PHJでは東日本大震災募金を募り、
震災直後は医療救護班の活動、現在は被災病院への支援を行っています。
このブログではその支援活動の一部始終をご紹介しています。
http://www.ph-japan.org
(認定NPO法人 ピープルズ・ホープ・ジャパン)
〒180-8750東京都武蔵野市中町2-9-32 TEL:0422-52-5507 FAX:0422-52-7035

南相馬市「ベテランママの会」の活動を訪ねて

8月16日~17日、原発事故の影響で今も復興が進んでいない南相馬を廣見代表、北島、横尾の3名で初めて訪問した。

訪問のきっかけは現在もPHJが東日本大震災支援を連携して取り組んでいる某信託銀行から、南相馬で子供たちを支援している一般社団法人ベテランママの会を紹介されたことであった。 
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(右から:PHJ廣見代表、ベテランママの会番場理事長、横尾)

ベテランママの会は、東日本大震災後、福島県南相馬市で原発事故に起因した不安を抱える若い母親や子 ども、高齢者たちの精神的なサポートをするために立ち上がった。
被災した小・中学生がいじめ、登校拒否、引きこもり、うつ、そして最悪は自殺にまで追い込まれている現状をなんとか救おうと活動を続け「日本復興の光大賞15」を受賞した名誉ある団体だ。
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初日は早朝車で出発、常磐道を利用して東電第一、第二原子力発電がある大熊、双葉、浪江を通って南相馬まで全線高速道路で移動した。

お昼に到着、午後はベテランママの会の番場理事長様に被災現場をご案内いただいた。

南相馬は福島第一原子力発電所
からおよそ23km離れており帰還困難区域ではないが、町の至る所に放射能汚染土が仮置き場に山積み状態になっている。

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(東電原子力発電所遠景)


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(汚染土仮置き場)

街全体は震災前の住民が戻ってこない為、殆どの商店街のシャッターは下りた状態で、大きな住宅は盗難予防のフェンスで覆われ一瞬廃墟の町のようにも見えた。

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(傾いた商店、住民が戻らない街並み、)

途中、鎌倉から南相馬に移り住んだ芥川賞作家の柳美里さんを訪問した。柳さんは近々ご自宅に子供たちの為に気楽に立ち寄れる本屋をオープンの予定で、柳さんと番場さんは子供たちからの悩み相談を通して交流を深めていったとのことでした。
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(左から廣見、番場理事長、柳美里さん、北島、横尾


夕方はいちえふ福島第一原子力発電所労働記」で有名になった漫画家の竜田一人さんの講演会と懇親会へ出席した。
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翌日は、子供たちの救援と自立化を支援しているベテランママの会とPHJとの連携支援活動について協議を行った。
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(一番左が清水先生)
協議の後、ベテランママの会の活動を支援されている福島県立医科大学特任教授の清水先生のご案内で南相馬市の桜井市長、子育て応援カフェ、志賀病院、南相馬市立総合病院等を訪問した。

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南相馬市 桜井市長


2日間駆け足の訪問であったが東京に住んでいると余りにも知らなすぎる原発事故の現場を見て、南相馬の皆様が風評被害や風化に心を痛めながら先が見えない毎日を一生懸命に過ごされていることを痛感しました。

今後3年間、PHJはベテランママの会の子供たち支援が一歩一歩着実に進んでいくように活動資金の一部を支援していきます。

2017・4 気仙沼・石巻訪問:支援相談とDVDプレーヤー寄贈など

4月20日から22日まで、東日本大震災の被災地を訪問しました。

最初に訪れた石巻では、全壊した市立病院が昨年の秋に石巻駅前に再建され、PHJが寄贈したドクターカーが使われていました。

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その後、石巻市役所の健康部とドクターカー導入でお世話になった開成仮診療所の長先生を訪問。
復興の現状を伺いながらこれからの支援について相談し、市と市立病院でリハビリ医療器具や超音波診断装置といったニーズがあることがわかりました。
また、石巻市を「包括ケア」のしくみを実践する日本のモデルにしたいが、理解や協力が得られず苦慮していると話してくださった長先生。少しでもお役にたちたいという気持ちが高まりました。

次の日に訪問した気仙沼市役所ではDVDプレーヤー50台の寄贈式を行いました。これらは、集会施設などへ来る高齢者たちがビデオを見ながら健康体操などを行うのに使われます。
その後プレーヤーが配布される大浦公会堂と大谷漁村センターを訪問し、新しいコミュニティーづくりをめざしている世話役の方々から話を聞くことができました。
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震災から6年目を迎え、関心が薄れていく中で、PHJは復興はまだ道半ばという認識のもと活動を続けます。

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(気仙沼復興住宅の様子)

石巻・気仙沼訪問:新たなコミュニティ構築と健康改善へ

東日本大震災から5年半、いま被災地が抱えている課題と今後の支援策について調査するため、石巻と気仙沼をPHJスタッフの横尾が訪問しました。

現在、被災地では仮設住宅から災害公営住宅への移転がすすみ、仮設住宅の入居数が減ってきたことにより集約が進んでいます。石巻では主に開成地区へ仮設住宅が集約され、現在約1000名が入居しています。
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(開成地区の仮設住宅群)
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(仮設住宅)

一人暮らしの方や高齢者にとって、震災後の厳しい5年半を仮設住宅で共に暮らしてきた仲間は家族以上の存在。しかし、災害公営住宅や他地域の仮設住宅への移転により仲間が離れ離れとなり、環境の変化やストレスで家に閉じこもりがちになってしまい、健康を損なう人が増えていることが課題となっています。
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(災害公営住宅)
こうした課題に向けて、石巻市健康部は災害公営住宅に近いイオンモールで看護協会と連携し、「石巻まちの保健室」と称した健康チェックのイベントを始めました。ここでは買い物帰りに気軽に血圧測定や血管年齢測定などの健康チェックや健康相談をすることができます。また、その場にいる人と世間話をして仲間を増やし、外出への動機づけなどを図っています。健やかな暮らしを維持するうえで、コミュニティはとても重要になってきます。


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(石巻まちの保健室の様子)

気仙沼でも同様に、気仙沼市保健福祉部が中心となり「地域包括ケア推進」としてリハビリテーション開設や在宅療養推進などの取組みがスタートしています。

このような地域全体をサポートする行政の新しい取り組みの中で、PHJも医療分野に限らず、被災者に寄り添った復興支援を続けていきたいと思っております。

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