東京オリンピック誘致の犯罪性 (1)

『序局』編集者

今回の東京オリンピック誘致は、私には<戦争の予行演習>のように思えてなりません。あるいは、1936年のナチスによるベルリンオリンピックを想起させます。

 「国家総動員」であり、反対する者は「非国民」のように見做し、テレビも新聞も「翼賛」一色となり、さらに皇族の利用さえなされています。もたらされるのはゼネコンや大手不動産業者のぼろ儲けと自然破壊。

そして何より福島の切り捨て。招致演説などでなされた安倍の「断言」は激しい怒りなしに聞くことはできません。曰く「状況はコントロールされており、東京にダメージは与えない」。「汚染水の影響は原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」。安倍は、「完全にコントロールされ、ブロックされている」などと嘘を重ね、また、福島がどうなろうと知ったことではないという姿勢を露わにしています。

b hukushima
2012.3

さらにすさまじいのは次の発言です。

 「健康問題は今までも、現在も、将来も、まったく問題ないと約束する」。

 すでに明らかになっている子どもたちの甲状腺障害の異常な発生は事実じゃないとでもいうのでしょうか。さらに「将来」について、どこが「まったく問題ない」のか!!

 福島だけでなく、東京を含む広大な地上と広い範囲の海上と海中と海底を、除染しようもなくしかもますます広く汚しながら、なにを「約束」するというのか!!

 新聞の片隅に(そのスペース以外は全て「東京オリンピック万歳」の記事で埋め尽くされています)相馬市の漁業者の声が引用されています。「ふざけんじゃない。原発をコントロールできないから、汚染水にこんなに苦しんでいるんじゃないか」。

原発事故についての安倍の「問題ない」発言を決して許してはなりません。原発について安倍に「約束」できることなど何もありません。

つづく