お薦めの記事ばかりで、全部詳しく紹介したいのですが、ここではそれぞれ一言だけ。
‣ 実践的なドキュメントは、過去の事実についての記録にとどまるものではありません。それは、これからの闘いをしっかりと引き出す力を有しています。巻頭の「2013年日本の熱い夏」、また「8・5ヒロシマ世界大会」、「ふくしま共同診療所9・8報告会」、「全国水平同盟結成大会」の報告は、そのような力に満ちた生きたドキュメントです。
‣ 「国鉄分割・民営化はまだ何一つ決着がついていない」(田中康宏動労千葉委員長と葉山岳夫同顧問弁護団長の対談)は本号の圧巻です。分割・民営化に対する闘いの歴史と本質が深く全面的に明らかにされています。その闘いが全ての労働運動にとってまさに「最も今日的な課題」であることがはっきりと把握できます。
‣ 「郡山工場で被曝労働に立ち向かう」(国労郡山工場支部・橋本光一さんに聞く)。闘いが意識を変え、意識が闘いを変える。労働者の底力とはこれなんだ! と胸が躍ります。
‣ 「『水産業復興特区』と闘う」(佐藤清吾宮城県漁協十三浜支所運営委員長)。心を鷲掴みにされます。真摯で迫力に満ちた告発文です。写真の筆者の風貌も見事です。
‣ 「ドイツ 反原発の旅」(椎名千恵子さん)。ただの「旅」なら、順に日付を追った旅行記になるのでしょうが、まさに「反原発」の旅。国境を越えた連帯の旅を、日付順ではなく、弾む心のままに表現して読む者の心も弾ませ元気付けます。
‣ 「原発事故による健康障害」(崎山比早子医師の講演)。低線量内部被曝によるDNA損傷の機構を明快に説き明かし、また、被曝医療体制の決定的な不備を衝くなどして、説得力に富み、原発に対する深い怒りを改めて喚起されます。
‣ 「労働運動に垣根はいらない」(世田谷地区労顧問/花輪不二男さんが語る)。私がインタビューをさせていただきました。お話をうかがった時に、その場で私が感じた驚きや興奮や励ましが、読む人にもそのまま伝わる記事になっていればうれしい限りです。
‣ 「映画『風立ちぬ』を作って引退した宮崎駿監督を徹底分析する」(「白井佳夫の現代映画論講座第4回」)。最もタイムリーなテーマについて「徹底分析」を開始された白井さん。ご本人が示唆されていたこの先の展開に期待大です。
‣ 森英樹さん、鎌倉孝夫さん、宮本弘典さん、西村正治さんの論文が、それぞれに目の前の現実を厳しく底から撃っています。正確さと深みのある論文は、読みながらやはりとても面白いと感じます。
‣ 『序局』の編集主体は破防法研究会。破防法と激突した法廷闘争はいま、労働裁判における闘う弁護団の徹底した攻勢(「労働裁判の最前線から」)、また、暴処法弾圧を打ち破った法大学生運動(「暴処法弾圧『被告』鼎談」)などにしっかりと引き継がれています。
‣ 『獄壁を越えた愛と革命』を紹介する西村豊行さんは、同書を「再審勝利へ構築された銃座」ととらえ、その威力と魅力を、簡潔にしかし真に誠実に明らかにされています。
つづく



