2018年11月17日

中古ピアノの選び方は難しいと思います

車の場合は年式と走行距離と外装、人気車種か否かで、消耗品もタイヤとバッテリーくらいで素人が選んでも大きな問題はないと思いますが、ピアノの中古品選び方はプロでも難しいものがあります。

ピアノの消耗品と云えば弦やハンマー、フェルトやクロスですが、これらの消耗品のチェックに加え、仮に消耗品がまだしっかりしていても、これらの癖や歪みを修正し新たに調整して整音する必要があります。

ハンマーの新旧比較、頭が凹んだ方が旧ハンマー
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外装のリニューアルと内部の調整だけでも丁寧にやると費用も数十万円レベルになりますし、個々の消耗品の交換の費用(部品代と作業料)まで考えるとかなりの高額になります。



弊社で弦、ハンマー、フェルト類の交換のリニューアルをしたスタインウェイのCモデルセミコンサート
費用は150〜200万円、メーカーに出すと300万円ほどかかります。
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しかし中古品だから新品より劣るというころではありません。

消耗品をきちんと交換するか、あるいはまだ消耗品がまだしっかりしているピアノなら、十分な時間をかけて丁寧に整調を行い整音すれば、新品時より魅力的なピアノになります。

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その訳は、弦やフェルト、クロス等の消耗品を別にして、木材で構成されているピアノ本体(響板を含めたボディー)ですが、木材は年数が経過すればするほど固く強固になるという特性から、古いピアノほど魅力的な楽器になります。

これは300年前の弦楽器、ストラディバリウスが高く評価されているのも、木材の特性として年数経過すれば固く強固になると特性から古い弦楽器の評価が高いのと同じ理屈です。

ただ構造がシンプルな弦楽器と違い、内部構造が複雑なピアノは消耗品の交換には手間がかかるという違いがあります。

中古ピアノという選択は悪くはないのですが、どこまで手を入れるかで販売価格も大きく異なるなるが中古ピアノなので、年式と価格の安さだけで中古ピアノを選ぶことはできません、十分な時間をかけた丁寧な試弾が必要です。

浜松ピアノ店1Fに展示中の中古のグランドピアノ
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弊社の中古ピアノが商品になるまで

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2018年11月16日

タッチにご不満の方、鍵盤の鉛調整をしてみませか!?

鍵盤が重かったり思ったように反応してくれなかったりといったご不満をお持ちの方も多いのではないかと思います。

これには鍵盤やアクション等の調整不足ですが、きちんと調整しても鍵盤が重い、あるいは鍵盤の重さが不揃いということにご不満の方は、鍵盤の鉛調整をされてみてはいかがでしょうか。

鍵盤の鉛調整とは、鍵盤に埋め込まれている鉛の位置と大きさを適切にすることで、鍵盤の重さを均一にして重さも演奏者の好みに調整する作業です。

鍵盤には鉛が埋め込まれています

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鍵盤の裏側にひかれた線が写真からわかりますでしょうか?(写真はヤマハのグランドピアノ)
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普通のピアノは生産段階で一律に鉛が埋め込まれているので、厳密にみていくと同じピアノでも重い鍵盤と軽い鍵盤があり弾き難くなります。これがヨーロッパ製の高級ピアノは、生産段階ですべてをきちんと調整した上で、手作業で鍵盤一つひとつの鉛の位置を決めていきますので均一なタッチになります。

このあたりが高級ピアノと普通のピアノの違いでもあるわけですが、これを普通のピアノで行えば、鍵盤が重い軽いという悩みはなくなり、どんなピアノでも快適なタッチのピアノになります。

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鉛の位置決めの作業

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以前の鉛の穴を埋め木します

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新しく埋める鉛の穴を空けているところです

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このように全ての擦り合わせ調整が完了してから、鍵盤ひとつ一つのアップとダウンを測定してからを手作業で鉛の大きさと位置を決めてやると国産のピアノでもヨーロッパの高級ピアノと同様の弾いて気持ちが良いピアノに仕上がります。

下記の記事をご覧いただくと調整のことが良くわかります

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2018年11月15日

鍵盤(タッチ)は重い方が良いか、軽い方が良いか?

先生のお宅のピアノの鍵盤(タッチ)が重いので、それと同じように家のピアノも鍵盤(タッチ)も重くして下さい、というご相談を受けることがあります。

先生の中にも、鍵盤(タッチ)が重いピアノで練習していると、どんなピアノでも弾けるようになるし、指も強くなるので重いピアノで練習する方が良いと仰る先生もおられるようで、生徒さんもそれに同調されるようです。

しかしメーカーにより多少の違いはありますが、基本的に良く調整されたピアノであれば鍵盤(タッチ)が重くて弾き難いと感じることはなく、弾きやすいピアノになりますので演奏自体も楽しくも、表現力も大きく向上します。

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実はスタインウェイの鍵盤(タッチ)は、世界的にも一番軽いピアノです。

正常なスタインウェイの鍵盤の重さ(タッチ)は、S-155〜B211までは47gの重さで鍵盤が下がり(ダウン)、20gの重さで上がる(アップ)するように設計されており、これは世界的にも一番鍵盤(タッチ)が軽いピアノです。



重い鍵盤(タッチ)のピアノは鍵盤の調整不足の場合がほとんどです。


重い、軽いはメーカーにより多少の違いはあるにせよ、正しく調整されたピアノであれば、後は空調管理さえ上手くやると鍵盤に無理な抵抗がないので鍵盤(タッチ)が軽く、表現力豊かなピアノになるはずです。

よく調整(整調と整音)されたピアノで演奏しよう。

もしホールや先生宅、或いはご自宅のピアノの鍵盤(タッチ)が重いということは、多くは鍵盤・アクションパーツが汚れていたり錆びたままで、さらに調整がされていないことが原因で、車に例えるとサイドブレーキがかかった状態で運転しているようなものです。

ピアノもこれと同じで、特に大きな音や小さな音が出しづらいので、ついつい力んでピアノを強く弾くようになりますので、当然ながら表現力の劣った演奏になり、それでも無理して弾いていると最悪、指が腱鞘炎になることもあります。




良く調整されたピアノならば鍵盤(タッチ)は軽く、大きな音も小さな音も自由に出すことができるので自然と表現力豊かな演奏が身に付き、演奏自体も格段に楽しくなるはずです。

丁寧な鍵盤調整でタッチも軽く弾き易いピアノになります
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鍵盤フロントホール調整

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鍵盤バランスホール調整
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鍵盤高さ調整
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鍵盤深さ調整
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フロントキーピン並び調整
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2018年11月14日

最近の中古(不要)ピアノの買い取り事情

最近は中古(不要)ピアノの買い取り広告が新聞やTVでもよく目につきますが、その理由は中国が現在ピアノブームのために日本の安い中古ピアノの旺盛な需要があるようで日本から年間十数万台が輸出されているようです。
今の中国では家にピアノがあるのがひとつのステータスように考えられているのでしょう。

中国の2番手のハイルーンのピアノ工場を視察中の習近平さん

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ところで資料によればヤマハ、カワイの年間の国内販売台数は毎年減少してきており、たとえば2000年の国内販売はアップライトが37.835台、グランドが9.435台でしたが、2017年ではアップが9.157台、グランドが3.289台になっています。

新品の国内販売の減少に準じて、中古(不要)ピアノの買い取りも毎年減少していますが、中国側の強い要請で、無理に広告をしてでも安い中古ピアノを集めようとしています。

中古ピアノの具体的な流れですが、大概は地元のピアノ屋さんが買い取り、それを各ピアノ店を回るブローカーが大手の買い取り業者(輸出業者)に販売、それを輸出業者が1コンテナに35台ほど詰め込んで中国に送るような流れで、中国に送るまでに何軒かの中間業者が関わります。

ところで最近知り合ったのですが、岡山に若い(29歳)中国人のバイヤーが誕生しています。彼は日本に2年間の語学留学後、岡山の大学に進学、現在、岡山に奥様と在住して中国、上海のピアノ屋さんに直接、中古ピアノを輸出しています、お蔭で中間マージンが少なくなった分、弊社もお客様から高く買い取ることができるようになりました。

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2018年11月13日

ピアノを選ぶ際の判断基準はあるのか?

お子様用のピアノを求めていろんなピアノ店を回れば回るほど訳がわからなくなり、ピアノ選びの基準はあるのか?というご質問を頂くことがあります。新品に限って云えば基準はあると云えばあるし、ないと云えばないということになるかと思います。

昔は日本(浜松)にもたくさんのメーカーとブランドがあり、輸入ピアノも欧米だけでなく韓国製や中国製、北朝鮮製が、日本国内でいろんなブランド名で販売されていたので、上げ底定価のピアノや粗悪品も多く存在していました。

しかしそれらが淘汰された現在では、日本(今はヤマハとカワイだけ)もヨーロッパの老舗メーカーも主な生産拠点を中国に移しているために中国工場の生産設備も最新のものになっているので、一部の純ヨーロッパ製を除けばどこも似たような品質のピアノになりましたが、昔のような粗悪品もなくなりました。

あるのはコストパフォーマンスが高いか否か、いわゆるブランド料が上乗せされているか否かの違いくらいではないでしょうか。

ですからご自身がピアノを弾けない場合は、ブランドイメージと外装の色やデザインがお気に召して、予算的にも問題なければどこのピアノ(ブランド)を選んでも大きな問題ないように思います。

いかなるピアノの性能も調整次第というのが筆者の持論ですので、あえて基準があるとすればどこまで丁寧に調整されたピアノかということになります。

しかしこれはご自身がある程度演奏される人でないと、本来の個々のピアノが持つ音色やタッチ、弾き易さの違いがわからないという何とも厄介な問題があります。

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お子様にはどんなピアノを選んだら良いか?

ピアノという楽器の特異性と問題点、その解決策は?

中古ピアノの落とし穴とは?

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2018年11月12日

ピアノの大きさによるメーカーの価格設定について

ファツィオリピアノの奥行156僉複156)と奥行183僉複183)の価格は、奥行が27僂皸磴Δ砲盍悗錣蕕再韻顕然覆痢10,900,000-(税抜)になっているので、これは印刷ミスですか?というご質問をお客様から頂きました。

メーカーが大きなピアノは高価で小さなピアノは安価な価格設定にしていますが、実はメーカー事情からすると1台のピアノを制作する製造コストは、小さなピアノも大きなピアノも若干の材料費の違いはあっても手間暇は同じなので製造コストはさほど変わらないようです。

ですから高価格の大きなピアノ(高価)が売れればメーカーは利益率も高いのですが、逆に小さなピアノ(安価)なピアノはさほどの利益が出ないことになります。

余談ですがヤマハ、カワイのグランドは、現在高級シリーズと普及シリーズがありますが、これも同じ理屈で価格は2倍あっても製造コストはほとんど変わらないはずですので、高級シリーズのグランドはメーカーにとっては大きな利益を出してくれます。

そのようなメーカー事情を考えると、ファツィオリのF156とF183のメーカーの製造コストはほぼ同じと考えられるので、同じ価格にしているのだと思います。

ファツィオリのフルコンサートピアノ

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ファツィオリピアノのご購入者の声

お薦めブランド ファツィオリ

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2018年11月11日

ヤマハのトランスアコスティックピアノとカワイのエニータイムについて

ピアノの防音対策はなかなか大変ですが、対策としてハイブリットピアノのトランスアコスティックやエニータイムのご相談を時々受けることがあります。

名称もトランスアコスティックというようなネーミングなので、内容を良く知らない方は、アコスティックピアノの音量が自由に変えられと誤解されている方もおられます。

アコスティックピアノとデジタル(音源)ピアノを融合させて、いつでもピアノを弾けるハイブリットピアノの制作研究に熱心なのがヤマハとカワイですが、この技術を持っているのは世界でもヤマハとカワイだけなので、もしこれが世界で認知されれば他のピアノメーカーは淘汰されることになるかも知れません。

カタログで見る限り、一見デジタルピアノとアコスティックピアノの好いとこ取りのピアノに見えますが、これは私見ですが、手間はかかる(製造コストが高くメンテナンス費用も)上に性能的にも、特にアコスティックピアノとしては中途半端なピアノのように思います。

いつそのこと防音対策としてメンテナンスフリーの安価なデジタルピアノを利用して、アコスティックピアノが弾ける時間帯には丁寧に調整したアコスティックピアノを弾いた方がはるかに効率が良いと思います。

ハイブリットピアノにアコスティックピアノの鍵盤やアクションを使う以上定期的な整調が必要ですし、弦を張ってハンマーがあるならこれも調律と整音が必要ですし、デジタル音源使用時にはハンマーシャンクをストッパーで強制的に止めるので打弦感も本来のアコスティックピアノと異なります。

普段の生活シーンでほとんどデジタル音源を使う場合でも定期メンテナンスが必要ですし、それをしなければ弾き難いが音が良い高級なデジタルピアノで終わってしまいます。

高価なハイブリットピアノですが電子機器を内蔵しているので寿命も15〜20年といっとところではないでしょうか。

昔、電気ピアノというものがあり、これはピアノの響板を取り除いて、ピアノの音をマイクで拾いスピーカーで音を出すものでしたが、いつの間にか淘汰されました。


デジタル音源をスピーカーではなく響板で鳴らします(カワイのエニータイム)
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ハンマーの動きをセンサーで読み取るというカワイのエニータイム
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鍵盤の動きをセンサーで読み取るヤマハのトランスアコスティックピアノ
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デジタル音源をスピーカーではなく響板で鳴らします(ヤマハのトランスアコスティックピアノ)
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アコスティックピアノは叩けば音が出るので誰が弾いても同じ音がすると思われている方もおられるかも知れませんが、ヴァイオリンと同じように上手い人が弾くと良い音がして、そうでない人が弾いたら良い音がしません。これをデジタル音源に置き換えるとだれが弾いても同じ音がします。

そのような理由でポピュラー・ジャズピアノならデジタル音源を使ってもほとんど問題ないのですが、クラシックピアノには不向きと云えます。



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2018年11月10日

マンションのピアノ防音対策で最初に知っておくべき2つのこと

ピアノの防音対策はなかなか厄介な問題ですが最初に知っておくべきことが二つあります。




人は意識を集中するとそれが拡大してしてきます。

仕事でも何でもそうですが意識を集中しているとよく見える(細かい違いが判る)ようになりますが、ピアノの音も騒音として捉えて意識を集中していると騒音が大きく聞こえるようになりますので、防音対策は最初が肝心ということになります。


マンションでは大掛かりな防音工事は法律により困難です

一戸建てと違いマンションの場合は、建築法の関係で一つの部屋だけ構造を大きく変える程の防音工事は難しいということがあり、たとえ防音工事をしても何デシベルを何デシベルまで下げるということになります。



サイレントピアノの進化版が発売されています

ところでピアノ防音に関してはヤマハやカワイでも研究が進み、従来からサイレントピアノがありましたが、2015年3月にヤマハからサイレントピアノの進化版であるトランスアコースティックピアノが発売され、これを見ると電子技術の進化には目を見張るものがありますが、これもやはり一長一短があります。

ヤマハHPより

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デジタルとアナログの違い

デジタルとアナログの違いは説明が難しいのですが、身近なもので年賀はがきに例えると、ワープロで印刷した年賀状と手書きで書いた年賀状の違い見たいなようなもので、明らかにワープロの方が綺麗で読みやすいのですが、下手な字でも手書きの年賀状は読む人に筆者の気持ちが伝わります。

ピアノは心を謳う楽器ですが、良く調整されたアコースティックピアノを上手い人が弾くと魅力的な音色や響きがしますし逆の場合は魅力的な音色になりませんが、これが電子音源になると誰が弾いても電子楽器なりの良い音色になります、それで好いじゃないかと云われればそれまでですが。

たとえばNHKのハイビジョンでプロが撮影した素晴らしい景色を見るのも楽しいですが、現地に行くと風や温度や湿度や匂い、時には犬の糞まであるかも知れませんがこれらを五感で感じることができます、これが自然界のアナログの世界で人間も同様にアナログの存在です。

なかには高級なアコースティックピアノからサンプリングしたデジタル音源は、アコースティックの雑味まで取り除いていますので、その意味では生の音源より心地良いという方もおられます。

そのような観点からピアノを見ると、電子音源を使ったピアノはポピュラー・ジャズピアノにはある意味で適していると思いますが、クラシックピアノには適しているようには思えません。

なぜなら同じピアノ演奏でもクラシックピアノに演奏者が要求されるものとポピュラー・ジャズピアノに要求されるものがかなり違うからですが、ポピュラー・ジャズピアノ教室ならOKですが、もしクラシックピアノを学ぶピアノ教室(大半)なら、別に高級ピアノでなくても安価な中古ピアノでも構いませんが、良く調整されたアコースティックピアノが必須かと思います。

云うまでもなくピアノは弦楽器と打楽器を組みわせた独自の仕組で音を出す楽器です。

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2018年11月09日

ピアノの直接音と間接音について

ピアノ部屋の音響までなかなか手が回らないかと思いますが、日々、快適な響きでピアノで演奏を楽しむためには、丁寧な調整と整音の他に部屋の音響も重要になります。

一説によりますと人は直接音、つまりピアノから直接聞こえてくる音よりも、間接音(壁や床に反響して戻ってくる音)の方をよく聞いていると云われていますが、人はこの直接音と間接音がミックスされた音を聞いています。

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そこで弊社のユーザー様の音響に工夫されている参考例を集めてみました。


マンションの一例

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一戸建て

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地下室

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中二階

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ホールの反響版

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弊社の3Fホール

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部屋の音響を改善します

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ピアノの選び方とその問題点


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2018年11月08日

ピアノから出る雑音〜蝶番編〜

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「弾いてる時に何か変な音が混ざって聴こえる」

「日によって変な音が出たり出なかったりする」



このような言葉をメンテナンスの現場でよく耳にします。



これは「共鳴振動」といって、同じ固有振動数を持つもの同士が干渉し合う現象ですが、

例えば、

・長さの同じ振り子の一つを揺らすと、もう一つも揺れだす。
・グラスをスプーンで軽く叩くと、触れていない同じ大きさのグラスも震える。



これが共鳴振動です。

実はピアノも同じ現象がよく起きて、音を鳴らした時に同じ周波数の物が同時に震えだして共鳴することがあります。

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アコースティックピアノを弾かれる方は見たことあるかと思いますが、ピアノには蝶番がたくさん使われています。
これはグランドピアノですが、屋根を開け閉めするためにこのような蝶番がついています。


屋根の左側にもついています。
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譜面板にもよく見ると蝶番がついています。



この蝶番が鍵盤を弾いた時に共鳴して、金具が震えて雑音が出るのです。



ではこの共鳴振動をなくす方法は?



結論から言いますと ・ ・ ・



残念ながら、完全に共鳴しないようにすることは不可能です。





では諦めろと?

いえ、出る確率を減らす方法はあります。



それは出来る限りネジを固く締めて隙間をなくし震えないようにするというもので、

これは私のやり方ですが、まずはどこに共鳴しているか音の出所を特定して、その部分のネジというネジをとにかく増し締めします。
ネジがバカになっているところは埋め木をするか長めのネジを入れ替えるかして、できるだけ固くなるように締めます。

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ネジが緩んでいると隙間ができて、金具やプラスチック等が震えて接触面から雑音がでるのです。

このネジの増し締めでも共鳴が治まらない場合は、蝶番の中に入っている芯棒(軸)を金槌で叩いて少しずらします。それでも治まらない場合は、芯棒を少し抜いて数か所プライヤーで曲げて入れ直します。これで回転運動が少し妨げられ硬くなるので共鳴が出にくくなります。

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鍵穴からもよくビビリ音がするので、可能な限り分解してネジの緩みをチェックします。



ここまでしても、また共鳴振動が起こることがあります。なぜでしょう?



それは湿度です。



このネジたちはほとんどが木材に取り付けられています。
その木材は多湿だと膨らみますし、逆に乾燥すると痩せてきてネジが緩んできます。

ですので、日によって共鳴現象が出たり出なかったりするのは、その日の天候や空調によって湿度が変わるためなのです。



この共鳴振動現象は新品、中古関係なくほぼ全てのピアノはこの蝶番を使用しているので、必然的に

ピアノは共鳴振動が起きる楽器なのです。



しかし出来る限り共鳴する確率を減らしたいのであれば、対策として定期メンテナンス時にネジの増し締めをしてもらい(その際に、どこの音を弾いた時に雑音が出たか予めメモをしておいて技術者にお伝えしてみてください)、また普段から空調管理をするなど心がけてみてください。



今回は雑音の原因として蝶番をピックアップしましたが、実はピアノ内部の雑音はこの蝶番だけではないのですが、それはまたの機会にご紹介したいと思います。




>>>ピアノの空調管理について