迎賓館・横田でっち上げ爆取弾圧裁判
差戻し控訴審
坂井眞 弁護人
本件の核心は2つのミッシングリンクの問題です。
つまり、この事件と被告人3名との間の時間と空間が繋がっていないということです。それをどう説明できるのかどうか、というのが根っこなんです。
そこで、今回の判決は、メモがオリジナルであると認定し、だからそれを解釈すれば、3人がやったことが分かると言って、これらの ミッシングリンクを乗り越えようとしたのです。逆に言うとメモのオリジナル性が崩壊すれば、判決の論理ではこのミッシングリンクは繋がらなくなるということです。
ではなぜオリジナルだといっているのか。めちゃくちゃなところを1点言いますと、「やはり根本的な疑問は、当時、中核派にとっては喫緊の課題であった爆弾製造という任務を担った被告人らが、多数のメモ類を相当の時間をかけ、…書き写したというのは、俄かに措信し難い。」と言っている。これだけで認めちゃうんですか、ということなんです。
われわれは、何で書き写したのかいろいろ主張しました。それらの事実について、裁判所がそう思わないからという理由だけで無視している。
勝手に「喫緊の課題」で中核派は一生懸命だったと断定し、だから「単純に元のメモ自体を傍らに置き、爆弾の開発製造過程で参照すれば足りることである。」とも言っている。非常に荒っぽいんですが、巧妙にそういう表現構造をとって、メモを書いた君たちがやったんだろうと言っている。
だけど良く見ると、穴は一杯ある。そういうところは見ない振りをして判決は書かれています。そういう事実関係を丁寧に拾って行くことが必要なのだと思います。
(発言要旨)
『無罪!』第99号より



