名前:秋澤結己さん(インターン当時:大学4年生)
インターン期間:2012年9月~11月の約3ヶ月間
滞在国:フィリピン
受入先:SCS Global Business Solutions, Inc.
語学力:TOEIC 未受験

<彼が歩んだ道のり>
2011年11月
公認会計士試験合格。
2012年8月~11月
 PFAのトライアルインターン生としてフィリピンの会計事務所にてインターン。
2012年11月~12月
 一時帰国して、日本の監査法人に対して就職活動を行い、第一志望から内定を獲得。
2013年1月
 「やっぱり海外に行きたい」との想いから、複数の監査法人の内定を辞退。再び単身フィリピンへ。
2013年1月~2月
 前回のインターン時とは異なり、何らの当てもなくフィリピンに来てしまったので、とにかくBig4を中心に会計事務所に履歴書を送りまくる。結果、Big4のうち一つから返事があり、そこでインターンすることになる。
2013年3月~5月
 上記Big4事務所にてインターン。そこで、インドが(いろんな意味で)アツイという話を聞いて、インドで働くことを決意。インターン先と同系列のインド法人にアポをとった結果、オファーを獲得して、インド就職を決める。
2013年6月
 一時帰国。今後、インドに渡航して、就職予定。

<1.PFAのインターンプログラム参加編>
Q1.SCSフィリピンインターンシップに参加した動機を教えて下さい。
①語学学校で学ぶ決まりきった英語だけでなく、実際のビジネス・会計業務で必要となる英語を体感するためです。
②昨今ビジネスで注目を浴びる、アジアでビジネス体験を積みたいと考えたからです。

Q2.現地で担った役割業務について教えて下さい。
【現地での役割業務】
・ペティキャッシュ(小口現金管理)
SCS職員がクライアント先に往査した際に掛かる交通費など、クライアントのために支払った費用をクライアントごとにまとめ、請求書として提出するということを行なっていました。
・ビザ管理
クライアントがフィリピンに来た際に、クライアントの目的・事情に合わせ、ビザを取得することを支援していました。
・仕訳入力
クライアントの取引に沿って、仕訳の記帳または修正、またはクライアントが行った会計処理が正しいかどうかチェックしていました。
・マネジメントコントロール(社員のプロジェクトを管理)
社員それぞれが行っているプロジェクトを管理して、いつまでに終わらせなければいけないのか意識させ、また進行度合いをチェックいました。

Q3.インターンシップをして、成長した点、変わった点、学んだ点について教えて下さい。
①英語で自分の伝えたいことを伝えられるようになった、英語で業務も問題なく進められるようになりました。(成長)
②フィリピン人は英語だけでなくフィリピン語も話します。また宗教に関しても人口の9割近い人がキリスト教を信仰しており、日本とは全く違う環境に身を置くことで自分が日本人であることを改めて認識させられます。それと同時に日本の良い点や悪い点を考えるようになりました。(成長・学んだ点)
③自分は日本人でありながら、天皇制、日本企業、日本文化といった日本のことについて無知であると気付かされました。(気付き)
④人とコミュニケーションすることが少しずつ得意になりました。(成長)
⑤日系企業の海外進出が日々加速していくことをテレビや新聞でなく、身を持って感じられました(気付き)。そのことにより海外進出に関しての書籍や記事を自分から目を通すようになり、日本と他国との会社法上や税務上の違いを勉強するようになりました。(変わった点)

Q4.直面した困難について教えて下さい。

当初英語がまったく喋れなかったため、何度同じ説明を受けても分からない、といった状況が続きました。次第にスタッフとコミュニケーションを取ること、口を開くことが面倒に感じてきてしまいました。ただこのままコミュニケーションを面倒くさがり、口を閉ざしたままでは自分に何も成長はないと思うようになりました。そこで、英語を喋ることだけをコミュニケーションと考えるのではなく、身振り手振りや絵を交えることにより、コミュニケーションを図ることで、少しずつですが、お互いを理解できるようになりました。お互いを理解できるようになると、苦手意識があった会話が段々と楽しく思えるようになり、その結果英語能力だけでなく自己表現力の向上に繋がったと思います。

Q5.オフの日の過ごし方について教えて下さい。
毎週末にはよく観光に出かけていました。私が滞在していたマニラには、観光地が狭い範囲に集まっているため、一日あれば多くのものを見ることが可能です。また会社から一日お休みをいただき、3連休でビーチなどにいくことも可能です。

Q6.自分のキャリアプランにどのような変化があったのか教えて下さい。
このインターンに参加する以前には、正直自分のキャリアについて深く考えることがありませんでした。ただ将来は、この経験を活かして、日系企業と外国企業双方の海外進出支援に関わりたいです。特に海外進出支援業務の中でも、税務の分野についてやりたいと考えています。税務や法律面においてクライアントは大変苦労されています。その苦労を一緒に理解し、国際税務に強い公認会計士となりクライアントの課題を一緒に解決していきたいと思います。

Q7.インターンシップ参加後のキャリア選択に与えた影響について教えて下さい。
このインターンシップに参加する以前には、【日本】の監査法人に就職することは当たり前、そのことだけを考えていました。しかしこのインターンシップに参加し、海外で働くことの楽しさや大変さを感じるなかで、自分の考えが少しずつ変わっていきました。インターンシップ終了後、日本の監査法人の就職活動がありましたが、このインターンのおかげか3法人から内定を頂きました。ただ、心の中では、また海外に戻って働きたい、海外でもっとワクワクしたいという思いから法人の内定を辞退させて頂き、Big4のインド事務所に直接就職というキャリアを選択しました。このインターンに参加していなかったら、海外の監査法人に直接就職という選択はあり得なかったと思います。また自分が選んだキャリアに本当に満足しています。


<2.インターン後、現地就職に向けての道のり編>
Q1.日本の監査法人からの内定を辞退して単身でフィリピン行きを決めた理由について教えて下さい。
就職活動前からフィリピンに滞在しており、その時のフィリピン滞在がすごく楽しく、毎日活き活きとしたものでした。その感覚が就職活動中・活動後もどうしても忘れられず、もう一度海外生活に戻りたいと思ったからです。

Q2.フィリピンで面接を受けた時のことを教えて下さい。
面接が複数回あり、どの面接もすべて英語で実施されました。インターンといえど現場に出ることもあるので、英語力をかなりみられていると感じました。

Q3.現地での生活環境について教えて下さい。
現地の中・高級マンションに分類される住居であったため、生活環境は良かったです。治安も良く快適に生活することが出来ました。

Q4.仕事内容について教えて下さい。
最初の面接でどの部門がいいか聞かれるので、自分でやりたい仕事を選択できます。大きくフィナンシャルコンサルティング部門, Tax部門, Audit部門があり、その中から私はフィナンシャルコンサルティング部門とAudit部門を選択しました。仕事内容は、クライアント往査・書類チェック・議事録作成・勉強・ディスカッション等々です。

Q5.日本人へのニーズについて教えて下さい。
インターンした部門は、クライアントもフィリピンの会社だったので、残念ながら日本人へのニーズはあまりありません。

Q6.現地のインターン生もいらっしゃったのでしょうか。
私がインターンを始めた時には、同じ部門にインターンをする同期が4名ほどおりました。同期は全員フィリピン人ですが、その内一人はインドネシアで育ったため、英語とインドネシア語しか喋れず、また母親がアメリカ人である学生やアメリカの大学を卒業している学生もおり、彼らは英語を主言語として話していました。このインターンシップを通して、年代の近い現地人同期とも仲良くなることが出来ました。

Q7.インドを志望した理由を教えて下さい。
フィリピン滞在中に、とある駐在員が、アフリカ・インド・フィリピンで働いたけど、インドが一番仕事も生活も厳しかったと話してくれました。その話を聞いて、そんなに厳しいならむしろ楽しいに違いないと思い、インドで働いてみたいと思うようになりました。

Q8.Big4インド事務所へのアプローチ方法について教えて下さい。
最初はインド事務所の人事の窓口に直接連絡をしていましたが、なかなか思うように話が進みませんでした。やはり何の宛もなくアプローチをするのは現実的に厳しいと感じ、インターン先のフィリピン事務所の人事に交渉し、そこからの推薦という形でインド事務所の方に連絡をして頂きました。同じメンバーファームからの推薦の甲斐あって、それからはインド事務所との話がとても早く進むようになりました。その後複数回の面接を経て、無事内定を頂くことが出来ました。

Q9.インド事務所での給与水準について教えて下さい。
インドでは外国人がインド国内で働く上で、年俸2万5,000ドルという最低給与が決まっており、この水準以上は貰えます。日本の会計事務所と比べると低いとは思いますが、インドの給与水準と比較すると相当高い水準だと思います。

Q10.インドでの日本人会計士へのニーズを教えて下さい。
現在は日系企業のインドへの進出が年々増加しており、インドで働いている日本人会計士が担当するクライアント数も相当な数がある状況です。そのため、日本人会計士へのニーズは高いと思います。

Q11.これから海外へ挑戦する人へのメッセージをお願いします。

海外へ挑戦して何を経験し、何を学ぶかは、人それぞれ自分次第でいかようにもなると感じました。どんなにいい会社でどんなにいいプログラムのインターンを経験したとしても、自ら得ようとする姿勢や自ら事を成そうとしない限り、獲得できるものは限定的になってしまうと思います。フィリピンへ行かれる方の多くは、主に英語を勉強しに行かれると思います。当初は私も英語力向上を目的としてフィリピンへ渡りました。ただ私がフィリピンに10ヶ月近くいて感じたのは、英語は非常に大事ですが、それはただの道具に過ぎず、その道具を使ってどう自分の可能性を拡げていくかがより重要であるということです。

私にとって一番大きな学びは、フィリピンに単身で乗り込み、何のつてもない中から様々なことを自ら考え行動し、多くの書類を準備し、現地の監査法人2社からインターンの内定を頂くことが出来たという経験です。このゼロから自分のキャリアを積み上げていった経験のおかげで、どんな場所でも生きていけるという自信がつきました。

繰り返しになりますが、自分が新しいフィールドでどのような経験し何を学んで来るのか、それは結局のところ自分次第だと思います。皆さんそれぞれが、様々な経験をし、自身の可能性を広げ、グローバルなフィールドで活躍できることを祈っています。私もこれからインドという新しいフィールドに挑戦します。一緒に頑張っていきましょう!
SGV_EY