無 罪! 206号

  本誌206号  目  次

  ★「セカンドオピニオン実現」に向けて勝負の時                須賀武敏
  ★横浜刑務所長宛「申入書」「執行停止」要望署名、第一弾411筆を提出! 
                                        完全無罪をかちとる会
  ★「本当のことを考える人は牢屋に入る…」                  十亀弘史
  ★天皇制と宗教問題について考える その7
             アメリカを動かす宗教ナショナリズム 5        板垣 宏
  ★今年も庭に野菜を植えました                        福嶋昌男
  ★拘束・拘禁から仲間を取り戻す                       高橋道子
  ★汚染水海洋放出反対! 福島は黙らない                   椎名千恵子



   獄中に暑中見舞いを送って下さい
 須賀武敏さん
  〒233-8501  横浜市港南区港南 4‐2‐2
 
 大坂正明さん
  〒105-0004  港区新橋2−8−16石田ビル4F 大坂正明さん救援会気付


     横浜刑務所申し入れ行動にご参加を!
   ブログをご覧の皆様へ
        
2022.7.7    完全無罪をかちとる会・事務局
 連日猛暑が続いていますが、皆さん、お元気でしょうか。6月に梅雨が明け、一挙に真夏日に突入するなんて、70数年生きてきて初めてのことです。やはり異常気象という以外ないのではないでしょうか。
 気候変動も激しいですが、世界情勢もとてつもなく激しいものがあります。私たち、今を生きる者にとっては、第2次世界大戦の戦後に限って言っても、いくつもの「歴史の分岐点」といえる状況と遭遇してきましたが、今ほどリアルにそういえる状況はなかったのではないでしょうか。一言でいえば、「新たな戦前」です。つまり、ウクライナから始まった戦争は、アメリカによる中国侵略・米中対決を核心として、アメリカ・NATOブロック(日本も含め)と中国・ロシアブロックとの世界戦争・第3次世界大戦に向かっていることが日々明らかになってきているのではないでしょうか。そうした情勢下、とりわけ岸田政権は露骨なまでに前のめりになって、戦争と改憲へしゃにむに突進し始めています。まさに「新たな戦前」が私たちの眼前で展開されていると思います。
 「新たな戦前」「新たな戦時下」での獄中闘争を、須賀武敏さんは、不屈・非転向で闘いぬいています。最新情報では、今週か、来週には、医療センターで、大腸内視鏡検査が行われることになったようです。しかし、腰椎・脊椎のMRI検査は予定されていないとのことです。権力との激しい攻防が展開されているのは間違いありません。獄内外一体で、命と健康を守り抜く闘いを、戦争絶対反対の闘いの一環として、団結して闘いぬきましょう。


7月22日(金) 13:30 横浜市港南区役所1階ロビー集合

 なお、申し入れの際、この間集めた「執行停止」要望署名の第2弾を、刑務所当局に突きつけたいと思います。また、その後、街宣・署名活動と、獄中激励・周辺住民への街宣も行いたいと考えています。熱中症対策を各自、しっかりと行っていただいたうえで、ご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。


須賀さんの「刑の執行停止」

要望署名にご協力を


                    
署名用紙はこちらからロードして下さい

  須賀武敏さん「刑の執行停止」を求める要望書署名にご協力を    
資料―事情説明(2022年3月作成)
  〈よびかけ〉
   家族 須賀陽子( 妻)
   元被告団  十亀弘史/板垣宏/福嶋昌男
   再審弁護団 藤沢抱一(東京弁護士会)/内山成樹(東京弁護士会)/
   坂井眞(東京弁護士会)北川鑑一(東京第二弁護士会)/山本志都(東京弁護士会)
   迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会共同代表 桜井善作/藤井高弘
   連絡先(署名送り先)   迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会
     〒105-0004 東京都港区新橋2-8-16 石田ビル4F TEL/FAX 03-3591-8224

        
呼び掛け文はこちらからロードできます。


獄中からの便り             

「セカンドオピニオン実現」に向けて勝負の時

                   須 賀 武 敏
 皆さんのこの間の熱意と気迫溢れる闘いで、ついに待望の医療情報第二弾を入手できます。本日6月7日、東京矯正管区長より開示決定された膨大な医療情報一式が届いたと、当局より告知されました。
 交付は多分6月9日(木)になると思います。来週の13日には妻宛にこの書面一式の窓口宅下げの申請を行います。
 当局の悪意ある妨害がない限り、16日(木)からこの書面一式を窓口で受け取ることができると思います。
 第二弾の医療情報には、この間、焦点になっていたMRI検査(2020年6月9日、医療センターで行った検査など)結果の画像も含めてセカンドオピニオンを実現する上での、決定的情報が含まれています。この医療情報を一日でも早く信頼できる医師に届け、医療的検証が進めば、情勢は大きく動きます。
 間違いなく、私の命と健康を守る権利を獲得する「セカンドオピニオン実現」の希望の扉を確実にこじ開ける展望が開かれると思います。
 6月末から7月いっぱいが「セカンドオピニオン実現」に向けての勝負の時です。その意味で、再審弁護団の5月21日付けの「要望書」と完全無罪をかちとる会の5月26日付けの「申入書」は横浜刑務所当局と医療センター当局に喝を入れる決定打になると思います。
 私の方も、この医療情報一式を9日から12日にかけて全力で検証することにします。その検証報告を6月13日付けの速達で山本弁護士あてに知らせることにします。
 体調の方はまあまあです。まだ確定ではありませんが、コロナの感染が、受刑者or職員に拡大しない限り、明日8日より、増入浴が実施される可能性があります。そうすると、午後4時までの作業が1日減ることになります。今の私にとっては、激痛発作を予防する上での、決定的な治療薬になります。さらに、梅雨に入り、蒸し暑さが30度を超える猛暑になると、作業日に毎日シャワーが実施されることになります。そうすると、私の養護工場は、特別にシャワー順番が、毎日一番に設定されることになっています。すると、作業終了は、遅くとも午後3時半になります。早い場合は午後3時の時もあります。私にとっては、午後2時半〜4時までの作業が、激痛発作を誘発する「魔の1時間半」といえるので、本当に助かります。
 今の私にとっては、横浜刑務所の処遇状況にあっては、工場作業を継続しつつ、激痛発作を予防して乗り越えることが最良の治療薬なのです。病舎の生活は最悪なのです。医療センターや府中刑務所の養護工場での処遇状況であれば、工場作業を継続しつつ、激痛発作を予防し乗り越える、保存療法を保障する最低限の動作時限が確立されています。この点が決定的に重要です。
 この点を、外の信頼する医師に対しても、具体的に理解できる説明、説得を行う必要があると思っています。腰に限界を超える過重な負担を強制的に、長時間、長期間加えられれば脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の持病を抱える人は、だれでも腰痛の悪化が、限界を超えて進行し、手術以外に治療の方策がなくなる状況になるのは避けられません。
 逆に、腰痛治療の最良の、最善の方策である保存療法が保障される処遇状況であれば、手術の必要なしで、腰痛の改善を図ることが可能であり、できるということです。
 今回の開示された医療情報に踏まえて、何としても「セカンドオピニオン」を実現し、腰痛治療の最良で、最善の治療策である保存療法・運動療法を保障する処遇状況の権利としての獲得を当面最大の目標にして、6月末から7月いっぱいの闘いを強力にやり抜いていこうと思っています。共に頑張りましょう。            6月7日 記

〈事務局から〉
 須賀さんがかかえる重篤な疾患は、幾つかありますが(次ページ「申入書」参照ください)、中でも腰椎すべり症(脊柱管狭窄症との合併)の悪化が最も深刻だと考えています。したがって、MRIの検査を要求し、医療センターへの移監を要求し、さらには、「刑の執行を停止」し、須賀さんが信頼できる外部の医療機関での、診察・治療を要求しているわけです。命と健康を守るために実現すべきすべてを要求しなければなりません。その一環として、医療センターと横浜刑務所在監中(2018年3月から2021年11月まで)に行われた医療行為の情報すべてを開示せよと要求し、すでに第一弾が3月に開示され、第二弾が先日開示されました。これ自身は率直に言って画期的な事態です。
 現在、須賀さんの手許にあり、まず彼自身が検証しており、速やかに弁護団のもとに送られてきます。特に、第二弾の中にMRI検査を含む諸検査の画像があります。この画像が「セカンドオピニオン」に本当に役立つのか否か、が決定的です。整形外科専門医に診ていただくことにより、次のステップに進んでいきたいと思っています。須賀さんが書いているように今が「勝負の時」です。

 須賀武敏さんの命と健康がないがしろにされている!             

「執行停止」要望署名、第一弾411筆を提出

 申  入  書                    
 横浜刑務所長殿 2022年5月26日 迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会
  記

 貴刑務所当局には、在監受刑者の命と健康を守る義務があります。
 私たちは貴所に在監している須賀武敏さんの命と健康が貴所当局によってないがしろにされている現状を看過できません。
 そこで、私たちは、今年初めから、法務大臣、横浜地方検察庁、横浜刑務所長の3者に対して、「須賀さんの刑の執行を停止し、獄外の医療機関による適切な治療・診断の機会を保障せよ」という要求を掲げて、要望書署名運動を開始しました。1月、3月の貴所への申し入れを行った際にも、貴所近くの街頭で、多くの住民の方々から賛同の署名を頂きました。それらも含め、今回は第一弾としての署名簿411通を貴所長宛に提出します。
 そのうえで、以下、4点に関する検査・治療を速やかに実施するよう、強く要求します。
 1) 設備と医療体制が整った外部病院において、大腸内視鏡検査を行うこと。
 2) 専門医による脊椎・腰椎のMRI検査を実施すること。
 3) 肺炎防止ワクチンを接種すること。
 4) 設備と医療体制が整った外部病院において、胃の内視鏡検査を実施すること。

1 大腸内視鏡検査について

 須賀さんは、2021年4月8日に実施された大腸内視鏡検査において、大腸にポリープ(7ミリの大きさ)が確認されています。その際には「良性で切除の必要なし」と判断されましたが、「状況の変化を確認するために1年後にも検査を実施する必要がある」と告知されました。それから1年以上が経過しており、当局からも検査が提起されています。しかし、貴所では、検査はできても、切除手術はできないとのことです。「7ミリのポリープ」の存在からいっても、今回は検査と同時に切除手術の可能性が大きいので、外部医療機関で検査を行うよう要求します。

2 脊椎・腰椎のMRI検査について
 貴所医務当局は須賀さんのMRIの検査要求を拒否し続けていますが、この医療放棄は断じて許せません。
 何度でも繰り返しますが、一昨年2020年6月の東日本成人矯正医療センター(以下医療センターと略)での腰部MRI検査を行った整形外科の専門医は「脊柱管狭窄症が相当悪化しており、このまま放置すれば、腰部の神経がマヒし、歩けなくなり、車いす生活を余儀なくされる」と宣告し、手術を勧めてきたのです。
 その検査画像を貴所医務当局も検討した結果、須賀さんの医療センターへの移監が決定されたのです。それから、すでに1年9カ月が経過しています。いったいどうなっているのですか。獄外の須賀さんの主治医である整形外科医からは、「腰椎すべり症(脊柱管狭窄症との合併)の悪化を判断しようとするなら、年1回のMRI検査は医療の常識」との意見が示され、医療センターへの移監も、MRI再検査も実施しない医療センターと貴所を強く弾劾しています。
 その間、腰部の症状はいっそう悪化しています。何よりも、懲役作業の時間の長さ、また長時間にわたって自由に体を動かせず、同じ姿勢が強制され続けることが原因であることは明らかです。午後の作業中には、腰と背中の激痛が現れ、左足全体のしびれとマヒ症状など悪化を示す顕著な症状が認められます。歩行器の使用も最初はグランドでの運動の際だけの使用という段階から、今では、歩くときはいつも使わざるを得ないという段階へと悪化しています。医療用シューズの使用も始まり、転倒の危険性がさらに大きくなっていることの証左です。ただちに、MRI検査の実施を行うよう要求します。

3 肺炎予防ワクチンの接種について
 須賀さんは、食道と胃との接合部の逆流防止弁機能不全(生まれつき)による逆流性食道炎であり、特に、安静時において、飲食したものやタンが逆流して気管に入る現象が起きやすいとの指摘を受けています。この症状が改善しない限り、肺炎を引き起こすリスク が通常より高いので、肺炎予防ワクチン接種を受けるように医者から指導され、下獄前の2017年2月にワクチン接種を受けています。その有効期限がこの2月に切れていることが判明しています。速やかに、接種を実施すべきです。

4 胃の内視鏡検査について
 この間、須賀さんは、胃のムカムカと吐き気、食後の強い胸痛の症状を訴えています。これは須賀さんの持病である萎縮性胃炎、逆流性食道炎の進行・悪化で生じている可能性があります。したがって、胃についても内視鏡検査を実施すべきです。この内視鏡検査についても、上記1)と同様、医療設備と体制が整った外部の病院で行う必要があります。
 貴所当局は、受刑者の命と健康の管理に責任を負っています。当然に社会一般の医療に照らして、同水準の適切な医療上の措置を講じる責任を負っています。「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」第56条にもとづき、直ちに須賀さんにMRI検査を実施し、専門医の診察を行うよう要求します。

 繰り返します。須賀さんはいわば腰に爆弾を抱えている状態です。しかも、現在すでに77歳となっています。本来、こんな高齢者を獄に閉じ込め、懲役作業を強制させるなどもってのほかです。貴所当局は直ちに刑の執行を打ち切り、須賀さんが信頼できる外部の医療機関と医師による検査と治療を保障すべきです。何よりそのことを、強く申し入れます。
 なお、5月21日付けで、同趣旨の「要望書」が「再審弁護団」から、貴所長宛に提出されています。その最後に、「今回の要望について、どのような対応をとる意向かについて、本要望書到達の日から10日以内に、須賀氏主任弁護人藤沢宛てに書面で回答するように求める」と記されています。この点を私たちからも強く要求します。   以上




「本当のことを考える人は牢屋に入る…」

戦争はやっぱり突然始まるのではない 

 
                   十亀 弘史
                                そがめ  ひろふみ
 6月4日の朝日新聞に、「ロシアの声」というタイトルで、ロシア文学翻訳者の奈倉有里氏へのインタビュー記事が載っています。そこに「プーチンが大統領になった2000年代以降のロシアの動きは、戦争をしようとする国家が戦争の前に何をするのかのお手本の山」だ、とあります。その「お手本」として具体的に挙げられているのは、箇条書きで要約して示せば次のとおりです。仝⇔麓圓凌討靴澆笋垢気離▲圈璽襦↓⊆国は侵略戦争などしたことがないという歴史観の教育、7蛎發了身、な刃臓人権運動に対する冷笑的な世論作り、シ抻〜反イ龍化や中央集権化、κ麁撒ヾ悗篳顕住楡澆両總愽瑤寮府に都合のいい人材への入れ替え、Ц析醒動気砲泙弔錣覺餡な法律の連続的な成立。
 どれもが、今の日本においてもそのまま実践されています。,蓮岸田について最初に言われた「よく聞く人」というような例。鎧の上に絹を着せようとしましたが、今では、鎧がむき出しです。ただ、もっと警戒すべきは天皇や皇族についての「親しみやすさ」のアピールでしょう。まさしくソフトな大元帥化。△蓮教科書の検閲など、もろにそのとおりです。では、子ども向け防衛白書などがすぐに思い浮かびます。い蓮△箸にSNSなどで広げられています。イ蓮▲汽ぅ弌七抻ゞ匹箏抻…D廠蹐瞭段盟楮座發糧足など、高度な技術と集中性を持った特高警察の再現。Δ蓮■裡硲砲覆匹埜加。学術会議任命拒否や軍学共同強化の流れも同根です。Г蓮侮辱罪の厳罰化もその一つと思います。 銑Г里匹旅猝椶砲いても、他に多くの例が挙げられます。そしてもちろん、軍事そのものの領域における、直接的な戦争準備を挙げなければなりません。軍備の増強、基地強化、反戦デモ敵視など。土地規制法や経済安保推進法も幅の広い戦争準備法として重大です。戦争はやっぱり突然始まるのではないということです。そうであれば、戦争に向かう動きの一つ一つを、その前触れの段階から、きっちりと潰して行くしかありません
206抵抗の足跡
 朝日新聞2021年8月12日
 「抵抗の足跡」

 日本の15年戦争時にはどういう抵抗があったのでしょう。同じく朝日新聞で、去年の8月に、「抵抗の足跡」と題する5回の連載記事が出ていました。それほど有名ではありませんが、しっかりと抵抗した人たち、数人の闘いが紹介されています。例えば連載の2回目に登場する山田多賀市さん。「長野県の貧しい農家に生まれ、奉公に出された。21歳のとき、小作料引き下げ闘争などの農民解放闘争に山梨で参加。以後、18回にわたって留置場に入れられた」という人です。その後農民作家として活動していますが、1943年、35歳のときに、自ら死亡診断書を偽造して、戸籍を抹消します。「戦争こそ大きな犯罪だと確信した。だから戦争に反対した。戸籍を抹殺して兵隊にされないようにした。それがせめて、その時期の最大極限の反対行動だったのだ」と自伝に書いています。私が驚いたのは、彼が戦後も、反戦闘争の継続として戸籍の復活を拒否し続けたことです。
そのために、90年に亡くなって、新聞に訃報が出たときには、なお、「非国民」「火をつけるぞ」と書かれた手紙が自宅に送りつけられてきたということです。彼を知る人は「戸籍という国との関係を断ち切ってまで、信念とともに生きた」と評しています。戦前・戦中・戦後と一貫して、国家と戦争を拒否した姿勢は、立派です。
 連載4回目の稲垣真美さんは、41年、真珠湾攻撃の直後に、15歳で、短い小説を一気に書き上げ、校内誌に発表します。「軍国主義が住民の暮らしを壊しても革命で覆される日がくる」ことを示唆した内容だったということです。それもすごいと思いますが、もっと胸を打たれたのは、その稲垣さんの母が彼に言ったという次の言葉です。治安維持法容疑で活動家たちが次々と逮捕されていた当時のことです。「本当のことを考える人は牢屋に入る。あなたもそうならないとだめですよ」。こんなことを息子に言える母親がいたことに驚嘆させられました。直ちに著名な反戦歌、「徴兵は命かけても阻むべし 母・祖母・おみな牢に満つるとも」(78年9月18日の朝日歌壇に載った、石井百代という人の作で、よく「戦争はー」と引用されます)を連想しました。
 ただ、反戦の闘いで真に力を発揮するのは、勇気を持った(しかし孤立した)個人であるより、団結した労働者の階級としての力です。戦争を阻止するために実際に帝国主義権力を打ち倒せるのは労働運動を核とする階級闘争でしかありません。それぞれの個の力を生かし切った、連帯と団結を広げましょう。      (6月5日)
 軍隊は軍隊をしか守らない交戦国のどちら側でも
              十亀弘史(5月29日付朝日新聞「朝日歌壇」掲載)




天皇制と宗教問題について考える その7

       アメリカを動かす宗教ナショナリズム 5

                      板垣  宏

 進化論を信じない人々―公立学校での教育を巡って
 ここまで書いて来て、改めてアメリカという国は「神の国」であるという感を深くしたのですが、この21世紀の世の中で、いまだに進化論を信じない人が、アメリカ国民の約4割も存在し、政治や教育に影響を与えるほどの大きな勢力となっていることは驚きです。それだけでなく、公立学校で「進化論」を教えることの是非を巡っては、特にバイブル・ベルトのアーカンソー州やテネシー州、ルイジアナ州などでは裁判で争われてもいます。
 「テネシー州にあった反進化論法(通称バトラー法)は1967年に廃止され、翌68年にはアーカンソー州公立学校での進化論教育を禁止した法律に対する裁判が行われ、…聖書に一致しないという理由での進化論の授業を禁止することは、合衆国憲法修正第1条(表現の自由や信教の自由)に違反するとする、初の連邦最高裁判所の判決となった」(60蓮
 これに対して「70年代以降のアメリカの保守化の流れで、バイブル・ベルトの州でキリスト教原理主義者は『反進化論法』とされる法律を成立させた。公立学校教育において、進化論と『創造科学』を均等な授業時間で教えることを定めた法律である。1981年にアーカンソー州とルイジアナ州で制定」(60蓮砲箸いθ親阿起きます。


 「創造科学」は疑似科学
 「創造科学」論と「インテリジェント・デザイン」論について。前者は「聖書(主として『創世記』)に記されている創造主による天地創造(神は6日間で世界を作ったとし、その6日目に人間を作った。また、地球が創造されてからわずか数千年しか経っていない〈若い地球説〉とする荒唐無稽な主張)は記述どおりの事実であるとし、地球・宇宙の誕生に関する事象は聖書の記録と併せて説明できる、とする論説」で、ごく一部の原理主義者にしか受けいれられないような内容だったと言えます。
 これに対し後者は、「1990年代のアメリカの反進化論団体、一部の科学者などが提唱した、創造論を科学的理論で説明しようとする考え方である。『宇宙・自然に起こっていることは機械的・非人称的な自然的要因だけではすべての説明はできず、そこには(デザイン)すなわち構想、意図、意志、目的といったものが働いていることを認めよう』」(61蓮砲箸いΔ發痢
 「宗教的な論説の創造科学から宗教的な表現を除き、一般社会や学校教育などにも広く受け入れられるように意図したもので、宗教色を抑えるために、宇宙や生命を設計し創造した存在を『神』ではなく『偉大なる知性』と記述することが特徴である。これにより、非キリスト教徒に対するアピールを可能とし、ユダヤ教徒やヒンドゥー教徒、イスラム教徒の支持者も得た。また、宗教色を薄め、政教分離をしているように見えることで、公教育への浸透が図りやすいと考えられたからである」(61蓮法しかし、名前を「神」とするか、「偉大なる知性」とするかに拘わらず、何らかの「超越的存在」を承認することがすでに宗教であることは明らかです。結局「1982年連邦裁判所はアーカンソー州法に対し違憲判決」(62蓮砲魏爾靴泙靴拭

 オバマケアの廃案(完全に廃止されたわけではないが大幅に縮小された)
 聖書の記述を理由とする対立は、進化論論争に限らず、アメリカではLGBT、中絶、反ワクチン、オバマケア問題(オバマケア自体が大きな欠陥を持ち、皆保険制度とは程遠いものであるうえ、その目的が「増税政策」(32蓮砲砲△辰燭海箸鯔椽颪盪愿Δ靴討い泙垢)などを巡って、主としてキリスト教(右派)との間で大統領選の大きな争点になっています。
 「アメリカ、特に共和党政権は『小さい政府』を掲げることで、減税(板垣注、資本家・富裕層に対する減税)する代わりに福祉・医療分野でも国家は介入しないという政治・文化が強いため、オバマケアへの反対が広がった。…理念及びイデオロギー的な問題もあった。つまりキリスト教的な理念や教会の社会的な役割と対立することになるからである」(130蓮法劵肇薀鵐廚錬横娃隠掲1月20日オバマケアの見直しの大統領令に署名〉
 「『聖書には〈金持ちは天国の門をくぐれない、くぐるためには持っている富を棄てなさい〉という一節があり、特に福音派など聖書を原理主義的、額面通りに解釈する教派にとっては重視される。…こうした行為は自発的である必要がある』」(131蓮法これに対しオバマケアは「高い税率による徴税は国家による強制的な行為であり…それが例えオバマケアのような貧困層への医療拡充に使われたとしてもボロンタリズム(自助)に基づいていないことになる」(131蓮
 「メガチャーチには、公共サービスに代替する機能が実は多く備えられている。こうした福祉や医療保険についても、民間の高額な医療保険などに団体加入することで、各自の保険料の負担を軽減する役割も担っている」(131蓮
 教会はチャリティー活動として集めた寄付金を「貧困層の保険への加入資金、またアルコールや麻薬への依存症からの脱却プログラムやメンタルヘルスのケア等についてもサービスを提供する資金とする」(131蓮

 日本の寺や神社がほとんどこの種の福祉活動を行っていない現状に比べると、アメリカの教会はレベルの違う活動を行っているようです。しかし、アメリカ国民3億人うち4000万人以上が貧困に苦しんでおり、日々の食料はもとより病気になっても皆保険制度がないため医者にもかかれないという現状を見れば、「自助」による「救済」の限界は明らかです。結局、こうしたキリスト教右派の主張は、資本主義=新自由主義の破綻・崩壊を糊塗し、資本主義を合理化する役割しか果たしていないのではないかと思います。



今年も庭に野菜を植えました

野菜を食べて、健康を維持し、前進します

                      福嶋 昌男

土起こしと肥料入れ
 4月の初めに、スコップで土を起こしました。畑の土は黒く柔らかいです。広さは4×2メートルくらいあります。いっぺんに起こせなくて、まず半分余です。2回目に土を起こした時、肥料(牛ふん)を入れました。ならしの鍬で一応平らにしました。
苗の購入
 4月17日(日)の昼、小雨の日でしたが、弟の運転する軽トラに乗って、渋川市方向のホームセンター「カインズ」に行きました。大きな農園コーナーがあります。肥料もあります。  野菜の苗は、昨年と同様に、中玉トマト、ナス、ピーマン、キュウリをそれぞれ2個ずつ買いました。さらにパセリとインゲンも買いました。弟は、それぞれ一個ずつです。
206庭の野菜配置図1 206苗囲い 図2
苗植え
 上図左のように植えました。それぞれの苗は、大きい「ごみ袋」を輪切りにして、支持棒で「ごみ袋」を図2(上図右)のようにして、囲いました。風から苗を守るためです。4月後半から5月一杯、雨が多く、ジョウロで水をやる日が少なかったです。寒さと暑さが交互にきて、私の体調はすぐれませんでした。苗の育ちは、昨年より遅い感じです。

 インゲンの種は、ブロック塀の側に、小さなくぼみを間隔をあけて掘りました。6カ所のくぼみに、5、6個の種をまきました。そのうち芽を吹くのはいくつかです。これまでの種まきで学んでいます。現在、4カ所から芽が吹いています。

206福嶋図5 206福嶋図6
最初の実の穫り入れ
 パセリはしばしばとっています。6月6日(月)、ピーマンを2個とりました(次ページ上の写真)。中玉トマトは、実がついていますが、まだ濃い緑です。ナスは花が咲いて、実がなったのですが、成長が遅いです。
梅を初めて漬けました
 6月2日(木)に、友人のAさんから、梅の漬け方のメールがありました。庭の西側に、梅の木があります。はっきり覚えていないのですが、10年くらい前に一度「枯れた」のです。でも、再び実をつけました。今では、たくさん実をつけ、黄色になって落ちて、そのままで来ました。Aさんのメールで、梅を漬けることにしました。
 メールでの〈梅の漬け方〉
・梅を穫り入れたら3日くらい、風とおしのよいところに置いてください。
・黄色に見えてきたら、よく洗い、水をきって乾燥させます。
・梅1圓鳳100g。
・酢を入れてもよいです(私は、酢はダメなので、塩だけ)。
・梅1圓砲蓮⊇鼎1圓任后
・カビが出たら焼酎をふりまく。
・涼しいところに置く。
 6月7日(火)の夕方、梅の木の下から、脚立に乗って手袋して梅を取りました。ベルトに袋をさげて、入れます。2・25圓稜澆鮗茲蠅泙靴拭G澆梁腓さは平均2・5僉腺押Γ鍬僂曚匹任后3儷瓩い里發△蠅泙后
 6月8日(水)の夕方、100円ショップに行き、円錐型のバケツと重しをのせる平皿と「重しとしてのペットボトル」750ml3本を買いました。隣のスーパーで「伯方の塩」500gを買いました。
 6月の後半から、中玉トマトをはじめ野菜が食べられると思います。梅は何日くらいで食べられるようになるのか。また、庭には、ミョウガがあります。毎年、みそ汁、「冷ややっこ」で食べています。

 今、第3次世界大戦が始まっています。核戦争の危機にあります。ウクライナの原発が攻撃され、黒海に硝酸が流れ出しています。
 核戦争阻止! 戦争反対!
 環境破壊―気候変動阻止!
 野菜を食べて、健康を維持し、前進します。 6月9日 記



拘束・拘禁から仲間を取り戻す


精神障害者共同作業所職員 高橋道子

206IMG_6192
手前左、須賀陽子さん、板垣宏さんが手にしているの が411通の要望書名簿
(5月26 日、横浜刑務所敷地前)
 「革命という言葉には、命の字が付いている。それは…命の様に大切な…という意味なのだと最近読んだ本に書かれていた」
 横浜・上大岡の共同作業所から、横浜刑務所に向かう鎌倉街道を一緒に歩きながら土屋翼さん(神奈川・星野文昭さんを取戻す会代表)が話してくれました。2カ月に1度の横浜刑務所行動は、収監されている須賀武敏さんの命を守る闘いです。前回(3月25日)の申し入れ行動では、この間対応している佐藤庶務課長補佐が私たちの追及に「一般論ですが、受刑者が満期の時、健康で出られるのが私たちの使命です」と答えるという決定的な場面がありました。そして今回(5月26日)、その佐藤某は現れず、相川課長が出てきました。直接申し入れと地域の人たちへの署名、宣伝カー行動などの積み重ねが、刑務所内に少なからずの動揺をもたらしているということではないでしょうか?
 人間が人間を拘束・拘禁する、移動を制限するだけでなく、食べる・休む・排泄するという命の営みを管理・制限する行為は重大な人権侵害です。刑務所や入管施設、戦争捕虜収容所等々。そしてそれは治安や国家の名の下に正当化され、民衆の中にも差別分断を組織していきます。人間が人間を分類する、処罰する、自由を奪って殺害する、あってはならない行為ですがしかしこの社会で日常的に起きている事です。圧倒的多数の人たちは「自分とは関係ない」と無感覚にさせられているのではないでしょうか? 
 星野文昭さんの獄死、大坂正明さんの逮捕・接見禁止、須賀武敏さんの医療放棄という国家の非人間行為に立ち向かい厚い壁に風穴を開ける闘いが始まっています。が、まだまだ「こちら側」に取り戻すことは出来ていません。

 私は、精神障害を抱える人たちと共に地域拠点を運営して27年になります。その間、精神障害者が「医療」「治安」の名の下に拘束される、拘禁される現場に何度となく遭遇することになりました。最近では作業所のメンバーOさんが自宅で倒れ精神障害者と分かった事で精神病院に搬送。見舞いに行った病院で見た拘束の実態は想像を絶するものでした。Oさんの腰、手首、足首にはがんじがらめの拘束帯が。寝返りも出来ません。病院職員に抗議すると「痙攣をおこすのでやむをえず、医師の指示です」の答え。二週間後、Oさんがその病院から精神科病棟もある総合病院に移送されたという連絡が入りました。理由は「肺の病気が見つかり、内科病棟で治療する」とのこと。
「肺の病気」と客観的に言いますが、実際は「強度な身体拘束によるエコノミークラス症候群(肺動脈塞栓症)」と看護師が耳打ちで教えてくれました。許せない! 本当に許せません。

*日本の精神病院における身体拘束は年々増えており年間1万人にもなると言われます。
 死亡も後をたたず遺族が病院を提訴する例も

 肺動脈塞栓症の治療を終え、再び精神病院に戻って四カ月後、「作業所に戻りたい。自分の意志・考えで決める」という文章を病院に示しOさんは生還し現在も作業所に来ています。Oさんは設立当初からの仲間です。その生きる意志と人間としての誇りは本質的で感動的です。他にも、病気の症状から事件にまきこまれたり、事件・事故がきっかけで精神病を発病したり、彼らは少なからず拘束の危険にさらされています。作業所職員の私にとっては大切な仲間を「向う側に」行かせない、「向う側」に行ったら取り戻す事は最も重要な仕事です。現実の戦争が始まり拡大する今日、共同作業所という日中活動の場は、同時に国家暴力(精神病院・警察・検察)との白熱の闘いの現場でもあるのです。作業所の仲間たちが、星野文昭さんに心を寄せ続けた理由がここにあるのではないでしょうか? 無実・無罪で繋がっているのです。上大岡の作業所のすぐ側に須賀さんがいる。取り戻すための要望書を集める、刑務所行動に参加する、そんな事しかできませんが、忘れない、伝えるを拡大し、隔てる壁に穴を開けなければなりません。


汚染水海洋放出反対! 福島は黙らない


「3・11反原発福島行動実行委員会」共同代表 椎名千恵子

206-220311
2022年 3・11反原発福島行動
 ……忘れられぬ人が銃で撃たれ倒れ みんな泣いたあとで誰を忘れ去ったの / 機関銃の弾を体中に巻いて ケモノ達の中で誰に手紙を書いてるの / 親の愛を知らぬ子ども達の 歌を声のしない歌を誰が聞いてくれるの………

 明かりを落とすと、うろ覚えの井上陽水の「最後のニュース」の歌詞が、アタマを過ぎりはじめる。この歌の背景はベトナム戦争。いま、ウクライナ、ロシア。
 戦争の長期化により多数の人々の心象が一層ささくれ立つ。堪えきれず、自分をなだめすかすように整合性を求めてメディアの偏向の報道にひれ伏して、プーチン、ロシアを悪とする自国防衛論に逃げ込む。陥りがちなこうした流れに抗ってすでに、この3・11反原発福島行動に貫かれていた。「戦争を止める闘いは、自国の政権を倒すこと」。引き続き、街宣で訴え続けている。スピーカーが無いときはメガホンで。「意外に響くよ」、先ずは仲間内で励まし合う。福島の足元で同じ思いになる人、「もうひとり」との出会いを求めて叫ぶ、「汚染水海洋放出反対!海への核種の拡散、なんとしても止めなければならない。生命の母源、海で新たな内部被曝が始まる前に!」
 福島は、黙らない

「3・11子ども甲状腺がん裁判」
 福島第一原発事故で初期被曝から国と東電は子ども達を護らなかった。この背景の中で発生した甲状腺がん。その6人の子ども達からの訴え。すべての大人達へのいのちがけの反乱。
 東京電力福島第一原発事故当日、福島県内に居住し、当時6歳から16歳だった、現在福島県内と首都圏在住の6名が東京電力に対し、事故に伴う放射線により甲状腺がんを発症したとして損害賠償を求める裁判が始まった。
 意見陳述の内容は全文、ソーシャルネットでも流れた。子ども達が10年抱えていた壮絶な現実は、誰もの想像を超えるものだった。他の子ども達の体験記録には検査、治療の過程でも苛酷な痛み、屈辱的な思いが載っていた。
 「なぜここまで放っておいた。再発の可能性がある」。手術の先延ばしを告げていたのは主治医の方だったにもかかわらず。非情な再発の告知。10ヶ所以上の転移。(24歳・中通り・女性)
 難しいタイプの手術で、4回受ける。6時間にも及んだ手術後のこと、麻酔がきれて全身の痛みで朦朧とした意識のなかで思った。「死んだ方が楽かもしれない」。(25歳・男性・中通り)通販生活No282 
 5月13日、第44回検討委員会では4人を加え301人のがん及びがん疑いの数が公表されている。これは、福島の苛酷な現実が「6人」で終わりじゃないことを内抱している数だ。そうではないと、誰が言い切れるのか。

検討委員会新座長は、安心・安全を引き継ぐ高村昇
 事故後の県民の健康と未来を預かる検討委員会の使命はどこに行ったのか。県民を欺くような事態が止まない。
 5・13のその日の検討委員会では、星北斗の辞任後の三代目座長に犹害璽船襯疋譽鶚畊眤湿沙瓠閉杭蠡膤惴暁後障害医療研究所教授)が起用された。高村は、いみじくも「県民の不安に寄り添い県民の健康を守る」と挨拶したとのこと。フリーランスメディア・民の声新聞の鈴木氏はその場のようすを「まるで事前に綿密な打ち合わせがされていたかのよう」と揶揄している。記者会見の時間にあふれでた高村氏の事故直後からの言質の数々は、すでに周知されていることだが、いまあらためて確認しておくと…
 高村氏は、事故直後、山下俊一氏とともに福島入りし、県の「放射線健康リスクアドバイザー」に就任。被曝リスクの不安にとまどう県民に被曝リスクについて誤った知見を説いて回った。「100ミリSvを下回る場合、現在の科学ではがんや疾患のリスクの上昇が証明されていない、一方タバコを吸う人のがんになるリスクは、1000ミリSvの放射線を被曝するのと同程度のリスク」「鼻血が止まらなくなるなどの急性症状が表れる被曝線量は500から1000ミリSv以上。福島の人がそのような線量を被曝しているとは考えられない」。不安にとまどう県民の動向にどれだけ被曝を強いたか。高村氏は、双葉町にある安心安全を基調とする、東日本大震災・原子力災害伝承館館長も兼任。「復興プロセス」の看板をかざしている人物でもある。
 なお県からは、座長の退任と同時にやめた稲葉俊哉座長代行、広島大学原爆放射線科学研究所教授についても辞任の理由はひとこともなく、記者団からの追及には、「一身上の理由」との説明のみだったという。ちなみに懸念されるのは福島民報、福島民友に星北斗参院選出馬記事はあっても、元検討委員会在籍、座長の略歴はない。「事故の影響とは考えにくい」と甲状腺がんの真相のもみ消しをその都度謀っていた張本人が国政におどり出る情勢は、地方紙の一級のテーマではないのか。参院選を前にして福島の街頭に星北斗の顔写真のポスターが目立つようになった。弁士としての演題は、「ふくしまの猝伸瓩鮗蕕」。
 この先8月には岸田戦争政権はアメリカでの「核拡散会議」に参加し、来年のG7を広島で開催しようとしている。内堀知事も3・11福島原発事故を葬ろうと策動する点で彼らと一体であることがいよいよ明白になるばかりだ。内堀知事との攻防をもっと焦点化させて行かねばならない。

2023年3・11の闘いを展望して歩んでいく
   22年の春は過ぎ、汚染水海洋放出のリミットは一年を切った。県廃炉安全監視協議会は、原子力規制委員会が放出計画の「審査書案」を了承。加えて国際原子力機関(IAEA)も安全評価。次は、内堀知事と福島第一原発が立地する大熊、双葉町が工事着手を了承するかどうかの段階に入ったことが新聞紙上で読み取れる。しかし、隣り合わせて処理水放出巡り県町村会が事故由来の除染土壌の県外での最終処分の理解醸成も不十分等の特別決議採択の記事(5月25日福島民報)。全国漁業組合連合会(全漁連)も県漁連も絶対反対の立場を崩していない。
 私たちは、復興庁を追い込んでいる。「大ウソ汚染水ビラ」として杉並区議会で問題にした洞口朋子議員や各地の教育労働者、民衆の闘いが全国の子どもに届く流れに歯止めをかけた。復興庁は「ALPS処理水について知ってほしい3つのこと」の公開を中止。ホームページの冒頭に爍腺味丕喀萢水による風評影響を最大限抑制するには安全性等について、科学的根拠に基づく正しい情報を分かりやすくした本件チラシ・動画を公開したが受け入れられなかったので、トリチウムのデザインを修正する。そのためチラシ及び動画を一旦休止する瓩箸旅霖里鮟个靴拭Fいは地平を開く! 闘えば勝てる。汚染水海洋放出絶対阻止の闘いは、世界の反原発運動、反核の闘いの指標となる。23年3・11の闘いを展望して歩んで行きたい。