2007年04月18日

「萌え」と「胸キュン」

珍しく余談をひとつ。

「萌え」というのを定義するつもりはないのだけれど、個人的実感を書くと、あれは20年ほど前に流行った「胸キュン」というのとそっくりだと思う。今調べたら、はてなキーワードで、類語として挙げられていた。

共通点は二つ。
まず「誰」が胸キュンするのかという点。調べてみると「胸キュン」の語源とおぼしいのは83年にリリースされた、YMOの「君に、胸キュン。」は。この歌の主語は男である。「萌え」もまた男性主体の言葉としてスタートし、次第に拡散していった。
それから「胸」という心の問題を強調する点。これは主体が男性だからこそ、それまであった「ムラムラする」などと一線を画す必要があったからではないだろうか(だからさらなるカウンターとして小林よしのりが“ちんピク”を提案するわけだが)。このあたりも、「萌え」の説明で、常に心の問題であることが強調されるところと似ている。

このあたりは「胸キュン」という言葉が流行する直前に、少年漫画におけるラブコメブーム(少女漫画からの影響)があるということと密接な関係もあるだろうけれど、そこから先はマンガ史の話になるのでまた別の話。

このへんを視野に入れると「萌え」と「性欲」の距離感もすっきりするんじゃないかなーと思いました。

personap21 at 11:00│TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 プロフィール 

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藤津亮太