川添安保法「成立」で

改憲・戦争情勢は一変した

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川添順一(とめよう戦争への道!百万人署名運動・事務局)

7月選挙は改憲決戦

第三に、国家緊急権の新設を狙う明文改憲に突き進もうとしている。

11月10日、安倍は衆院予算委員会の閉会中審査で、改憲について「改正すべき条文として、どの条文にしていくかを議論していく。そういう段階にある」「(自民)党において、緊急事態条項からやるべきだという議論もかなり有力だ」と答弁した。

11月28日、安倍は自ら会長を務める超党派議員連盟「創生日本」の懇親会に出席し、「(憲法改正の)推進のためにも、来年の参院選に皆さまの支援をお願いしたい」と協力を求めた。

改憲派は今、焦りと危機感に襲われている。11月10日、日本会議が主導する「今こそ憲法改正を!1万人大会」が日本武道館でひらかれ、安倍はビデオメッセージを寄せた。集会では、憲法改正の賛同者が445万人集まったと発表された。しかし、日本会議の幹部は本音でこう話す。「安保法制への猛反発で、『憲法改正はいまはとても無理』と考える国会議員も多くなった」「私たちが目指してきた参院選での国民投票の実現は、大変厳しい状況にある」「安倍さんに多少ぐらつきがあっても、我々がリードして牽引車にならないと日本国は生き延びることができない」「参院選で勝ったら、次は本当の安倍晋三が出てくるのではないか」と。

 闘えば勝てる。2016年、改憲と戦争を阻む歴史的決戦に挑もう。