ガンズ・アンド・ローゼズ

2017年02月13日

BABYMETAL - GUNS N' ROSES JAPAN TOUR 2017 opening act(大阪・神戸・さいたま) 【ライブレポート・感想】

この写真の手の形。「GAR」って一体なんだと思ったら……「G」UNS 「A」ND 「R」OSESなんですね(笑)

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というわけで、GUNS N' ROSESのジャパンツアーでオープニングアクトを務めたBABYMETALのライブを見てきました。

ぼくは、大阪、神戸、埼玉とGUNS N' ROSESを追いかけていったので、結果的にBABYMETALのライブも3回見ることに。いや、BABYMETALも大好きなんだけど、まさかわずか1週間ちょっとの間に3回も彼女たちを見ることになるとは思わなかった。でも、これならぼくも「モッシュッシュメイト」を名乗れるかな?(笑)



さて、世界各地で旋風を巻き起こしているBABYMETAL

自身のワールドツアーに加えて各国のロックフェスへの出演。さらには、RED HOT CHILI PEPPERSMETALLICA、そしてGUNS N' ROSESといった大御所ロックバンドのライブにオープニングアクトとして出演することで、より幅広いロックファンに向けて強烈なアピールを続けているのです。

で、BABYMETALと言えばお馴染み! となっているのが、共演バンドとの集合写真。

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METALLICAMEGADETHJUDAS PRIESTALICE COOPER……他にも、HM/HRファンなら誰もが知っているような超大物バンドと一緒に記念撮影。それを小まめに公開することで「あのMETALLICAが、MEGADETHが、世界が認めたBABYMETAL!!!」というイメージを世界中に強く打ち出しているのです。

言うて、いくら多忙な大物ミュージシャンでも、同じ舞台で頑張ってるティーンの女の子たちに「一緒に写真撮ってください♡」と言われて「イヤだ」と断るような人はあんまりいないと思うんですよね(笑)

やっぱ、そういう対応ってロックじゃない……というより大人気無いし(笑)

そんな人間の心理を利用しつつ、いろんなバンドとの写真をパシャリ。

そうしてどんどん増えていくズッ友写真……これは極めて巧妙なイメージ戦略と言わざるを得ません!!(メチャクチャ褒めてます)


でも、今回の相手はGUNS N' ROSESこれまでの相手とはひと味もふた味も違います。

ロック史上最もスキャンダラスなバンド」と呼ばれたGUNS N' ROSES。その呼び名だけでも近づきにくさ満点ですが、中でも中心人物のアクセル・ローズの気難しさは超一級品です。

見るからにノリの良さそうなMETALLICAさんJUDAS PRIESTさん(上の写真を参照w)とは明らかに異なるタイプの人物なのです。

おまけに、アクセル・ローズは大の写真嫌い。

そのため、ステージ上のものを除けばGUNS N' ROSESの集合写真はほとんど残っていません。

特に、GUNS N' ROSESが長い沈黙期間に入った1993年以降のものは本当に皆無。

つまり、もう20年以上ものあいだ「ステージの外のGUNS N' ROSES」は写真に収められていないのです。


ところが、今回のジャパンツアーが総て終了したタイミングで、GUNS N' ROSESの公式インスタグラムに1枚の写真がアップされました。

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……こうして、「ステージの外のGUNS N' ROSES」は、二十数年ぶりに(驚く程あっけなく)カメラに収められたのです(笑)


しかも、公式インスタグラムで公開されたということは、バンドがオフィシャルに認めた集合写真だということです!

二十数年ぶりのバンド公認集合写真ですよ!!

そして、それを引き出したのは日本のBABYMETAL……マジかよ。スゲーなベビメタww

しかも、MOAMETALの頭の上にチョコっと見えてるキツネのお面。この写真を別アングルで見ると……

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ここッ、これ、アクセルがキツネのお面を持っているのかッッ!!!

ああああのアクセルが写真撮影にこんなに協力的だなんて、信じられない(;゚Д゚)!!

しかも、この写真にはスラッシュダフ・マッケイガンもいる!!

長年にわたるアクセルとのわだかまりを解消し、バンドに復帰したスラッシュダフが、他のメンバーとともに1枚の写真に収まっている……GUNS N' ROSESファンからすれば、これは快挙ですよ!!

日本のガンズファンからすれば、これは「坂本九以来のビルボードチャートイン」や「日本人初のウェンブリー・アリーナ公演」といった実績をも凌駕する大快挙ですよ!!!


ちなみに、アクセル・ローズは自身のtwitterにこんな写真をアップしています。

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これは、アクセル・ローズBABYMETALを素晴らしいアーティストであると認めた証拠に違いありません!!


……と、いろいろ興奮してしまったので、ライブの感想より先に写真の感想を語ってしまいました(笑)

以下、大阪・神戸・埼玉公演の簡単な感想を書いていきますね。




<京セラドーム大阪>


GUNS N' ROSESのジャパンツアー初日。それは、2017年のBABYMETALのライブ初日でもありました。

会場の入り口付近で、係りの人がチラシを配っています。曰く「ジャンピング禁止」。

そう。京セラドーム大阪周辺は地盤が緩いため、みんなで一斉にジャンプしてはいけないのです。

えー、だったら「ダメジャンプ」できないじゃ~ん。なんて思いながら会場に入ります。


さて、開演時間ちょうどに会場が暗転。BABYMETALの登場です!

1曲目は"BABYMETAL DEATH"。お馴染みのオープニングナンバーですね。

彼女たちがサブステージのトリを務めたSUMMER SONIC 2016(大阪)では、この曲がはじまった時点でもの凄い盛り上がりでしたが……この日の盛り上がりはビミョー。というかイマイチ

もちろん、この日の主役はGUNS N' ROSESなので、BABYMETALのファンは少なかったのかもしれませんが……それを差し引いても、非常に物足りない盛り上がり。

特に、ぼくのいたA席(最安値の席)のお客さんたちはみんな座ったまま、マジで全く微動だにしない(笑)

戸惑ったようにキョロキョロしているおじさんが1人いたくらいかな。それ以外はさっぱり……


2曲目の"あわだまフィーバー"がはじまっても同様の反応。

ぼくは心の中で「演奏カッコいい!!」「ベビメタちゃん可愛い♡」なんて思っていましたが、その感情を爆発させることができずにフラストレーションが溜まります。

いや、本当は周りなんて気にせず盛り上がればいいだけの話なんですけどね……でも、微動だにしない観客席の中で1人、「あわっあわっ♪ あーわだまフィーバー♪」って言いながら両手で丸を作ってウニウニ動くのは……ぼくにはちょっとハードルが高かった(´Д`;


3曲目は"メギツネ"。BABYMETALの中でぼくが1番大好きな楽曲です!

うおおお、立ち上がりてぇ!! 「それっ!! それっ!!」って叫びてぇ!!

しかし、勇気のないぼくは、そうやって弾けることができず、座ったまま手を上げることが精一杯でした(´・ω・`)

楽曲後半では、SU-METALが「ジャンプ!! ジャンプ!!」とオーディエンスを煽ります。さっき、「ジャンピング禁止」ってチラシ配っていましたが……意外とアナーキーだな、この子たち(笑)

そんな彼女の煽りに応えて、アリーナ席では一部ジャンピングが発生していましたが、スタンド席にいた勇気のないぼくは、そんなアリーナ席を羨ましげに見つめるのみでした(´・ω・`)


その後、"ギミチョコ!!"、"KARATE"、"イジメ、ダメ、ゼッタイ"と代表曲を連発し、BABYMETALのライブは終了。全6曲。結局、会場の盛り上がりは最後までイマイチでした。

同じ大阪でも、SUMMER SONIC 2016は本当に凄い盛り上がりだったんですよね。

あのときは、会場全体がトリップしているかのような感覚に襲われたほどです。バックライトを浴びるBABYMETALの3人は、ヘヴィメタルの神が遣わした天使か、あるいはヘヴィメタル神そのものか……本気でそんなことを考えてしまうような神々しさを放っていました。

しかし、この日のBABYMETALは「とても良質なパフォーマー」止まり。

もちろん、ライブの出来が悪かったわけでは決してないんですよね。実際、"メギツネ"や"イジメ、ダメ、ゼッタイ"を聴いて、ぼくの心の中には炎が燃え上がっていましたから。

むしろ、SUMMER SONIC 2016とこの日の違いは観客の側にありました。同じアーティストのライブでも、観客の中身が違うだけでこんなにも違った空気になるなんて……やはり、ライブというのはアーティストと観客が共に作り上げていくものなんだと実感しました。

まぁ、観客は主役でもなんでもありませんから、あくまで舞台を演出する背景の一部であってほしい……というのが個人的な考えなんですけどね。必要以上に暴れたり、自分のことしか考えずに目立とうとする観客は嫌いです。

それでも、「俺がこのライブを盛り上げるんだ!」という心意気を持ったお客さんというのは、とても重要な存在なんでしょうね。


ちなみにこの日は、メインのGUNS N' ROSESも、ちょっと微妙な盛り上がりでした(笑)

もちろん、両バンドともにパフォーマンス自体は素晴らしかったんですけど。

会場(自分自身を含む)の空気感に若干の物足りなさを感じずにはいられなかった初日でした。




<神戸ワールド記念ホール>


2日目は神戸公演。この日の会場である神戸ワールド記念ホールは、初日の京セラドーム大阪と比べると1回りも2回りも小さな会場です。

だからでしょうか。

開演前から会場の空気が違います。明らかに熱を持った空気感。開演時刻が近づくにつれて歓声があがりはじめます。

初日とは違い、全体的にBABYMETALを歓迎する雰囲気が漂っています。

思えば、この日の神戸公演はBABYMETALの参戦決定とともに発表された追加公演でした。

だから、関西のBABYMETALファンはこちらにまわってきたのかもしれません。


フロアが暗転し、"BABYMETAL DEATH"のスタートとともにメンバーが姿をあらわすと、会場からは大歓声が上がります!

近くの席のお客さんたちが立ち上がりました。いくじなしのぼくも、それに便乗して立ち上がります。すると、横のお客さんも立ち上がりました。やはり、観客の熱は伝播していくようです(笑)

拳を振り上げ、「DEATH!! DEATH!! DEATH!!」とコールします。大阪公演でできなかった分、思いっきり声を上げます!

会場の至るところで手が上がり、大勢の観客がBABYMETALのステージを楽しんでいることがわかります。

やはり、ライブはこうじゃないといけません!!


この日、次に演奏されたのは"ド・キ・ド・キ☆モーニング"。そして"Catch me if you can"。

ゴリゴリの演奏は聴き応え満点です!


そして流れる「さくらさくら」のメロディ。いや、「キツネキツネ」のメロディ!

"メギツネ"だああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!(*゚∀゚*)

思いっきり叫びます!! 拳を上げます!!

SU-METALの「ジャンプ!! ジャンプ!!」という煽りに応えて飛び上がります!!

今日は会場も凄く盛り上がっているし、ここは地盤も緩くないはずだから(笑)、何の気兼ねもなく思いっきりジャンプします!!

ジャンプ!! ジャンプ!! ジャンプ!! ジャンプジャンプジャンプジャンプ!!(*゚∀゚*)


さらに、ヘヴィなグルーヴを聴かせる"KARATE"。そして代表曲の"ギミチョコ!!"でライブは終了。

大阪公演同様、全6曲という短いライブでしたが、とても楽しいライブでした。

ちなみに、この日はメインのGUNS N' ROSESも素晴らしい盛り上がりでした。

やはり会場の雰囲気は満足度に直結しますね。最高の1日でした。




<さいたまスーパーアリーナ>


当初は関西の2公演だけに参加するつもりが、結局、埼玉までGUNS N' ROSESを追ってきてしまいました。

ということは、BABYMETALのライブももう1回見れるということです。

ちなみにこの日は日曜日。前日の土曜日もガンズのライブはありましたが、その日のオープニングアクトはBABYMETALではなく、日本のロックバンドMAN WITH A MISSION

ぼくはモッシュッシュメイトなので、土曜日ではなく日曜日の公演を選択。そうなると日曜中に帰れないので、月曜日は有給休暇を取ることに。土曜日のチケットを買えば仕事を空けずに済んだのですが……それでもワイはベビメタちゃんを見たかったんやー。


神戸ワールド記念ホールと比べると、さいたまスーパーアリーナはやはり大きい!

それだけに、開演前の空気は神戸会場ほど熱のこもったものではありませんでした。

それでも、BABYMETALのTシャツを着ている人はチラホラ以上の割合で見かけましたし、GUNS N' ROSESのTシャツを着たひとたちがBABYMETALの話をしていたりして、この日のオープニングアクトに対する興味や期待を感じさせる雰囲気が漂っていました。


この日も定刻通りにフロアが暗転し、BABYMETALのショウがスタート!

"BABYMETAL DEATH"から"あわだまフィーバー"と演奏され、6曲目の"イジメ、ダメ、ゼッタイ"まで、初日の大阪公演と全く同じセットリストが展開されていきました。

しかし、セットリストは同じでも、会場の盛り上がりは雲泥の差。

大阪公演では周囲の観客たちが微動だにしなかった"あわだまフィーバー"も、この日はすごく盛り上がっていましたw

両腕で頭上に丸を作って「あわっあわっ♪ あわだまフィーバー♪」ってやってる人も結構いた……確かにロックなノリではないけれど、みんなでやるとやっぱり楽しい(笑)

ラストの"イジメ、ダメ、ゼッタイ"では念願の「ダメジャンプ」もできました。神戸会場では演奏されなかったし、大阪会場は地盤が緩くてジャンピング禁止だったから(笑)


終わってみれば、神戸、埼玉と素晴らしいステージ。

重ね重ね、なぜ大阪会場があんなにしょっぱかったのかがわからない(笑)

まぁ、今回はあくまでGUNS N' ROSESの前座。だから1公演につき6曲のみと短いステージではありましたが、オープニングアクトとしては贅沢すぎるクオリティのショウをみせてくれました。


埼玉公演のBABYMETAL終演後、「ベビメタって面白いね」と話していたお客さんグループを数組見かけたのが印象的でした。

ぼくも、OZZY OSBOURNE目当てで見に行ったOZZFEST JAPAN 2015の会場でBABYMETALに魅せられた人間です。こうやって彼女たちは、どんどんと新たなファンを獲得していくのでしょう。

これからもさらに活躍していってほしいです。

そして、とりあえずは今年また大阪に来てくれることを期待しています!!

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petenshitokukiotoko at 23:50コメント(0)

2017年02月06日

GUNS N' ROSES - NOT IN THIS LIFETIME TOUR(さいたま) 【ライブレポート・感想】

さいたまスーパーアリーナGUNS N' ROSESのライブを見に行ってきました。
今回の埼玉公演は2日間開催ですが、ぼくが見に行ったのは2日目です。

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大阪、神戸、横浜と開催されてきたGUNS N' ROSESのジャパンツアー。この埼玉公演がファイナルとなります。

ぼく自身は、大阪、神戸の2公演に引き続き、今回の埼玉2日目が3回目の参加。

本当は関西の2公演だけに留めておくつもりだったのが、神戸公演の感動と熱狂が忘れられず、帰宅途中のローソンで埼玉公演のチケットを購入。翌日には新幹線とホテルを確保するために旅行代理店へと走ったのでありました。


ライブ当日の朝に大阪の自宅を出発し、昼過ぎに東京着。池袋のホテルに荷物を置いて、さいたまスーパーアリーナへ向かいます。

池袋に宿をとったのは、たまたま安いプランがあったというだけの理由でしたが、ちょうどこのとき、池袋パルコGUN'S SHOPが出店されていたので、ライブの翌日に立ち寄ることにしました。宿のすぐ近くにライブの余韻に浸れるスポットがあるとは、なんともラッキーです。



さて、ぼくがさいたまスーパーアリーナに到着したのは16時半頃。

オープニングアクトのBABYMETALが登場するまで約30分といったところですが、会場フロアは既にギッシリと埋め尽くされています。

京セラドーム大阪では空席も目立っていましたが、さいたまスーパーアリーナはほぼ満員。しかも今回の埼玉公演は2DAYS。そう考えると、客入りの違いは歴然です。

関西と関東(首都圏)って、人口の差以上に動員力に違いがあると思うんですよね。なんでだろう……?



BABYMETALのライブはこの日も30分で終了。

ここからGUNS N' ROSESの登場を待ちます。大阪公演ではほぼ定刻通りの登場。神戸公演では20分の遅刻。でもたった20分!!

そして、今回の埼玉公演2日目は35分の遅刻でした。たった35分!! エラい!!(^-^)

かつてインテックス大阪で2時間以上(立ちっぱなしで)待たされた身からすると、2017年のGUNS N' ROSESは超優等生です(笑)



さて、この日のライブも"It's So Easy"からスタート。ダフ・マッケイガンの軽快なベースに、会場の空気が沸き立ちます。

しかし、楽しかったGUNS N' ROSESの来日公演もこの日が最後。楽曲が演奏される毎に、興奮と寂しさがないまぜとなった不思議な感覚に襲われます。

だから、1曲1曲を全力で楽しみます。"Mr.Brownstone"のグルーヴ。"Welcome To The Jungle"の熱狂。"Estranged"のドラマ性。総ての音を、総ての瞬間を、噛み締めるように味わい尽くします。

その中でも、特に"Sweet Child O' Mine"はぼくがこの世で最も愛する楽曲なので、聴いていると格別の想いがこみ上げてきます。学生時代、憧憬の念を抱きながら、食い入るように何度も何度も見続けたこの曲のPV……当時のぼくは、アクセルのヴォーカルとスラッシュのギターで演奏されるこの曲を、まさか生で聴ける日が来るなんて思っていなかったんだよなぁ(  ;∀;)


ちなみに、今回のジャパンツアーでは全編にわたってゴキゲンなアクセル・ローズ

ぼくが前回参加した神戸公演では、歌いながら観客に手を振る瞬間があって、「あのアクセルが!?」とぼくたち驚愕したんですけど、この日も"Better"や"This I Love"の演奏中に何度も手を振っていました。

どうやら、会場のクールダウンが予想される『CHINESE DEMOCRACY』の楽曲中に手を振る傾向にあるようですね(笑)

しかし、会場の反応を考慮してファンサービスをするなんて。ホント丸くなりましたよね、アクセルも……(笑)



さて、この日のライブも、序盤から中盤にかけては大阪や神戸と同じ流れ。

APPETITE FOR DESTRUCTION』の定番曲はもちろん、今回のツアーでセットリスト入りしている"Coma"を聴くのもこれで3回目……ぼくの人生。まさか"Coma"の生演奏を3回も聴くことになるとは思わなかった。これぞまさにNOT IN THIS LIFETIME(笑)


その流れが変わったのはライブ後半。

優しいピアノ演奏からはじまったのは"Yesterdays"。

USE YOUR ILLUSION Ⅱ』からシングルカットされ、PVも作られた楽曲ですが、ライブで演奏されることはそう多くない楽曲です。でも、ぼくはこの曲が大好きなので、演奏がはじまった瞬間はメチャクチャ嬉しかった!!

ちなみに、超細かい感想ですけど、「'Cause yesterday's got nothin' for me. Old pictures that I'll always see.」の「Old」ってところのアクセルの歌い方が可愛かったと思います(笑)

昔のようにがなるような高音で「Old」と歌うのではなくて、クリアな高音で「Old」と歌う感じが……ぶっちゃけ、喉と体力に負担の少ない歌い方をしているわけなんですが、そんなアクセルの歌い方によって、楽曲の雰囲気がすごく可愛らしいものになっていました(笑)



続いて『APPETITE FOR DESTRUCTION』から"My Michelle"が演奏されます。

これも大阪や神戸では演奏されなかった楽曲です!

この曲も滅茶苦茶カッコいい!!

静かなイントロからハードにはじまる楽曲。リフもギターソロも最高にカッコいいし、日替わり演奏になっているのがもったいない楽曲!

アクセルのヴォーカルも、"Yesterdays"の可愛らしい感じから一転、熱くパワフルに盛り上げてくれます(笑)



さらに続いて、PINK FLOYDの"Wish You Were Here"が演奏されます。

もうすっかりお馴染みとなった、スラッシュリチャード・フォータスによるギターデュエットです。

2人の名ギタリストが、哀愁たっぷりのソロで会場を魅了します。

ちなみに、大阪・神戸公演の流れを踏まえると、次に演奏される楽曲は"November Rain"。このギターデュエットの間に、ステージ前方中心部にアクセルが使うピアノがセッティングされるのですが……

"Wish You were Here"の演奏が終わった瞬間、ステージ前方のピアノにスポットライトが当てられます。そこには、既にピアノに向かうアクセルの姿が。そして演奏されたのは、なんとDEREK AND THE DOMINOSの"Layla"です!!

エリック・クラプトンの作品として有名なこの曲。ですが、GUNS N' ROSESがチョイスしたのはリフが超有名な前半部分ではなく、ピアノを主体としたインストパート。ジム・ゴードンが作曲した後半部分ですね。

そして、このカバー演奏がまた絶品!

アクセルのピアノ演奏とスラッシュのリードギターを中心に、清涼感あるサウンドが紡ぎ出されていきます。

哀愁漂う"Wish You Were Here"との対比も美しいです。

ちなみにぼく、クラプトン大好きなんですよね。でも、まさかGUNS N' ROSESのライブで"Layla"を聴くことができるとは思っていませんでした。しかも、大阪と神戸では演奏されなかったこの曲。埼玉までやってきたおかげで聴くことができました。すごく嬉しい!!


そこから演奏されるのは、やはり"November Rain"。

そして、ぼくの中で、今回のジャパンツアーのハイライトは間違いなくこの日の"November Rain"でした!!

演奏がはじまると同時に、スマートフォンのライトを照らすオーディエンス。暗闇の中に無数の光が灯された会場は、比喩でもなんでもなく本当に「光の海」となっていました。

その光景は本当に本当に美しくて、今でも思い出しただけで鳥肌が立ちます。

ピアノを弾き語るアクセルも、何度も何度も観客席の方を見ていたように思います。本当にドラマティックな光景だったもの、きっと気のせいではないはずです。

楽曲も演奏もドラマティックなら、今回のツアー自体もドラマティック。そして、本国から遠く離れたここ日本で、これほど多くの観客がバンドを歓迎しリユニオンを祝福しているという、その事実もまたドラマティックです。

"November Rain"という素晴らしい楽曲があって、それにまつわる感動や思い出がこの光の数だけ存在していると思うと、それがまたすごく感動的です。

そして、同じ瞬間に同じ空間で、これだけたくさんの人たちと感動を共有しているという……それは、何にも代え難い記憶ですよね。

本当に、今日ここに来てよかった。GUNS N' ROSESを好きでよかった。ロックを好きでよかった……



さぁ、ここまでくると、ライブもいよいよクライマックス!

"Knockin' On Heaven's Door"、そして"Nightrain"が演奏されます。

特に、本編ラストの"Nightrain"は最高でした!

楽曲終盤のスラッシュのギターソロが滅茶苦茶カッコよくて……俺、泣いてしまった(笑)

カッコ良すぎて泣いてしまうってよくわからない反応ですけど(笑)、学生時代から大好きだった曲ですから、なんかもう感極まってしまった(  ;∀;)



鼻をかみながら待つこと数分(笑)

アンコールに応えてバンドが登場します。この日も、アンコール1曲目は"Sorry"。

CHINESE DEMOCRACY』の中でも特にマニアックな楽曲が、神戸公演に続いて再び披露されます(笑)

先ほどの"Knockin' On Heaven's Door"や"Nightrain"に比べると、やはり盛り上がりはいま一息といったところですが(笑)、コーラスの部分でアクセルが手を頭上に掲げ、左右に振るようなアクションをとりながら歌っていたのが印象的でした。

要は「お前ら手を振れ!」っていう意味なんですが、アクセルがこういう煽り方するのってすごく新鮮な気がしました。

でも、『CHINESE DEMOCRACY』の曲で手を振らせたいなら、"Catcher In The Rye"が良かったんじゃないかな。いや、ぼくが"Catcher In The Rye"聴きたかったっていうだけなんですけど(笑)

でもまぁ、このタイミングで"Catcher In The Rye"なんて聴かされたら池袋のホテルまで号泣しながら帰ることになっていただろうから、これはこれで良かったかもしれない(笑)



続いて、"Patience"、"The Seeker"が演奏され、そしてついにラストソングです。

楽曲はもちろん"Paradise City"。これでこの日のライブは、そして今回のジャパンツアーは幕を下ろします(  ;∀;)

スラッシュのギターにはじまり、アクセルはじめバンドメンバーによるコーラス。そしてヘヴィな演奏に雪崩込みます。「ピーッ!!」と鳴らされるホイッスル。大阪・神戸ではアクセルがタイミングを失敗していたので、この埼玉でやっと「成功バージョン」を聴くことができました(笑)

圧倒的な興奮と、ほんの少しの寂しさを抱きながら、バンドの演奏を味わいます。

楽曲終盤のギターソロがはじまると同時に、ステージ前方から紙吹雪が噴出されます。

疾走感溢れるギターソロ。今回のツアーの光景が、そしてGUNS N' ROSESと出会ってからの十数年の思い出が、ギターソロとともに心の中を駆け抜けていきました。



結局、ぼくは大阪・神戸・埼玉の3公演に参加。チケット代、グッズ代、交通費、宿泊費、及び付随するもろもろの費用を合計すると、この『NOT IN THIS LIFETIME TOUR』に約10万円のお金を投入したことになります(笑)

でも、そうして得た記憶はプライスレスです。

今回の3公演。特に最終日の埼玉公演。"November Rain"が生み出した光の海や、"Paradise City"の熱狂。あとは、まさか"Nightrain"で泣いたこと(笑)

この素晴らしい記憶は、一生忘れることがないでしょう。


最高のライブ、最高のツアーでした!

ありがとう、GUNS N' ROSESを好きで本当によかった!!





セットリスト

It's So Easy
Mr. Brownstone
Chinese Democracy
Welcome To The Jungle
Double Talkin' Jive
Better
Estranged
Live And Let Die
Rocket Queen
You Could Be Mine
Attitude
This I Live
Civil War
Coma
Love Theme From Godfather
Sweet Child O' Mine
Yesterdays
My Michelle
Wish You Were Here ~ Layla
November Rain
Knockin' On Heaven's Door
Nightrain

encore

Sorry
Patience
The Seeker
Paradise City


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2017年01月31日

GUNS N' ROSES - NOT IN THIS LIFETIME TOUR(神戸) 【ライブレポート・感想】

神戸ワールド記念ホールGUNS N' ROSESのライブを見に行ってきました。

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なお、この神戸公演は後日追加で発表されたもの。

ぼく、当初は大阪1公演に埼玉2公演を見に行く予定でした。せっかくGUNS N' ROSESが来日するのに、1度しかライブに参加できないだなんて我慢できない! というわけで、大阪公演に加えて埼玉公演も見に行こうと思っていました。

そこに、追加の神戸公演の発表。いやぁ、これは本当にありがたい。

埼玉まで行こうと思うと旅費だけで4万円くらい飛んでいきますからね。それが神戸なら往復で2000円ほどの交通費でOK。ガンズの来日はすごく嬉しいけど、お財布が寂しくなるなぁと思っていただけに、これは朗報。喜び勇んでチケットをゲットしました。

結果的に、ぼくが参加できるライブは大阪と神戸の2公演ということになりますが……でも、埼玉に行くのと行かないのとでは、かかるお金が全然違いますからね。それは仕方がない。この神戸公演を全力で楽しもう!


ところで、大阪公演の記事でも書きましたが、GUNS N' ROSESのライブには遅刻がつきもの。

2009年の大阪公演では、ド平日にも関わらず開演時刻から1時間も遅刻したうえ、3時間を越えるライブを敢行。終演時間は0時過ぎ。その結果、帰宅難民を大量に発生させるという、とんでもない前科が彼らにはあるのです。いや、にはあるのです(笑)

しかも、今回の会場は神戸ワールド記念ホール。この会場で終電を逃したときのことを考えると、京セラドーム大阪なんかとは比べ物にもならない絶望感に襲われます(笑)

ぼく、あの辺の地理って全然詳しくないんですけど、市民広場から三宮まで徒歩で行けるものなんでしょうか……?(´・ω・`)

ちなみに、前日の大阪公演はほぼ定刻通りの開演。ということは、この神戸公演でやらかす可能性は結構高いはず。だってGUNS N' ROSESですよ? 2日続けて遅刻しないなんてちょっと考えにくい(笑)


というわけで、万全の備えでライブ会場へ向かいます。

待ち時間の暇つぶしのために文庫本2冊。スマホのバッテリー切れに備えて携帯充電器。深夜路頭に迷ったときに寒さを和らげるためのホッカイロ。同じく、深夜路頭に迷ったときの栄養補給のためのウィダーインゼリー。

……ていうかワシお客やど!! なんでこんなに気ィ使わんとアカンのや!!ヽ(`Д´)ノ


そんなこんなで会場入りし、まずはオープニングアクトのBABYMETALのライブを見ます。

日本の大手芸能事務所に所属している彼女ら。もちろん定刻どおりの登場です。いやー、やっぱ日本っていい国ですよね(笑)

詳細は後日記事にしますが、この日のBABYMETALのステージはとても盛り上がって素晴らしかったです。正直、前日の京セラドーム大阪は会場の盛り上がりがかなりしょっぱくて、特にBABYMETALに関しては「不完全燃焼感」が強かったのですが、それを払拭するような熱気が感じられました。

これは、GUNS N' ROSESのステージもメチャクチャ盛り上がりそうだ!!



この日もBABYMETALのステージは30分程度の時間。17時スタートの17時半終了です。

前日の大阪では、BABYMETALの終演後30分ほどでGUNS N' ROSESのショウがはじまりました。スケジュール通りであれば、この日のショウは18時にスタートするはず……が、はじまらない。

それでも、18時を過ぎても会場の雰囲気は牧歌的です。

やはり、神戸会場でも「GUNS N' ROSESと言えば遅刻」というイメージは共通項となっているようです(笑)


18時を10分ほど過ぎた頃でしょうか。スクリーンに映し出されている銃と薔薇のロゴマーク。その銃から弾丸が発射されます。「おぉ!」と沸き立つ会場。しかし、銃が再び沈黙すると、会場から「ハハハ」という笑い声が起こります(笑)

ハハハ」ってなんだよその反応(笑)

いや、わかりますよ。「どうせまだまだはじまらないんでしょーw」という意味合いの「ハハハ」ですよね。この弛緩しきった雰囲気。これから全米を揺るがすモンスターバンドが登場するとはとても思えません(笑)


ところが! 不意に暗転する会場フロア!

ここではじめて、本物の歓声が起こります。

18時を約20分過ぎたタイミングで、GUNS N' ROSESの神戸公演がスタートしました!!

たった20分の遅刻! 上出来ィッ!!( ´∀`)b



この日も、ライブは"It's So Easy"からスタート。

ぼく、これまではどちらかというと"Welcome To The Jungle"や"Nightrain"なんかで「ジャーン!!」と劇的にはじまるオープニングが好きだったんですけど、"It's So Easy"からのスタートを生で体感してみると、これはこれで「リアルなロックバンド」って感じがしてカッコいいですね。


リアルなロックバンド」と言えば、アクセル・ローズの衣装もこのツアーでは比較的シンプル。近年の特徴だった「セレブなチョイ悪オヤジ」テイストは若干薄れました。

ロックTシャツにダメージジーンズ。腰に赤のネルシャツを巻いたその姿を見ると、80~90年代のアクセル・ローズがそこにいるような思いに駆られます。神戸ワールド記念ホールのスタンドS席から見る分には、という条件付きではありますが(笑)

最近の「チョイ悪」ファッションも良かったですけど、スラッシュダフが一緒にいるなら、やっぱり昔ながらのスタイルが1番しっくりきますね。


一方、スラッシュがこの日着ていたのは赤いチェックのベスト。スラッシュに赤いチェックのベストとはあまり見覚えのない取り合わせですが、これがすごく似合っていてカッコ良かったです。

最近のスラッシュだるんだるんのタンクトップを着ていることが多いですけど、正直あれはあんまりカッコ良くないと思うんですよね。横から見ると、なんかいろいろと残念な気持ちになる(笑)


そんな2人に対して、何を着てもカッコいいのがダフ・マッケイガン

長身な上に、若い頃より引き締まった体。立派です。

リチャード・フォータスも合わせて、ステージ上手は細マッチョでスタイリッシュです(笑)



ライブは前日の大阪公演と同じ流れで進みます。

"Mr. Brownstone"も"Chinese Democracy"も最高にカッコいいですが、前半戦で最大に盛り上がったのは、やはり"Welcome To The Jungle"!

神戸ワールド記念ホールが興奮の坩堝と化します!!


You know where you're!?

Yeaaaaaaaaaaah!!

You're in the jungle baby!!!

Yeeeeaaaaaaaaaaaaahh!!!

You're gonna Diiiiiiiiieeeeeeee!!!!!!

Aaaaaaaaaaaaaaaaahhhhhhh!!!!!!


バンドのパフォーマンスも観客の盛り上がりも、大阪公演より数段パワーアップしている感じ!

最高に楽しいぜAaaaaaaaaaaaaaaaahhhhhhh!!!!!!



その後も"Estranged"のような大作から、"Live And Let Die"のようなお馴染みのカバー曲まで、名曲のオンパレード!

その中でも、やはり『APPETITE FOR DESTRUCTION』からの楽曲は盛り上がりが凄いです。

"Rocket Queen"のギターリフが刻まれた瞬間の歓声なんて、素晴らしかったですよ。

でも、この曲はダフのベースラインも滅茶苦茶カッコいいですよね。グリグリと鳴らされるベースの音を聴くと、あまりのカッコ良さにゾクゾクきます。

ちなみに、この曲は中間部のギターソロも聴きどころ。

トーキング・モジュレーターを使ってソロを弾くスラッシュを見ると、思わず声を上げてしまいます。

これは、90年代のライブでお馴染みだったパフォーマンス。演奏ももちろんですが「トーキング・モジュレーターを使うスラッシュ」というその光景を生で見られたこと自体に感動を覚えます(笑)


"Rocket Queen"から"You Could Be Mine"という激アツな2曲の演奏後、アクセルダフ・マッケイガンの名をコールします。次はダフが歌うコーナーですね。

前日の大阪では、THE MISFITSの"Attitude"を歌ったダフですが、神戸で披露したのはTHE DAMNEDの"New Rose"。

しかし、バックスクリーンの映像は1パターンしか用意されていなかったのか、"New Rose"を歌いながら、「A」「T」「T」「I」「T」「U」「D」「E」「ATTITUDE」と何度も映し出されていたのがちょっとシュールでした(笑)



さて、ここからは後半戦。

再びアクセルが登場し、歌い出されたのは"This I Love"。『CHINESE DEMOCRACY』収録のバラードです。

ズバリこれは名曲なんですが、往年のファンにとっては馴染みの薄い『CHINESE DEMOCRACY』の楽曲ですから、ここは一旦クールダウンの時間です。

ところが、ここでサプライズが!!

ステージ下手側に歩きながら歌うアクセル。なんと、観客席に向かって手を振った(;゚Д゚)!!

下手側にいたぼくたち。一瞬「えっ」と戸惑いつつ、弾かれたように一斉に両手を振ります。すると、それに反応してまた手を振った(;゚Д゚)!!

そう、手を振った(;゚Д゚)!! アクセル・ローズが2回も手を振った(;゚Д゚)!!

……え、それがどうしたって? これがサプライズですよ!!ヽ(`Д´)ノ

いや、だってアクセルですよ? あのアクセル・ローズですよ?

極度に神経質で常にピリピリしていたはずのアクセルが、すごくぶっきらぼうなアクセルが、歌いながら2度も観客席に手を振るだなんて……まさかまさかそんなまさか!

ガンズファンならきっと共感してくれるはず。なんだか、凄いものを見たような気持ちです。



さらにバンドは、"Civil War"、"Coma"と長尺ナンバーを2曲続けて演奏します。

80年代のグラムメタルと同じくくりで語られることが多いGUNS N' ROSESですが、"This I Love"から"Coma"までの流れをみると、それらのバンドとは全く別の存在であることがわかります。

これらの重厚感溢れる楽曲が、ライブをドラマティックに盛り上げてくれます。


そして、そんなライブをより鮮やかに彩ってくれるのがスラッシュのギター。

情感たっぷりに"Love Theme From The Godfather"を演奏し、そこから至高の名曲"Sweet Child O' Mine"へと繋がります。

なんていうかもう、惚れ惚れするような流れです。そして、GUNS N' ROSESってこんなにも表情豊かなバンドだったんだなぁとしみじみ感じます。

"Welcome To The Jungle"や"You Could Be Mine"のようなシンプルかつハードな楽曲はもちろん、"This I Love"のような繊細で美しい楽曲、"Coma"のような重厚感溢れる楽曲。それに加えて、"Sweet Child O' Mine"のようなポップでロマンティックなバラードもある。

もちろん、これらは総てずっと以前から存在している楽曲なんですが、「アクセルだけのガンズ」の頃は、個々が乖離している印象を感じたんですよね。素晴らしい曲が1曲ずつ単体で存在しているという感じ。

しかし、そこにスラッシュのギターが加わったことで、それら個々の楽曲が1本に繋がったような気がするんですよね。抽象論で申し訳ないのですが……絶対的な個性を持つギターによって、楽曲の世界観に統一感が出たというのかな?


きっとアクセルは、GUNS N' ROSESをこういう色彩豊かなバンドにしたくて『CHINESE DEMOCRACY』を作ったんじゃないかなーと思うんですよね。

だけど、『APPETITE FOR DESTRUCTION』の色と『CHINESE DEMOCRACY』の色はなかなかうまく混ざり合わなかった。

それらを混ざり合わせて1つの世界にするために必要だったのはやっぱりスラッシュのギターで、そんな「最後の1ピース」が加わった今回、ついにアクセルの思い描くGUNS N' ROSESが完成したんじゃないかな。

というわけで、いまアクセルは歌いながら客席に手を振るくらいゴキゲンである、と。

……まぁ、最初から最後まで総てぼくの想像(妄想)なんですけど(笑)



さて、次に鳴らされる切れ味鋭いギターリフ。これは"Out Ta Get Me"ですね!

初日の大阪公演では演奏されなかった楽曲が登場しました!

いやもう、なんでこれを初日に演奏しなかったんだと問い詰めたくなるくらいのカッコ良さ。

やはり『APPETITE FOR DESTRUCTION』の楽曲は最高です。


さらに続いて、スラッシュリチャード・フォータスのギターデュエットで演奏される"Wish You Were Here"。

PINK FLOYDの楽曲をインストゥルメンタルでカバーしたものですが、これがまた最高なんです!

ていうか、リチャード・フォータスって素晴らしいギタリストですよね。

GUNS N' ROSESのリードギタリストと言えばやはりスラッシュですけど、リチャードもすごく綺麗なリードを弾きます。美しくて哀愁を感じさせるリードです。

もちろん、それと掛け合うスラッシュのリードも素晴らしい。

とにかく2人とも素晴らしい音色を奏でるんですが、あえて両者を比較してみると……スラッシュの音の方がエロいですよね(笑)

リチャードのリードはすごくキレがあるのに対して、スラッシュの音色の方はコクと丸みがある感じ。

これを女体に例えるなら、スラッとしたモデル体型リチャードに対して、肉付きが良くて少しぽてっとした体型スラッシュという感じでしょうか(笑)

ぼくはどっちも大好きですけど、強いて言うなら肉付きの良い体型の方が……じゃなくてスラッシュのリードの方が好きかな(笑)

だけどリチャードのリードも素晴らしいし、何より、この演奏はタイプの違う2人のギタリストが掛け合うからこそ最高なんですよね!

原曲とはまた異なる美しさがあって、うっとりと聞き惚れてしましました。


そしてそこから演奏される"November Rain"。いよいよ、ライブも終盤です。

壮大で感動的な"November Rain"から、バンドとオーディエンスの心が1つになる"Knockin' On Heaven's Door"。そして爽快に疾走する"Nightrain"でライブ本編は終了です。

"Knockin' On Heaven's Door"におけるアクセルとオーディエンスの掛け合いは、ガンズのライブの重要な見所の1つ。

ぼくにとってアクセル・ローズロックの神様なので、そんな彼の呼びかけに応じて「Knock! Knock! Knockin' on heaven's door!!」と叫ぶ瞬間には、格別の喜びを感じます。

もちろん、アクセルからぼくの姿は見えていないでしょうけど、同じ瞬間に同じ空間でロックの神様と交信をしているというのは紛れもない事実なわけですからね(笑)



さぁ、ここからはアンコールです。

アンコール1曲目に演奏されたのは、なんと『CHINESE DEMOCRACY』収録の"Sorry"。

これも初日の大阪では演奏されなかった楽曲です。

しかし、まさかこのタイミングでこんな楽曲を聴けるとは思っていなかった……派手さはありませんが、BLACK SABBATHの"Planet Caravan"に通ずるような深淵さを感じさせる楽曲です。


さらに続いて、『USU YOUR ILLUSIONⅠ』収録の名バラード"Don't Cry"が演奏されます。

低音で歌うアクセルのヴォーカルが心に響く名曲……これも学生時代から何度も何度も聴いてきた曲ですよぉ・゜・(ノД`)・゜・

ちなみに、初日に演奏された"Patience"はこの日はなし。

"Patience"と"Don't Cry"はどちらもシングルカットされた代表曲なわけですが、今回のツアーでは日替わりで演奏されているみたいですね。

"Patience"や"Don't Cry"のような代表曲が日替わりで登場する一方、"Double Talkin' Jive"や"Coma"、"This I Love"といった、少し「通」な楽曲が毎日演奏されているのが面白いですね。

それに『CHINESE DEMOCRACY』には"Street of Dreams"や"Catcher In The Rye"といった名バラードが収録されているわけですが、それらを押しのけて"Sorry"なんて激シブな楽曲(笑)が演奏されたあたりからも……いろんなタイプの楽曲を組み込んで、緩急があって物語性に富んだライブにしようという意図が感じられます。


さらにTHE WHOのカバー"The Seeker"を挟み、そしていよいよ最後の楽曲"Paradise City"の演奏がスタートします!

なお、前日の大阪ではホイッスルを吹くタイミングを逃したアクセルでしたが、この日は逆に、本来よりも随分早いタイミングで「ピー」と吹いてました。結局、2017年の関西ではホイッスルの成功率0%……(笑)

やがて、演奏が佳境に差し掛かると、ステージの前方から紙吹雪が吹き出します。これも大阪公演と共通の演出。

会場フロアに舞う紙吹雪を見て、「うおぉぉぉっ!!」とテンションが上がりつつ、これで終わってしまうというほのかな寂しさも感じます(  ;∀;)

最後は、お決まりのシャウト。そしてアリーナにマイクを投げ捨ててフィニッシュ。アクセルは、昔よりマイクの投げ方が優しくなった気がする(笑)



こうして、熱狂の神戸公演が、そしてぼくにとっての全公演が、ついに終了してしまいました・゜・(ノД`)・゜・

しかし、GUNS N' ROSESのJAPAN TOUR自体は、横浜、そして埼玉2公演と続いていきます。


そこで自問自答します。俺はここで終わっていいのか。大好きなGUNS N' ROSESが日本にいるのに、アクセルスラッシュダフはまだステージに出てくるのに、俺はこのまま終わっていいのか。こんなに素晴らしいステージが繰り広げられている最中に、俺は家でじっとしていて良いのか!?


このままでいいのか!?


このまま終わっていいのか!?


いや、良くないッ!!!



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というわけで、やってきたぜ埼玉!!!

俺の「NOT IN THIS LIFETIME TOUR」はまだまだ終わらないッ!!!




セットリスト

It's So Easy
Mr. Brownstone
Chinese Democracy
Welcome To The Jungle
Double Talkin' Jive
Better
Estranged
Live And Let Die
Rocket Queen
You Could Be Mine
New Rose
This I Live
Civil War
Coma
Love Theme From Godfather
Sweet Child O' Mine
Out Ta Get Me
Wish You Were Here
November Rain
Knockin' On Heaven's Door
Nightrain

encore

Sorry
Don't Cry
The Seeker
Paradise City


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petenshitokukiotoko at 23:57コメント(0)

2017年01月23日

GUNS N' ROSES - NOT IN THIS LIFETIME TOUR(大阪) 【ライブレポート・感想】

京セラドーム大阪GUNS N' ROSESのライブを見に行ってきました。

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今でこそ「音楽ファン」を名乗り、CDを大量に買い漁ってこんなブログを作っているぼくですが、中学生の頃まではほとんど音楽を聴かない人間でした。

そんなぼくを音楽漬けにしたのが、高校生の頃にたまたま出会ったGUNS N' ROSESでした。

"Welcome to The Jungle"のカッコ良さに衝撃を受けたぼくは瞬く間にGUNS N' ROSESの虜になり、彼らの音楽だけを2年間聴き続けました。

そしてそこから、SKID ROWMOTLEY CRUEへ派生していき、現在のようなHM/HRオタクへと仕上がっていったのです(笑)

でも、あれからいろんなバンドを聴いてきましたが、「あなたにとって最高のバンドは何ですか?」と聞かれたら、やっぱり答えは「GUNS N' ROSES」なんですよね。

彼らのPV集『WELCOME TO THE VIDEOS』なんて何回観たかわかりません。

アクセル・ローズの横にスラッシュ。そしてダフ・マッケイガンイジー・ストラドリンスティーブン・アドラーはすぐにいなくなったけど(笑)、彼らはその音楽も演奏する姿も最高にカッコ良かった!


ただ、残念ながら、ぼくが彼らを知ったときにはスラッシュダフも既にGUNS N' ROSESにはいませんでした。

メンバーはバケットヘッドロビン・フィンクたちに変わっていましたし、調べてみると、どうやらアクセルスラッシュは現在メチャクチャ仲が悪いらしい(笑)

だから、ぼくが憧れたGUNS N' ROSES……スラッシュダフのいるGUNS N' ROSESは2度と実現しないだろうと言われていて、だから余計に、憧憬の眼差しで過去の映像を見つめていたんですよね。

カッコいいなぁ。でも、俺は『このGUNS N' ROSES』を見ることはできないんだなぁ」という感じで……


それが、スラッシュ&ダフがまさかの復帰!! そしてこの2017年、来日公演決定!!

ぼく、思いっきり後追いのファンで、彼らを知ったのが2003年なんですよね。それでも14年!! そしていま気付いた、奇しくも14年!!(笑)

14年間夢に見続け、しかし諦めていたアクセルスラッシュダフのいるGUNS N' ROSES!!

それをついにこの目で見ることができる……うぅ、まさかこんな日がやってこようとは。神様ありがとうございます・゜・(ノД`)・゜・


でも、不思議な感覚なんですよね。

今回のツアーは『NOT IN THIS LIFETIME(この人生で起こりえないこと)』というタイトルなんですけど、ぼくにとってもまさにそういった認識だったので、メチャクチャ嬉しいんだけども現実味がないというか。

この大阪公演が今回のジャパンツアーの初日ということもあって「本当にスラッシュダフのいるガンズが大阪に来るのだろうか」と未だ確信を持てない自分がいました(笑)

そういうわけで、当日は、ワクワクしつつもフワフワしたような、そんな気持ちで会場へと向かいました。



ちなみに、今回のツアーはオープニングアクトに日本のBABYMETALがついています。

そのライブが18時の定刻通りにスタート。BABYMETALのライブは30分強で終了しました(なお、BABYMETALのライブレポートについては、大阪、神戸、埼玉の3公演分を後日まとめて書きたいと思っています)。

そして時刻は18時40分。ということは、ガンズのライブは19時からスタートか。いや、スタートの予定か(笑)


そう、GUNS N' ROSESのライブには遅刻が付き物(笑)

2007年のインテックス大阪ではスタンディングの会場で2時間もの遅刻!

2009年の京セラドーム大阪ではド平日にも関わらず1時間遅刻! しかも3時間強の長編ライブを敢行して帰宅難民を大量発生させるという……滅茶苦茶やで!!ヽ(`Д´)ノ


その度を越した遅刻癖は、観客みなに知れ渡る常識……なので、BABYMETALが終わったあとも、会場内には「まぁ気長に待とうぜ」みたいな弛緩した空気が漂っていました(笑)


やがて、まもなく19時になろうとするタイミングで、GUNS N' ROSESのロゴマークがスクリーンに映し出されます。

そして鳴り響く銃声。スクリーンの中。薔薇の巻きついた拳銃から、次々と銃弾が放たれます。

おぉ、いよいよライブ開始か!? と思わせる演出。しかし、会場の盛り上がりはそこそこ(笑)

どうせここから1時間くらい待つことになるんでしょ?(笑)」みたいな諦念がそこら中に漂っていますw


ところが! 19時を数分過ぎたタイミングで、会場が暗転し、開演を告げるSEが!

(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!! (`・д´・ ;)

GUNS N' ROSESが時間通りにステージに表れるだなんて!!

しかし、時間通りにはじまったらはじまったで「あ、もうはじまっちゃうのね(´・ω・`)」みたいな、ほんのりとした寂しさを感じるのは何故だろう?(笑)



開演に合わせて、席についていた観客たちが、一斉に立ち上がります。

オープニングSEから、小気味よいベースイントロが奏でられます。

今回のライブの1曲目は"It's So Easy"です!!

軽快に刻まれるリズム。そのリズムに体を揺らし、軽くステップしながら登場するアクセル地を這うような低音ボイスがカッコいい!

そして、下手にはダフが! 上手にはスラッシュが! ダフが! スラッシュが!  ダフが! アクセルが! スラッシュが!  ああぁぁああああぁぁぁぁ3人並んでいるううぅぅぅぅぅぅぅっ!!!

しかも、いま、この瞬間、その3人が自分と同じ空間に存在しているというこの事実!

まさか本当にこんな日が来ようとは……この人生で起こりえないこと(NOT IN THIS LIFETIME)がいま目の前で起こっている……


さらに、印象的なドラムイントロが打ち鳴らされます。"Mr. Brownstone"キタ━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━!!!!

個人的に『APPETITE FOR DESTRUCTION』の中でもトップクラスに大好きな楽曲!! カッコいい!! カッコ良すぎる!!

低音を中心としたアクセルのヴォーカルが小気味よい! そして、その歌い終わりとともにはじまるスラッシュのギターソロ!

ステージ背後のスクリーンがアクセルからスラッシュに切り替わった瞬間、会場から歓声が沸き起こります!

アクセルとスラッシュが同じステージに立っているというこの興奮! それを象徴するような瞬間です!


続いて演奏されたのは"Chinese Democracy"。

アクセルだけのガンズ」が作ったアルバム『CHINESE DEMOCRACY』のタイトルトラックです。

先ほどまでの熱狂とはうって変わって、「……この曲(゜⊿゚)シラネ」みたいな空気が会場に広がります(笑)

しかしぼくは、「オリジナルガンズ」が『CHINESE DEMOCRACY』の楽曲を演奏している姿を長年妄想し続けてきたのです!!

そんなぼくにとっては、ステップを踏みながら"Chinese Democracy"のリフを刻むスラッシュとか、妄想が現実になった瞬間なわけですよ!!

"It's So Easy"や"Mr.Brownstone"とはまた違った興奮を感じます!!


さらに、スラッシュによって奏でられる印象的なギターリフ。

ガンズ史上、いや、ハードロック史上屈指の名リフ!!

You know where you are!? You're in the jungle Osaka!!

アクセルの言葉に、会場中から大歓声が!!

GUNS N' ROSESを象徴する名曲!! "Welcome To The Jungle"のスタートです!!

空気を切り裂くような高音シャウト!! 前の3曲で少しずつ温められた空気が、ここで一気に爆発します!!

やはりこの曲は最高!! 最高にカッコいい!!


さらに続いて、タイトなドラムイントロから演奏がはじまります。

スラッシュのギターを中心に、怒涛の勢いで刻み出されるリフ。

これは……"Double Talkin' Jive"じゃないですかッ!!

USE YOUR ILLUSION』期のライブではお馴染みだったこの曲。動と静のコントラストが鮮やかで、ぼくはすごく大好き。しかし、スラッシュたちが脱退した後は、全く(ほとんど?)演奏されませんでした。それが、まさか生で聴ける日が来ようとは……ただ、周りのお客さんたちから、"Chinese Democracy"の演奏中と同じような微妙な雰囲気を感じたのは気のせいだろうか^^;


かつては、この"Double Talkin' Jive"から"Civil War"へと繋がるという流れが定番でしたが、今回はこの曲単体で終了。会場をつかの間の静寂が包みます。

そして、響き渡るヘヴィなサウンド。不安感を煽るようなサウンドです。

そのサウンドが、少しずつ聴き慣れたリフに変化していきます。これは『CHINESE DEMOCRACY』収録の"Better"ですね!

となると、やはり観客からは「……この曲(゜⊿゚)シラネ」の空気が(笑)

そして、ポツポツと着席しだすぼくの周りのお客さんたち^^;

みんな……確かにスラッシュダフは関わっていないけど『CHINESE DEMOCRACY』も名盤だから、是非とも聴いてみてくださいよ。アクセルの歌が好きな人にとっては、きっと素晴らしいアルバムになると思うから。

ただまぁ……確かに、スラッシュダフがいる今のガンズには、この曲はいまひとつハマってないかな……

それでも、全力でバックコーラスしてアクセルをしっかりサポートするダフは、凄くいい人だと思いました(笑)

あと、この曲の演奏中、スクリーンに頻繁に映し出されたのがセカンドキーボーディストのメリッサ・リーズスラッシュダフの復帰とともに、いつの間にか新加入していた女性メンバーです。

緑髪のツインテールというその外見。まさか、GUNS N' EOSES初音ミクが加入するとは思わなんだ(笑)


続いて、アクセルの囁くようなヴォーカルから始まったのは"Estranged"。

うおぉぉぉっ!! "Estranged"だあぁぁぁぁっ!!

いや~、この曲のPVも本当に何度も何度も見返したなぁ……すごくドラマティックなPVで、物憂げな表情で佇むアクセルがすごくカッコ良かった。

楽曲自体もすごくドラマティックで、中盤のピアノソロとか終盤のギターソロとか、もうゾクゾクと鳥肌を立てながら聴いていた高校時代の思い出……

それが14年越しに、ついに生で聴くことができたという……スラッシュのギターソロを聴いていると、学生時代の思い出が蘇ってきて、思わずウルッときてしまいました(  ;∀;)


さらに続いて、"Live And Let Die"が演奏されます。

ポール・マッカートニーWINGSのカバーですが、GUNS N' ROSESのライブでは定番中の定番になっています。

"Estranged"、"Live And Let Die"と、『USE YOUR ILLUSION』期の名曲が立て続けに演奏されて、大興奮のぼく。

しかし、"Better"で着席した周囲のお客さんたちは、そのまま立ち上がることなくじっとしています^^;

ちなみに、この日ぼくがいたのは最安値のA席……ライブ序盤から薄々感じていたんですけど、どうも周囲のお客さんとの間にテンションの差があるような気がする(笑)

ぼくの周囲は割と年齢層高めだったと思うんですが、ひょっとしたら、ぼくの周りには「昔ガンズ結構好きだったなー」といったライトな感じの人たちが多かったのかもしれません。後追いながら、1曲ごとに震えるほど感動してワーワー叫んでいるぼくが、逆にこのA席では少数派なのかも……そこに若干の寂しさが。ライブなのに、自分1人だけで楽しんでいるって感じの……

もちろん、ライブの楽しみ方は人それぞれ。むしろ「1番大好きなバンドはGUNS N' ROSES!!」と言うくらいなら、数千円の金をケチらずにもっといい席を取れよ。そこで周りの人と同じテンションで楽しめよ。っていう感じですね。

ぼくはステージとの距離にはこだわらないので、後ろの方の席でいいやーと思うタイプだったのですが……椅子席アリの会場におけるチケットの値段には、ステージとの距離以外の意味もあるんだなぁと実感しました。


さて、続いて演奏されたのは"Rocket Queen"。言わずと知れた、『APPETITE FOR DESTRUCTION』のラストを飾る名曲です!

そして、ここでぼくの周囲の雰囲気も変わります(笑)

"Rocket Queen"のイントロが奏でられると、着席していたお客さんたちが、少しずつ立ち上がります(笑)

やっぱり『APPETITE FOR DESTRUCTION』は別格です(笑)


続く"You Could Be Mine"も大盛り上り!

GUNS N' ROSESの楽曲の中でも、特にハードハイテンションな楽曲!

どデカいバイクでハイウェイをかっ飛ばしているかのような疾走感! 最高にカッコいいです!!


"You Could Be Mine"の演奏が終わると、アクセルダフの名を紹介しステージ裏へ。

そして、ダフがヴォーカルを執る"Attitude"が演奏されます。パンクバンドTHE MISFITSのカバーですが、今や「ダフ=Attitude」、「Attitude=ダフ」と感じるくらい、ダフの持ち歌として定着しています(笑)


続いて、アクセルがステージに戻り、『CHINESE DEMOCRACY』収録の"This I Love"が演奏されます。

ピアノ演奏をバックに歌われる哀愁たっぷりのメロディラインが聴きどころの楽曲。

しかし、最大の聴きどころは、スラッシュによって奏でられるギターソロ。

この曲のギターソロはスタジオ音源でも素晴らしいのですが、それをスラッシュが弾くことによって、よりドラマティックでより情熱的なソロに仕上がっています。

今回のツアーでは、『CHINESE DEMOCRACY』からの選曲は3~4曲ほどと控えめなんですが、そのうちの1曲としてこの"This I Love"が選ばれたのも頷けます。

そして、アクセルスラッシュに「"This I Love"のソロを弾いてほしい」と依頼したと想像すると……それ自体がドラマティックじゃありませんか(  ;∀;)

アクセルが孤独と闘いながら作り上げた楽曲を、かつての仲間であるスラッシュが情熱的に演出する……うわー、なんて胸熱な展開なんだ!


"This I Love"の演奏が終わると、会場が暗転。そして、映画『COOL HAND LUKE』のセリフが響き渡ります。

名曲"Civil War"のスタートです! 会場から歓声が沸き起こります!

演奏のラストでは、スラッシュJIMI HENDRIXの"Voodoo Chile"の一節を弾いて締め。『USE YOUR ILLUSION』ツアーでも、"Civil War"の最初と最後に、この"Voodoo Chile"の一節を弾いていたんですよね。当時を思い出させるアレンジに、これまた会場から歓声が上がります。


そして、「ドクン、ドクン」と響き渡る心音。こ、これはッ……"Coma"じゃないか!!

GUNS N' ROSES史上最長の長尺ナンバー! そして問題作!

USE YOUR ILLUSION』ツアーでも、それほど頻繁に演奏されていなかった楽曲だと思うのですが……まさかこんな曲まで聴けるだなんて、感動です。


ここで、アクセルがバンドメンバーを紹介します。

上手のリチャード・フォータスから順番にメンバーが紹介されていき、最後に紹介されたのはスラッシュ

アクセルの口からスラッシュの名前が紹介されるという、ただそれだけで激熱! 胸熱!


メンバー全員を紹介し、ステージ裏に退場するアクセル。そしてスラッシュのソロタイムがはじまります。

まず手始めにブルージーなジャム演奏を披露し、それから"Love Theme From The Godfather"の演奏に移ります。テレビのBGMでもお馴染みの"ゴッドファーザー愛のテーマ"ですね!

スラッシュのソロタイムで必ず演奏される名曲。ぼくも、スラッシュのソロ公演で2度生演奏を聴いているのですが……やはり、GUNS N' ROSESのライブで演奏される"Love Theme From The Godfather"は格別と言うほかありません!

そして、演奏の開始と同時に、スクリーンに映し出されるスラッシュのスカルロゴ。これを見た瞬間、もうブルッときましたよね。本当にGUNS N' ROSESスラッシュが戻ってきたんだっていう。

ほんともうスラッシュダフの復帰が嬉しくて嬉しくて、ライブ中の一瞬一瞬で、その喜びを噛み締めている感じです(笑)


"Love Theme From The Godfather"の演奏が終わり、間髪入れずに奏でられたのが"Sweet Child O' Mine"のイントロ! この流れは反則過ぎる!!・゜・(ノД`)・゜・

ぼくにとって"Sweet Child O' Mine"は、この世界に存在する総ての楽曲の中で1番大好きな楽曲!!

アクセルの歌う詩も最高にロマンティックだし、何よりこの曲におけるスラッシュのギターソロは至高!! 至高中の至高!!

アクセル率いる「新生ガンズ」もスラッシュマイルス・ケネディのプロジェクトも、ぼくは最高に素晴らしいと思っていましたけど、この曲は! この"Sweet Child O' Mine"だけは! アクセルとスラッシュの2人が絶対に必要なんですよ!!

それをやっと聴くことができました。大好きな大好きな、でも決して生演奏を聴くことはできないと思っていた、スラッシュのいるGUNS N' ROSESが演奏する"Sweet Child O' Mine"をついに聴くことができたよぉ~っ・゜・(ノД`)・゜・


続いては、再びのインストコーナー。

スラッシュリチャード・フォータスの両ギタリストをフィーチャーしたインストゥルメンタルです。

この優しげで哀愁を感じさせるメロディ。どこかで聴いたことがあるなぁと思いきや、PINK FLOYDの"Wish Your Were Here"ですね。

この演奏における、スラッシュリチャードのギターソロの掛け合いは鳥肌もの!

かつてのGUNS N' ROSESには、リードをとるスラッシュと淡々とリフを刻むイジー・ストラドリンというように明確な役割分担がありましたが、現在イジーの位置にいるリチャード・フォータスは、リードも得意とするギタリスト。

この"Wish Your Were Here"におけるギターデュエットは、いまのGUNS N' ROSESの良さが最大限に発揮されたパフォーマンスだと思います。

もちろん、寡黙なプレイに徹するイジー・ストラドリン滅茶苦茶カッコいいんですけどね!


そして気づけば、ステージ中央にグランドピアノが登場しています。

となると、演奏されるのはこの曲しかありません! アクセルのペンによる長編ピアノバラード"November Rain"です!

いやー、もうヤバい……ロマンティックで素晴らしいメロディに連続に、涙腺が崩壊している・゜・(ノД`)・゜・

演奏ラストでは、アクセルが座るピアノの左右に、ダフスラッシュが駆け寄って演奏。あぁ~、なんて最高なんだ(  ;∀;)

これで、PVみたいにスラッシュがピアノの上に立てばさらに卒倒ものだった……もっとも、いまのスラッシュが上に乗るとピアノ壊れちゃいそうな気もするけど(笑)


続いて、"Knockin' On Heaven's Door"の演奏がはじまります。

素晴らしいライブも、いよいよ終わりが近づいてきました……バンドとオーディエンスが一体となって、コール&レスポンスを繰り返します。まぁ正直、観客の声はちょっと小さかったけど(笑)


そして、ライブ本編の最後は"Nightrain"で締め!

美しいメロディの連発から、最後の最後で爽快な疾走ナンバー! これには大阪のオーディエンスも大盛り上りです!


続いてはアンコール。

ガンズ!! アンド!! ローゼズ!!」のコールとともに再登場を待つ……と思いきや、あっという間に次なる演奏がスタート。時間に余裕がないのか、本編の余韻もそこそこにライブが再開されます(笑)


エレキギターを奏でるスラッシュリチャード、そしてダフはエレアコを鳴らします。

そして、アクセルの口笛。名曲"Patience"がここで披露されます!

優しく穏やかなメロディが会場を包み込みます。


続いては、雰囲気を一転。THE WHOの"The Seeker"が演奏されます。

2014年にリリースされたライブDVD『APPETITE FOR DEMOCRACY』にも収録されているカヴァー曲ですが、会場の盛り上がりはそこそこ(笑)

しかし、ハードロックにアレンジされた軽快なパフォーマンスはとてもカッコいいです。


……そして、ついに最後の時がやってきました。

ステージの中央で、スラッシュがお馴染みのフレーズを奏でます。バンドが演奏するのは、もちろん"Paradise City"!!

やはり、この曲を聴かないことには終われない! 最後にして最大のハイライトです!!

ちなみに、楽曲の序盤でアクセルが吹くお馴染みのホイッスルはなし……と思いきや、最初のヴァースが終わったタイミングでおざなりな感じに「ピーッ」と吹いてました(笑)

大事なポイントなのにタイミングを間違えた……でも、そういう失敗もライブならではで、ぼくはテンションが上がります。いや、アクセルが何やってもテンション上がってる気がしますけど(笑)

楽曲の終盤では、ステージ下から紙吹雪が吹き出し、アリーナフロア前方に降り注ぎます。

そしてステージ先端のお立ち台にアクセルが立ち上がり、最後のシャウト!!

総てを歌い終えたアクセルは、アリーナフロアへ向かってマイクを投げ捨て、ライブは大団円を迎えました!



これにて、大阪公演は終了。

とにかく感動しまくりのライブでした。いやもう、何度も繰り返しますけど、まさかこの目で、アクセルスラッシュダフのいるGUNS N' ROSESを見ることができるとは……ホントにホントにホントにもう(  ;∀;)

唯一の心残りは、その感動を思いっきり体外に放出できなかったこと。やっぱり、今回の大阪会場は、あまりノリが良くなかったかな^^;

できれば、周りの観客とみんなで思いっきり叫んだり飛び跳ねたりして楽しみたかった(笑)

しかし、その心残りは次の神戸公演で完全に解消されるのです……というわけで、翌日の神戸公演のレポートに続きます。

ていうか、想いと余韻があまりにも強すぎて……今回のジャパンツアーの感想、一体いつ書き終わるのだろうか……(笑)



セットリスト

It's So Easy
Mr. Brownstone
Chinese Democracy
Welcome To The Jungle
Double Talkin' Jive
Better
Estranged
Live And Let Die
Rocket Queen
You Could Be Mine
Attitude
This I Live
Civil War
Coma
Love Theme From Godfather
Sweet Child O' Mine
Wish You Were Here
November Rain
Knockin' On Heaven's Door
Nightrain

encore

Patience
The Seeker
Paradise City


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petenshitokukiotoko at 23:48コメント(0)

2017年01月15日

【来日直前!!!】 GUNS N' ROSES ライブアルバム集 【感想・ショートレビュー】

あれは2015年の暮れのころだったでしょうか。

三宮のTOWER RECORDSのHM/HRコーナーをブラブラしていたら、ふとこんなCDを発見しました。

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なんじゃこれ? と思って手にとってみると、なんと「LIVE AT THE RITZ 1988」と記載されているじゃありませんか!

1988年RITZ公演と言えば、GUNS N' ROSESファンの間では「伝説」と呼ばれているライブ。しかし、これまで公式な音源はリリースされていませんでした。

それが待望のCD化! これにテンションが上がらないはずがありません!


……ただ、このCD。なんか怪しい。裏ジャケも含めて、非常にシンプル。というか粗い。いや、雑い

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GEFFEN RECORDS」の表記もないし、なんていうか……すっげーブート臭がする(笑)

とは言え、ここは中古CD屋じゃなくてTOWER RECORDS。そう、天下のタワレコですよ。そのタワレコの棚に、まさかブートレグが並ぶことなんてありえないでしょう!

というわけで、購入したのであります。確か、値段は2000円前後だったかな?

まぁ、バンド側が公式に関わっている感じは全くしない商品ですけど、TOWER RECORDSで売っているんだから最低限の品質は保証されているよね?(笑)


その後、全盛期のメンバーであるスラッシュダフ・マッケイガンGUNS N' ROSESに復帰することが発表されました。

それから再びTOWER RECORDSに足を運んだところ、なんと同じようなライブCDが大量発生しているではありませんか!

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これらのCD。総て「○○○○ BROADCAST」という文言が記されています。

これって要は、かつてGUNS N' ROSESのライブを放送したラジオ局やテレビ局が、自分たちの持っている音源をCD化して売り出しているってことなんですよね?

調べてみると、他にAEROSMITHとかMETALLICAなどについても、こういった形式のライブCDが売り出されているみたいです。これも音楽ビジネスの新しい形態なのでしょうか?

それでも、GUNS N' ROSESは種類の多さが異常。上で掲載した通り、ぼくは全部で5種類のライブ盤を購入したんですが、梅田のTOWER RECORDSにはこの倍くらいの種類のライブ盤が並んでいました。

ちょうど、スラッシュダフが復帰して、GUNS N' ROSESも盛り上がっていますからね。

その「ガンズ旋風」にあやかろうと、各放送局が、こぞって所有音源を売り出しているということなんでしょうか?

まぁ、ぼくはその手のことについて全くの無知なので、詳しいことはわからないのですが……とりあえず、出されたものはできる限り購入するというのがファンの性というものです(笑)



そして、時は流れて2017年1月。

ついにGUNS N' ROSESが、アクセルとスラッシュとダフが、ここ日本にやってきます!!

そこで今回は、ぼくがタワレコで集めた怪しいライブCD5枚(笑)について、簡単に紹介したいと思います。

これらのCD。得体が知れません。しかも意外と値段が高いです(どれも大体2600円くらいするw)。

だから、購入したいけど二の足を踏んでいるファンの方も多いはず……ということで、ここにショートレビューを投下したいと思います。


先に言っておくと、どのCDも音質は悪いです。間違っても『LIVE ERA '87-'93』のようなものを想像してはいけません。

ただ、聴くに耐えないレベルではありません。ブートレグの中には「ただ音の鳴るゴミ」のようなものもありますけど、そこまでのものはありません……ぼく個人の感想ですけど(笑)

そして、どれもリアルなGUNS N' ROSESを感じられるCDではあるかなぁと思います。


というわけで、以下に書き進めていきますので、どうぞご覧下さい。




NEW YORK, NEW YORK

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1988年のRITZ公演を収めたライブCD。

結論から言うと、今回紹介する5枚の中で最もオススメできるCDです。

やはり、『LIVE ERA '87-'93』のように整った音質ではありません。しかしその分、『LIVE ERA '87-'93』にはない荒々しい勢いとカッコ良さを感じることができます。

そしてそれは、音質によるものだけではありません。バンドの演奏自体も、シンプルかつソリッド。ワイルドでハード。そのパフォーマンスには鬼気迫るものがあり、このRIZT公演が「伝説のライブ」と呼ばれる所以を実感できる音源となっています。

収録曲も文句なし。『APPETITE FOR DESTRUCTION』に収録されている定番曲に加えて、"Knockin' On Heaven's Door"(BOB DYLAN)と"Mama Kin"(AEROSMITH)というカバー2曲。

"Paradise City"の後に2曲演奏。最後は"Rocket Queen"で締め。というセットリストは今や滅多に見られない構成ですが、これはこれでとてもいい感じです。

ホントもう、総ての楽曲がシビれるほどカッコいい!

LIVE ERA '87-'93』は大半が『USE YOUR ILLUSION』ツアーの音源で構成されているので、『APPETITE FOR DESTRUCTION』期の音源が聴けるという意味でも購入する価値のある1枚。

このCDに関しては、ガンズファンのみならず、総てのハードロックファンにオススメしたい1枚ですね!

評価:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(10点)



IN THE EMPIRE OF THE SUN

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1988年の東京公演を収めたライブCD。

上の『NEW YORK, NEW YORK』と比べると音のバランスが悪く、アクセルの声やシンバルの音で耳がキンキンします。一方、ギターの音は若干埋もれ気味かな?

そしてさらなるマイナスポイントは、最後の"Paradise City"が途中でフェードアウトしてしまうということ。それも楽曲中盤で。「So far away. So far away...」と歌うアクセルの声がどんどん遠くなっていって、そのまま終了してしまいます。そんなところで歌の世界を体現しなくてもいいじゃないか(笑)

そういうわけで、これを聴くなら『NEW YORK, NEW YORK』を聴くなぁ、というのが正直なところ。

ただ、こちらはミニアルバム『GN'R LIES』の発売直後の音源であり、"Move to The City"や"Use to Love Her"
、そして"Patience"を聴くことができるので、そういった意味では『NEW YORK, NEW YORK』とも棲み分けができているのかもしれません(特に"Patience"は素晴らしい)。

あとは、直情的に突っ走っているような印象の『NEW YORK, NEW YORK』に比べると、こちらの音源からはリラックスした雰囲気が伝わってきます。

スラッシュによるブルージーなギターソロから"Welcome to The Jungle"へと繋がる展開とか、途中にドラムソロが挿入される"Rocket Queen"とか、ライブならではのアレンジも聴くことができます。

それに、なんと言っても我らが日本で行われたライブの音源ですからね(笑)

ぼくは後追いのファンですが、リアルタイムで当時を経験したファンにとってはたまらない音源だと思います。


ちなみに余談ですけど、どうしても気になったことが……上述のドラムソロの途中、演奏が途切れたところで、なんと観客が三本締めをはじめます。そしてそれがもの凄くダサいです(笑)

これは果たしてスティーブン・アドラーが煽ったのか。まさか観客が自発的に行ったのか。真相が気になるところです(笑)

評価:☆☆☆☆☆☆(6点)



PERKINS PALACE 1987

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時代は少し遡って1987年。カリフォルニアのパサデナで行われた公演を収めたライブCD。

1曲目の"It's So Easy"は途中からはじまり、最後の楽曲はカバー曲の"Mama Kin"。ラストソングとして定番の"Paradise City"が収録されていませんが、これは放送でカットされてしまったということでしょうか。

IN THE EMPIRE OF THE SUN』で最後の"Paradise City"がフェードアウトしたこともそうですが、平気でそういうことするのが放送局のダメなところですね(笑)

ライブの最初と最後っていうのは、特に重要な「燃えポイント」なんだから(笑)

さらに、中盤に収録されている"Knockin' On Heaven's Door"も何故か途中でスパッと切られてしまっています。

そういう内容ですから、音質の方も期待してはいけません。はっきり言って劣悪。しかも、たまに音が大きくなったり小さくなったりします(笑)

さらに、アクセルのヴォーカルがこもってしまって聴こえ難いのが非常に痛いところです。

その一方、『IN THE EMPIRE OF THE SUN』と違ってギターの音は大きいです。

そして、ダフのベースラインがよく聴こえます。弦がベキョベキョと鳴る音まで聴こえたりして、音のバランスが悪いのですが……この感じ、個人的には意外と嫌いじゃなかったりします(笑)

もちろん、演奏自体はカッコいいです。

特に、"Rocket Queen"や"Nightrain"のギターソロがメッチャ格好いい!

あとは"Sweet Child O' Mine"の突っ走ってしまった感じのギターソロも、ライブ感があって素敵です。

コレクターアイテム以外の何物でもありませんが、GUNS N' ROSESの音源ならどんなものでも聴きたいんだという大ファンの方なら大いに楽しめると思います(笑)

評価:☆☆☆☆☆☆(6点)



SANTIAGO 1992

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タイトルの通り、1992年にチリのサンティアゴで行われたライブを収めたCD。2枚組です。

92年ということで『USE YOUR ILLUSION』期の音源。そこが上の3枚との大きな違いです。

ディスク1の序盤では音がガッサガサしていて「またぞろこの劣悪音質……」と心が折れそうになりますが、その後まもなく安定します。

そのため、全体的にみると音質は結構いい感じ(相対評価です 笑)。それでいて、荒々しいライブ感も伝わってくるので、個人的にはかなりカッコいい音源だと思っています。

ただ、曲中でたまに謎のナレーションが挿入されます。ぼくはそんなに気になりませんが、人によっては鬱陶しく感じるかも。

さて、上述の通りこのCDは『USE YOUR ILLUSION』期の音源であり、この時期の音源は『LIVE ERA '87-'93』で沢山聴くことができます。

しかし、このCDには『LIVE ERA '87-'93』では聴くことのできない楽曲もいくつか収録されています。

荒々しい前半からブルージーな後半まで総てが最高にカッコいい"Double Talkin' Jive"、ホーン隊を動員しゴージャスなサウンドを聴かせる"Bad Obsession"、ギターとピアノの絡みが美しい"Godfather Theme"など、このCDならではの聴きどころがたくさんあるので、ファンにとっては必聴のCDです。

ぼくも、これと『NEW YORK, NEW YORK』は今後も定期的に聴いていくと思います。

逆に、たま~にこういうCDがあるから困るんですよね。怪しげなライブCDでも買いたくなっちゃう(笑)

評価:☆☆☆☆☆☆☆☆☆(9点)



ACOUSTIC SESSION IN NY

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タイトルの通り、アコースティックライブの音源を収めたCD。

GUNS N' ROSESのアコースティックライブは貴重ですよね。特に"Mr.Brownstone"や"Move to The City"のアコースティックバージョンは聴いたことがなかったので、思わず飛びついてしまいました。

ところがこのCD。全9曲が収録されているのですが、後半の3曲"Sweet Child O' Mine"、"My Michelle"、"Knockin' On Heaven's Door"はアコースティックではなく通常のライブ音源。それも上で紹介した『NEW YORK, NEW YORK』の音源の使い回し。

それで2000円以上の値がついているんだから、とてもあくどい(笑)

前半の6曲がアコースティック音源じゃなけりゃこんなもの買わなかったのに、クソッ足元見やがってヽ(`Д´)ノ

しかし、高いお金を出しただけあって(笑)、アコースティックライブの内容は素晴らしいです。

これまた決して良い音ではないのですが、この音源に関しては、それがかえってイイ味を出しています。

アットホームで和やかな、とてもいい雰囲気のセッションです。

"Mr.Brownstone"や"Move to The City"はもちろん、"You Are Crazy"や"Patience"なんかも『GN'R LISE』とはまた異なる雰囲気。ちょっと渋い感じでとてもカッコいいです。

後半の使い回し音源3曲も音源自体は文句なしにカッコいいので、『NEW YORK, NEW YORK』を持っていない人は必聴。

もちろん、『NEW YORK, NEW YORK』にもオススメしたい1枚です。

ただ、やっぱり、後半の3曲をカットして1000円台に抑えてほしかったな……(笑)

評価:☆☆☆☆☆☆☆☆(8点)




以上、5枚のライブCDのショートレビューでした!

これらのCDも、きたるJAPAN TOURの予習に、さりしJAPAN TOURの振り返りに役立ってくれるかもしれません。

そしてこの記事が、ライブ当日のアクセル遅刻タイムにおける暇つぶしに少しでも役立ってくれれば幸いです(笑)


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