迎賓館・横田でっち上げ爆取弾圧裁判

差戻し控訴審

最終弁論・要旨 <中>

(3)

被告団

原判決の金沢借家に関する認定の誤り

金沢借家についての原判決の認定は、私たちを「有罪」とするために、野放図かつ度外れな虚構を述べています。原判決は、須賀さんが病気療養のために1人で住んでいた借家えしかない金沢借家について、なんと、その借家で「須賀被告人と十亀被告人が信管を製造していた」と認定しているのです。

最終弁論の「第3 原判決の金沢借家に関する認定の誤り」は、原判決のその認定がどれほど事実とかけ離れた荒唐無稽の悪辣な判断でしかないかを、証拠を示して徹底的に明らかにしています。

そもそも原審(差戻し一審)における須賀さんの供述によって、金沢借家が須賀さんの療養のための借家でしかなく、信管製造ともまた十亀さんとも全く無縁であることは、明白に立証されていたのです。第3章はまず、須賀さんのその供述の真実性をあらためて明らかにしています。

その上で、原判決が「金沢借家から搬入されたもの」とする「A−801段ボール箱」が、「金沢借家由来」のものではなく、岩手借家で作られたゴミ箱でしかないことを具体的な根拠を挙げて論証しています。また、「岩手借家押収物は本件両事件以前から須賀被告人らが保管・管理していた」という、原判決の「保管・管理」認定を打ち砕いています。

さらに、A−801段ボール箱から押収されて、原判決が「金沢借家で信管を製造していた証拠」だとしている甲339、340メモが、1986年10月の岩手借家での信管製造の際に作成されたメモにすぎないことを、詳細に立証し、原判決の金沢借家認定が決定的に誤っていることを明らかにしています。

原判決は、時系列的には、まず「須賀・十亀両被告人による金沢借家での信管の製造」を出発点とし、その上に「メモはオリジナル」認定と「3人一班」認定を重ねて、最終的に「板垣被告人を含む被告人3名の本件両事件への関与」を認定しています。

最終弁論の第3章は、その「有罪」認定の「出発点」を根底的に粉砕しました。そのことだけによっても、直ちに無罪が宣告されなければならない重さを持っています。

(以下次号)

バラ1『無罪!』第97号より