濃厚鶏そば『晴壱』の濃厚鶏白湯そばを食べてみた / 静かなる湖に轟く稲妻 | ロケットニュース24
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濃厚鶏そばの人気店として知られている『晴壱』は、東京のラーメン店において際立つインパクトがあるわけではない。しかし、それをマイナスにとらえるのは早計だ。それこそ、他店が真似できない芸術と職人の域。
濃厚は濃厚でも、静かなる濃厚。たとえるならば、誰もいない、風も吹かない、波もない、キーーンという無音のなかにある湖。テーブルに出された濃厚鶏白湯そばは、まさに波のない湖のような、自然の芸術を織りなしている。
・新たな感覚に訴えかける「鶏の濃さ」
スープを飲めば、限りなく優しい「上質の濃さ」だけがそこにあるのを感じる。濃さと喉ごしは味覚で感じるものだと思っていたが、新たな感覚に訴えかける「鶏の濃さ」だけを残したスープになっている。
人はラーメンの濃厚さにガッツリとした味の濃さを求めがちなので、優しすぎると感じる人がいるかもしれない。しかし、その優しさがいい。味の濃さではなく、鶏の濃さがそこにある。
・レモンを搾っていただく
ラーメンを半分くらい食べたあたりで、レモンを搾ってスープに溶け込ませる。静かなる湖に轟く稲妻のごとく、一味違う刺激が訪れる。濃い鶏の旨味が、レモンによって引き立てられるのだ。旨味の引き立て役が塩分ではなくレモンの酸味という発想がよい。
ここの「ささみゆっけご飯」もおすすめだ。桃色の断片が美味しさを物語るささみ、そこに新鮮な卵黄を落とし、小さな丼として仕上げたもの。卵黄を割ってから醤油をかけ、ご飯とともにささみを食べる。
濃厚なラーメンのあとだが、こちらのほうがガッツリ系なテイストなので飽きない美味しさが続く。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 晴壱
住所 東京都新宿区住吉町2-10
時間 11:30~15:30 / 17:00~25:00
休日 無休(要確認)
Report: Kuzo.
Photo: RocketNews24.
▼こちらが、濃厚鶏白湯そば
▼レモンを搾っていただく
▼「ささみゆっけご飯」もおすすめだ
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