2015年01月01日
2014年マイベストシネマ
去年は,年明け早々虫歯に苦しめられ,夏場には生まれてはじめて足を骨折するなど,
身体の不自由で大変な思いをしたからこそ,
今年はフィジカル面で事故らないことを第一の目標としています。
また,今年は阪神・淡路大震災から20年という年でもあります。
震災当時は,三宮駅周辺でも倒壊した建物であふれていたのですが,
今や『グランド・ブダペスト・ホテル』のようなホテルもでき,隔世の感があります。

さらに,今年は阪神タイガースの球団創設80周年でもあります。
去年は図らずも出場することになった日本シリーズ第1戦(@甲子園)を
現地で観戦しました。
今年はレギュラーシーズンで1位になってクライマックスシリーズを制し,
曇りのない形で日本シリーズに進出してほしいものです。
そして,再び現地観戦するつもりでいます。
ということで,例年のように去年の映画を振り返ることにすると,
2014年は,もろもろの記者会見でクローズアップされた「嘘」をテーマにした作品が,
奇しくもマイベストシネマの上位に食いこんできました。
世間的には「嘘」は非難されるものである一方,
マイベストシネマの上位作品は,嘘に嘘を塗り重ねて「真実」を描くものとなっています。
以下,上半期のベスト5の作品と重複しない作品にコメントを記しつつ,
マイベストシネマをリストアップしていきます。
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2014年06月29日
2014年上半期マイベストシネマ5
早いもので、年始からブログ記事を飛ばしたまま、今年の半分が過ぎようとしています。
年始の記事に記した通り、冬季オリンピックとサッカーW杯が楽しく見られて、
さらには「ふくろうず」のニューアルバムのリリース&リリース記念のツアーが
開催されたのは何よりのことです。
それに対して、想定外の出来事がいくつかあったのですが、あえてそれらを
漢字1字で表すと「松」となりそうです。
まずは、SKE48のエースである松井玲奈の乃木坂46兼任が2月に発表されました。
その後、赤坂ACTシアターで開催された『16人のプリンシパルtrois』に出演し、
まもなく発売されるニューシングルにも参加します。
お盆の時期には大阪で開催されるツアーがあるので、私はそれに参戦する予定です。
現センターの西野七瀬が大阪出身ということもあり、このライブが盛り上がることを
期待しています。
もう一つは、『アナと雪の女王』の大ヒットが今なお持続していることです。
公開前は「テーマ曲歌いっぱなし」の予告編をいぶかしく思っていたので、
「国民的映画」になるとは思いもよりませんでした。
今年の上半期で売れている曲はいろいろとありますが、
実質的に一番売れているのは、itunesでダウンロードされている、
松たか子が歌う『アナと雪の女王』であると思います。
とはいえ、私はいまだ『アナと雪の女王』を映画館で見ていないのですが…。
この作品は当日の思いつきで見られないほど混雑しているので、
まもなく発売されるBlu-rayを購入して、ゆっくりと見るつもりでいます。
この半年、映画についてのブログ記事は完全にスルーしていたものの、
見るべき映画はほぼすべて見ているので、暫定的なベスト5を、
去年と同様に以下に軽いコメントつきで挙げたいと思います。続きを読む
2014年01月01日
2014年のoverture
今年は冬期五輪とサッカーW杯というスポーツのビッグイベントで日本全体が
盛り上がりそうなのですが、私自身も飛躍の年にしたいと意気込んでいます。
その飛躍の度合いは、オカダ・カズチカのドロップキックぐらいの飛躍になるでしょうか。
そう意気込んではみたものの、春以降のことはまったくのノープランなのですが……、
それは1月と2月に見たいものが盛りだくさんなことに一因があります。
まず1月は映画が怒濤の公開ラッシュとなっていて、下のリストの作品から、
いくつかは2014年のマイベストシネマになりそうな気配があります。
1月11日(土)公開 『ドラッグ・ウォー 毒戦』
1月18日(土)公開 『ビフォア・ミッドナイト』『ほとりの朔子』
1月25日(土)公開 『エレニの帰郷』『アイム・ソー・エキサイテッド!』
『小さいおうち』
1月31日(金)公開 『アメリカン・ハッスル』
続く2月は、ライブイベントについて、シアターコクーンでは松たか子の舞台、
わが「聖地」の横浜アリーナでは、ももクロと乃木坂46のライブが開催されます。
ももクロのチケットは幸運にも年内に確保できたので、
これから乃木坂46のチケット争奪戦を勝ち抜く気満々でいます。
その他のライブについては、去年同様、ふくろうずのライブは随時参戦して、
今年のどこかでニューアルバムのリリース&ワンマンライブ開催があることを
願っています。
ということで、引き続き気まぐれな更新頻度になりそうなものの、
今年もよろしくお願いします。
2013年12月28日
2013年マイベストシネマ
今年はおよそ「映画:ライブ=2:1」という比率になるほど、ライブに参戦しました。
ライブの比率がここまで高くなったのは、ひとえに映画を見ていないのと、
ライブ参戦が多くなったことによります。
たとえば5月と8月は見た映画が0本であったのに対して、
ライブには4〜5本参戦していました。
せっかくなので、今年参戦したライブの中でベスト5を決めるとするならば、
次のとおりとなります。
1位 たむらぱん「ワンマンライブ2013 追加公演」
〔11月15日(金)@横浜美術館 レクチャーホール〕
2位 ふくろうず「リリースまだだよ、ごめんねワンマンライブ」
〔1月19日(土)@UNIT〕
3位 ももいろクローバーZ「誰でもカモ〜ン!〜ただし、ホワイトベレーの方に限ります〜」
〔5月29日(水)昼の部@横浜アリーナ〕
3位 乃木坂46「真夏の全国ツアー2013 FINAL!」
〔10月6日(日)昼の部@国立代々木競技場第一体育館〕
5位 ねごと「お口ぽかーん!!東名阪ワンマンツアー〜spark of FLOWER」
〔5月11日(土)@Zepp Tokyo〕
つまるところ、ステージまでの距離が近いほど、また、ライブのクオリティが高いほど
ライブの満足度が高くなる傾向があり、上のランキングはその傾向を反映したものです。
それに対して、今年の映画に関しては、マイベストの上位にランクした作品は、
いずれも「苦難に真っ向から立ち向かう話」という傾向が出ているようです。
それと上半期のベストシネマを再検討した結果、今年のマイベストテンは以下のように
なりました。続きを読む
2013年12月15日
『名探偵ゴッドアイ』〜恋の(笑)ノワール〜
『名探偵ゴッドアイ』作品紹介(@「冬の香港・中国エンターテイメント映画祭り)
監督:ジョニー・トー
出演:アンディ・ラウ サミー・チェン グォ・タォ カオ・ユアンユアンほか
【あらすじ】(シネマトゥデイより)
目の見えない探偵ジョンストン(アンディ・ラウ)はその類いまれな想像力のおかげで、名探偵ジョンストンと呼ばれていた。以前同僚だった刑事シト(グォ・タォ)の部下で、ジョンストンに憧れを抱く女刑事ホー(サミー・チェン)をアシスタントに、ジョンストンは少女の失踪事件の捜査を開始する。ジョンストンの想像を超えた捜査にホーが振り回される中、事件は大きく発展し……。
今年は東京フィルメックスではジョニー・トー先生の作品が上映されなかったのですが、
その代わりに、何と今年の夏に本国で公開された『名探偵ゴッドアイ』が日本でも
早々と劇場公開されることになりました。ジョニー・トー先生の作品が1年に2本
見られるのは久しぶりのような気がします。
『名探偵ゴッドアイ』は、かつて『Needing You』といった良質のラブコメから、
トンデモ系の『ダイエット・ラブ』までコンビを組んだアンディ・ラウとサミー・チェン
が出演するとあっては、見る前から期待せずにはいられません。
『名探偵ゴッドアイ』の原題は『盲探』、英題は『BLIND DETECTIVE』ということから、
かの『MAD探偵 7人の容疑者』の流れをくんだ作品というおぼろげなイメージで
見たところ、またしてもジョニー・トー先生が大っぴらにやらかしてくれました。
ジョニー・トー先生とワイ・カーファイがコラボした作品なので、
何か仕掛けがあるのは間違いないと思っていたのですが、
『名探偵ゴッドアイ』は、『MAD探偵』をベースに、ラブコメ要素を盛り込んだ作品
に仕上がっていました。上に挙げた予告編を何度見ても、ノワール作品ならまだしも、
とてもラブコメとは思えないのが凄いところです。
冒頭から『MAD探偵』さながらの怪しげな雰囲気があるものの、
やがてはそれも自然なことと思わせるところに、
ジョニー・トー先生の力業を感じずにはいられません。
さすがに『MAD探偵』のトンデモ系の要素は控え目にしながらも、
事件現場の様子を再現して捜査の手がかりをつかむ「なりきり捜査」は、
『名探偵ゴッドアイ』でも繰り返されました。
アンディ・ラウとサミー・チェンのコンビネーションも安定感が抜群で、
冒頭で追いかけていた犯人にめがけてドロップキックを鮮やかに決めたところで、
私はぐっとハートをつかまれてしまいました。フィジカルの強さを活かしたシーンは
鉄板のネタとなっていて、劇場でもかなり笑い声が聞こえていました。
恋愛映画のジャンルには「スクリューボールコメディ」というものがありますが、
『名探偵ゴッドアイ』の訳のわからないテイストのラブコメに対して、
私は「ナックルボールコメディー」と名付けたい気分です。
ジョニー・トー先生ならではのオンリーワンの作風に私はいたく満足し、
横浜聡子先生と並んで、今後とも「先生」呼ばわりしていくことを決心しました。
また、今作はいつも以上に作品に登場する種々の食べ物が美味しそうに見えたこともあり、
私はシネマート六本木を出た後は乃木坂方面に歩いて東京ミッドタウンに寄り、
食品フロアを散策してから帰りました。
ジョニー・トー先生の作品といえば、来年の年明けに『ドラッグウォー 毒戦』
の劇場公開も控えています。当然のことながら、来年の「映画初め」はこの作品に
することに決めています。
2013年12月14日
『りんごのうかの少女』〜SO FAR FROM YOKOHAMA〜
監督:横浜聡子
出演:とき(りんご娘) 永瀬正敏 工藤夕貴 永澤一哉ほか
【あらすじ】(シネマトゥデイより)
青森県弘前市の岩木山麓でりんご農園を経営する三上家の14歳の娘りん子は、中学にも通わず家出ばかりしている。母の真弓は口うるさい祖母に文句を言われながらも、ぐうたらな夫の玉男の代わりに必死で働いていた。りん子の誕生日を控えたある晩、玉男が娘のプレゼントにとリボンを飾った馬を引いて帰る。
私は毎年11月に体調を崩すことが多いのですが、その例に漏れず、
山下敦弘監督の『もらとりあむタマ子』を公開初日に見た直後に風邪を引き、
ひどい寒気のため、小康状態を挟んで2度寝込んでしまいました。
映画もいろいろと見たい作品があったのに、風邪で反古となってしまい、
東京フィルメックスで観客賞を受賞した『ILO ILO』はかろうじて見られたものの、
ポーランド映画祭、スウェーデン映画祭はもちろん、神保町シアターではじまった
小津安二郎特集もスルーせざるをえない状況となりました。
今年は小津安二郎の没後50年、生誕110年というメモリアルな年であるので、
小津安二郎の命日の12月12日は、家で小津作品のDVDを見ようとしたのですが、
レンタルショップに出回っている小津作品はたいてい見ているので、
ここは「小津チルドレン」の一人、ジム・ジャームッシュの
『ミステリー・トレイン』をチョイスしました。
来週末に最新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』が劇場公開されるのに
加えて、横浜聡子先生の最新作『りんごのうかの少女』のトークショーつき
上映を見る予習としてちょうどよいと考えたからです。
『りんごのうかの少女』は、工藤夕貴と永瀬正敏が『ミステリー・トレイン』
の最初の一編「FAR FROM YOKOHAMA」以来の共演となるそうで、
このタイミングで見るしかないという感がありました。
『りんごのうかの少女』は40分ほどの中編で、冒頭の、外国人が津軽三味線を
軽やかに弾いているショットで、横浜先生の作品ならではの「天然」な雰囲気を
感じました。
横浜先生の作風をポジティブに評すれば「生命力あふれる」となるものの、
監督ご本人のキャラも相まって、私はやはり「天然」と評したいところです。
上映後は、映画ライターの那須千里さんを聞き手としたトークショーとなり、
横浜先生は、那須さんが注目したシーンについてそれぞれ解説していました。
横浜先生は、撮影やポストプロダクションで、思いついたイメージをそのまま形に
するそうで、その流れで、作中にあった「黒味つなぎ」、「無音のシーン」、
「馬」といったものを作品に織り交ぜたと語っていました。
横浜先生は相変わらずの天然ぶりだったのですが、それ以上に天然だったのは、
ご当地映画をつくるべく、横浜先生にオファーを出した弘前市かもしれません。
横浜先生いわく、弘前市の担当の職員は、横浜先生の過去作品を見ずにオファーし、
オファーしてから『ジャーマン+雨』を早送りで見たそうです。
横浜先生はこの1週間はユーロスペースの下のフロアにあるオーディトリウム渋谷で
開催される「監督、映画は学べますか」という学生映画祭のトークショーに
何度も登場するそうで、そのラストとなる20日(金)18:30〜に開催される
トークショー「監督、ホントのところどうなんですか?」にも登場することに
なっています。このイベントはUstreamで配信され、「監督、映画は学べますか?」
で検索するとその動画が見られるようです。
あいにく私は予定があってUstreamを見られないのですが、
面白そうなトークショーだと思います。
2013年11月18日
『遭難者』『女っ気なし』〜さんかくロジエ〜

監督:ギョーム・ブラック
出演:ヴァンサン・マケーニュ ロール・カラミー コンスタンス・ルソーほか
【『女っ気なし』あらすじ】(goo映画より)
夏の終わり頃、フランスの小さな町へ若い母娘がヴァカンスを過ごしにやってくる。彼女らにアパートを貸すシルヴァンは、一緒に買い物や海水浴に興じ楽しく過ごす。そんな折、友人ジルが現れる……。
上半期の最後に予想していた通り、今年の夏映画は例年になく低調で、
8月は映画を1本も見ないで終わってしまいました。
その後、9月に入ってもめぼしい作品がなく、
この調子で今年も終わってしまうのか……と諦めかけていた矢先、
なぜか怒涛の映画ラッシュに入ってしまったようです。
今週末からは東京フィルメックスが始まり、それと日程がかぶる形で、
ポーランド映画祭、スウェーデン映画祭といった映画祭が開催されます。
劇場公開作品では、山下敦弘監督の久々のオリジナル作品『もらとりあむタマ子』があり、
ジョニー・トー先生の『名探偵ゴッドアイ』と横浜聡子先生の『りんごのうかの少女』
が奇跡的にも同日に公開されます。
さらに、ソフィア・コッポラの『ブリングリング』とジム・ジャームッシュの
『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』や、
本国で異様に高評価を受けている『ゼロ・グラビティ』。
『少女は自転車に乗って』という作品も予告編でかなりの好印象を受けました。
その他、鈴木卓爾監督の『楽隊のうさぎ』、
ジェニファー・ローレンス主演の『ハンガーゲーム2』、
吉田恵輔監督の『麦子さんと』などが公開され、果たして年内にこれらの作品を
消化できるのか不安になるほどです。
とりあえず、目の前にあるものから消化しようというスタンスで、
まずはユーロスペースの『遭難者』『女っ気なし』の2本立てを見ることにしました。
『女っ気なし』は、予告編からジャック・ロジエとエリック・ロメールの
「ヴァカンス映画」のイメージして、これは見るしかない!
といきり立っていたところ、最新号の『新潮』の映画時評の、ハスミン(蓮實重彦)の
この一節に冷や水を浴びせられました。
いかにもフランス映画にふさわしくヴァカンス気分の横溢する映画だと聞いて、反射的にジャック・ロジエやエリック・ロメールといった先輩たちの名前や作風を思い浮かべるのは、途方もない勘違いである。
『遭難者』は短編で、中編の『女っ気なし』のプロローグという注釈が最初に現れます。
たしかに、『女っ気なし』を見てみると、ジャック・ロジエの『アデュー・フィリピーヌ』
や『オルエットの方へ』と人物の設定に似通ったところはあるものの、
根本的なところは違っているように思えました。
三角関係における男の立ち振る舞いは、ジャック・ロジエやエリック・ロメールよりも、
吉田恵輔の作風、とくに『さんかく』に一番近いと思います。
「視線の演出」が上手く、視線がラストのサプライズにつながっていくところに、
監督のたしかな力量を感じました。
『女っ気なし』は、フランス映画の伝統であるヴァカンス映画を、
21世紀版にブラッシュアップしたものとも言えそうです。
このタイプのヴァカンス映画は私の大好物なので、ギョーム・ブラック監督には、
今後少なくとも2作品は似たようなヴァカンス映画を手がけてくれることを
願うばかりです。
2013年11月16日
「たむらぱん ワンマンライブ 2013」@横浜美術館レクチャーホール
たむらぱん『love and pain』初回限定盤(Amazon)
たむらぱん、6thフルアルバム「love and pain」発売決定(ナタリー)
先月、たむらぱんのニューシングル『ココ』がリリースされ、それに続いて
来月の18日にニューアルバム『love and pain』がリリースされることになりました。
アルバムの初回限定盤の特典DVDには、去年の11月にSHIBUYA-AXで開催された
ワンマンライブの映像が収録されているそうです。
たむらぱんがニューアルバムをリリースする「きざし」として、タイトル未定の
ワンマンライブのチケットが発売されることが多いのですが、
9月末、まさにそのケースにあてはまりそうなチケットが突然発売されたので、
私はとりあえずチケットを確保しました。
それが、昨日15日に、横浜美術館のレクチャーホールで開催されたライブです。
このホールはキャパ200人程度の小さなホールで、ステージにはアコースティックの
バンドセットがセッティングされ、その上には小さな電球が十数個吊り下がっていました。
小さな電球はガラスが透明なので長めのフィラメントが見え、
たむらぱんの立ち位置の上には、ひときわ大きな電球が一つ吊り下がっていました。
ライブ冒頭のたむらぱんのMCによると、このステージセットは、
「洞穴(ほらあな)」をイメージしたとのことです。
その「洞穴ライブ」というコンセプトで、初期につくった曲から最新曲まで、
以下のセットリストでライブが進行しました。
1.ぼくの
2.ゼロ
3.キースとモモ
4.歩いてる動いてる
5.only lonely road
6.きづく
7.十人十色 (with Piano)
8.プレイス (with Bass)
9.はだし (with Guitar)
10.ココ (Album ver.)
11.関白宣言 (さだまさしのカバー)
12.けんかの唄 (ピアノ弾き語り ver.)
13.回転木馬 (ピアノ弾き語り ver.)
〜アンコール〜
14.love and pain
15.ラフ
7曲目から9曲目からは、極限まで音をそぎ落とすというコンセプトで、
楽器一つとたむらぱんの歌のみで演奏されました。
「回転木馬」のピアノ弾き語りも素晴らしく良くて、
私が今年参戦したライブの中で、現時点で最高のライブとなるものでした
来年の2月21日(金)は、Zepp Tokyoでたむらぱんのワンマンライブが開催され、
当然のことながら私はチケットをすでに確保しています。
去年のSHIBUYA-AXライブに引き続いて私立恵比寿中学がゲスト出演し、
たむらぱんが楽曲提供した「誘惑したいや」をコラボすることをひそかに期待しています。
2013年11月09日
『ばしゃ馬さんとビッグマウス』〜アイドルを夢見た女優〜
監督:吉田恵輔
出演:麻生久美子 安田章大 岡田義徳 山田真歩ほか
【あらすじ】(goo映画より)
学生時代からシナリオライターを目指しているが、なかなか芽の出ない34歳の馬淵みち代は、友人のマツモトキヨコを誘って社会人コースのシナリオスクールに通うことに。そこで出会ったのは、自称もうすぐ天才脚本家の超自信過剰な“ビッグマウス野郎”こと天童義美・28歳。
先月、TVの番組表をチェックしていると、NHK総合で火曜日夜に放送されている
『関ジャニ∞ 応援ドキュメント 明日はどっちだ』という番組で、
スイーツの殿堂として名高い「オーボンヴュータン」で修行している若きパティシエが
数週間にわたって取り上げられていたので、私はそのシリーズを見ることにしました。
オーボンヴュータンの商品は、洋酒の効いたケーキも美味しいのですが、
焼菓子も、日経新聞の『専門家おすすめ「手土産にしたいクッキー」ベスト10』の
栄えある1位を獲得しています。オーボンヴュータン出身のパティシエも多数いて、
その中では「ノリエット」が有名店となっています。
この番組で、若きパティシエは焼菓子のオーブン管理を任され、店のクオリティに
達するように生地を焼くことができず、オーナーパティシエの河田さんから怒られて
萎縮しているシーンがたびたび映っていました。
その後、若きパティシエはやがて前向きに仕事に打ち込むというところで、
このシリーズは終わりました。
洋菓子だけでなく、どの業界であれ、下積み時代は大変であることは間違いありません。
日本映画においても、今や堂々と主役を張る人でも端役から始まっています。
ただ、麻生久美子だけはどの作品でも主役あるいは準主役扱いで、
映画女優としては文句なしのキャリアであると私は思っていたのですが、
『ばしゃ馬さんとビッグマウス』のインタビューで、
20代半ばまでアイドル歌手を目指していたことを初めて知りました。
トーク:映画「ばしゃ馬さんとビッグマウス」主演、麻生久美子(毎日jp)
先日、麻生久美子が映画のプロモーションで出演していたバラエティ番組を見たときも、
AKB48とももクロのライブに数回行ったことがあると語っていました。
ももクロのメンバーは、もとは女優志望で事務所で入り、なりゆきでアイドルになって
しまったことを考えると、皮肉なものだと思います。
そして『ばしゃ馬さんとビッグマウス』については、私がかねてから推している
『純喫茶磯辺』『さんかく』の吉田恵輔監督の最新作、かつ麻生久美子主演ということで、
相当期待値を上げて見ることになりました。
『ばしゃ馬さんと〜』の世間一般の評価は、おそらく高評価と低評価に偏った
「バスタブ型」の分布になりそうです。
低評価のポイントとしては、ストーリーに何の盛り上がりもない、夢をかなえる物語が
見たかった、というものが考えられます。一方、高評価のポイントとしては、
演出がリアル、ラストの余韻が良い、などが挙げられそうです。
私自身の評価としては、今年公開された日本映画の中でもトップクラスの作品だと
思います。「夢をかなえる物語」がメインストリームであるのに、
あえて「夢をあきらめることの難しさ」を描いたことを評価したいものです。
麻生久美子とW主演となった、関ジャニ∞の安田章大について、
私は乃木坂46の「まいやん」こと白石麻衣が、乃木坂46加入前に追っかけを
していたという情報しか知りませんでした。
あれほどの美人に好かれただけでも羨ましいのですが、『ばしゃ馬さんと〜』では、
軽そうでいて、その実はいろいろとわだかまりのあるキャラを好演していました。
麻生久美子の演技も、『インスタント沼』『モテキ』と並んで良いものでした。
やはり麻生久美子は品行方正なキャラクターよりも、「イタい」キャラクターを
演じるのががベストであるように思います。
『ばしゃ馬さんと〜』ではキャラクターのイタい部分を丁寧に描きつつも、
嫌な印象を受けませんでした。
さらに、いわゆる「体当たり」シーンより強烈なインパクトを受けたシーンがあり、
麻生久美子の新たな引き出しを垣間見た次第です。
吉田恵輔監督は、「女子学生に対する邪な目線」という伝家の宝刀を抜かずして
このクオリティの作品を繰り出したことで、正統派の演出でも十分勝負できることを
証明しました。吉田恵輔監督の作品は、堀北真希が主演をつとめる『麦子さん』の
劇場公開も来月に控えています。予告編からして良さそうな雰囲気の作品なので、
こちらも期待を裏切らないか、それを上回る出来の作品だと踏んでいます。
2013年11月07日
チャラン・ポ・ランタン『悲喜劇』
tvkの音楽バラエティ番組『saku saku』。この番組にゲスト出演しているうちに
有名になったアーティストには、いきものがかり、miwa、星野源などがいます。
『saku saku』のゲストはDEPAPEPE、スキマスイッチ、たむらぱんといった
おなじみのアーティストを軸に回していくことが多いのですが、
今年はニューフェイスが例年になく多いように思えました。
とりわけ女性アーティストの率が高く、夏から秋にかけては、
ソロアーティストならシシド・カフカや上間綾乃、
女性ボーカルのバンドならたんこぶちんやケラケラなどがたて続けに登場しました。
それら女性アーティストの中でもぶっちぎりにトークが盛り上がったのが、
「チャラン・ポ・ランタン」が初登場したときです。
まずはチャラン・ポ・ランタンのプロフィールのWikipediaから引用すると、
チャラン・ポ・ランタン(CHARAN-PO-RANTAN)は、ヴォーカルのもも(1993年4月9日-)とアコーディオンの小春(1988年11月21日-)からなる日本の姉妹音楽ユニット。2009年7月から活動を開始。
私は今年の1月か2月に、タワーレコード渋谷店でチャラン・ポ・ランタンの二人を
見かけたことがあります。インストアライブが終わった後、3Fにあったニューアルバム
のディスプレイに、衣装のままサインをしに来ていたのを見かけたのです。
その後しばらくしてチャラン・ポ・ランタンが『saku saku』にゲスト出演して驚きました。
『saku saku』の初登場時は、小春姉さんの桃井かおり風な語り口に、
黒幕先生がツッコミを入れるところがツボに入った次第です。
チャラン・ポ・ランタンは先週にふたたび『saku saku』に出演し、
相変わらずトークも絶好調でした。まだ1が月半ほど残していますが、私が選ぶ
『saku saku』の「ゲスト・オブ・ザ・イヤー」はチャラン・ポ・ランタンに決定しました。
『saku saku』のみならず、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアや、
SKE48の松井玲奈が推しているとあっては、私もチャラン・ポ・ランタンを
推すしかありません。
今週リリースされた3000枚限定のライブCD+DVD『悲喜劇』も、
『saku saku』の影響により、タワーレコード新宿店で買ってしまいました。
エミール・クストリッツァのサントラのような曲調は私好みで、
ライブの評判が良いようなので、まずは手頃なライブに参戦してみるつもりです。