『無実で39年 獄壁こえた愛と革命 星野文昭・暁子の闘い』を発行して

奪われたすべてを奪い返すために、

共に闘いましょう

星野暁子2(その1)



星野暁子

本が発行されてから、あらためて、読み直してみました。

そして思ったことは、絵画と詩と私の手記それから再審について、そして、今星野闘争が到達した内容の全部を網羅する本になっていると思います。

一番みなさんに知ってもらいたいことは、無期という重さを持った攻撃と闘う中で、格闘する中で、愛を育み、団結を育んできたという過程をみなさんに知ってもらいたい。

弾圧というのは、闘わなければ、家族もバラバラになり、人間を引き裂いてしまうんだけれど、ちゃんと弾圧と向き合い、闘ってきたことで豊かな愛情、関係を積み上げてこれるんだということを、みなさんに伝えたいと思います。

今、非正規の攻撃だったり、人間がバラバラにされ、分断されていく、ほんとに生きていけない状況がある。それに対して、人間が寄り添う中で闘ってこれるということを示したいですね。この本はそういうものとして書かれていると思いますので、是非多くの方に読んでもらいたいと思います。


無期攻撃は一生獄から出さないという内容をもって迫ってきましたから、中途半端では、やってこれなかったんです。私たちは無期の重さに、とても苦しんだ時期もありました。だけど心を寄せ合い、思いを傾け合って、生きる中で、笑顔でお互い面会できるようになっていったんです。

無期の中でも、生きる喜びを満たしあっていけるということが分かったときに、すべてが変わってきたと思います。

だから、絵も、刑務所というのは色彩のイメージとして暗いものですけれど、だからこそ、文昭は豊かな色彩を描いています。そこに生きる喜びを描いています。奪われたがゆえに奪い返して、そこに生きる喜びをつかみとってきたんですね。そして現実に立ち向かっていく力をお互いつくり合えたんです。

それは、今私たちが世の中を変えていくために闘っている、その闘いと一体なんです。人間として生きる喜びそのものなんですね。

つづく

無実で39年 獄壁をこえた愛と革命―星野文昭・暁子の闘い 01-0004