三茶の九州有機野菜専門店が2周年-宮崎県綾町の野菜をメーンに - 三軒茶屋経済新聞
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三軒茶屋にある九州の有機野菜専門店「やお九州」(世田谷区下馬1、TEL 070-6576-4519)が6月29日、2周年を迎えた。店舗面積は5坪。お店の入口。店内から見える九州野菜の大きさに驚く。全文を読む コンセプトは、「安心安全な九州の野菜を子どもたちに届け、夢を追いかけられる元気な体づくりを応援する」ことだという同店。近くの地域の小学校の給食に、野菜を提供する取り組みも行っている。
「妊婦さんが、お子さんがおなかにいるうちから来てくださって、子どもが生まれてお子さんを連れてまた来てくれたのは大変うれしく、やりがいを感じた」と店主の西郷博文さん。利用客は、食の安全への意識が高い主婦層が多いという。
同店は当初、ネットの通信販売のみで行ったといたが、「お客さまの声が直接聞こえるように実店舗を開いた」という。開店の経緯について、「震災を契機に農薬や偽装といった食の安全が問われるようになった。地元九州の宮崎県には、作った人の顔を見て安心して野菜を買うことができる農家の直売所がたくさんある。それが東京にはないので、自分達の地元の人が作った安心できる野菜を地元の生産者から直接送ってもらい、東京でも売ることができたらと思い開いた」と西郷さん。
野菜は、ほとんど宮崎県の「綾町」のものを取り扱う。綾町は、1973(昭和48)年に日本で初めてまちぐるみで有機農業を始めた街として知られ、20年以上有機農業のみを行っている。長い年月をかけて土壌を育てることが必要な有機農業のベテランの街で、ユネスコにも認定されている東京では取り扱いが珍しい野菜が。「味は、甘くて、長持ちするのが特徴」という。
季節のお薦めはトマトやピーマン等の夏野菜。「ラブリーさくら」(宮崎県宮崎市産、400円)やピーマン(宮崎県宮崎市産、250円)など。
同店が野菜を提供している代官山にある「九州パンケーキカフェ」の「九州パンケーキの素」(360円)も人気が高い。全て九州産の食材を使い、鹿児島県産サトウキビを100%使用し、アルミニウムを全く含んでいないのが特徴。2013年にジャパンフードフェスタ第1回「地場もん国民対象金賞」を受賞した。「優しい甘さで野菜ともよく合う。アルミフリーなので、お子さまの食事にも安心です」と西郷さん。
今後の展望については、「実店舗を増やし、安心した食をさらに提供していけたら」と話す。取り扱う野菜については、「一度食べてみれば味の違いがわかるはず。ぜひ、当店の野菜を試していただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は14時~20時。木曜定休
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