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ある凶悪なサイコパスの会話


サイコパスは会話の前後で多くの矛盾が生じる事が多い。


刑務所に勤務する女性のカウンセラーである臨床心理士がサイコパスの40代の受刑者に対してこんな質問をしてみた。


臨床心理士:「あなたは今まで日本で違法とされる薬物を使用したことがありますか?」


サイコパスの答えはこうだ。


サイコパス:「マリファナとか覚醒剤とか違法薬物なんて、やったことあるわけないじゃん。でもさあー、俺は酒とか大好きだよ。酒飲めば気分がいいし酒飲んでマリファナやったりすると、もっと気分良くなる時もあるし、でもシャブはあんまり好きじゃない、シャブってさー、何か悪いもんって感じがしない?


でも覚醒剤が悪いものだからって必ずしも悪いものじゃないよ。 時には良いこともあるかもしれない、でもそれは俺はどんな時に良くて、どんなときに悪いかはよくわからないな。


そう、人によって悪い事と悪くない事って違ったりするじゃん。 何か一つの事が悪いとか悪くないとか決めるっていうのは、良くないことだと思うんだよね。


でも LSD はいいよ、なんか自由になれるんだ。君だって自由になりたい時があるでしょ。 自由を求めることが大切だよ。 」


ここで女性の臨床心理士はサイコパスの受刑者に対して 、一番最初に、「マリファナとか覚醒剤とか違法薬物なんて、やったことあるわけないじゃん。」と言ったことに対して次にすぐに違法薬物の使用を示唆するような発言をしたことを指摘した。


その指摘を受けてサイコパスはこう答えた。


サイコパス:「受け取り方の問題だよ。物事の解釈っていうのはいろいろあるじゃん。だから小さいことを気にするのはよくないよ。何かを言った、言わないじゃなくて、今の俺を見て欲しいんだ。俺は悪いことをしたかもしれない。そして人に迷惑をかけたかもしれない。でも今の俺は違うんだ。 みんなに平和であってほしいし、 そうだね、特に子供とか老人とか女性が安心して暮らせる社会になってほしいって思うんだよね。」


サイコパスの話が脱線してきたので、もう一度、女性の臨床心理士は最初の質問に戻った。


臨床心理士:「あなたは今まで日本国内で禁止されている違法薬物の使用経験はありますか?」


サイコパスは落ち着き、自信に満ちた表情で 、彼女の目をじっと凝視しながら答えた。


サイコパス:「最初に言っただろう、俺はそんなことしたことないって。 でも不本意な形でそうならざるを得なかった時があるかもしれない。でもそれは、日本の禁止薬物の使用につながるのかな?だって俺はやりたいと思ってやったわけじゃないし、やりたいと思ってやったとしても、今は全然健康的だよ。 」


このサイコパスは10代から強姦、傷害、窃盗、殺人未遂、 強盗、強盗致傷の常習犯で 今回は 殺人罪で収監されていた。


今回の殺人事件を起こした経緯はこうだ。


反社会的勢力から借金の取り立てを依頼されていた彼は、借金の返済応じなかった債務者を拷問の末、殺めてしまったのだ。


カウンセラーが彼に対して、今回の事件に対して、 罪の意識はあるか 質問してみた。


彼は落ち着き払った様子とともに、妙に優しげな口調で淡々と答えた。


サイコパス:「それは申し訳ないと思ってるさ、だって彼は妻子いる身だったからね。 俺だってやりたくてやったわけじゃないよ。でもさあー、借りた金を返さないやつもどうかと思わない?借りたもんはしっかり返さなきゃ、そうじゃなきゃ、世の中成り立たないじゃん 。 」


カウンセラー:「人を殺してしまっても世の中が成り立たなくなるのではないですか?」


サイコパス:「まあね、そういう理屈もあると思うよ。でも人間は理屈だけで生きてるだけじゃないでしょ。君だって人を好きになることがあるよね。それと同じだよ。人間が人間を好きになるって言うのは理屈だけじゃ、説明がつかないんだよ。 君もそう思わない? 」


カウンセラーに対する彼の回答は一事が万事このように 、会話の前後で矛盾があり、まるで人を煙に巻くような応答だった。


しかし裁判で 裁判官からの被告人質問と被告人陳述では俯きながら、まるで心の底から懺悔し、改悛の情を見せるように、涙を流しながらこのように言った。



サイコパス:「私は昔から後先考えずに行動してしまうことが多かった。何度、捕まっても性懲りなく犯罪を犯してしまっていた。今では本当にそんな自分の性格が悔やんでも悔やみきれない。今回ついに人を殺めてしまった。 被害者にも被害者遺族にもどれだけお詫びしてもしきれません。


どのような判決になろうとも、 私は生きている限り、 悔悟の念、後悔の念を忘れずに 毎日なぜこのようになってしまったのか、そして私のような人間が産まれないためには どうすればいいのか、考えていく心づもりです。」


それだけ言うと、彼は裁判官と被害者遺族に深く一礼した。


この裁判での最終弁論は彼の本心なのであろうか?いいや、そんなことはない。


彼は情状酌量狙い刑を軽くしようと企んでいただけだ。


実際に彼が刑務所に収監されたあと、カウンセラーから受けた質問では、悪びれる様子もなくこのように言っている。


カウンセラー:「今回、あなたが収監された殺人事件以外に人を殺したことがありますか?」


彼は不気味な含み笑いのようなニヤついたような表情で「黙秘権を行使します」とだけ言った。


 

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