ブログネタ
無罪 に参加中!

豊島氏2014上告趣意書添付「豊島意見書」を提出して

(2)

豊島耕一(佐賀大学名誉教授)

裁判長による「誘導尋問」

 なお、結論を左右するほどの問題ではないとは思いますが、一昨年10月22日の私の証言で、判決文で甲361メモのプログラムの弾道計算が「非常に汎用性が高」いものと述べたとされているのに違和感を覚えました(判決文33頁)。変数を自由に変えられるという意味でそもそもプログラムというものが「汎用性」がある、という以上のことではないので、「非常に」という言葉にひっかかったのです。

 そこで速記録を見直すと、裁判官の「非常にこれは汎用性が高いものだという点で・・・理解でよろしいですか」という問いに、「非常に汎用性が高い.はい,そのとおりです」とたしかに答えたようです。問いの「非常に」という言葉をおうむ返しにしてしまったようで、これが判決の正当化に使われているところから見ると、ひょっとしたら誘導尋問だったかも知れません(※2)。

つづく



※2

 控訴審(原審)で豊島証人は、甲361メモが鍋爆弾の弾道計算に使用されたことを立証した。その点について原審判決は認めざるを得なかった。

 もともと、甲361メモについて、検察官は本件両事件の弾道計算に使用されたメモであると主張していた。しかし、甲361メモに記載されているプログラムは、鍋爆弾の鉛玉の飛距離計算のために使用されたメモであり、原判決もその可能性を認めざるを得なかった。

 しかし、甲361メモが鍋爆弾の計算ために使用されたことを認めると、甲361メモが鍋爆弾のために書き写された非オリジナルメモである可能性を否定できなくなる。そうなると、非オリジナルメモであることが補強されてしまう。

そこで原判決は、同メモは「非常に汎用性が高」いから、鍋爆弾の計算に使われたからと言って、本件両事件との関連性を否定できないなどと、論点をすり替え、甲361メモの非オリジナル性を打ち消そうと強弁している。

そのような判決を書くために裁判長は、豊島証人にたいして「誘導尋問」を行った。

注釈・事務局




写真は「NAZEN福岡・久留米学習会報告」より転載