森産婦人科医院は、気仙沼市内で唯一の民間の産科・婦人科の医療機関です。震災以前は、気仙沼市周辺のほとんどの女性の患者さんや妊産婦さんが利用していました。
しかし震災の津波で1階部分が浸水し、病院はかろうじて残ったものの分娩台をはじめ医療機器が流失・損壊で大きな被害を受けました。
診療所外観震災直後
震災後診療所内1
(震災直後の診療所の様子。津波によりドアノブの上まで浸水していました。)

森産婦人科医院の森院長は、震災直後は避難所における救護活動や診療業務、さらには遺体検案業務に従事しながら、診療所復旧にも全力を投じました。

そして各方面からの中古の医療機器等の支援を受けながら、ようやく2011年8月に一部診療業務を開始。しかし、肝心の分娩台が高額のため購入できず、分娩の受け入れができず、妊婦健診のみという状況で開業せざるを得ませんでした。
そのため気仙沼市だけでなく、南三陸町、一関市、陸前高田市などの出産介助や手術を必要とする患者さんや妊婦さんにとっては、とても不便な状況が続いていました。
復興後
そしてこの9月、PHJは複数の企業から寄付を受け、宮城県気仙沼市の森産婦人科医院へ念願の分娩台と手術台を1台ずつを寄贈することができました。
東日本大震災発生から2年半―--森産婦人科医院は本来の姿に戻り、患者さんや妊産婦さんを迎えられるようになりました。
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(分娩台:右が森院長、左がPHJ小田理事長)

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(手術台)
安心してお産ができる場所があることはそのまちの未来にとっても重要なことです。気仙沼とその周辺地域の復興への大きな1歩に―――分娩台にそんな期待を乗せて寄贈しました。