこもった署名、署名された要望書の厚さが、大きな力を発揮します。根本的な人権の問題であり、須賀さん一人だけでなく、みんなの問題でもあります。要望書への署名をぜひともよろしくお願いいたします。
「大川原化工機事件」について
 『世界』3月号掲載の「町工場vs公安警察 ルポ大川原化工機事件」(青木理)が、警視庁公安部によるでっち上げと監獄施設における医療の不備を厳しく弾劾しています。20年3月に「生物兵器の製造にも転用可能な化学機械」を中国に輸出したという容疑で、大川原化工機の社長ら3人が逮捕・起訴されました。しかし、そんな事実は全くなく、後に、検察官が起訴を取り下げています。3人のうちの相嶋静夫さん(当時71歳)は、東京拘置所に在監中に胃がんを発症。しかし放置され続け、ひどく重篤化し手遅れになってからやっと執行停止となりましたが、間もなく亡くなっています。青木氏は「もはやそれは国家による殺人に等しかった」と書いています。「迎賓館・横田事件」、また、星野文昭さん虐殺の件にも共通する要素が多くあり、さらに「経済安保」や中国侵略戦争の準備を背景とした弾圧であり、注目すべき事件です。(十亀)

府中刑務所で新型コロナ感染クラスター爆発

                 事務局 内 藤 雄 二
 昨年は、横浜と千葉刑務所で新型コロナの感染大クラスターが爆発しましたが、今年に関しても厳しい状況にあります。(10ページをご参照ください。多少ですが現状を報告しています。2月3日段階情報)
 今年に入って、府中刑務所でコロナクラスターが爆発しています。以下の情報は、府中刑務所に在監している、ある受刑者に面会した弁護士が当該から聞き取った内容です。社会的に明らかにしたいと救援連絡センターに告発されたものです。
〇府中刑務所において2月7日段階で、被収容者56人、職員36人という大クラスターが爆発、完全に機能マヒ状態に陥っている。
〇家族面会は全面禁止。弁護士面会も妨害され、自分は2時間も待たされた。
〇食事は「非常食」だといって、すべて弁当。おかずは揚げ物ばかりで、栄養不足。汁物もなく温かいものがない。
〇当該受刑者は、明示に言われていないが、濃厚接触者とされているようで、1月18日から独居隔離されている。その後、入浴がない。2月8日の面会の段階では月水金には、お湯による拭身が認められるようになったが、お湯がぬるく、どうしようもない。それまではコンビニでもらうような紙おしぼりが支給されていただけだ。
〇パンツ・シャツの交換がなく、靴下のみ手洗いが許されているに過ぎない。
〇職員は、感染防止のために、防護服やゴーグルを装着しているが、被収容者には、一週間に一枚の不織布マスクの配布しかなく、感染防止には全く不十分である。
〇発熱があったとしても、PCR検査を受けさせず、抗原キットによる検査のみであり、正確な感染状況の把握ないし感染防止策が取られていない。
〇手紙を発信しても、発信日が不明であり、発信されているか否かも不明。また、コロナのことに関しては抹消されている。等々。
※ なお、この告発に応えて、救援連絡センターが中心となり、諸救援団体などの共同闘争として、17日、府中刑務所抗議闘争が取り組まれることとなりました。この闘いについては次の機会に報告いたします。



厳しくもあり、

同時にワクワクもするいい時代です

 
                   十亀 弘史
                                そがめ  ひろふみ
DSC_0306 - コピー (2)
 日常の中には、聞いているだけでむやみに気持ちよくなり、生きててよかったなどと感じさせる快音がいくつかあります。例えば、まな板の上でリズムよく葱などを刻んで行く音。厚めのガラス瓶からグラスにウイスキーを注ぎ入れるときのトクトクトクという音。新しい新聞紙をきゅうっとしごくときの音。テレビニュースから聞こえる阪神タイガースの打者がホームランをかっ飛ばした音。など、などです。実は、私の労働現場にも、そういう小気味のよい音が一つあるのです。それは、デッキブラシというのか棒付きのタワシでモルタル床を擦る音。
マンションには各世帯から出されたゴミ袋を貯めておく倉庫があります。収集日には、そこから集積場所までゴミを運び出して、その後、汚れたコンクリート床を水洗いします。洗剤を散らし、ホースで水を撒き、タワシで擦って行きます。その擦るときのザシュッザシュッという音が、よく聞くと、えらく気持ちがいいのです。倉庫は窓もなく、厚いコンクリート製ですので音はよく反響し、いっそうはっきりしたいい音になります。この労働は(夏は暑く、ごみの匂いも強くなるのですが)、その音のせいで、私にはきわめて愉快に感じられます。
 さらにゴミの話。ビン・カンなどの資源ゴミは、労働現場を含む私の近所では金曜が回収日で、私の出勤日に当たります。先日驚いたのは、ビールや発泡酒のカンが、かつてなく山盛りになっていたことです。カン類は、都内ではおなじみの例の青いケースに入れることになっていますが、倉庫にはその青ケースが5箱備えられています。普通はそのうちの3箱を使えば十分なのです。ところがその日は、5箱を使い切り、しかもそれぞれが山盛り一杯になっています。見たことのない光景でした。なんで、今週はみんな、こんなに圧倒的に飲みまくったのか? しばらく考えて、あっと気が付きました。コロナ第6波のせいです。
ぐんぐん感染者が増えて、みんな一気に「家呑み」態勢に入ったのです。 ただ、最近の2、3週は、カンは多めには出ていますが、せいぜい4箱弱くらい。感染者は増えても症状は軽い、ということで警戒心が緩み、とくに若い世代の人たちに外呑み派が復活してきたのだと思います。そういう感じで、ゴミというのは敏感に世相を反映します。長期のスパンでいえば、「燃えるごみ」など昔は生ゴミでずしりと重かったと思います。しかし今は拍子抜けするほど軽いものばかり。家で原材料から料理することが減り、プラスチックケース食材がほとんどになったからにちがいありません。
 そのようなゴミ出しを含む清掃労働も、はや、夏・秋・冬の3季節を経験しました。ここで清掃場面での各季節の特徴を挙げてみます。夏はなんといってもセミなのです。廊下にも階段にもセミの亡骸がゴロゴロしています。もちろん夏には暑さと汗がつきものです。しかも相棒が故郷に帰るため、私の出勤日が連日になったりします。夏は、なかなかにしんどい季節です。秋は、落ち葉。ちりとりに入りきらず大きなビニール袋をさげて掃いて行ったりします。そして冬。年が明ける頃から、落ち葉は消えて行き、ちょうど今時分は、掃く対象が一番少なくなって余裕綽々(しゃくしゃく)、快適です。ただし、これまでのところは一度だけだった大雪の日は、重労働になります。写真は、その日の職場の5階から撮ったもの。手前の廊下の手すりに積もっている雪と同じ厚さの雪が、階段の踏み面や踊り場に溜まっています。これを、スコップですくって下に落として行きます。階段は2本ありますが、屋根のない方、5階分でそうしなければなりません。今回は、急遽相棒が助けに駆けつけてくれましたが、一人でやると超大変であるにちがいありません。
 私としては未経験の春は、どうやら桜のようです。職場のマンションのすぐ裏に、その名も「さくら公園」という、住宅街の真ん中にしてはかなり広い公園があります。ここでもシルバー人材センターの仲間が清掃労働に就いています。「もうすぐ80歳だよ」という夫婦二人が、仲良く一緒に働いています。その人たちに聞いたのですが、「春が一番大変。桜・桜・桜。花びらが終わると花の芯も次から次へと落ちて来る。やってられない。だけど、やるけどね」とのことです。
 幸い、我がマンションの敷地には、桜の木はありません。ただ、公園の桜はけっこう散りかかってくるかもしれません。桜の花びらなんか掃き取らずに、散り敷かせている方がきれいじゃないか、という気もしますが、どうなることやら。
 ともあれ、週2回の現場労働は、冬など暗いうちから起きて動き出さなければならず、しんどく億劫に感じる時もありますが、精神や肉体に一定の気持ちの良い張りを保つという効用も確かにあると感じています。労働日の前の晩は完全に禁酒とすることも健康にいいにちがいありません(ただ、いずれにしろ酒量は、下獄前に比べ5分の1ほどに落ちています)。
 2022年の激動は、すでにかつてない規模と深度をもって、ここぞというところから、また思いもかけないところからも、烈しく始まっています。厳しくもあり、同時にワクワクもするいい時代です。78歳のマイペースになりますし、この先に長い年月が残されているわけでもありませんが、闘う労働者階級の端っこの一員として、反帝国主義・反スターリン主義の革命へと進んで行きます。




天皇制と宗教問題について考える その5

     アメリカを動かす宗教ナショナリズム 3

                      板垣  宏

 レーガン政権で政治的影響力を増す
 これまで、アメリカの宗教右翼の全体地図的な点について述べてきました。では一体アメリカの宗教右翼の政治的影響力がこれほどまでに大きくなり、大統領選で重視されるようになり始めたのは、いつごろからなのでしょうか。著者はその時期は「1980年のレーガン政権以降である」としています。「それ以前の彼ら(プロテスタント福音派)は政治活動に関与しないか、…どちらかと言えば民主党支持だった」(69ページ)
 それが大きく変わったのは、「南部バプティストで牧師として教えた経験もあるカーターが、その南部福音派の支持によってジョージア州知事となり、大統領になる道筋を開いたことに端を発する」。カーターは「73年の妊娠中絶法合法化の『ロー対ウエイド判決』にカーターが理解を示す態度を取り、また大統領となって当時非課税であったキリスト教系学校に課税する政策を導入したことに、福音派が怒りを爆発させた」(71ページ)ことによります。さらに、カーターの「東側へのリベラルな外交姿勢」、「『デタント(緊張緩和)』による共産主義諸国への柔軟な姿勢は、強硬な反共産主義の立場であったキリスト教ロビーには弱腰で妥協的な外交に見えて我慢ならなかった」(72ページ)ということです。

 福音派のレーガン支持と共和党への寝返り
 「同じ南部バプティスト出身のカーターに裏切られたと強く感じた南部福音派は『政治化』する以外に「キリスト教のアメリカを守る」方法はないと考えた。一期目のカーター政権に幻滅した福音派は、2期目の大統領再選を阻止する策を模索する中、その対抗馬として共和党から出馬したレーガンに寝返る結果となった」(72ページ)。「トランプが2016年選挙で行った『福音派票動員選挙工作』は、このレーガン選挙工作を模したものである。レーガンの時は福音派のカリスマ教師、ジェリー・ファウエルがそれを指導し、トランプの時はその息子ジェリー・ファウエル・ジュニアが指導した」(73ページ)
 「2016年のトランプ選挙と1980年のレーガン選挙には類似点が多くある。トランプ選挙陣営はレーガン選挙の戦略を一部模倣することで、一見敬虔なキリスト教徒には見えない(恐らくそうではない)トランプに、福音派の支持を取り付けることに成功したのである」(74ページ)
 レーガン図書館所蔵の資料には「キリスト教票の獲得」のための具体的な戦略が示されていると言います。「キリスト教徒へのアプローチとしては、ダイレクト・メールを15万件の教会に送付してからフォローアップの電話攻勢だった。対象は原理主義者、カリスマ伝道師(ペンテコステ派)、福音派協会、カレッジ、キャンパス、ライフ・ネットワーク(プロ・ライフの諸団体・協会である)」(76ページ)
 「当時、宗教界では、既にテレビ伝道師が登場するなど、多くの福音派の協会や牧師(伝道師)が、ラジオやテレビを有効な媒体として活用していた。カリスマ牧師中のカリスマ、ビリー・グラハムは、1960年より前からテレビ伝道を取り入れていた。これに続いて多くのテレビ伝道師が活躍しはじめ、80年までにテレビ伝道のチャンネル数はケーブルテレビも含め、莫大な数に上っていた」(77ページ)
 「レーガン選挙の選挙戦略には、保守派の活動家リチャード・ヴィゲリーが新右派を組織化し、共和党の再生に大きく貢献したと言われる。彼は選挙運動中一定額以上の寄付を行った者、経済財団や協会などの保守系の団体やシンクタンクに所属する人物など、1500万人の名簿をデータ化し、ダイレクト・メールを送り莫大な選挙資金を集めた。また、こうした団体をワシントンに呼び、共和党議員とのミーティングの機会をセッティングするなどした」「現在では、ほぼ『常識』とされるワシントンを中心としたアメリカ政治におけるロビー政治、つまり各団体やシンクタンクのロビー活動による、ワシントン政治への多大なる影響力の行使が、ここに本格的に開始されたのである。そして以後、この手法は各選挙戦で活用されるようになった」(77〜78ページ)

保守系シンクタンクの台頭
 レーガン政権の時代に開始された、シンクタンク台頭とその活動によるキリスト教保守ロビーの始まりも注目しておく必要があります。中でも有名なのは保守系シンクタンクの一つであるヘリテージ財団です。その「創始者のひとりで初代代表であったポール・ワイリックは…潜在的に存在している道徳的多数派(モラル・マジョリティと呼ぶ)を掘り起こし、地域や教派によって別々に存在していた「キリスト教保守」や「宗教保守」を一つにまとめて共に行動するように仕向け、一貫した投票行動を取らせる選挙戦略を立案した」(81ページ)
 「福音派や南部バプティストとは、本来プロテスタント教会の非主流派であったが、これにギリシャ正教やカトリックなどキリスト教の他の教派も巻き込む『キリスト教保守』ロビーを作りあげた」(81〜82ページ)。ワイリックはこの後も保守系ロビー団体を作り、レーガン以後ブッシュ・ジュニア政権までネオコンやキリスト教右派を通じて大きな影響力を行使することになっていくのです。



圧倒的な反権力の革命的精神を継ぐ


  元東大医学部附属病院分院職組委員長 谷口幸子さん追悼

                      福嶋 昌男

婦民新聞谷口委員長
 谷口幸子委員長が亡くなられたのを知ったのは、昨年の11・7全国労働者総決起集会の時でした。元東大分院職組の早川恵子さんから知らされました。87歳でした。早川さんは狠口さんは10月1日、老人介護施設で、突然の誤嚥(ごえん)で亡くなられました。11月14日、文京区の善仁寺で49日の法要を行ないます瓩噺世錣譴泙靴拭私は出席し、ご焼香・合掌しました。
 まもなくの今年1月10日、幸子さんを追うように、連れ合いの谷口勇次さんが亡くなられました(93歳)。1月22日の葬儀に出席しました。
 谷口委員長と直接お会いしたのは3回になります。最初は、1970年の秋ごろ、組合事務室での紹介・挨拶です。事務室は、木造建てであったのを思いだします。
 2回目は、公判廷での毎回の出会いです。谷口さんは、「怒れるおばさん」として、第41回公判(1996年7月)から第113回公判(2000年9月)まで、実に72回、4年間にわたって、欠かさず傍聴に来られました。そして、当時の『芽吹き』(読者と私の交流誌(16ページのパンフ) に毎回投稿して下さいました。
 このたび、早川さんより、『文集・写真集』の発行の依頼で、『芽吹き』のタイトルを整理しました。最初の投稿文の見出しは、犖⇔麓圓慮世いかり瓩任后B海韻騰爐弔韻△るなよ!甅狹櫃譴覆い勝甅犧枷十蠅魯潺好謄蝓璽勝璽鵝(公判廷内のスケッチあり)甅狆攷佑里いいげんさ甅猜△世燭靴いぎりだ疆々と続きます。
 独房で読むたび鼓舞激励されました。その反権力・革命観に圧倒され、私自身の階級的立場の覚醒は、谷口委員長の投稿文にあるのでないか、と覚えます。  勇次さんの葬儀のとき、早川さんの追悼文の写しをいただきました。谷口委員長のエピソードが、4ページにわたって綴られています。
 早川さんと委員長は、分院で共に闘っています。委員長の気持ちと戦闘性があふれています。狎鐐茲論簑个世瓩性甅狠口さんの答えは、常にイエス、ノーである。真ん中はない瓩覆匹慮斥佞法∨議圧のタイトルが重なります。また、委員長は団交時に、分院長、東大総長を追い詰めていたことを、早川さんより聞いています。
 現実の闘いの立場から、委員長の姿勢は医療職場・患者の人達のつながりの中で猊當未里海箸亅瓩らの闘いのことと感じます。
 3回目は、東日本大震災・福島原発3基の爆発に対して、ビラ『東大ニュース』NO・12の配布のときです。早川さんと私は、東大病院の竜岡門で撒いています。この時、谷口さんが病院に来られて、私はあいさつをしました。御礼を伝えたと思います。
【『東大ニュース』NO・12 原発推進の東大御用学者、責任とれ!  全ての原発を即時廃止せよ! 東大、文部科学省にデモしよう! の見出しです。発行責任者 早川恵子 今でこそ撒かれるべきビラです】
 4回目は、施設で食事をしている谷口さんの写真との対面でした( 2019年10月)。お年をとられ、私もと思いました。2年後、訃報となりました。
 東大分院職組は、2001年4月に本郷に統合されたとのことです。1969年―70年代当時、分院職組は、東大職員組合(東職)の中で最も戦闘的であった、と思います。なぜなら、東職とは別に東大職員共闘がありました。職員共闘は各単組の反戦青年委の方の共闘でした。分院職組はその中心でした。
 分院職組は、安保・沖縄闘争の高揚と激動を闘い、担っています。その先頭に、谷口委員長、早川さんなど皆さんがおられます。皆さんの団結・高揚の息吹を受けて、今の私があります。  谷口委員長ありがとう。私は、第2次再審闘争へのたたかいをがんばります。  この1月4日、早川さんより、『婦人民主クラブ』(1991年1月1日付号)のコピーが送られてきました。一読して犧こそ読まれるべき内容瓩閥く感じました。職場闘争と反戦闘争の一体的闘いです。
 最初の見出しは、猗神錣反場の権利は一つ瓠 租貘臺院職組 看護婦(師)さんたちのたたかい〜 です。左に谷口幸子さんの写真があります。
 政府は、大学に中東への医療団派遣を策しました。東大分院職組は、医療団派遣を阻みました。また、分院職組は、労働強化の狃貌代休取り上げ瓩紡个靴董∈枷銃争を10年たたかい続けています。
 結びは、「職場の労働者の権利と派遣反対を一つになってたたかう労働者魂が光る職場だった」と締めくくられています。
 日米帝の「台湾有事」、「合同訓練」で、JR貨物やフェリーなど、民間の戦争動員が始まっています。都立病院の独立行政法人化に見られるように、「緊急事態に対処」が法案に入りました。医療の戦争動員を意識しています。今こそ、谷口精神を発揮する時だと思います。   2月1日



須賀さんの命と健康を守ろう!

1・28横浜刑務所申し入れ行動

                 事 務 局
鉄扉の向こうは刑務所敷地
鉄扉の向こうは刑務所敷地。正門は右手前方にある(1月28日)
 1年のうちでも、最も寒い時期で、獄中にいる受刑者にとっては必死に歯を食いしばって生き抜かなければならない時期です。須賀さんにとってはこの寒さも、懲役作業の強制とともに大敵のひとつです。腰部の激痛発作にいつ見舞われるのか、と不安な日々が続いています。
 さらに、今日的にはなんといっても、新型コロナ第6波の爆発的感染拡大情勢です。横浜刑務所でも、須賀さんからの情報(2月3日段階)では、1月27日から、一部の工場(須賀さんの出役している工場も含め)が休止されているとのことです。昨年のクラスター爆発とそれに対する対応のまずさを社会的に暴露され、所長の更迭まで行きついたにもかかわらず、政府と同様、オミクロン株に対する軽視がみられ、対応が甘い、と須賀さんは当局の対応を弾劾しています。というのも、すでに14日に職員1人の感染が確認されたにもかかわらず、即工場閉鎖をせず、様子見をしたからです。結局、26日段階で、職員3人、受刑者1人に拡大して、ようやく一部工場閉鎖に踏み切ったということです。
 さて、こうしたコロナ拡大情勢真っ只中でしたが、1月28日、家族・共同代表を先頭に、神奈川星野さんを取り戻す会、婦人民主クラブ全国協議会、救援連絡センター、杉並救援会など、多彩な方々30人ほどが結集して、申し入れ行動をかちとりました。
 いつものように、対応に出てきたのは庶務課長補佐の佐藤某でしたが、前回11月26日の申し入れの際から硬直的対応と短時間での対応打ち切りという兆候が表れていたのですが、今回はますますひどい対応に終始しました。
 まず、「申入書」は、板垣宏さんが、読み上げ、手渡しました。そのあと、須賀陽子さんが、「医療情報開示請求」の手続きをめぐり、東京矯正管区と須賀さんとの文書のやり取りについて、手紙の発信制限(須賀さんは現在、処遇の分類が3類なので、不当ではありますが、月5回しか発信ができないのです)の対象にするとの通告を当局がしてきたことに抗議。東京矯正管区からの須賀さんへの問い合わせに対する返答文書は、私信とは異なり、明らかに公文書であり、私信の通数制限の対象にするのは違法だと、抗議したところ、「個別案件については答えません」と言った後、「申入書は受け取りましたので、これで打ち切りとします」と一方的に言い捨てて、門前から姿を消してしまいました。この間、10分も経っていません。
 代わりに、門前に立ちふさがったのが、警備係でした。自らの名前も、職責も明らかにしないまま、「終わりましたので、敷地から出て行ってください」と言い募るのみ。名前と職責を明らかにせよ、と追及し続けると、さすがにこの状況に耐えられず、再び、佐藤某が出てきました。あまりの不誠実な対応に弾劾の声が一斉に上がりましたが、それに対し「聞いても、(刑務所側の)態度は変わらないので聞きません」などと、どさくさ紛れにとんでもないことまで言い放ちました。まさに、当局の本音そのままです。ふたたび姿を消し、警備係が登場し、強制力を発動する構えを見せたので、全体で、「横浜刑務所を弾劾するぞ!」「当局を許さないぞ!」とシュプレヒコールをたたきつけて、申し入れを終えました。
 その後、10人ほどが残り横浜市港南区役所そばの表通りまで移動し、横断幕を掲げ、マイクでアピールしながらの街頭宣伝と署名活動を小一時間でしたが、展開しました。街頭の反応は非常によく、通行している人々の様子を見ていると、「刑務所にいる私の夫は、無実です」「命と健康を守れ」「受刑者にも当たり前の医療を」などの言葉に振り返り、ビラを受け取る、さらには署名に応じるといった感じでした。短い時間でしたが、署名は7筆も集まりました。そのすべてが、地元の方々だったというのも、とてもうれしい成果でした。今後も街頭宣伝を継続して行っていきたいと思います。
 なお、申し入れ・街頭宣伝・署名活動とともに、予定していた街宣車での須賀さんと全受刑者に対する激励と、周辺住民へのアピール行動については、今回車の都合がつかず見送りました。受刑者の中で、この間の街宣車アピールに非常に励まされているという手紙が救援連絡センターに届けられているとのこと。須賀さんとの獄中交流を通して、今回の申し入れ行動に期待していた受刑者の方々がおられたかもしれません。どうぞ次回の申し入れ行動にご期待ください。



ミャンマー市民虐殺を止めるため、

君は何が出来るか?


                OB記者  福島 尚文

3月・国連大学前
  国連大学前にて( 東京・青山 2021.3.7)
 クーデターから1年が過ぎても、ミャンマー国軍は市民虐殺・弾圧(2月1日現在、死者1507人、逮捕者1万1902人)を止める気配がない。日本政府と日本ミャンマー協会が「独自のパイプ」を口にして国軍を支え虐殺者、抑圧者の側に立ち続けている以上、私たちは抗議の声を上げて現地で闘うミャンマー市民、少数民族たちや在日ミャンマーの仲間たちの側に立つことを明確にし、あらゆる可能な支援をすることしか選択肢はなくなった。
 それぞれの立場で、各自が可能な闘いを明示化すること。金のある人はカンパ金を、集会・デモに参加できる人は行動で、またネット、SNSを自在に操れる人は、最新情報を集め世界に情報発信を。必要なのは「国軍への資金源を断つ」「民主化を求める人々の虐殺は絶対に許さない」。私たちは決して「傍観者」ではありえないのだから。
 昨年の11・7全国労働者総決起集会(東京・日比谷野音)での「ミャンマー連帯決議」に続く先日の「2・13労働者集会」(東京・曳舟文化センター)でも、在日ビルマ市民労働組合のメンバーらが「日本政府は私たちの声を聴かず、国軍にODA資金と毒を注ぎ続けている」と悲痛な声で訴え、集会参加者から連帯の声とカンパ寄付も相次いだ。他の多くの市民グループもミャンマー市民たちの側に立ち、運動に取り組んでいる。私はOB記者として韓国・朝鮮問題に関わる過程で「外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会」の仲間たちと出会い、入管問題に取り組み始めたので「入管との闘い」の中でミャンマーの人々と同じ方向を見ながら何が出来るか、考えつつ書いてみたい。
 在日ミャンマー( ビルマ)人の数は1988年のクーデター後に急増し20年末現在、約3万5千人。約3000人が難民認定申請中だがほとんど認められず、一昨年までの認定はわずか1人。昨年のクーデター後の情勢混乱を受け、日本政府は緊急避難措置として約3600人に在留資格を与えた。昨年はサッカーW杯予選で来日中に3本指を掲げてクーデターに抗議したピエ・リヤン・アウン選手をはじめ15人が難民認定されたという。日本政府はこの状況を逆手に取って、難民申請中の人たちに「6カ月の在留特別許可(就労も可能)を出す代わりに、難民申請を取り下げるよう」勧め、結果として見かけ上の難民申請数を減らすという小手先の対応で、社会的批判をかわそうとしているとの話も聞こえる。
 ミャンマー問題に限らず昨年は、入管難民法改悪案を事実上の廃案に持ち込むなど、入管との闘いは大きな盛り上がりを見せた1年だった。名古屋入管で起きたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんの医療放棄死=虐殺の発覚という衝撃が大きい。しかし、その後も全国の入管では医療拒否やいじめなどによって被収容者の健康がむしばまれ続けており、東京入管のスリランカ人、ジャヤンタさんや大村入管のネパール人、愛称「ティモシーさん」らは体調を極度に崩していて「第2のウィシュマさんにならないか」と心配されている。
 法務省・入管当局は非正規在留者すべてを「早期送還」まで施設に監禁し続ける「全件収容」主義を改めていない。入管体制を根本的に変えない限り問題の解決はできない。  具体的には(1)難民の受け入れ可否を審査し判断するには、入管庁から完全に独立した別個の組織を創設し、国際的な水準の知識・経験を持つ専門家が申請者の対応を扱う、(2)特に喫緊の課題は、収容施設内での医療ほかの処遇の改善。司法の眼が届かないまま、奴隷か動物以下の扱いと批判され、医療を求める訴えが「詐病」と一方的に判断されたり、外部病院への移送、検診が拒否されたりする事態が頻発している―の2点に集約される。
 在日コリアンの歴史を見れば、数十年にわたる民族差別との闘い、外国人登録証の携帯・指紋押捺義務との闘争にもかかわらず、朝鮮学校の無償化排除、在日韓国人元政治犯らの在留資格消滅など差別政策は今も続く。日本の入管問題が戦前のアジア侵略・植民地支配の残滓そのものであり、日本社会の徹底した自己批判に基づく清算がきちんとなされない限り、従軍慰安婦問題、徴用工問題などは解決できない。最近では政府と劣化メディアが「台湾有事」などをあげつらって隣国との対立緊張を煽り、軍拡・差別排外主義の毒素をまき散らしているが、労働者・市民は「絶対NO!」を突き付けなければならない。
              【注「全件収容主義」:入管は、退去強制事由(在留期限を超えた在留など)に該当する疑いさえあれば、逃亡の危険などの収容の必要性がない場合でも、人身の自由を奪う収容が可能であるとする考え方を一貫してとっている。 事務局】



沖縄署400人暴動/新たな沖縄ゼネストの開始

「諦めないで。あなたが闘ってきたことは確かに繋がっている」

                富田  晋

沖縄ゼネスト
  沖縄全島ゼネスト(1971.11.10)
 1月27日未明にバイクに乗っていた男子高校生が警察官により警棒で殴られ、右目の眼球破裂の重症を負わされました。これに対して沖縄県警は「接触事故によるもの」として警察官の関与を隠蔽しようとしました。この事態を当該高校生の友人たちが動画・画像をSNSに拡散し、沖縄署には最大で400人が結集。投石や角材での抗議行動が28日明け方まで展開されました。
 結論から言えば、これは現代の「コザ暴動(1970年12月20日)」=ゼネストの開始です。恐怖した沖縄県警は必死に事態の早期終息を図るのに躍起です。しかし、親族も真相究明を要求。事態は表面的終息では終わらない様相となっています。
 この「400人暴動」は沖縄への抑圧の歴史であり、現在の対中戦争のために辺野古・高江基地建設が強行され続け、宮古・石垣での「敵基地を攻撃するミサイル基地」の建設強行が背景にあるから起こったことです。権力・支配者の「軍隊は住民を守らない」というありようを白日の下に晒し、怒りが限界に達しているのです。
 さらにこの暴動の本質を知るためには青年・学生の状況が一変したことを見なければなりません。その根幹にあるのは「親が非正規労働者」という現実です。今まで沖縄は労働組合を軸とした家族・地域的共同体によって支えられていました。しかし、新自由主義攻撃により非正規労働者世帯が極限的に増やされ、労働運動が衰退。収入や学歴格差は拡大の一途であり、そこにコロナ解雇が襲い掛かりました。なす術なく解雇された上に共同体は解体され、社会保障は機能せず、自己責任とされます。その弾圧と分断の下で対中国を見据えた核戦争のための準備が最優先されているのです。
 今回の騒動の中心にいる高校生はその中で育ちました。明日を生きることも困難な実情に対して、団結を求めて家族・友人と寄り添い何とか生きようとしていた青年に警官=国家権力が冷たい警棒を振り下ろし、一生右目が見えない生き方を強制したのです。更にはそれを隠ぺいしようとする。これを許せるはずがない。沖縄全体がこの総体に対して怒っているのです。

だからこそ、階級的労働運動の復権だ

 その怒りの上でそうした理不尽に対して私たちが責任を持って勝利するためには闘う組織が必要だということです。私はその中で職場に新たな労働組合が立ち上げようとしています。労組結成前であり、詳しく述べることは差し控えますが、起こっている事態を簡潔に言うならば『アメリカでのストの嵐・労働組合建設の急拡大は日本においてこの沖縄から始まる』と言えます。膨大な労働者の決起の機運が一つの職場から起ころうとしています。
 その闘いがいかに作られているかを端的に申し上げれば、破綻する資本家・資本主義運動に対して、現場を第一に「反合理化・安全闘争(動労千葉の闘い方)」で闘い、構想を「産業・地域全体(関西生コン支部・港合同の考え方)」に持ち、思想を「階級的(全国労組交流センターの中身)」で持って「社会を変える・再生する階級的労働運動」として組織されたことです。その軸にいるのは青年労働者の闘いです。新たな労働運動・反戦闘争の潮流がまさに芽生えたのです。

 一つだけエピソードを添えるなら、最近35歳男性に労働組合加盟オルグをした話。彼は「富田さん。動き出すと思うとワクワクしますね。僕は組合に加盟します。なぜなら僕の嫁さんが爍坑鞠女性暴行事件・被害女性(当時小6)瓩汎韻験惷茲覆鵑任垢茵2任気鵑賄時小学校3年ですが、被害女性の顔が傷ついているところやぐちゃぐちゃになったランドセルを見ているんです。最近(2016年)も沖縄市で20代の女性が米軍属に殺されましたね。嫁さんはそれがフラッシュバックしたと話していました。
 僕も子どもがいます。こんな社会は変えたいですね。そのためには職場からですよね。富田さんがいて良かった。僕は誇りを持てる」と組合加盟を決断してくれました。
 私を含め、95年当時小学生だった子供が20代・30代になり、労働組合・労働運動のリーダーとして立ち上がる事態になったのです。そういう時代に入ったのです。だから、どうかこれを読んでいる全ての仲間たちに「諦めないで。あなたが闘ってきたことは確かに繋がっている。何も間違っていなかった。正しかったのだ」と言いたいと思います。
 沖縄本土「復帰」50年。これから始まるのは階級的に組織された労働者・青年・学生による新たな「コザ蜂起」= ゼネストです。その闘いが基地労働者の決起までも作り出した時に基地撤去は現実になります。だからこそ、私たちに問われているのはこのゼネストを「今度こそ」全国規模に作り上げていくことです。その闘いが星野文昭さんの獄死への回答であり、大坂さん、そして須賀さんを取り戻す闘いそのものです。もう一度、共に団結しましょう。5・15沖縄闘争に結集しましょう!!

ムザイ201号


無 罪! 201号

  本誌201号(2022年新年特別号) 目次

  ★年頭アピール
   須賀武敏/十亀弘史/板垣宏/福嶋昌男/藤沢抱一/青木秀樹/桜井善作/藤井高弘/星野暁子/
   座覇光子/宮本麻子/鶴田ひさ子/全学連/竹見智恵子/吉川健明/斉藤征二/小泉義秀/山田和広/
   羽廣憲/富田剛/早川恵子/松尾光武/宮本弘典/宮川一樹/岸田悟/豊島耕一/須賀陽子/福嶋明宏
  ★1・28横浜刑務所申し入れ行動へ                  事務局


   獄中に激励の手紙を送って下さい
 須賀武敏さん
  〒233-8501  横浜市港南区港南 4‐2‐2
 
 大坂正明さん
  〒105-0004  港区新橋2−8−16石田ビル4F 大坂正明さん救援会気付

  1月28日(金)
    横浜刑務所申し入れ行動にご参加を!

        2022年1月28日(金) 午後2時集合
    横浜市港南区役所1階ロビー(横浜市営地下鉄港南中央駅下車2分)

2022年 年 頭 ア ピ ー ル

20210723五輪開会式粉砕闘争1
「五輪やめろ!」全学連を先頭に、五輪開会式会場の国立競技場前で怒りの声をたたきつけた。
学生たちは「五輪はもはや戦争だ!」と言い切って機動隊と激突する実力闘争をうちぬいた(2021.7.23 東京)

  米日帝国主義による中国侵略戦争を絶対に阻止しよう!
                  横浜刑務所在監   須賀武敏

 再び世界戦争前夜を彷彿させる緊迫した情勢が接近しています。米帝バイデン政権は、トランプ以上に世界を二分する米中激突を一気に加速させる中国侵略戦争推進に踏み切りました。日帝の軍事費は不可避に、GDP1%が2%へ倍増し、最後には国家予算の半分を占めるでしょう。その負担を労働者民衆に強制すれば、〈コロナ×大恐慌〉の中で生死の瀬戸際に立たされるのは明らかです。
 「命より金」の新自由主義体制護持の延命策の安保とは日本を焦土と化す生き地獄を民衆に強制するものです。冗談じゃない。22年こそ「徴兵は命かけてもはばむべし、母祖母おみな牢に満つるとも」の精神で闘い、改憲・戦争阻止・米軍事基地撤去・安保粉砕の一大旋風を沖縄、日本全土に巻き起こしましょう。私もその一翼を担い、獄死攻撃を打ち破って勝利者として合流する決意です。共に勝利に向かって前進しよう。

  ともかく、前へと進みます
                     十亀 弘史

 刑務所当局は、本誌で「新たな闘い」を提起していることもあり、相当身構えていました。この間、対応している庶務課長補佐・佐藤某が数人の職員を引き連れて、門前で対応。まず、「申入書」を十亀さんが力を込めて読み上げたうえで、家族の陽子さんから「なぜMRI検査を行わないのか、その理由を明らかにしてほしい。当局には受刑者の命と健康を守る責務があり、担当官として答える責任がある」と単刀直入の質問がなされました。それに対して佐藤の対応はいつになく、緊張した面持ちで「個別の案件に対しては答えられません」という硬直的対応に出てきました。「刑務所に申し入れする人は誰だって、個別の問題を抱えているからここに来るんだ。あなたは刑務所を代表しているんだから、答える義務がある」「命にかかわる問題だ。官僚答弁などするな!」などと声が飛び、全員の怒りのボルテージが一挙にあがりました。
 申し入れが始まって30分も経っていないのですが、立ち往生する佐藤の助け舟で、庶務課長・相川某が前面に出てきました。この課長は、前回7月12日の申し入れ行動の際、初めて出てきたのですが、その際は低姿勢そのもので、1時間弱にわたってこちらの話を遮ることなく聞き続けたという経緯があります。しかし、今回は打って変わって強面(こわもて)対応で、「すでに申入書も受け取りました。刑務所として検討します。大勢で来られると出入りにも支障が生じます。ここで打ち切りとしますので、どうぞお引き取りください」と言って、職員たち全員を引き上げさせ、みずから鉄門を閉鎖してしまいました。


00199-08
昨年の11・7全国労働者総決起集会は一昨年を上回る2150人が結集して闘いぬかれた。
あらゆる産別・職場で階級的労働運動の実践に挑戦し、奮闘しぬいた成果だ(2021.11.7 東京日比谷公園野外音楽堂)

  須賀さんの命と健康を守れ!
                     板垣  宏

 昨年1月3日に前橋刑務所を満期出獄してから早くも1年が経ちました。爆取弾圧との30年以上にわたる闘い、その内16年は東京拘置所での未決勾留、加えて4年7カ月の前橋刑務所での実刑という中で、失われた社会生活や家族との絆を取り戻すことは容易ではなく、今もまだ道半ばです。今年の目標の第1は、この失われた社会生活の基盤を回復・確立して新たな闘いに出発できるようにしたいということです。
 第2は、須賀武敏さんの命と健康を守るために刑の執行停止を勝ち取り、外部の医療機関での検査と治療を勝ち取ることです。須賀さんは、このままでは一生歩けなくなる危険性があります。新年1月28日、横浜刑務所への申入れ行動を行います。この闘いは、星野さんの国賠闘争・大坂さんを取り戻す闘いと一体であり、改憲・戦争阻止の闘いの一環です。そして、すべての拘禁施設に収容されている人々の命と健康を守る闘いでもあります。皆さんのご参加・ご支援を。


  ここ前橋の地で前進します
                     福嶋 昌男

 米日帝の中国侵略戦争の情勢下、私は次の闘いを決意しています。まず、昨年の気持ち・成果として、(1)板垣さん、十亀さんの出獄、(2)第2次再審への押捺指紋の簡易実験―指紋を押印した際の力の大きさや方向で、指紋の隆線はずれません。(3)星野文昭さんの国賠訴訟署名運動、(4)高崎金曜行動との連帯、(5)学習会への出席、(6)気候変動問題への取り組み、以上の諸闘争の基礎は犒鮃の基瓩任里寺の掃除・草取り、ポスティングの労働によります。健康・生活あっての諸闘争であることをひときわ感じています。
 今年は、特に、米日帝の中国侵略戦争阻止! 須賀武敏さんの奪還、第2次再審貫徹・準備そして気候変動問題への本格的取り組みです。
 帝国主義とスターリン主義の五大国は、欺瞞的な核戦争回避の声明を出しました。米日帝は1月、次世代高速炉の合意をします。ここ前橋の地で前進します。


   弁 護 団 年 頭 あ い さ つ
  新たな展開
             須賀・十亀・板垣再審主任弁護人 藤沢 抱一

 昨年、年明け早々板垣・十亀さんが出獄した。弁護団会議に参加し、外での活動に復帰した。
 須賀さんは、家族、弁護団と定期的に面談、文書での交流を行っている。拘束により健康上の疾患が発生している。横浜刑務所に適切な治療を要求し、東日本成人矯正医療センターへの移監を要求している。外部医師の適切な指導を受ける為、両刑務所に対し、医療行為に関する情報の開示を求めている。非開示とした刑務所の処分の違法が、昨年最高裁判所で判断されていることから、妨害はあるものの実現することとなる。
 本件で押収された物品の返還が近々実行される予定である。無罪の根拠は証拠に有り。還付された物品の検討が可能となる。膨大な作業となると予想されるが、二人の復帰と弁護団の取り組みにより、その実現が可能となる。本年も支援、協力宜しくお願い致します。


  「疑わしきは被告人の利益」の原則を徹底すれば無罪
             福嶋再審主任弁護人 青木 秀樹

 新年明けましておめでとうございます。昨年は、福嶋弁護団の集まりを一度も持つことが出来ないままに終わりました。福嶋さんの無罪への取り組みは、本誌で見ていましたが、それを展開できないことが残念でなりません。
 新型ウイルスが世界に広がってから、今年で丸2年になります。持病がある人、高齢者は要注意と言われているので、それを無視して集まることはできません。未だ、この新型ウイルスの発生機序、それに対する防護対策が明瞭になっていない状態では、悩みは尽きません。今後どのようなゴールを想定して、それに向けて何をすべきなのか、いくつものウイルスを克服してきた筈なのに、分からないものです。
 それに比べれば、福嶋さんの事件は筋道が明瞭で、そもそもあやふやな筆跡鑑定と指紋鑑定を証拠として有罪とされたものであり、疑わしきは被告人の利益の原則を徹底すれば無罪となるべき事件で、再審開始決定は当然なされるべき事件です。新規性、明白性の壁を突き破る新鑑定を携えて再審開始決定を勝ち取りたいと思います。


   共 同 代 表 年 頭 あ い さ つ
  控え目に、新年のご挨拶を申し上げます
                    共同代表 桜井 善作

 私は、十年来介護中の妻と、重篤乍らも残された人生を精一杯生き抜こうとして懸命な息子とに向き合い寄り添う明け暮れです。
 私自身も多発病体故に、すっかり会の活動から遠退いており、その任を果たしていません。この機会に、皆様方に対し、心からお詫びいたします。
  「水掛けて 消さぬ熾火(おきび)は 火事の元」(川柳もどき)
 ところで、安倍晋三断罪・追放が放置されたまま政治が流され、今やこの男は院政気取りで、牴憲、戦時下社会瓩悗半綉い靴討い泙后お腹ポンポンが痛くて二度も逃亡退陣したことなど無かった様な無恥・無責任極まりない奴、一刻を急いで己の大罪を自覚させねばなりません。真っ当な社会を作るために先ずは七月参院戦に圧勝し、須賀さんの「刑の執行停止」と、安倍断罪・地球外追放を実現する、輝ける年にしたいものだ、との思いを強くしているところです。


  「獄からの解放=真っ当な治療」を!
                    共同代表 藤井 高弘

 昨年1月、私たちは板垣さん・十亀さんの相次ぐ満期出獄を実現したが、22年冒頭にあたり今年は何としても須賀さんの解放(刑の執行停止)を闘い取ることを堅く決意したいと思います。須賀さんの高齢化と脊柱管狭窄症の症状悪化を見すえる時、一刻も早い「獄からの解放」=「基本的人権に基づく真っ当な治療」こそ喫緊の課題です。
 昨年11月まで数度に及ぶ横刑当局に対する「治療の保障」に向けた申入れ行動を重ねてきたが、今こそ本件デッチあげ弾圧を打ち破る運動の現下最大の環として「須賀さん解放・刑の執行停止」の早期実現をかかげ運動の一大飛躍を闘い取りましょう。
 星野国賠・再審闘争、指名手配46年・獄中4年の大坂正明さんのデッチあげ粉砕裁判闘争と連携し、本件爆取デッチあげ粉砕を!
 中国侵略戦争阻止、安保・沖縄闘争と改憲阻止の反戦政治闘争の一環として、私たち「かちとる会」は今こそ全力で爆取デッチあげ弾圧粉砕・須賀さん奪還へ共に闘いましょう!



2021.11.28-02
「沖縄返還協定批准阻止闘争から50 年、星野さん大坂さん奥深山さんと団結し、
改憲・戦争と闘う全国集会」が400 人の参加で勝ち取られた(11 月28日、東京・葛飾かめありリリオホール)

  「刑のルールブック」という韓国映画を23時間観続けました
      星野さんをとり戻そう! 全国再審連絡会議共同代表 星野暁子

 おめでとうございます。昨年は、出所した十亀弘史さん、板垣宏さんの元気な活躍が見られて、うれしいことでした。須賀武敏さんの「刑の執行停止」の闘いも開始されました。大晦日の夜9時から元日の夜8時まで、「刑のルールブック」という韓国映画を観ました。妹を強姦しようとした男を暴行した件で、「1年」の刑を受けた野球選手が出所するまでの物語です。素晴らしいドラマで、徹夜で食事も忘れて、23時間観続けました。
 シャワーをお湯に変えさせたり、班長を選挙で選べるように働きかけ、実現したり、日本の刑務所とのなんという違いだろう。看守と目を合わせるだけでも懲罰になるという日本の刑務所は、なんという情けなさだろう。世界に置いていかれるのではないか、目の離せないドラマを見ながら、そんなことばかり思いました。


  強い糸になりたい
                        座覇 光子

 年々生き難くなって行くような気がする。支配者一%、労働者階級九十九%なら、戦争は「ノー」と云ったら勝てる筈だ。
 須賀さんは「中で絶対病気をしてはいけない。ロクな治療は行われないから。世の中が悪くなれば刑務所は満杯になる。年寄りから先に出される」と云って、彼は楽天的であった。手紙しか書けない自分は細い糸である。やっぱり外も格子なき牢獄だ!
 アフガンの九歳の女の子が家族のために二十五万円で五十五歳の男に幼な妻として売られ、オドオドとした足取りでその男について行った。胸潰れる想いと、須賀さんへの理不尽さを合わせて、強い糸になろうと決めた春である。


2022三里旗開き3
「市東さんの農地絶対守る」と団結うち固め、新年デモを
うちぬき、旗開きをかちとった反対同盟と支援(1月9日)

  星野さんの闘い引継ぎ今年も闘う
           三里塚芝山連合空港反対同盟婦人行動隊 宮本 麻子

 2022年、新しい年が始まりました。三里塚は昨年、強制執行攻撃から市東孝雄さんの土地を守り抜きました。コロナ禍で成田空港は閑古鳥、機能強化も拡張も空港そのものも必要なしです。
 岸田政権は、「新しい資本主義」を掲げ、軍拡、改憲の道へ進んでいます。許せません。様々な場から、反戦・反核を闘いましょう。岸田政権を打倒しましょう。
 星野さんの闘いを引き継ぎ、今年も皆さんと連帯して、農地死守、空港絶対反対、労農連帯、反戦・反核で闘います。
 寒さがいちばん厳しい季節です。くれぐれもお身体に気を付け毎日を過ごしてください。またお会いしましょう。


20210308婦人デー
2021 国際婦人デー行動は全国各地で取り組まれた。
東京では「新宿大リレートーク&デモ」が200 人を集めて意気高くかちとられた

  資本家が危機と言う時にやったことは戦争じゃなかったか?
                婦人民主クラブ全国協議会 鶴田 ひさ子

 激動の新年を、元旦郵便局ビラと、4日塢遊彩浬蠎辺宣伝、ビラ配りに参加して迎えられたことを誇りに思っています。資本家ども自身が「資本主義を創り直す」(日経新聞元旦号)と言わなければならないところにきています。曰く「三度目の危機」と。彼らが危機と言う時にやったことは戦争じゃなかったか?「台湾危機は日本の有事」、「敵基地攻撃能力確保」と中国への侵略戦争構え、改憲に突進する現政権と対決しよう。
 第一次大戦時に軍隊の大移動とともにスペイン風邪が世界を覆ったが、米軍の対中戦争訓練激化の中で沖縄、岩国の米軍基地を先端にコロナが再度急拡大していることを見逃すまい。女性の現実を見ても、社会全体、自然・気候も破壊し尽くしてきた連中の言う「創り直す」のどこにも展望はない。社会を創り直すのは、私たち労働者階級の仕事だ!
 今こそ婦民の綱領「女性の解放・子どもの幸福、職場・地域に生活を守る自主的な力を築く、二度と侵略戦争は許さない」を掲げて邁進します。その柱に反弾圧闘争をしっかり据えて!


20211210京大集会
処分された学生たちが集会場を動き回る巨大みこしの中から登場し、
たたかいのアピールを行い、大いに盛り上がった。(12 月10 日 京大吉田南キャンパス総人広場)

  沖縄大学の赤嶺委員長新体制のもと、全学連は闘います
                    全日本学生自治会総連合

 明けましておめでとうございます!  旧年は7・23五輪開会式粉砕闘争、12・10京大処分撤回集会の大爆発を先頭に、学生運動の一大前進の年となりました。
 沖縄のペテン的「本土復帰」から50周年という節目を迎える中、日帝・岸田政権は「中国脅威論」を煽り、中国侵略戦争のための改憲・戦争へと猛烈に突進しています。
 今なお獄中に囚われている須賀、大坂両同志への医療放棄は、反戦の闘いに立ち上がる労働者・学生は殺すことすら厭わないという、国家権力の反戦運動への恐喝そのものです。
 沖縄大学の赤嶺委員長新体制のもと、獄中と獄外の分断、沖縄と「本土」の分断を打ち破り、昨年の成果をさらに発展させるべく、私たち全学連は改憲・戦争阻止の一大決戦へと全力で闘います。



  恐れることはない、前に進もう
                   ジャーナリスト 竹見 智恵子

 去年暮れ、フィリピンからうれしいニュースが届いた。ドゥテルテ大統領の麻薬政策を批判して闘うジャーナリスト、マリア・レッサさんがノーベル平和賞を受賞したという。彼女の仕事ぶりは、たとえ相手が大統領であっても後に引かない徹底した対決姿勢。そのため、ドゥテルテ大統領から名指しでののしられたり、側近から名誉毀損で訴えられ、逮捕された。
 裁判では禁固6年の判決を受け、保釈中の身で授賞式に臨んだそうだ。今、世界的に言論の自由がおびやかされていて、投獄されたり、殺害されるジャーナリストが増えている。同時受賞のロシアのジャーナリスト、ドミトリー・ムラートフさんも、彼が編集長もつとめる「ノーバヤ・ガゼータ」では、プーチン政権下で敏腕記者6人が殺害されたそうだ。ふたりの受賞は、今や戦争や紛争の危機が高まり、人びとの自由や人権が圧迫されていることの証左だと思う。そんな中で、マリア・レッサさんが受賞スピーチの中で言った言葉が光っていた。
  ―わたしたちが屈すれば、民主主義は死ぬ。権利は行使しなければ、失われる。
  恐れることはない、前に進もう
 マリアさんの言葉を噛み締めて、前に進みたい。


  獄中医療の改善を! 須賀さん、大坂さんの生命を守ろう! 星野医療国賠勝利!
                        医師 吉川 健明

 星野文昭さんは、徳島刑務所で、必要な検査が遅れたため、肝臓癌を大きくさせられ、ようやく手術のできた医療センターでも術後放置で、殺されてしまいました。こうした獄中の医療過誤を告発するため国家賠償請求訴訟が闘われてます。年末に肝臓外科の専門医の意見書も提出され、星野さんは、術後出血でも再開腹して止血すれば十分助かったということが証明されています。日本の獄中医療の杜撰さ、いい加減さが満天下に明らかになりました。横浜刑務所にいる須賀武敏さんは、ひどい腰痛で自力歩行が困難となり、心臓病も悪化してるのに必要な検査治療を拒否され、無理な懲役作業を強制されています。もはや刑の執行自体を中止させねば生命にかかわります。大坂正明さんは、鼻ポリープの治療も拒絶され、呼吸も苦しいのに不当な勾留を強制されています。日本の最低最悪の獄中医療を改善させ、不当拘禁をやめさせよう。

  老いも若きも闘う労働組合へ
                        元下請原発労働者 斉藤 征二

 日清戦争(1894年4月〜1896年3月)から51年間も続いた、我が国の侵略戦争、終わってみれば無条件降伏。この経緯も検証せず、戦後77年目を迎える。
 今一度顧みれば、行き詰まった自公政権が浮き彫りになる。また敗戦の代償として、米帝に突き付けられた憲法のもとで、沖縄に基地を提供した昭和天皇の責任こそが問われなければならない。
 さらに東条内閣の閣僚で、戦争の火付け役と云われるA級戦犯から総理に成り上がり、1960年安保改定を強行した岸信介はあの侵略戦争を聖戦と位置付けた。この言動を受け継ぎ、安倍元総理も「定義が定まっていない」と国会で答弁した。
 この事柄の深刻さ、重大さを平和を求める子どもたちに告げるため、老いも若きも闘う労働組合に結集し、帝国主義者たちを打倒する以外道はない。
 原発汚染水は全ての国会議員は飲んでみよと言いたい。2〜3年間飲んだ後に良し悪しを確認してから結論すべきだ。


DSC_0165
「大坂さんを取り戻すぞー!」 真っ青な冬空の下、
シュプレヒコールをあげながら、150 人で東拘包囲デモ(2021 年11月28 日 東京・小菅)

  大坂さん、須賀さんを直ちに奪還しよう
                 大坂正明さん救援会事務局長 小泉 義秀

 豊田屋に入りそびれて年暮るる 

   JR平井駅―蔵前橋通り沿いに豊田屋という居酒屋がある。争議支援、地区労の会議の後などよく寄った。当時、江戸川区労協の事務所の最寄り駅が平井だった。私が労働運動にかかわった時にすでにあった店なので創業何年なのかはわからない。十亀弘史さんから豊田屋が新装開店したと聞いたので待ち合わせたのだが、入れなかった。予約しないと無理な人気店になっている。白子鍋、鮟鱇鍋などが人気メニューだ。三里塚現闘だった横井さんが白子鍋を好んでいたことを思い出す。
 仕方なく別の居酒屋で鍋を囲んで映画の話や、獄中同志奪還の論議になった。大坂さん、須賀さんを直ちに奪還しなければならない。


  鍵を握っているのは闘う労働組合だ!
                    動労西日本書記長 山田 和広

 日本帝国主義・岸田政権打倒! 改憲・中国侵略戦争阻止! 沖縄を絶対戦場にさせるな! 三軒屋弾薬庫・日本原基地撤去の闘いを爆発させよう。改憲・戦争阻止!大行進岡山はその先頭で闘う。
   国鉄分割・民営化が破綻しJR体制は崩壊している。動労西日本は、労働組合解体を狙う一時帰休(整理解雇攻撃)を粘り強い職場闘争で打ち破った。また、JR西日本の子会社である西日本メンテックでの組合員過労死弾劾労働委員会闘争、その子会社である中国メンテックでの非正規労働者の労働災害や雇い止め解雇との闘いを、勝利的に前進させてきた。鍵を握っているのは闘う労働組合だ。動労西日本とともに闘おう。


  須賀さんを奪還し治療で私たちの隊列に!
                    動労総連合・九州委員長 羽廣  憲

 明けましておめでとうございます。
 須賀さんの命を守るための「刑の執行停止」要求は、今現在治療しないと歩けなくなる恐れがあるとの診断があり、放置しているのは強烈な痛みを伴う拷問そのものであり、それだけでも許しがたいことです。一刻も早く「刑の執行停止」を勝ち取るために全力を尽くしましょう。
 無実は無罪という当たり前の主張が支配者にとって都合が悪かろうが、無実は無罪。新自由主義が大破産し、戦争と改憲が焦点化する今年に何としても須賀さんを奪還、治療で私たちの隊列へ。
 星野国賠と大坂奪還、再審勝利に向かって意気軒昂と闘いましょう。


  〈私たちの元気のモト〉
                    たみとや副店長 富田  剛

 年末、嬉しいことがありました。
 たみとやでは、小学校先生経験者たちの無料こども塾が250回。昨年から、プチ労働者学校常連の青年を講師に、その中学・高校生バージョン爍技たみ甞始。
 そして、こども塾最初の卒業生で、5時たみの高校女子3年が、11月の反原発しゃべり場とプチ労に初参加♪
 しゃべり場発案の反五輪を「しゃべり楽しく」闘ってきて、プチ労も民衆の歴史をやって4年、今回テーマは南京大虐殺。
 大虐殺の歴史なんて知りたいかと恐る恐る聞いた彼女の答え。
「学校では自分の意見を問われない、もっと知って自分の考えを持ちたい」
 やってて良かった!
 バクさん(十亀弘史さんのこと)たちの闘いを学んで伝えていけたと思う瞬間!!
 今年もよろしく!!!


20211226入管闘争2
2021年12月26日 入管闘争

  谷口幸子さんのこと
                   東京北部ユニオン 早川 恵子

 1970年代はじめ、東大分院職組の委員長だった、谷口幸子さんが昨年急逝されました。お悔み申します。
 新聞『婦人民主クラブ』1991年1月1日付号に掲載された「反戦と職場の権利は一つ」という記事が婦民全国協、鶴田さんの奮闘で日の目をみることができました。本当に感謝です。谷口さんの主張は、体験からにじみでたものです。本当の人道主義を貫いてほしい。これは私たちへのエールであります。あらためて肝に銘じて参ります。


  体調がイマイチ…ボチボチとマイペースで
                   岡山マスカットユニオン 松尾 光武

 うつ病になって早いもので20年。身体が思うように動かないもどかしさに慣れることはあり得ません。そのような現実に向き合いつつ、とりあえず出来ることを可能な範囲でやっていくしかありません。
 帝国主義による侵略戦争が激化する中で、右翼・ファシスト勢力が台頭していきます。私たちの存在意義が問われています。
 情勢ときちんと向き合い、それぞれができることを、着実にやっていきましょう。


  統治の腐敗と社会の喪失は常に同時因果
                    関東学院大学 宮本 弘典

 冤罪被害の防止と救済に冷淡で後ろ向きな国家/社会がまともな国家/社会であろうはずがない。治安維持法体制下さながらに政治犯について意図的に冤罪を生み出す国家、それに対する批判と抵抗を失った社会は尚更であろう。統治の腐敗と社会の喪失は常に同時因果である。
  「われわれは、自分自身が生きているこの社会がこのまま腐り果ててゆくのを座視するのか、座視した
  ままでいるような人生に生きる価値があるのか。統治の崩壊が進むなかで、私たちに突きつけられるの
  はこうした実存的かつ倫理的な問い」(白井聡『主権者のいない国』)
であるとすれば、迎賓館・横田事件の当事者の運動は、生きるに値する生と社会の奪還の試みであり、実存的かつ倫理的な闘いに外ならない。理は彼岸ではなく此岸に存する。


  ゾンビよ、去れ!
    愛、寛容、共生、平和、自由絶対平和主義者、国際吟遊詩人 宮川 一樹

 ゾンビが日本国中を徘徊している。新資本主義という名のゾンビが。米国の帝国主義から生まれた新保守主義と新グローバル資本主義経済という名の悪魔の仲間入りをしようとしている。しかし、彼らの命運は、もう尽きたようなものだ。
 なぜなら、私たち市民が、Covid-19 のパンデミック(これも一種の戦争である)の災禍を契機に、社会的弱者が日々犠牲になっている惨状を目の当たりにし、つまり、彼らの虚飾がはげ落ち、彼らの悪行が露わになり、明日は我が身か、と恐怖を感じつつも、もうきっぱりと悪魔とゾンビとおさらばしよう、と意識しだしているからだ。世界中の誰もが生きていて楽しいと心底感じられ、日々の衣食住に安心でき、軍隊と戦力と戦争の無い、貧困の無い、死刑の無い、原発の無い、差別と構造的暴力の無い、平和で公正な市民社会を作るのは、私たち市民一人一人の知恵と創意工夫と行動力にかかっている。悪魔よ、去れ! ゾンビよ、去れ!       2022年1月7日(金)



  裁判でお世話になっている先生方から新年のメッセージです
  真に社会のための役立つ研究成果は一つの学問分野だけでは不十分
                   鳥取大学名誉教授 岸田  悟

 新年明けましておめでとうございます。
 皆様は牾愃殕珊膈(interdisciplinary)という言葉をご存知ですか。二十数年前に留学した英国ケンブリッジ大学の「超伝導に関する学際融合研究センタ」から私は、この言葉を知りました。今、退職して4年が経過しようとしておりますが、この牾愃殕珊膈瓩箸いΠ嫐が分かるようになりました。つまり、「研究者として先端的な学術成果を公表するのではなく、真に社会のための役立つ研究成果は一つの学問分野だけでは不十分である」ということです。
 我々が取り組んできた事件では証拠が少なく、「不鮮明な指紋判定の結果」が「有罪」の有力な証拠となりました。この「不鮮明な指紋」は時が経過しても物理的に変化しない証拠であり、科学技術の進歩により、以前の鑑定官による「指紋に対する鑑定結果」を明確に否定し続けてきました。これは、「過去の判例に基づいて判決を下す」という態度に固執して、科学技術の進歩を学ぼうとしないことによる弊害ですね。裁判における刑罰の重さは犹実認定(殺意等を含む)瓩飽預犬垢襪噺世錣譴討い泙后I堊明な証拠を指紋による個人認証技術に関わっている研究者が「本人の指紋とは異なっている」との意見を無視する理由を理解することができません。
 犁嫖勝μ戯甅瓩貌海朗報、つまり「事件を有罪とした唯一無比の指紋の鑑定法が間違っていた」という情報が最近、得られました。このような時こそ、学際融合研究の成果を活かすべきではないでしょうか。


  抵抗の文化の記憶喪失からの回復を
                  国立大学法人佐賀大学名誉教授 豊島 耕一

 世界で日本だけ賃金が上がらないという話は主要メディアでも言われるようになりましたが、そのことと労働争議との相関に触れたものは見かけません。労働政策研究・研修機構によれば、2018年の日本のストライキの延べ日数は韓国の550分の1、アメリカのなんと2800分の1です。要するに、闘わないから賃金が上がらない、ということでしょう。最近出版された Full Spectrum Resistance瓩箸いλ棔Aric McBay 著)の、「文化的記憶喪失」という言葉に目が止まりました。
 独裁は人々の闘いの記憶を破壊することで可能になる。ひとたび文化的記憶喪失に陥ると、独裁は永遠に続いているように感じられ、抵抗は無意味で、ありえないことのように感じられる。しかしこの記憶喪失は、たとえ長い時間が経っても元に戻すことができる、およそこのようなことが書いてありました。
 我々はまさに抵抗の文化の記憶喪失状態にあり、昨年もこの年頭メッセージ欄で繰り返し触れたところですが、膨大な百姓一揆の記憶も含め、抵抗の記憶を呼び起こすことが大事ではないでしょうか。



 平和橋過ぎて二つ目忍橋(しのぶばし)バス停の名に滲む戦後史
              十亀弘史(1月9日付朝日新聞「朝日歌壇」掲載)



  家族からみなさまへ
2021.11.26-02
須賀さんの「刑の執行停止」・獄外治療実現に向けた、
新たな闘いの出発点となった、申し入れ行動(2021 年11 月26 日 横浜刑務所前)

  最後に勝つのは私たち
                          須賀 陽子

 大晦日からの大寒波。新年早々に東京でも久しぶりの雪。雪景色は美しいけれど、この正月を懐も体も、さらに心も、凍えそうな状況で迎えた人も多いはず。
 人の命がいとも簡単に踏みにじられ、労働者が人間ではなく動物のように扱われるのは、もはや「塀の中」だけではありません。行きつく先は戦争。それがもう目の前に来ています。
 必要なのはただ一つ、「社会変革」「資本主義社会の転覆」という言葉をただの言葉ではなく現実の強力な闘いに変えること。獄中と獄外の団結をそのためにこそさらに強化しましょう。最後に勝つのは私たちであることを確信して。


  『熊鷹の生態』について
                          福嶋 明宏

 私が、20歳の頃の話です。山形在住の、日本最後の鷹匠(たかじょう)と言われた沓澤朝治氏(くつざわあさじ)(1896〜1983)を訪ね、それこそ、「三顧の礼」を重ねて、氏と十日間ほど寝食を共にしたうえで、鷹匠としての熊鷹の生態、研究、体験、技の体得などの集大成を聞くことができました。氏がまとめた直筆の原稿もいただきました。それをもとに2007年『熊鷹の生態』という30ページの冊子を作りました。(ネットで検索すれば、アマゾンで今でも購入できます)
 熊鷹は、絶滅危惧種ですが、それは自然や環境の破壊が熊鷹の餌を激減させた結果でした。沓澤氏との出会いは、私の忘れがたい青春の思い出です。
 今年もよろしくお願いします。



  1・28横浜刑務所申し入れ行動へ
DSCN1547
年末、一挙に寒さがやってきました。
須賀さんは4度目の冬の寒さと闘いぬいています。ガンバレ! 須賀さん! すべての受刑者!

 明けましておめでとうございます
 新年早々、4日、神奈川・星野文昭さんを取り戻す会に集う神奈川労組交流センターと婦人民主クラブ全国協議会・相模原支部の方々とともに、宣伝カーを仕立てて須賀武敏さん激励と周辺住民へのアピール、刑務所に隣接する港南区役所前でのビラまきを行いました。
 須賀さんへの医療の放棄、獄中処遇のひどさを弾劾し、須賀さんの「刑の執行停止」、即時釈放を訴えました。神奈川の皆さんが年末、周辺住宅へのビラ入れを行ってくださったこともあって、ビラの受け取りは、2人に1人という感じで、とても好反応でした。中には「年末、うちに入っていたビラを読みましたよ。がんばって!」という人、「前にもここでやってましたよね」と私たちのことを覚えていてくれる人もいて、大変励まされました。
 入管施設や、刑務所など収容施設で人権・命・健康が踏みにじられています。労働者民衆の貧困・格差を顧みず、命も踏みにじる政治は、改憲・戦争につながるものだと訴えれば、通じるものだと確信しました。
 来る1月28日、須賀さんの刑の執行を停止し、須賀さんが信頼できる医療機関での検査と治療を保障せよと要求する申し入れ行動を行います。ぜひご参加ください。

記事検索
迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会

賛同とカンパのお願い

 賛同会員になって下さい
 年会費一口 3000円
 「無罪!」を送付します
   郵便振替口座
  00170-2-279274

 連絡先 〒105-0004
  港区新橋2-8-16
   石田ビル4F
  電話03-3591-8224

メールアドレス
 hosyaku@mte.biglobe.
 ne.jp

須賀武敏さんに
激励の手紙を
 〒233-8501
 横浜市港南区港南4-2-2
   横浜刑務所
ア ー カ イ ブ

『序局』 第20号
改憲と闘う国際連帯
総合雑誌

安倍を倒し
社会変えよう
 
     Twitter
.
QRコード
アクセスカウンター

    .
    • 累計:

    • ライブドアブログ