2006年06月07日
医食同源 -心臓病と食餌 その2-
こんにちは、獣医師のsinです。
さて、前回は心臓が悪くなるにつれて、塩分量を減らしたほうがよい、ただしいきなり減らしすぎはよくない、という話でした。
今回は、逆にこのような栄養素を取ったほうがよい、という話です。
さまざまなものが挙げられますが、重要なものについて書いていきます。
まずは、タウリン。
そうです、「肉体疲労時の・・・」という言葉で覚えている方もいますが、栄養ドリンクによく含まれている栄養素です。
猫を飼っている人はよくご存知かもしれませんが、猫はタウリンをもともとからだの中で作ることはできないので、食餌でとるしかない栄養素です。
心臓が悪い犬や猫の心臓を元気にしてくれる助けがあるようです。
ただし、人とペットでは必要量は異なるために、人の栄養ドリンクや貝などを食べさせるというのは危険です。
タウリンは、医薬品として売られていますので、そちらで与えていただくか、ほとんどの心臓病の処方食には十分な量が含まれていますので、その処方食を与えるのが一番ですね。
さて、他に必要な栄養素にカルニチンがあります。
そう、あのダイエットに有効かもしれない、あのカルニチンです。
この栄養素も重要で、筋肉が動かすために使うエネルギーを作る時に、このカルニチンが重要だといわれています。
こちらもサプリメントや、医薬品として売られています。
実は犬では、このカルニチンが不足していることと心臓の病気に関係があるといわれています。
しかし、このカルニチンの医薬品はほんとに高いです。
また、一般的な心臓病の処方食にも十分な量が含まれています。
そのため、私は処方食をお勧めしています。
ところで、病気は薬で治すものだというある種の思い込みがありますが、私はこの意見には反対です。
私は薬は飲まなくてもよいならなるべく飲まない、という立場に立っています。
薬で足りない部分を食餌で補うことや、薬でなくても効果のある食餌で代用することなど、日々の食餌で気をつけることはとても大事だと思います。
なるべく、薬を使わない医療というものが浸透していってほしいと思います。
参考文献: J Am Anim Hosp Assoc. 2005 Nov-Dec;41(6):355-67
さて、前回は心臓が悪くなるにつれて、塩分量を減らしたほうがよい、ただしいきなり減らしすぎはよくない、という話でした。
今回は、逆にこのような栄養素を取ったほうがよい、という話です。
さまざまなものが挙げられますが、重要なものについて書いていきます。
まずは、タウリン。
そうです、「肉体疲労時の・・・」という言葉で覚えている方もいますが、栄養ドリンクによく含まれている栄養素です。
猫を飼っている人はよくご存知かもしれませんが、猫はタウリンをもともとからだの中で作ることはできないので、食餌でとるしかない栄養素です。
心臓が悪い犬や猫の心臓を元気にしてくれる助けがあるようです。
ただし、人とペットでは必要量は異なるために、人の栄養ドリンクや貝などを食べさせるというのは危険です。
タウリンは、医薬品として売られていますので、そちらで与えていただくか、ほとんどの心臓病の処方食には十分な量が含まれていますので、その処方食を与えるのが一番ですね。
さて、他に必要な栄養素にカルニチンがあります。
そう、あのダイエットに有効かもしれない、あのカルニチンです。
この栄養素も重要で、筋肉が動かすために使うエネルギーを作る時に、このカルニチンが重要だといわれています。
こちらもサプリメントや、医薬品として売られています。
実は犬では、このカルニチンが不足していることと心臓の病気に関係があるといわれています。
しかし、このカルニチンの医薬品はほんとに高いです。
また、一般的な心臓病の処方食にも十分な量が含まれています。
そのため、私は処方食をお勧めしています。
ところで、病気は薬で治すものだというある種の思い込みがありますが、私はこの意見には反対です。
私は薬は飲まなくてもよいならなるべく飲まない、という立場に立っています。
薬で足りない部分を食餌で補うことや、薬でなくても効果のある食餌で代用することなど、日々の食餌で気をつけることはとても大事だと思います。
なるべく、薬を使わない医療というものが浸透していってほしいと思います。
参考文献: J Am Anim Hosp Assoc. 2005 Nov-Dec;41(6):355-67