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日韓国際連帯の感想

その 1

全学連副委員長 大森靖之



11月12日夕方、私を含めた日本の学生訪韓団は韓国の地に降り立ちました。

世界中で大恐慌がますます深化しています。その只中でアメリカのオークランド州では伊藤忠商事などによる労組破壊に対抗し、ILWU(米西海岸港湾労組)主導によるゼネラルストライキが闘われています。ギリシャを初め、ヨーロッパ諸国、全世界で労働者階級が闘いに決起しています。

ILWUを誕生させたビックストライキ (1934年)

「恐慌のつけを労働者階級に押し付けるな!」韓国でもアメリカとの不平等貿易協定を許さず、民主労総により『米韓FTA粉砕』の国会突入闘争が闘い抜かれています。そういう中での今回の訪韓でした。

FTA反対


労働者の団結した行動で時代は動いているなぁ、と感じながら民主労総の労働者大会前夜祭に参加しました。歌あり踊りあり演劇あり、で老若男女が元気いっぱいにリズムを生み出すセレモニーでした。とてもウキウキしました。広場には1万人近くが集まり、あちこちに立てられたテントは大賑わいです。

まず私が驚いたのは民主労総の労働者組織数の多さです。組織された労働者の海。これだけ集まれば見ているだけでこちらが活気付きます。日本でも大きな運動をやりたいなぁと純粋に思いました。

次に驚いたのは飲み食いの席です。言語の壁には当然ぶち当たったのですが、おもしろいものでこちらが自信たっぷりに登場すると何とかなります。こういう時は、自分の「人格」で渡り合うのが重要なのだとひしひし感じました。


訪韓集合



翌13日は韓国労働運動の烈士の墓に赴きました。

1970年代に韓国軍事政権による労働運動の圧殺に対して、焼身自殺をもって抗議したチョンテイル烈士の墓を訪れました。彼の決起なくして今日の韓国民主労働運動はない、と言われるほど重要な人です。その母イソソンさんは彼の死後、民主労働運動を長年支え続けて来られましたが、この冬亡くなられました。ご冥福をお祈りします。

墓前


その日の昼から夜にかけては、いよいよ民主労総の本大会です。4万人が集まり広場は埋め尽くされました。全学連の仲間は広場に青い全学連旗を高々と掲げ、日本からの登場をアピールしました。

つづく

「無罪!」第80号より