2017年11月11日

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小著 2012.3.8発刊 

実践するドラッカー【事業編】
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実践するドラッカー【思考編】
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2017年03月27日

トクビルの見たアメリカ その134 特別選挙人という制度

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


各州が若干の選挙人を任命し、そしてこれらの選挙人たちが次々に大統領を選ぶというやり方が定められたのである。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.260(講談社学術文庫)

1のコメント
アメリカ人民が選択した方法が選挙人による大統領選挙であった。いくつかの主要な理由がある。

第一に、法律を作るために選ばれた人(立法議会)は行政の長である大統領を選ぶに当たっては不完全にしか人民の声を反映していないこと。第二に、1年上の任期で選ばれているこれらの議員たちでは、すでに変わった民意を反映しにくいこと。第三に、選挙が行われるかなり前から買収や陰謀の対象となりやすいこと。

第三の理由のため、そこで陪審員たちに似たところのある特別選挙人を選び、活動を始めるようになるまでは大衆に知られないようにした。

昨日も書いたが、一つの制度が選択されるには理由がある。目的といってもよい。後世から制度をみると不思議なことも制定当時の目的、背景がわかると合点がいく。



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2017年03月26日

トクビルの見たアメリカ その133 選挙制度の選択

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


大民族ではあるひとりの人が投票の大多数を一挙につかみとることは事実上まれなことである。この困難は地方的諸勢力が強力に発展している連邦共和国では一層増大するのであろう。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.259(講談社学術文庫)

1のコメント
アメリカの人民は2つの方法を検討した。第一の方法は「単純な」多数者が法律をつくるというものである。第二の方法は国民の選挙上の権力を国民を代表する一団体に委託するというものである。

直接選挙による単純多数の獲得には時間がかかるというデメリットがあります。遠隔にいる国民の意志を集計し、多数を決するには当時の技術環境、地理的交通事情などを前提とすると結果が出るまでに長時期間かかると判断したのは賢明である。猶予期間が長期になり不安な状態となる。

そのため選択したのがより少数者の意志を反映させる方法である。この際の選択肢はさらに2つあった。第一は立法団体(議会)にその選挙権を委託することだった。第二は大統領の選任を唯一の目的とする選挙団体をつくる方法だった。

一つの制度が選択されるには理由がある。目的といってもよい。後世から制度をみると不思議なことも制定当時の目的、背景がわかると合点がいく。翻って現在その目的は今も妥当かを常に考えなければならない。アメリカでは単純な多数者が大統領に選ばれないことがあるが、背景には当時のそんな事情があるのだ。



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2017年03月25日

トクビルの見たアメリカ その132 運命と努力

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


アメリカ連邦の諸制度が研究され、そしてこの国の政治的並びに社会的状況が一層注意深く観察されるようになるにしたがぅて、そこには人間の運命と努力との驚くべき調和があることが分かってくるのである。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.258(講談社学術文庫)

1のコメント
トクビルは選挙という形式には多くの危険があるといいます。さらに内在する危険として内乱や無政府状態の可能性さえ指摘しました。

アメリカの「運命」とは新しい国であること、征服される危険性が低いことである。アメリカの「努力」とは自由の行使の確保である。

さらに彼らは「種々の選挙方式のうちで最も危険でないもの」を選んだ。彼らが留意したことは、「人民の事実上の意志をあらわしていながら、しかも人民の激情を刺激することがないこと」「できるだけ人民を不安な状態におかない」こと念頭に選挙方式を選んだ。



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2017年03月24日

トクビルの見たアメリカ その131 アメリカ人の独立心

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


外部世界に対するアメリカ人の政策は簡単で、大体次のようにいえよう。誰もアメリカ人を必要としていないし、アメリカ人も他の誰をも必要としていない。アメリカ人の独立は決して脅かされていない。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.256(講談社学術文庫)

1のコメント
トクビルは大統領の外交に関する権力について述べた。それに先立ち当時のアメリカの置かれていた状況を評して上記のように述べた。

当時のアメリカの国力を物語る評価である。1823年、五代目大統領ジェームズ・モンローはのちにモンロー主義と呼ばれるヨーロッパ大陸国とアメリカとの相互不干渉を提唱した。トクビルの評価はその後のことである。

選挙による大統領の交替は、本来外交的に危機レベルの高い状態になるはずであるが、トクビルの評価のようにヨーロッパ諸国ほど高くはない。



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2017年03月23日

トクビルの見たアメリカ その130 革命

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


アメリカでは、この革命は法律の名の下に四年に毎に行われる。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.255(講談社学術文庫)

1のコメント
トクビルは「革命」といういい方をした。ヨーロッパの立憲的王国との比較においてである。

ヨーロッパの「立憲的王国では大臣は素早く交替させられるが、執行権の主たる代表者(王)は決して変わらない。革新の精神はある限界内にとじこめられる」。したがって行政的方式が変わるとしても些細なものである。もし大きく行政的方式を変えようとするときは、「必ず一種の革命が起こされることになる」。

この点、アメリカでは4年に一度、法律にしたがぅて革命が起こる。主要な公務員は総入れ替えである。その地位は不安定である。

トクビルは革命といったがドラッカー教授は漸進的保守主義という。革命は目的と制度をすべて一度破壊し、新たにこれらを生み出そうとする。混乱と無秩序が生まれる可能性が高い。



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2017年03月22日

トクビルの見たアメリカ その129 政治の不変性

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


政治の不変性の欠如は選挙制度に固有な弊害である。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.254(講談社学術文庫)

1のコメント

トクビルは選挙制をとることで政治的空白期間があることに次いで、政治の不変性すなわち連続性の欠如という弊害を挙げた。

「アメリカでは、大統領は国務に極めて大きな影響を及ぼしはするが、国務を統導しないのである。そこでは優越的権力は全く国民的代表(上下両院)にある。それ故に政治方針が変わるために変わらなければならないものは、人民大衆であって、単に大統領だけにとどまらないのである」。

立法議会の優越性から政治を変えるには、大きな執行権をもつ大統領ばかりでなく上下両院の勢力を変えなければならない。「執行権の元首はその使命を果たし、十分に責任を負うためには、できるだけ、自らの代理人たちを自由に思いのままに任免することができなければならない」。

大統領を補佐する国務長官以下のメンバーの選任には議会の承認が必要である。現代のアメリカの新大統領は2カ月たってもすべての閣僚の任命に至っていない。トクビルはいう「立法団体(上下両院)は大統領を指導するというよりも、むしろこれを監視している」。

アメリカ大統領は大きな執行権をもつゆえ、立法権や司法権によって監視、監督されている現実を浮き彫りにした。



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2017年03月21日

トクビルの見たアメリカ その128 選挙制度の弊害

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


選挙国家では、選挙時日の近づくとき、そして選挙期日よりもずっと前から長い間、政治機構は幾分惰性で動く以外にははたらかなくなる。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.252(講談社学術文庫)

1のコメント
トクビルは今でいう「レームダック(死に体)」をこのように表現した。世襲的王制と比べて事実上の政治的空白期間が問題となる現実を示した。 

「選挙が近づくととき、執行権の元首は、選挙戦を準備することだけを念頭にもっている」。「国民もまた国民で、次の一点だけに眼を向けているのである。すなわち国民は、それからつくりだされようと準備されている事業を注視することだけに関心している」。

それゆえ「政府の元首が選挙されるときには、国会の内外政策に不安定の状態が殆ど常に生ずるのである。これは選挙制度の主たる弊害の一つである」と弊害との認識を明らかにした。



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2017年03月20日

トクビルの見たアメリカ その127 野心家の存在

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


大統領志望者たちの野心が刺激されればされるほど、その野心もまた一層多くの支持を無数の第二次的野心家たちのうちに見出すこととなる。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.250(講談社学術文庫)

1のコメント
トクビルは第11節「大統領の選挙について」を「選挙制度が大民族で執行権の頭首に適用されると、その選挙制度はいくつかの危険をあらわすこととなる」と始めました。

ここで「危険」とは、個人的な野心家に与える影響であるという。第一に権力をもちたい野心家、第二にその支持者が大統領候補者が当選した後に権力の分配にあずかりたいと思う野心である。

その意味で選挙制度の危険は、執行権が国務に対して及ぼす影響が大きければ大きいほど増大することになる。社会生態学者トクビルが行ったことは制度と危険の関係の観察である。危険を認識し、それにふさわしい制度を作ったということである。



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2017年03月19日

トクビルの見たアメリカ その126 大統領の弱さ

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


アメリカ連邦の多くの大統領は、立法団体では多数者の支持を失ったが、そのためにその権力を放棄せざるをえなくなったり、また、そのために社会に大害を与えたということはなかった。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.248(講談社学術文庫)

1のコメント
「アメリカ連邦大統領は、何故に公務を統導するために、両院で多数者を味方にする必要がないのであろうか」という長いテーマで一節を設けた。

ヨーロッパの立憲的国王は、立法議会の意見と意見が一致しないときは、支配することはできない。王は法律を作るために立法議会を必要とする。立法議会も法律を執行するために王を必要とする。両者は政治的には一方を欠けば生存できない2つの権力である。

これに対してアメリカでは法律をつくることを大統領が妨げることはできない。大統領は法律の執行義務を免れることもできない。大統領は大きな権力を有しているが、あくまでも立法議会に従属している。

トクビルは「彼が立法議会から完全に独立しても彼を生存できるようにしているものは、彼の強力さではなく、彼の弱さである」と表現した。



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2017年03月18日

トクビルの見たアメリカ その125 執行権を弱める要因

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


連邦大統領は殆ど王の大権に等しい大権をもっている。ところが、彼はこの大権を用いる機会をもっていない。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.247(講談社学術文庫)

1のコメント
「執行権はアメリカではフランスにおいて弱いが、その原因は法律より以上に環境に帰せられなければならない」とし、環境について述べた。

政治的にみてアメリカ大統領の執行権が弱いことについてはこれまでみてきたとおりである。しかし環境要因がそれに輪をかけて弱いものとしているという。

すなわち「連邦は、大洋によって世界の他の国々から隔離されているために、敵をもっていないし、自国の利益が地上の他の諸国の利益と接触することもまれである」と述べ、執行権の中でも軍隊の司令官としてこれを行使する機会がないことをもって環境要因とした。

「政治の実際を理論によって判断してはならない」。「実際」を見るところに社会生態学者としてのトクビルの姿勢が示されている。



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2017年03月17日

トクビルの見たアメリカ その124 主権の形態

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


連邦では主権は連邦と諸州に分割されている。ところがフランスでは、主権は全一体を構成している。そこから、連邦大統領とフランス王との間に認められる第一の、そして最大の相異が生まれている。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.241(講談社学術文庫)

1のコメント
トクビルは「アメリカ連邦大統領の地位を明確に正しく知るためには、ヨーロッパ立憲的諸王国の一つにおける王の地位に、それを比較するのが便利である」としてフランス立件君主の地位との相異点を明らかにした。

「連邦では、執行権は、主権の名の下に活動していながら、主権としては限られており、そして例外的なものである。フランスでは、執行権は主権としてすべてのものにひろがっている」。違いの根幹は、アメリカの連邦制にあるという。アメリカではそもそも主権が分割されていることにある。

もう一つの違いの原因は、フランでは主権が本来法律をつくる権利として定義されうるということからきている。つまり王が法律を許可することを拒絶すれば法律自体が存在しない。王は事実上の主権者の一部として主権者と一体を構成している。

大統領は法律の執行者ではあるが、法律に対して同意を拒絶しても法律の作成を拒むことはできない地位にある。その意味で主権の一部とはなっていない。

社会生態学者は慎重に形態的には異なるものであってもその両者を比較する。そこから本質を導く。



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2017年03月16日

トクビルの見たアメリカ その123 大統領の権力

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


大統領は選挙される役人である。彼の名誉、財産、自由、生命は、彼がその権力を善用することで、絶えず人民にはねかえってくる。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.237(講談社学術文庫)

1のコメント
トクビルは言う。「アメリカの立法者たちは果たすべき困難な任務をもっていた。執行権については多数者に依存してはいるが、自らの限界内で自由にふるまうには強すぎる執行権を、彼等はつくりたいとおもった」。立法者とは憲法制定委員会のことである。

「共和制の形式を維持するには、執行権の代表者(大統領)が国民的意志に服従していることが必要であった」。国民的意志を連邦憲法に反映させ、服従させること。そのために大統領には完全で独立の権力は与えていない。

たとえば条約発効には上院の承認が必要である。立法者たちは執行権に大きな権限を与えない限り、果たせない役割であることを知りつつ、バランスをとった。たとえば上下両院は公務員の報給をはぎ取ることができる。大統領の報給は就任時点にその全任期のものが決定された。一方で大統領は拒否権をもっていた。つまり法律を成立させるのを阻止させる権利である。

立法者たちは大統領の執行権を弱めなうように留意しつつ、他方で制限を加えた。このようにして連邦憲法は慎重につくられた。



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2017年03月15日

トクビルの見たアメリカ その122 上院と下院の異同

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


上院と下院とは代表の原則そのものによって異なっているばかりでなく、なお、選挙様式、任期、諸権限などによっても異なっている。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.236(講談社学術文庫)

1のコメント
_識,録楊韻砲茲訥樟楞挙によって選ばれ、上院は各州の立法議員によって任命される二重選挙になっている。
下院は各州の人口に比例的に割り当てられた定数に従うが、上院は州の人口に関係なく各州から
2名が選出される。
2識ゝ聴の任期は
2年、上院議員の任期は6年である。
げ識,蓮⇔法機能のみをもち、公務員を告発することによって司法権に参加している。上院は法律の作成に協力するが、下院によって告発された公務員の政治的軽罪を裁判する。
ゾ絮,蝋駝韻梁膽更堙評議会でもあり、大統領によって結ばれた条約を承認することで有効となる。
β臈領の選任は、最終的には上院の承認をもって行われる。

社会生態学は異同をみる。そこにはそれぞれの理由がある。



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2017年03月14日

トクビルの見たアメリカ その121 若い民族の憲法

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


ある民族がこの利益を享受しているからといって、その民族は賢明だとせっかちに結論されてはならない。むしろその民族は若いのだと考えられるべきである。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.231(講談社学術文庫)

1のコメント
トクビルは若いアメリカという国の連邦憲法をこのように評した。「法律が完全に論理的でありうるのは、社会が初めて生まれるときにおいてのみである」。アメリカでは連邦憲法が生まれた時、相反する2つの利益、すなわち「一つは個々の州の個性を維持する利益であり、他の一つは民族全体にとっての団体の利益であった。そこでこれら両者は妥協せねばならなかった」。妥協の精神で生まれた連邦憲法からアメリカ人民は利益を得てきた。

しかし「同一民族では永い間には常に種々さまざまな利害が生じ、互いに異なった諸権利がつくられることとなる」。当時若かったアメリカも建国から200年を過ぎた。ドラッカー教授はアメリカ憲法の賢明さを次のように表現した。

「アメリカにおける合衆国憲法への敬意は、法律によって生み出すことのできない一つの社会状況である。合衆国憲法は、憲法としてきわめて優れたものである。しかしアメリカ社会の自由にとっては、憲法の条文そのものよりもこの憲法への敬意のほうが、はるかに大きな意味をもつ」(『産業人の未来』1942



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2017年03月13日

トクビルの見たアメリカ その120 妥協の精神

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


連邦の権力が組織されるに際しては、多くの点で、各州のそれぞれの憲法ですでにあらかじめきめられていた案が用いられた。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.231(講談社学術文庫)

1のコメント
連邦の権力を憲法に定める際に用いられたのは、すでにあった各州のそれぞれの憲法だった。連邦の立法組織は上院と下院とで構成された。そして両院の運営規則は妥協の精神の下につくられた。

妥協の精神の根幹には、2つの対立する利益があった。一方は、旧諸植民地のすべての代表を結合させ、権力の範囲は限定的だが、国民全体の唯一無二の代表として活動すべきと考えた。連邦全体の多数という考え方である。

他方、独立諸州の連盟をもって、その代表者たちが共通の利益に関する若干の点を討議すべきと考えた。そこから生まれたのが連邦の住民たちの多数者ではなく、諸州の多数者の賛同を必要とするという考え方だった。各州の独立性を最大限尊重し、各州は完全平等の基盤にあるとの考え方だった。

採用した方法は上院の形成では諸州の独立性を尊重し、下院の形成では国民主権の理論を用いた。そこに妥協の精神がはたらく。



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2017年03月12日

トクビルの見たアメリカ その119 中央集権化された政府

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


国民が唯一の政府を必要としているのは、ことに対して有利な立場をとりたいからである。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.227講談社学術文庫)

1のコメント
第一に、今風にいうと外交、安全保障に関する権限を連邦がもつこととなった。連邦全体で対抗することが有利だからである。具体的には講和し、宣戦布告する権限を有する。通商条約を締結し。軍隊を招集し、艦隊を派遣する。第二に、通貨や郵便、交通路など諸地域間に関わる権限を連邦政府が有した。第三に、連邦政府は徴税権の無制限な権限を与えられた。

トクビルは連邦政府と州政府の権力の分配の状況をみたとき「連邦的立法者たちが、わたくしがすでに政治的中央集権と名づけたものについて、極めて明確な正しい理念をもっていたということである」「フランスやスペインの王制政府と比較しても連邦政府は「一層中央集権化されている」と評した。



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2017年03月11日

トクビルの見たアメリカ その118 連邦政府の権限

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


連邦政府の権限は用心深く定められた。そしてその規定の権限内に含められていないすべてのものは、州政府の権限にくりいれられると宣言された。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.225(講談社学術文庫)

1のコメント
トクビルは推察する。「アメリカ人の心にあらわれたにちがいない最初の難問は、次のものであった。連合体を形成する諸州が、その内部的繁栄だけに関係するすべてのことは自治を続けながら、連合体によって代表される国民全体が一体となり、その一般的要求を充たすにはどうしたらよいか、ということがそれであった。これは複雑な解決のむつかしい問題であった」。

アメリカ人民はこの難問に立法議会ではなく、憲法制定のためだけに代表を任命し全国委員会で憲法を作成した。難問の原因は主権をどのように連邦政府と州政府に分配されるべきかを決めることだった。

政府の権限を定めることは一民族の生活の全詳細事を定めること等しかった。しかし予めそのようなことを完全に定めることなどできなかった。

両者の線引きは難しく、結局、連邦憲法の「規定の権限内に含められていないすべてのものは、州政府の権限にくりいれられると宣言された」。州政府は普通法としてとどまり、連邦政府は例外的な存在として位置づけられた。この「例外的政府の正確な権限については問題が起こりうる」とし、その問題を審理する連邦直属の連邦裁判所が設けられた。

この度、再び出されたイスラム6か国を対象とした入国禁止に関わる大統領令にたいして、ハワイ州がホノルル連邦地裁に宗教や国籍による差別は違憲であるとして提訴した。連邦政府は例外的政府であり、その行政命令としての大統領令に待ったがかかる。アメリカの建国の知恵が機能している。



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2017年03月10日

トクビルの見たアメリカ その117 合衆国憲法誕生

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


新連邦政府は二年間の空白期間の後、1789年に活動を始めた。したがってアメリカの革命は正確にいえば、フランス革命が始まったときに終わったのである。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.223(講談社学術文庫)

1のコメント
「ある民族がその独立をかちとるために熱烈に奮闘することは、あらゆる時代に見出されうる光景である」。アメリカも然り。

しかし独立戦争の後、アメリカの「立法者たちによって、政治機構が動かなくなったことを報告されて、あわてふためきもせず恐れもせずに、その眼を上に向けて、害悪の深さをさぐり、その救済策を発見するために辛抱強く丸二年間耐えしのび、そして救治策が示されたとき、人類に一粒の涙も血も流させることなく、自発的にこの救治策に従ったのである」。

独立戦争によりひき起こされた政治的情熱の興奮はピークから静まり、独立戦争を率いた主だった人々は健在だった。時間があり、頼るべき人物がいた。

こうして「第二回目の憲法をつくる責任を負うた少数の人々よりなる会議は、新世界に出現した最も優秀な精神と最も高貴な性格とをもった人々から構成されていた。この会議の議長はジョージ・ワシントンであった」。「この全国委員は、永い討議と熟慮との後に、ついに今日なお連邦を支配している国家基本法典をつくり、これを人民に採用してもらいように提出した」。



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2017年03月09日

トクビルの見たアメリカ その116 結束性と独立性

ドラッカー教授の思想に大きな影響を与えたアレクシス・トクビル。名声を獲得するきっかけとなった著書『アメリカの民主政治』からドラッカー教授の社会生態学の深層部への影響の一端を探る。


このような連合体は、共通的重要性のうちに個別的重要性を消滅させるものであったが、そういうわけで、次の二つの相反する傾向が生じたのである。一つはイギリス系アメリカ人を団結させるようにした傾向であり、他の一つはこれらの人々を分裂させるようにした傾向であった。


『アメリカの民主政治<上>』 1835年 p.216(講談社学術文庫)

1のコメント
18世紀の末にイギリスの束縛を同時に脱した13の植民地、それがアメリカ連邦の始まりである。これらは同一の宗教、言語、習俗、ほとんど同一の法律をもっていた。13の植民地は共通の敵と戦うために緊密に団結しなければならなかった。

一方で各植民地は互いに別個の運営を営んでいた。堅固な完全な連合体を嫌っていた。それゆえ結束性と独立性という、相反する要素を併せもっていた。植民地は緊張の中に存在していた。

母国との戦争(独立戦争1775~1783)の間は、結束性が優先された。この間、連合体を醸成した法律はどのような欠陥があろうと、結束が存続していた。しかしイギリスとの講話成立(パリ条約)後は、法律の欠陥が目立ってきた。トクビルは「国家はたちまち崩壊するように見えた」と評した。

各州は完全な主権を勝ち取る一方で、連邦政府は連邦憲法そのものによって力を弱められた。連邦政府は一般民衆の支持を失い、ヨーロッパ諸国民からも侮辱されるのを見過ごすしかなかった。他方で、連邦政府はインディアン諸民族に対抗するためと独立戦争中に締結された負債利子を支払いための財源を見つけることができないでいた。

「連邦政府は滅亡に瀕して公然と自らの無力を宣言し、憲法制定の権力を招集した」。こうしてトクビルは長い第8章「連邦憲法について」が記し始めた。



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