

3月11日に発生した震災から2ヶ月ちょっと経ちました。当たり前だった日常が、当たり前じゃない日常になってからほぼ70日。生き残ったものたちは、大事な思い出を体いっぱいに抱えながら、未来に向かって歩き出しはじめました。
そのことに最初に気づくのが植物です。失われたものたちが未来を紡ぐ為に大地に残していったエネルギーを吸収しながら、新たなる芽ばえが誕生しました。それに呼応する形で野生の動物たちも新しい環境での生き方を模索していきます。そして人類も、自然が再び放ち始めた生命エネルギーの力を借りながら前へ前へと進み始めます。
Two months ago this week, on March 11, the 9.0-magnitude earthquake and tsunami struck northeastern Japan. As of today, nearly 15,000 deaths have been confirmed, and more than 10,000 remain listed as missing...
■ Japan Earthquake: Two Months Later - Alan Taylor - In Focus - The Atlantic
■ Japan Earthquake: Two Months Later - Alan Taylor - In Focus - The Atlantic

津波に飲み込まれた時間を刻んだまま止まってしまった時計。
時計は止まっても時間は永遠に止まることはないのだ。(宮城県石巻市 4月16日撮影)

仮設住宅の建築が始まった宮城県本吉郡南三陸町(4月27日撮影)

力強く満開の花を咲かせる福島県花見山公園(4月18日撮影)

福島県福島市にある標高1707mの山。吾妻小富士に現れた雪が形作った白ウサギ。
地元では白ウサギは春の訪れを告げるシンボルとして知られている。(5月1日撮影)

建物の上に鎮座した状態になっているボート。今月よりこのボートを撤去する作業が行われる(岩手県大槌 5月2日撮影)

福島県原子力発電所の25キロ西にある葛尾村の農場で牛の世話をする酪農家。(5月3日撮影)

洪水で溢れた道路にも車や自転車が往来しはじめる(宮城県石巻市 4月19日撮影)

かつて教会の立っていた場所には手作りの木製の十字架が掲げられていた(宮城県気仙沼 4月22日撮影)

残された家族の為に、行方不明者を根気強く探す自衛隊員(宮城県名取市 4月20日撮影)

石ノ森章太郎の漫画"サイボーグ009"の旗がとりつけられた廃棄自動車。これは5月5日、こどもの日に現地の子どもたちを勇気と笑顔を与えようと、故石ノ森章太郎さんの原画などが所蔵される宮城県石巻市の石ノ森萬画館行われたイベントの一環として行われたものだ。(5月5日撮影)

宮城県気仙沼市で、崩壊した家のまわりを探索する猫

瓦礫の撤去作業は過酷である。数時間の作業で体中が汚れ埃まみれとなる。ボランティア労働者は定期的に洗浄機で服についたほこりや汚れを除去してもらう。

段ボールで作ったパーティションの中で昼食を準備をするおばあさん。(岩手県宮古 4月21日撮影)

原発の20km避難地域である福島県双葉町の幼稚園内では、園児たちの上履きが持ち主の帰りを待っている(4月21日撮影)

墓地の清掃作業をするボランティア作業員。先祖がつないだ命の連鎖を止めるわけにはいかないのだ。(宮城県石巻市 4月29日撮影)

瓦礫から拾ってきたソファーと机で青空オフィスを設置した男性(福島県相馬市 4月23日撮影)

荒廃した田んぼに力強くたっている像。(宮城県名取市 4月23日)

壊されて、直して、また壊されてそれでもまた直す。自然に鍛えられながら、我々はどんどん強くなっていくのです。環境に順応しながら自分たちもまた変化していく。生物の多様性の底力を信じて。

原発の問題がなくならない限りは
乳牛だって25km圏内じゃ元のように出荷できないしな
それでも面倒を見てるのは立派だと思うが
あとがんばれ日本なんて言葉気安く使わないでほしい