東京オリンピック誘致の犯罪性 (2)

『序局』編集者 

レニ・リーフェンシュタールが「ファシズムの美学」(『序局』第2〜4号、白井佳夫さんの「レニ・リーフェンシュタールは戦争犯罪人だったのか?」をお読みください)に則って最大限に美化しようとしたベルリンオリンピックに限らず、オリンピックは全て政治的な催しであり、本質的に支配階級のための巨大イベントでしかありません。しかし、その中でも、3・11後の今回の東京オリンピックほど、眼前に生起している最も深刻で切実きわまる問題を覆い隠す意図の明らかなオリンピックはありません。

 さらにいえば、2020年までの7年間に、日本と世界で、自然と人間社会においてかつてなく激烈な何かが起こる可能性は大いに存在します。大戦争にしても勃発しないと断言することはできません。世界の資本主義体制はそれほどの危機に直面しています。

 東京オリンピックなど実際に開催できるのか、巨大な?:疑問符をつけなければなりません。


昨日(9月10日)私は、私が住む江戸川区の団地の側の荒川にかかる橋の上で異様なものを目にしました。橋の真ん中に迷彩服姿の自衛官が1人で腰をかけ川面を凝視していたのです。初め釣り人かと思いましたが、ごつい無線機のようなものを傍らに置いた、まぎれもない軍人でした。ぎょっとしました。

後で荒川の河川敷に下りて行ったら、「スポーツ祭り東京2013」のボート競技開催の前日準備が行われていました。そして、全国の県名を掲げたテントの脇に並んでいたのは、数輌の暗いカーキ色の自衛隊車輌でした。


B荒川河川敷の自衛隊



 もともと巨大なスポーツ大会は、どこでも軍隊との縁が浅くありません。東京オリンピックは、もしそれが実現されれば、「平和の祭典」どころか極めてキナ臭い行事になるにちがいありません。

『無罪!』第101号より

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