2006年05月31日
医食同源 -心臓病と食餌 その1-
こんにちは、獣医師のsinです。
ペットの高齢化が進むとともに、慢性的な病気が増えてきました。
腎臓の病気、肝臓の病気、がんなど・・・。
ほとんど人間と変わらないものばかりですね。
そんな時代だからこそ、自分たちの食べる食事にはこだわりを持っていると思います。
それと同じように、ペットにも食餌に気をつけなければいけないご時勢となっているのではないでしょうか。
前置きが長くなりましたが、このような理由からこれから数回に分けて、食餌にどう気をつけるかということについて書かせていただきます。
まず、犬の心臓病についてです。
高齢の犬は心臓の病気を患うことが多いのです。
その割合は、10%を超えるとも言われています。
私の経験では、10歳を越えたあたりの小型犬には特に心臓病が多い気がします。
さて、心臓病のときに人間の場合ですと塩分制限が推奨されているとのことです。
1日に3g程度に抑えることが良いとされています。
犬の場合も、このような塩分制限は必要だと思いますが、実はちょっとした注意点があります。
簡単にいうと、
「心臓の状態が悪くなるにしたがって、少しずつ塩分の量を減らすこと。」
これがポイントです。
心臓がちょっと悪くなってきたと言うことだけで、塩分がほとんど含まれない食餌に変える人もいますが、これは実は危ないのです。
このような、心臓がちょっとだけ悪いという状態でいきなり塩分をどっさり減らすと、余計に心臓に負担がかかるということが分かってきました。
私が心臓の調子が少し悪くなってきたなと思った場合、塩分を今までより落とすことを勧めるようにしています。
今まで食べているドッグフードなどの成分表示を見ながら、塩分の少ない処方食を混ぜたりして調節してもらうようにしています。
ただ、これは結構大変。
しかも、毎日のことですから・・・。
ペットの病気には、フードの栄養を考慮することが重要だとお分かりいただけたのではないでしょうか?
来週も続きます。
ペットの高齢化が進むとともに、慢性的な病気が増えてきました。
腎臓の病気、肝臓の病気、がんなど・・・。
ほとんど人間と変わらないものばかりですね。
そんな時代だからこそ、自分たちの食べる食事にはこだわりを持っていると思います。
それと同じように、ペットにも食餌に気をつけなければいけないご時勢となっているのではないでしょうか。
前置きが長くなりましたが、このような理由からこれから数回に分けて、食餌にどう気をつけるかということについて書かせていただきます。
まず、犬の心臓病についてです。
高齢の犬は心臓の病気を患うことが多いのです。
その割合は、10%を超えるとも言われています。
私の経験では、10歳を越えたあたりの小型犬には特に心臓病が多い気がします。
さて、心臓病のときに人間の場合ですと塩分制限が推奨されているとのことです。
1日に3g程度に抑えることが良いとされています。
犬の場合も、このような塩分制限は必要だと思いますが、実はちょっとした注意点があります。
簡単にいうと、
「心臓の状態が悪くなるにしたがって、少しずつ塩分の量を減らすこと。」
これがポイントです。
心臓がちょっと悪くなってきたと言うことだけで、塩分がほとんど含まれない食餌に変える人もいますが、これは実は危ないのです。
このような、心臓がちょっとだけ悪いという状態でいきなり塩分をどっさり減らすと、余計に心臓に負担がかかるということが分かってきました。
私が心臓の調子が少し悪くなってきたなと思った場合、塩分を今までより落とすことを勧めるようにしています。
今まで食べているドッグフードなどの成分表示を見ながら、塩分の少ない処方食を混ぜたりして調節してもらうようにしています。
ただ、これは結構大変。
しかも、毎日のことですから・・・。
ペットの病気には、フードの栄養を考慮することが重要だとお分かりいただけたのではないでしょうか?
来週も続きます。