もう一歩が勝負だ! 正念場の国鉄闘争
解雇者の怒りと連帯し11・3へ
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戸田伊作(共に闘う国労の会)
★ 葛西(JR東海会長)が首切りの下手人
この過程で、国鉄当局と設立委員会が「別法人」のベールをかなぐり捨てて、首切り計画を謀議し実行した事実を新たな証拠を動労千葉は提出しました。また動労カクマル松崎を先頭に改革労協が、公然と首切りを要求した裏切りは、全労働者の憎しみの的です。
動労千葉は、中曽根の「意識してやった」の中身を明らかにし、JR東海会長の葛西などを証人申請し、裁判的にも追い詰めてきました。
東京地裁(白石裁判長)は、「動労千葉等の国鉄分割・民営化に反対する労働組合に属する職員を差別し、不利益に取り扱う目的、動機の下に名簿不記載基準を策定した」、「組合員らに対する不法行為を構成する」と断定しました(12年6・29)。しかし、「解雇撤回」を拒否し、損害賠償も「再就職相当期間」だけに切り捨てました。この白石裁判長は最高裁により更迭されました。
今回の難波判決(東京高裁)は、上記白石判決を踏襲し「国鉄の不当労働行為」を認めました。「国鉄に不当労働行為意思はあった」と判決文に記してあります。この判決の前に最高裁は、国労秋田闘争団の小玉さん(高裁で敗訴)の上告を棄却し牽制しましたが、この内容にも反する認定です。
しかし、あくまで「解雇撤回」を拒否しました。JR設立委員会が採用基準に照らして、組合員を「採用したはずであると認めるには足りない」と言っています。解雇撤回しない理由として、「JRが採用を拒否する可能性がある」と言い出したのです。とんでもない暴論です。
国鉄改革法23条は、名簿は国鉄が作成しJRはそのまま受け入れる、だから不当労働行為があってもJRに責任は及ばないとするカラクリが前提です。実際、名簿搭載者は全員JRに採用されました。
この前提を覆して、JRが採用拒否する可能性がある(それこそ不当労働行為だ)と言い出したのです。こんな身も蓋もない「へ理屈」で解雇撤回が消されてたまるか! 敵の根底に流れるのは「ストをやった動労千葉組合員の解雇は撤回しない」という、憎悪だけです。敵はボロボロです。後一歩で、ストで闘った動労千葉は正しかったになります。
★「俺の首を切ったから、事故多発になるんだ」
判決を前後して、JR北海道のレール危険個所放置、事故隠し、事故多発が露呈し社会問題になっています。「俺の首を切ったから、こんなざまになるんだ」という国労北見闘争団の成田昭雄さん(保線労働者)の叫びこそ真実です。安全破壊はJR体制全体にはびこっている。
動労千葉、動労水戸、国労郡山工場支部は、JR東の検修外注化・非正規化、被曝労働強制に果敢に闘っています。国鉄分割・民営化こそ、「ブラック企業」の原点です。青年の怒りに火が付き、総反乱が始まっています。貨物、3島の経営赤字も限度を超えました。
国鉄闘争は、解雇撤回の正義が青年の心をとらえはじめています。「不当労働行為があっても、解雇撤回はしない」と、「労働条件で文句があるなら派遣元に言え」は同じカラクリだからです。こんなペテンは労働者の団結の前には通用しないのです。
新自由主義の終わりの鐘が世界中で鳴り響いています。決着を付けるのは労働者の闘いです。11・3全国労働者総決起集会の成功を勝ち取り、共に進撃しましょう。
『無罪!』第102号より



