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境界知能(軽度知的障害者)の自己愛性人格障害者 大学・社会人時代4の続き


文学部を馬鹿にするような言い方をされた女子達は当然ながら山田君に対して軽蔑の眼差しをおくっている。
しかし、それを意に介さず、山田君は続ける。

山田君:「俺はさぁー、学校の課題でマルクスとかアダム・スミスの本を読んだりしてるんだ。あとは自分でも勉強の為に、資本主義の事や金融や株の事も勉強してるよ。俺って、経済ネタが分かる人としか話しが合わないんだよね(笑)」

それを聞いた女子大生の一人が興味本位というより、彼の知識を試すかのように質問した。
女子大生A子:「マルクスって何の本書いた人なの?」

山田君は得意気に答えた。
山田君:「色々さ。彼は現代の経済学の基盤を作ったような人だよ。彼はスゴいよ。本物の天才だよ。文学部の人でもマルクスは教養科目で出てくるかもしれないね。でも、今どきの大学生はみんな勉強なんかしないから、分からないか(笑)アッハッハ」

女子大生A子は少し、不機嫌そうな様子でもう一度、マルクスについて山田君に聞いた。
女子大生A子:「もう少し具体的に教えてくれない?マルクスは何についての本を書いた人なの?」

山田君は少し、ぽかんとした様子でたどたどしく答える。
山田君:「いやぁ~、あの、だから・・・、難しい・・・・経済について・・・・色々な理論をつくった人・・・、だと思う。」

女子大生A子が詰め寄るように、質問をする。
女子大生A子:「え?何?それだけじゃ、全然、分かんないんだけど。もっと具体的に教えてよ。どんな理論をつくった人なの?マルクスの中で一番有名な書籍はなんていう本なの?」

山田君は少し焦った様子でこの会話を早めに切り上げようとした。
山田君:「まあ、正直言って、文学部の人には難しい内容だから、説明すると長くなっちゃうんだよね。それにさぁー、今日は楽しく合コンをしたいから、こんなクソ真面目な話よりもっと楽しい話しをしようよ。」

ここまでのやり取りで、女子達は顔を見合わせて、女子大生A子は山田君に聞こえないようにもう一人の男性の友人に聞いてきた。
女子大生A子:「この山田君ってマジですごい失礼じゃない?それとさぁ~、ちょっと言い辛いんだけど、山田君って、ちょっと頭弱くない?」

男性の友人Aは申し訳なさそうに答える
友人A:「そうなんだよね。まあ、こういうキャラだと思って、いじっちゃってよ。暴れたりはしないから大丈夫だよ。」

友人Aの話しを聞いたA子は女子達とひそひそ話をしてから、なんと山田君を持ち上げながら質問攻めにしてきた。
女子達:「山田君って本当に頭良さそうだよね。趣味は?パソコンとか得意?それから彼女いるの?もっと、アカデミックな話してよ」

山田君はいきなり幾つも質問されると何から答えていいのか分からなくなってしまう。しかし、「山田君って本当に頭良さそうだよね。」は聞こえたらしく、誇らしげになって聞き返す。
山田君:「え?何?俺の事?」

女子達がまるで山田君を誘惑するかのように、甘ったるい喋り方になる。
女子達:「そうそう、山田君のことぉ~、山田君の趣味ってな~に~?」

山田君はさも当然かのように答える。
山田君:「趣味は政治経済の研究だね。俺って、スゲー読書家だから、たくさん本読んでんだよ。だから、一般人って、俺の会話に付いていけないみたいでさぁ~。もっと、頭いい人達と話したいよ。」

女子達はまた、顔を見合わせて笑いをこらえながら山田君を質問攻めにする。
女子達:「ねぇえ~、山田くぅ~ん、もっとアカデミックな話してよぉ~。」

山田君は普通に答える。
山田君:「え?アカデミックって何?食べ物?メニューにあるの?」

女子達は笑いをこらえきれず、大爆笑してしまった。山田君はなぜ、女子達が爆笑しているのかサッパリ分からないようだった。そして、女子達の山田君いじりはまだ、続く


境界知能(軽度知的障害者)の自己愛性人格障害者 大学・社会人時代6に続く
 

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