2007年09月04日

『青燕』〜ケンチャナヨフライト〜

blueswallow「シネマコリア」公式サイト

監督:ユン・ジョンチャン
出演:チャン・ジニョン キム・ジュヒョク 笛木優子(ユミン) ハン・ジミン 仲村トオルほか


【あらすじ】(シネマコリア公式サイトより)
実在の女性パイロット朴敬元(パク・キョンウォン)の生涯を描いた航空映画。大正から昭和初期、朝鮮半島が日本の植民地だった時代、空への情熱を燃やす敬元は、モダニズムの花開く東京にやってきて、立川飛行学校に入学。数少ない女性飛行士のトップとして飛行競技大会、歓迎飛行などで活躍する。しかし忍び寄る軍靴の足音は、恋人との仲を引き裂き、政治の思惑は、故郷訪問飛行を熱望する敬元を日本・朝鮮・満州を結ぶ日満親善飛行に旅立たせることになる。

 

高知空港での胴体着陸といい、那覇空港での炎上爆発といい、
今年は飛行機事故が相次いで……などとマスコミではまことしやかに報じられている
のですが、実際のところ、飛行機事故が起こる確率はとてつもなく低いそうです。
100万分の1、もしくはそれ以上に低い確率だとのことで、それがもし本当なら、
これはジャンボ宝くじの1等に当たるよりも低い確率となります。

とにかく、私はいくらTVでショッキングな飛行機事故を見ようとも、
飛行機好きはまったく揺らいでいません。
飛行機なら何に乗ってもいいのですが、とりわけ好きなのは夜に伊丹空港に着陸する
フライトですね。伊丹空港は市街地のど真ん中にある空港なので、
飛行機から見える夜景は、どの夜景の名所よりもいいと思えるほどです。

そうした飛行機好き、さらにチャン・ジニョン好きもあいまって、
今年の「シネマコリア」で上映される『青燕』は絶対に見ようと、
前売券も発売早々ゲットしました。
シネマコリアには初めて行ったのですが、十三の第七藝術劇場の盛況ぶりは、
今までに見たことのないほどです。

作品のほうは、さしたる前知識もなく、チャン・ジニョンが主演の、
飛行機にまつわる話というイメージのみで臨んだところ、
まずはチャン・ジニョンの魅力に満喫できました。
ほぼノーメイクにもかかわらずキレイだったと思います。
セリフは、日本語は吹き替えで、韓国語は生声だったのが珍しくもありました。
「大丈夫」を意味する韓国語「ケンチャナヨ」が、『シングルス』で聞いたとおりの
生声だったのに対して、日本語部分の声質に違和感があったことで、
別の声をあてていると気づきました。

ともあれ、この作品は韓国映画らしいシーンが随所に見られました。
前半は話の運びがたどたどしい感もあったのですが、後半に韓国映画お得意のサプライズ
を繰り出してからは、話に深みが出てきました。
このサプライズ以降のシリアスさは、『善き人のためのソナタ』とくらべても
たいして遜色がないと思います。
その他、ここ一番のシーンで雨を降らせるのも韓国映画ならではの演出でした。

私はもともとこの作品はすべてフィクションだと思っていたところ、
ラストのテロップで、実話にフィクションを織りまぜたのだと初めて知りました。
どこにフィクションを織りまぜたのか、細かいところはわからないものの、
映画作品としては、やはりサプライズ後のほうが良かったと思います。
サプライズ前後では、まるで別の作品とも思えるぐらいトーンが違いましたから。
本国で公開されたときには親日的だというレッテルを貼られたそうなのですが、
見どころのある映画だったと思います。

後でいろいろとリサーチしてみると、チャン・ジニョンが主演した新作は、
『恋愛の耐えられない軽さ』という作品だそうです。
ぜひこの作品も、来年のシネマコリア、ないしは韓流シネマフェスティバルで
上映されることを願うばかりです。



pfwfp at 20:45│Comments(2)TrackBack(2)clip!韓国映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by hoppen   2007年09月12日 01:24
チョン・ジニョンの、美しさと強さが光る映画でしたね。
あの時代にタバコをパカパカふかしている姿が、なんともカッコよく、女性の私も惚れました。
彼女と対照的に、恋人役のキム・ジュヒョクからは、情けなさや、つらさを感じ、
最後まで彼女を思う一途さが、胸を打ちました。
それにしても、日本語の吹き替えに気づいていたなんて、丞相さん、さすがです。
私はすっかりだまされました。
2. Posted by 丞相   2007年09月13日 22:52
>>hoppenさん
こんばんは、いつもお世話になっております。
私は『シングルス』のチャン・ジニョンの出演シーンを
繰り返し見ていたもので、『青燕』の日本語が吹き替えだと
気づきました。ほんのわずかですが、日本語のほうが
落ち着いたトーンだったと思います。

hoppenさんは東京でのティーチインにも参加されたのですね。
私も、よく作り込まれた作品だけに、監督の話が聞きたいと思いました。
こういう風にティーチインがあるというのもいいものですね。

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