この日は、富山市内軌道の南北接続の日。せっかく岩瀬浜駅までやってきたから、岩瀬の街並みを歩いてみることにしたよ。駅が劇混みで、そのまま折り返しの車両には乗れそうにない、っていうのもあったけどね。

 今や、すっかり富山の地酒の顔となった桝田酒造店。『満寿泉』は実に多様な種類のお酒を作り出して、もはや富山を代表するブランド酒となった感もあるよね。岩瀬の街並みが、古い造りを維持して観光化できつつあるのも、桝田社長がずいぶん力を尽くしているのだ、って話を聞くよ。

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 春分の日だったこの日は、とっても春めいた暖かい日だったな。岩瀬浜駅から岩瀬の街並みへと続く道の運河を渡る橋からは、立山がきれいに見えて美しかったよ。この眺めは、富山市民の原風景だよね。

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 心なしか、水面の色さえ春めいて見えるのだった。

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 岩瀬の街には、それなりに観光客らしき人々も歩いていたよ。

 「沙石」という満寿泉を有料で試飲させてくれるお店とか、酒の肴になりそうな逸品を並べて売っている「つりや」とか、新しいお店もいくつもできていて、観光スポットにふさわしい構えがだんだん出来上がってきているね。この辺りが、古い街並みを売りにしてからかなり経つけど、一つの街が出来上がっていくには、けっこう長い年月がかかるものだと思うばかり。

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 こんな風格のある路地を残しているのも、岩瀬の街の素敵なところだな。

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 「シロクマイン」というゲストハウスがあるのを見つけたよ。一度泊ってみたいと思わせる、とても素敵な造りのお宿。

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 一方で、こんな昭和な感じのスナックもあるのだった。いやはや、岩瀬の街は奥深い。

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 古い街並みから離れて東に進むと、広い通りに面して見えてくるのが「諏訪神社」。ここを拠点に、毎年『岩瀬曳山車祭り』が行われているみたいだね。もっとも今年は、新型コロナウイルスの影響で中止が決まったみたいだけど。

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 この神社は、もともとは神通川を挟んで対岸にある西岩瀬の諏訪神社から分かれてできたみたいだね。といっても、それも、360年ほども昔のお話。

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 境内は広くて、ゆったりした雰囲気がただよっていたな。

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 龍も静かに水を吐いているのだった。

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 梅の花がきれいに咲いていたよ。

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 とても立派なお社。阿吽の像も大きくて立派だったな。

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 諏訪神社を通り抜けてボクが向かったのは最寄りの「競輪場前駅」。この路線、富山地鉄に吸収されて再び「富山港線」と名付けられたらしいけど、今や「ライトレール」の方が通りがいいのではないかと思ったり。「ライトレール線」じゃダメだったのかな?旧社名を残したくなかったのかな?などと、いろいろと思うのだった。

 やってきたのは、南富山行ではあったけど、さっきとは違ったサントラム。途中下車して、富山駅界隈のにぎやかな雰囲気も味わってみたんだけど、それはまた別の話だな。

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